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原発事故 残留汚染の危険性 単行本 – 2011/4/30
武田 邦彦
(著)
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購入オプションとあわせ買い
福島原子力発電所で大変な事故が起きた。そもそもなぜ起きたのか、安全ではなかったのか。右往左往しているように見える現場では何が起きているのか。本当に大丈夫なのか。これからどう対処していけばいいのか。ブログにアクセス集中の専門家・武田邦彦氏が、緊急出版する原発事故の本当の問題点。「こんな非常事態だからこそ、原発問題に関する今までのタブーを表にすべきときです」と綴った衝撃の一冊。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2011/4/30
- ISBN-104022508736
- ISBN-13978-4022508737
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2011/4/30)
- 発売日 : 2011/4/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 160ページ
- ISBN-10 : 4022508736
- ISBN-13 : 978-4022508737
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,340,346位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1943年東京都生まれ。工学博士。東京大学教養学部基礎科学科卒業。その後、旭化成ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て、中部大学教授。世界で初めて化学法によるウラン濃縮に成功し日本原子力学会平和利用特賞を受賞、内閣府原子力委員会および安全委員会専門委員などを歴任。原子力、環境問題をめぐる発言で注目されている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「正しい」とは何か?: 武田教授の眠れない講義 (ISBN-10: 4093882851)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は6月10日にブログに「放射能汚染」というテーマで書いた。
原発から90kmの地点で放射能が検出された。 そして
静岡の製茶から放射能性セシウムが検出された
と言うことを聞いて、
私はインターネットで確認してはいないけど
放射能が徐々に拡散していることと、
放射能は多少の加工では消滅しないのだろうと
いうことを頭においた。
−−−> この本のP146を見てください
私たちは放射能でガンの発生率が上がると聞いても
年が年だからあまり気にしていない。
あまりどころか全然気にしていない。
でも放射能の拡散についてはブログを初めて早々に何度か触れている。
原発事故が知られてすぐ、フランスの友人が戻ってきたらと連絡をよこした。
でも私は個人的には何もできないけど
今のこの日本を残して自分だけ安全圏に逃げ延びる気にはなれない。
そのうち、日本人の渡航を禁止するような事態も
心の中では想定済み。
−−−−>放射能物質の拡散について書いてあります。
電磁波は人間がそこら中でこしらえているものだが、
放射能はこういう事故が起こると
ジワジワと広がって、音もなく溜まってしまう。
いつはけるか誰にもわからない。
今万一、もう一度原発周辺に地震でも起こって
建物自体が崩壊、否、部分的にでも崩れるようなことがあったら
どういう技術をもっても
出ていく放射能を止めることはできない。
対処が後手、後手になっているとよく聞くけど
何とか助けて再稼働なんて希望的観測はやめて
いかに早く固めるかを優先して検討してほしい。
何も「万一」に備えての対処もなく
原発を設置した、設置させた
この行為は犯罪に匹敵すると
私は思っている。
−−−−−> P45、それから第二章に私の感じ方が的外れでないことが書かれています。
テレビの先生の話し方はとってもすっきり、聞きやすいけど
本になると少し読みにくい。 同じところを何度も読む。
私が耳からのほうが理解が早い性質のせいだけの問題どろうか?
原発から90kmの地点で放射能が検出された。 そして
静岡の製茶から放射能性セシウムが検出された
と言うことを聞いて、
私はインターネットで確認してはいないけど
放射能が徐々に拡散していることと、
放射能は多少の加工では消滅しないのだろうと
いうことを頭においた。
−−−> この本のP146を見てください
私たちは放射能でガンの発生率が上がると聞いても
年が年だからあまり気にしていない。
あまりどころか全然気にしていない。
でも放射能の拡散についてはブログを初めて早々に何度か触れている。
原発事故が知られてすぐ、フランスの友人が戻ってきたらと連絡をよこした。
でも私は個人的には何もできないけど
今のこの日本を残して自分だけ安全圏に逃げ延びる気にはなれない。
そのうち、日本人の渡航を禁止するような事態も
心の中では想定済み。
−−−−>放射能物質の拡散について書いてあります。
電磁波は人間がそこら中でこしらえているものだが、
放射能はこういう事故が起こると
ジワジワと広がって、音もなく溜まってしまう。
いつはけるか誰にもわからない。
今万一、もう一度原発周辺に地震でも起こって
建物自体が崩壊、否、部分的にでも崩れるようなことがあったら
どういう技術をもっても
出ていく放射能を止めることはできない。
対処が後手、後手になっているとよく聞くけど
何とか助けて再稼働なんて希望的観測はやめて
いかに早く固めるかを優先して検討してほしい。
何も「万一」に備えての対処もなく
原発を設置した、設置させた
この行為は犯罪に匹敵すると
私は思っている。
−−−−−> P45、それから第二章に私の感じ方が的外れでないことが書かれています。
テレビの先生の話し方はとってもすっきり、聞きやすいけど
本になると少し読みにくい。 同じところを何度も読む。
私が耳からのほうが理解が早い性質のせいだけの問題どろうか?
2011年5月1日に日本でレビュー済み
武田氏のブログは震災前から、時折チェックしており、著書としては
偽善エネルギー (幻冬舎新書)
は、既に読了している。
本書にはブログに発表されていない新たな記述があるが、氏の今までの著書と内容的には重複している部分はある。
初めて武田氏の著書を読む方や原発・地震関連の書籍を初めて読む方なら、ブログを参考にして同時に読むことで、有効な情報が得られると思う。
その場合は★4〜5以上の価値はあるかもしれない。
武田氏は、政府発表の地球温暖化と二酸化炭素との因果関係に疑問を投げかけており、原発に頼らないエネルギーのあり方を一考するために、今までの著書でも訴えてきた。
第1章では、福島原発の事故原因について、2章では今まで起きてきた原発事故の教訓が生かされなかった点などが書かれている。
3章では、どのようにしたら身を守れるかについて綴られている。
また、原発は設計上のミス、耐震性の問題、停電・電気系統のトラブル等、電力会社、政府、保安院の発表や周知義務の怠慢、隠ぺい体質など「人災」による部分が大きいと、ずっと唱えている事に変わりはない。
この本でも、今までと同様「残余のリスク」について触れている。
具体的にタイトルの「放射性物質の残留汚染の危険」に対して、どう対処すればよいか?についての、具体的、決定的な提唱についての記述に関しては、少し不満が残る内容。
記述内容にやや「薄さ」が気になる点と、どうしても震災後からの日数的なもので「急ごしらえ」感は否めない。
カカク的には折り合いがつくくらい。
書かれている言葉は、専門家でなくても読みやすく、誰でも理解しやすいとは思う。
★3・5〜4
本書にはブログに発表されていない新たな記述があるが、氏の今までの著書と内容的には重複している部分はある。
初めて武田氏の著書を読む方や原発・地震関連の書籍を初めて読む方なら、ブログを参考にして同時に読むことで、有効な情報が得られると思う。
その場合は★4〜5以上の価値はあるかもしれない。
武田氏は、政府発表の地球温暖化と二酸化炭素との因果関係に疑問を投げかけており、原発に頼らないエネルギーのあり方を一考するために、今までの著書でも訴えてきた。
第1章では、福島原発の事故原因について、2章では今まで起きてきた原発事故の教訓が生かされなかった点などが書かれている。
3章では、どのようにしたら身を守れるかについて綴られている。
また、原発は設計上のミス、耐震性の問題、停電・電気系統のトラブル等、電力会社、政府、保安院の発表や周知義務の怠慢、隠ぺい体質など「人災」による部分が大きいと、ずっと唱えている事に変わりはない。
この本でも、今までと同様「残余のリスク」について触れている。
具体的にタイトルの「放射性物質の残留汚染の危険」に対して、どう対処すればよいか?についての、具体的、決定的な提唱についての記述に関しては、少し不満が残る内容。
記述内容にやや「薄さ」が気になる点と、どうしても震災後からの日数的なもので「急ごしらえ」感は否めない。
カカク的には折り合いがつくくらい。
書かれている言葉は、専門家でなくても読みやすく、誰でも理解しやすいとは思う。
★3・5〜4
2011年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チェルノブイリ以上の放射性物質を流出し、今後数十年お付き合いすることになった原発事故。
ある学者は「放射線は西日本より低いから安全だ」とか「100ミリ浴びても大丈夫」だとかとんでもない嘘をテレビで垂れ流します。
自然放射線と今回放出されたプルトニウム・ストロンチウムによる内部被曝を含む事故では比較にならないほど事故の放射性物質は危険です。
比較対象そのものが大間違い。
この事故は大惨事、日本人・マスコミ・政府・原子力安全委員会・保安院・厚労省・文科省・生産者や食品管理者、どうか目を覚ましてください。
大事なのは子供を守る事であって、今楽をして世界中の人を被曝させる事はしてはいけないのです。
大人は命がけで子供を守ってください。
なぜ被曝させる方向に向かうのですか?
なぜ内閣不信任する前に議員は総動員で福島に行って住民を日本中に避難させないのですか?
日本の大人は親も含めどうしたのですか?
世間体より子供の命でしょう?
何が一番大切なのかをこの本を通して皆が自覚して欲しい、そんな思いでお勧めします。
私のような普通の主婦でも分かる事を東大を出た官僚が知らないはずが無いのです。
日本中で立ち上がらないとこの国は終わります。
原発事故は大惨事です。どうか現実を見てください。
ある学者は「放射線は西日本より低いから安全だ」とか「100ミリ浴びても大丈夫」だとかとんでもない嘘をテレビで垂れ流します。
自然放射線と今回放出されたプルトニウム・ストロンチウムによる内部被曝を含む事故では比較にならないほど事故の放射性物質は危険です。
比較対象そのものが大間違い。
この事故は大惨事、日本人・マスコミ・政府・原子力安全委員会・保安院・厚労省・文科省・生産者や食品管理者、どうか目を覚ましてください。
大事なのは子供を守る事であって、今楽をして世界中の人を被曝させる事はしてはいけないのです。
大人は命がけで子供を守ってください。
なぜ被曝させる方向に向かうのですか?
なぜ内閣不信任する前に議員は総動員で福島に行って住民を日本中に避難させないのですか?
日本の大人は親も含めどうしたのですか?
世間体より子供の命でしょう?
何が一番大切なのかをこの本を通して皆が自覚して欲しい、そんな思いでお勧めします。
私のような普通の主婦でも分かる事を東大を出た官僚が知らないはずが無いのです。
日本中で立ち上がらないとこの国は終わります。
原発事故は大惨事です。どうか現実を見てください。
2011年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は3つの章から成り立っている。第一章は簡単に言えば「今回の事故は設計そのものに問題があり、電源が切れたら全てが終わりだった」ということ。第二章は現在日本で稼動中の原発が危ない理由と原因を説明してある。本のタイトルから察すると、残留汚染の危険性を説明する第三章が一番のメインだと思われるのだが、肝心の「どうすれば身を守れるのか?」が具体的には書かれていない。著者のブログを読めばそこに書かれているのだが、この本では福島原発からなるべく遠ざかるようにということだろうか。
ブログの内容がそのまま書かれているわけではないので、著者の考えに賛同している人はあらためて買ってその主張を整理してみてもいいと思う。保安院の院長が現れて謝罪しないのはおかしいというのはその通りで、なぜマスコミは出て来いと騒がないのか逆に不思議である。
ブログの内容がそのまま書かれているわけではないので、著者の考えに賛同している人はあらためて買ってその主張を整理してみてもいいと思う。保安院の院長が現れて謝罪しないのはおかしいというのはその通りで、なぜマスコミは出て来いと騒がないのか逆に不思議である。
2011年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
福島第一原発の事故以来、ブログにアクセスが集中している環境学者の武田邦彦氏の事故後から書き下ろしたのが本書である。超スピードで書かれたと思われ、編集に時間をかけずに急いで出版されたと思われる。頁数も少なく、字数も少ない。しかし、それでも、この超スピードで本書が出たことは非常に意味があったと思われる。なぜなら、今、我々が必要としている情報が、編集に時間をかけてないとはいえ、週刊誌や著者のブログに比べれば、それでも体系的に論じられているからである。
本書は3部から構成されている。第一部は、福島第一原発の事故はなぜ起きたのか。技術的な問題ではなく、人間による問題である、という分析が述べられている。第二部は、その人間による問題であるというのであれば、この事故の背景にはどういう問題が横たわっていたのかが分析されている。それは、日本社会が包含する本質的な問題、そしてその問題を克服できない未成熟な日本は原発を持つ資格がないことが理解できる。この第二部は、若干、怪しい論旨が展開されていたりするが、まあ、それら重箱の隅をつつくことは、全体の価値に比べれば些細なことである。特にこの第二部で最も傾聴すべき点として、東京電力が真の犯人ではなく、経産省こそが問題であると指摘しているとこが挙げられる。幾つか引用をさせてもらう。
「つまり官僚の縄張りの犠牲になり、原子力というものがどのくらい大きな技術であるかということが蔑ろにされるようになったのです」
「著者はテレビで保安院の会見を見て、一度も謝らないのにビックリしています。原子力の安全確保を図る組織として許認可権や審査権を持ち、普段から安全の指導をしているわけですから、その許認可や審査、安全指導が間違っていたということが大きな事故で証明されたわけです」
「国は悪いことをしない、したがって国の人はどんな間違いをしても処罰されることはないという建前を貫いていれば、原発のような大きな技術を日本で続けることはできないと思います」
まさに経産省は保安院を止めますか、それとも原発止めますか、という選択肢を考えるべきであろう。著者は「保安院を解体し責任者を処罰する」べきであると主張するが、ここらへんの指摘は福島元県知事の佐藤栄佐久氏とも通じており、原発問題の真犯人であるのが経産省であることが、改めて本書からも確認できる。
そして第三部は原発の事故、特に残留放射線からいかに身を守るのか、ということが書かれている。ここは、まさに著者のブログにアクセスが集中している理由、すなわち自分達がどの程度、危機的状況にあるのかを知りたいというニーズに応える内容になっており、大変参考になる。私もいろいろとにわか勉強をしていたが、この本を読んで、放射能の怖さを過小評価していたことを知り、愕然とする。この残留放射線は相当危険であり、これからこんなものに30年間もつきあわなくていけないのか、という事実に呆然とさせられるが、著者はさすが科学者であり、元旭化成ウラン濃縮研究所長を務めていただけあり、そこらへんは客観的な分析、推測が為されている。こういうことを書くのは気が引けるが、福島市は少なくとも子ども、若者が向こう30年間は住めるような状況でないことが確かであることが本書から理解できた。大変な事態である。ただし、それだからこそ福島市民の人にとって本書は必読本であると思われるのである。危機を煽っているのではない。危機は今そこにあるのである。そして、そのような危険を敢えて伝えない政府、マスコミこそが大きな裏切りをしていると思われる。とりあえず、その意見を否定するにしても、手にとって自らが判断することが必要であろう。今、まさに東日本に住む人が必読の本であろう。
本書は3部から構成されている。第一部は、福島第一原発の事故はなぜ起きたのか。技術的な問題ではなく、人間による問題である、という分析が述べられている。第二部は、その人間による問題であるというのであれば、この事故の背景にはどういう問題が横たわっていたのかが分析されている。それは、日本社会が包含する本質的な問題、そしてその問題を克服できない未成熟な日本は原発を持つ資格がないことが理解できる。この第二部は、若干、怪しい論旨が展開されていたりするが、まあ、それら重箱の隅をつつくことは、全体の価値に比べれば些細なことである。特にこの第二部で最も傾聴すべき点として、東京電力が真の犯人ではなく、経産省こそが問題であると指摘しているとこが挙げられる。幾つか引用をさせてもらう。
「つまり官僚の縄張りの犠牲になり、原子力というものがどのくらい大きな技術であるかということが蔑ろにされるようになったのです」
「著者はテレビで保安院の会見を見て、一度も謝らないのにビックリしています。原子力の安全確保を図る組織として許認可権や審査権を持ち、普段から安全の指導をしているわけですから、その許認可や審査、安全指導が間違っていたということが大きな事故で証明されたわけです」
「国は悪いことをしない、したがって国の人はどんな間違いをしても処罰されることはないという建前を貫いていれば、原発のような大きな技術を日本で続けることはできないと思います」
まさに経産省は保安院を止めますか、それとも原発止めますか、という選択肢を考えるべきであろう。著者は「保安院を解体し責任者を処罰する」べきであると主張するが、ここらへんの指摘は福島元県知事の佐藤栄佐久氏とも通じており、原発問題の真犯人であるのが経産省であることが、改めて本書からも確認できる。
そして第三部は原発の事故、特に残留放射線からいかに身を守るのか、ということが書かれている。ここは、まさに著者のブログにアクセスが集中している理由、すなわち自分達がどの程度、危機的状況にあるのかを知りたいというニーズに応える内容になっており、大変参考になる。私もいろいろとにわか勉強をしていたが、この本を読んで、放射能の怖さを過小評価していたことを知り、愕然とする。この残留放射線は相当危険であり、これからこんなものに30年間もつきあわなくていけないのか、という事実に呆然とさせられるが、著者はさすが科学者であり、元旭化成ウラン濃縮研究所長を務めていただけあり、そこらへんは客観的な分析、推測が為されている。こういうことを書くのは気が引けるが、福島市は少なくとも子ども、若者が向こう30年間は住めるような状況でないことが確かであることが本書から理解できた。大変な事態である。ただし、それだからこそ福島市民の人にとって本書は必読本であると思われるのである。危機を煽っているのではない。危機は今そこにあるのである。そして、そのような危険を敢えて伝えない政府、マスコミこそが大きな裏切りをしていると思われる。とりあえず、その意見を否定するにしても、手にとって自らが判断することが必要であろう。今、まさに東日本に住む人が必読の本であろう。
2011年5月5日に日本でレビュー済み
本当にこの本が事実だとするならば、福島の避難者の方々は本当にかわいそうだ。本当の犠牲者である。原発そのものに国が関与している事実から、歯切れが悪い発表となるんであろうと想像してしまう。元々、原発を作るうえでも、本来、国とそれを取り巻く業界、関係者のシステムを変えない限り、不幸は続いてしまうのではなかろうか?原発に関しては、世界基準の調査、発表ができる第三者機関を組成し、委ねて、そして生の情報を常に開示でいるシステムを構築しないと、風評被害含め、何時までたっても現状の原発問題の打開策はみつからないのではないか?政治主導とかっこいいことをいっている民主党政権では、既に限界を超えている現実を思い知った。やはり再生エネルギーを中心とした風力、太陽光をメインに置いたシステムに、新たな取り組みで変えるのがいいと思のだが。(但し、市場でどのような経済活動等を行うとも、市場の番人たる国の規制、管理が機能しなければ、絵に描いた餅になってしまうが!!)