上の方が書いている通り、史実の設定を盛り込んでおり読み応えのある内容でした。HPの予告編的な内容を読んだときは「軽い感じになってしまうのかな」と危惧していたのですが良い意味で裏切られました。
2-4の沖ノ島戦をモチーフに戦いぶりが描かれています。
印象的だったのは秘書の翔鶴が先の大戦での各艦の撃沈、生き残り等のいわゆる「運」が艦隊運用に関する影響をオカルトレベルとはいえ信じており、それを提督に仮説ながら提言、そして提督のさらに上位概念のもの(おそらく「大本営」とおもわれるが艦これでは大本営は禁句なので使用されていない)がそれに注目し、誕生したばかりの瑞鶴を早急に編成させてしまうところ。
提督がその「上位概念」の理不尽と艦娘の轟沈回避の気持ちで板挟みになりながらも、指揮を継続すること、それを承知の上で提督に従う翔鶴が印象的でした。
ちなみに鬱エンドではありません。続編はどうやら大和と潜水艦たちが登場することが示唆されて、「to be continue」みたいな形で終わります。

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艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 (富士見ファンタジア文庫) 文庫 – 2014/2/20
「あの大戦」で撃沈した空母・瑞鶴が目覚めると、そこは懐かしの地によく似た世界だった。かつての戦いの記憶と能力を持つ“艦娘"となった彼女は再び戦いの道へ――。大人気ブラウザゲームの公式ノベライズ、発艦!
- 本の長さ290ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/富士見書房
- 発売日2014/2/20
- ISBN-104040700325
- ISBN-13978-4040700328
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/富士見書房 (2014/2/20)
- 発売日 : 2014/2/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 290ページ
- ISBN-10 : 4040700325
- ISBN-13 : 978-4040700328
- Amazon 売れ筋ランキング: - 361,718位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,527位富士見ファンタジア文庫
- - 84,590位文庫
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説としてのストーリーは、想像できる範囲と言うか思っていた通りでしょうか。
つまらなくはないです。
ただ、浅い感じが拒めないな、と思いました。
艦これの世界観は味わえるし、戦闘シーンもそれなりにワクワクはしました。
ストーリーにもう一捻りあったらよかったのにな。
とはいえ、読んでいる最中は先が気になるし楽しめました。
今後に期待をかけて、★4です。
つまらなくはないです。
ただ、浅い感じが拒めないな、と思いました。
艦これの世界観は味わえるし、戦闘シーンもそれなりにワクワクはしました。
ストーリーにもう一捻りあったらよかったのにな。
とはいえ、読んでいる最中は先が気になるし楽しめました。
今後に期待をかけて、★4です。
2014年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正規空母、瑞鶴が主人公の小説。
姉妹艦の翔鶴、軽空母の飛鷹、隼鷹も話の軸となり、
金剛四姉妹や長門、陸奥もおり、割と艦娘が充実した鎮守府が舞台。
原作のゲーム中のとおりの"運"のパラメータ効果どおりの設定(敵から狙われにくくなるなど)が取り入れられており、
その運がメインの話となっている。
ただ、運のような不確定要素を中心的な話に据えたことは、なんというか釈然としないものを感じました。
(鎮守府の上層部が運の要素を一番頼りにしているところとか、錬度や実力よりも運による影響が強いなど)
全体的に見ると、瑞鶴と翔鶴のお互いを思う気持ちや飛鷹と打ち解けていく描写は悪くなかったです。
ただ、心理描写に強引だったり、雑な場面が多々あり、☆2.7といったところです。
●雑な心理描写についての具体例(少しだけネタバレ)
着任したばかりの瑞鶴に、鎮守府では熟練の加賀が侮辱したり挑発し、それに激高した瑞鶴が勝負を受け、
演習で戦う場面があります。
瑞鶴は熟練の加賀に一方的に攻められ、試合中に心が折れそうになりますが、
加賀の額に汗が浮かび、疲弊していることに気づきます。(←ここまではいい)
そこから立て続けに瑞鶴の思考が、
加賀はこの一撃は全力だ→
加賀は本気で向き合おうとしている→
加賀はまだ自分に何かができると思っている→
自分なりの戦い方をすべきだ→
慢心していた自分の目を覚まさせるために加賀は挑発してくれたんだ→
加賀は私の性能を信じて、回避できると信じているんだ→
お陰で目が覚めたよ。ありがとう加賀さん(試合後)
と、一瞬で自己完結します。
自分を侮辱した相手が試合中に疲弊していたところを見ただけで、自分のためを思って侮辱や挑発をしてくれたんだ!
という思考ロジックは流石に雑すぎます。
もうちょっと間に加賀の会話を挟んだりして、自己完結だけじゃなくて、無理なくそう思うくらいの描写があればよかったんですけど・・・
他にも、後半に雪風との会話での瑞鶴の推理や、提督はあえて自分に厳しい態度をとったのか・・・と自己完結する思考ロジックも雑だったり、
全体的に丁寧さが足りない印象を受けました。
こういうところが気になる人には正直オススメしません。
姉妹艦の翔鶴、軽空母の飛鷹、隼鷹も話の軸となり、
金剛四姉妹や長門、陸奥もおり、割と艦娘が充実した鎮守府が舞台。
原作のゲーム中のとおりの"運"のパラメータ効果どおりの設定(敵から狙われにくくなるなど)が取り入れられており、
その運がメインの話となっている。
ただ、運のような不確定要素を中心的な話に据えたことは、なんというか釈然としないものを感じました。
(鎮守府の上層部が運の要素を一番頼りにしているところとか、錬度や実力よりも運による影響が強いなど)
全体的に見ると、瑞鶴と翔鶴のお互いを思う気持ちや飛鷹と打ち解けていく描写は悪くなかったです。
ただ、心理描写に強引だったり、雑な場面が多々あり、☆2.7といったところです。
●雑な心理描写についての具体例(少しだけネタバレ)
着任したばかりの瑞鶴に、鎮守府では熟練の加賀が侮辱したり挑発し、それに激高した瑞鶴が勝負を受け、
演習で戦う場面があります。
瑞鶴は熟練の加賀に一方的に攻められ、試合中に心が折れそうになりますが、
加賀の額に汗が浮かび、疲弊していることに気づきます。(←ここまではいい)
そこから立て続けに瑞鶴の思考が、
加賀はこの一撃は全力だ→
加賀は本気で向き合おうとしている→
加賀はまだ自分に何かができると思っている→
自分なりの戦い方をすべきだ→
慢心していた自分の目を覚まさせるために加賀は挑発してくれたんだ→
加賀は私の性能を信じて、回避できると信じているんだ→
お陰で目が覚めたよ。ありがとう加賀さん(試合後)
と、一瞬で自己完結します。
自分を侮辱した相手が試合中に疲弊していたところを見ただけで、自分のためを思って侮辱や挑発をしてくれたんだ!
という思考ロジックは流石に雑すぎます。
もうちょっと間に加賀の会話を挟んだりして、自己完結だけじゃなくて、無理なくそう思うくらいの描写があればよかったんですけど・・・
他にも、後半に雪風との会話での瑞鶴の推理や、提督はあえて自分に厳しい態度をとったのか・・・と自己完結する思考ロジックも雑だったり、
全体的に丁寧さが足りない印象を受けました。
こういうところが気になる人には正直オススメしません。
2014年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
if戦記を最近書いていないのに少々おカンムリではありますが、この本は久し振りの内田節でGoodです
艦娘話も良いですが、装甲空母葛城シリーズの続刊はどうなった!と怒っています
艦娘話も良いですが、装甲空母葛城シリーズの続刊はどうなった!と怒っています
2014年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
陽炎の小説がよかったので、こちらも読んでみました。
今まで多くの「艦これ」に関する創作物を見てきましたが、見たことがない設定・物語で面白かったです。
良い点はほかの方が挙げていますので、私は気になった点を挙げていきます。
まずは文中での史実の表記について。この物語が実際の艦の歴史を核としているため、史実を知らない人にもわかりやすく説明してくれているのはありがたいのですが、ことあるごとに解説を挟んでくるため、物語のテンポが悪くなっているような気がしました。艦娘たちが何かするごとに、この場面は史実では~、という解説が続くため、しつこく感じてしまいます。
次に登場人物たちの心の描写。「ある人物の行動は、こういう心理があるからだったのだ。」という表現が何回も出てきます。いちいちしっかりと説明せずに、表現を変えてみたり、読者にやんわりと感づかせたりするような文章で書いてもらいたかったです。同じ言葉づかいばかりで、「またか。」と思ってしまうような箇所がいくつかありました。
三つ目はいくつかの誤表記。「」の」が付いていなかったり、「あの戦争」の表記が揺れていたりと、少し気になりました。
偉そうに書いてしまいましたが、内容はすごく良かったと思います。ただ、読み物としてあまり読みやすいようには感じませんでしたので、このようなレビューとしました。
今まで多くの「艦これ」に関する創作物を見てきましたが、見たことがない設定・物語で面白かったです。
良い点はほかの方が挙げていますので、私は気になった点を挙げていきます。
まずは文中での史実の表記について。この物語が実際の艦の歴史を核としているため、史実を知らない人にもわかりやすく説明してくれているのはありがたいのですが、ことあるごとに解説を挟んでくるため、物語のテンポが悪くなっているような気がしました。艦娘たちが何かするごとに、この場面は史実では~、という解説が続くため、しつこく感じてしまいます。
次に登場人物たちの心の描写。「ある人物の行動は、こういう心理があるからだったのだ。」という表現が何回も出てきます。いちいちしっかりと説明せずに、表現を変えてみたり、読者にやんわりと感づかせたりするような文章で書いてもらいたかったです。同じ言葉づかいばかりで、「またか。」と思ってしまうような箇所がいくつかありました。
三つ目はいくつかの誤表記。「」の」が付いていなかったり、「あの戦争」の表記が揺れていたりと、少し気になりました。
偉そうに書いてしまいましたが、内容はすごく良かったと思います。ただ、読み物としてあまり読みやすいようには感じませんでしたので、このようなレビューとしました。
2014年2月22日に日本でレビュー済み
様々な書籍が出ている中で、現時点で艦これの二次創作の中で一番とも言えるべき作品だと思います
何から読めば良いか分からないと言う方は、先ず本書をお勧めします。
公式設定自体が曖昧なため、日常系やギャグ物、成長物等が多い中
本書は限りなく原作ゲームに近い(活かした)設定であり、2-4沖ノ島海域攻略を軸とした戦記物になっています
さすが仮想戦記を書いている内田氏ならではと言った所でしょうか。
特に良かった点は
・提督が提督たる人間である事
良くあるセクハラ変態ハーレムと言ったエロゲ主人公の様な提督ではなく、提督が指揮官然と行動をする数少ない作品です
もちろん、ほのぼの系やギャグ物ならそれでも十分楽しいのですが
艦娘が傷付きながら深海棲艦と戦う描写があるノベルで、変態無能提督では読んでいて厳しい。
・艦娘が過去の記憶と向き合い、乗り越えようとしている
ゲーム内の図鑑や台詞の様に、本書でも艦娘は過去(前世?)の記憶を持っているので、負の情報を多かれ少なかれ皆持っている中
「幸運」の瑞鶴、「不幸」の翔鶴の対比はとても興味深い。
・ゲームや台詞を活かした設定
ストーリーは沖ノ島海域を攻略する話であったり、ゲーム内台詞についても有名台詞連発の様な事は無く
他キャラと絡む上での発言であったり、アレンジが加えてあったりと、ニヤリとはしても違和感はありません
特に加賀さんの有名な「五航戦の子なんかと一緒にしないで」の解釈は感動しました。
特に史実好き、艦これから史実を知って泣いた、感動したと言う方にお勧めできる作品です。
わざわざオビに艦これ生みの親の田中氏絶賛!と宣伝する理由も分かりました。
何から読めば良いか分からないと言う方は、先ず本書をお勧めします。
公式設定自体が曖昧なため、日常系やギャグ物、成長物等が多い中
本書は限りなく原作ゲームに近い(活かした)設定であり、2-4沖ノ島海域攻略を軸とした戦記物になっています
さすが仮想戦記を書いている内田氏ならではと言った所でしょうか。
特に良かった点は
・提督が提督たる人間である事
良くあるセクハラ変態ハーレムと言ったエロゲ主人公の様な提督ではなく、提督が指揮官然と行動をする数少ない作品です
もちろん、ほのぼの系やギャグ物ならそれでも十分楽しいのですが
艦娘が傷付きながら深海棲艦と戦う描写があるノベルで、変態無能提督では読んでいて厳しい。
・艦娘が過去の記憶と向き合い、乗り越えようとしている
ゲーム内の図鑑や台詞の様に、本書でも艦娘は過去(前世?)の記憶を持っているので、負の情報を多かれ少なかれ皆持っている中
「幸運」の瑞鶴、「不幸」の翔鶴の対比はとても興味深い。
・ゲームや台詞を活かした設定
ストーリーは沖ノ島海域を攻略する話であったり、ゲーム内台詞についても有名台詞連発の様な事は無く
他キャラと絡む上での発言であったり、アレンジが加えてあったりと、ニヤリとはしても違和感はありません
特に加賀さんの有名な「五航戦の子なんかと一緒にしないで」の解釈は感動しました。
特に史実好き、艦これから史実を知って泣いた、感動したと言う方にお勧めできる作品です。
わざわざオビに艦これ生みの親の田中氏絶賛!と宣伝する理由も分かりました。
2014年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品の次の点が苦手でした。
①艦娘は船だった時の運不運を引き継いでおり、その点が艦娘提督上層部通じて戦略、戦術的にマジメに重要視されている。
②主人公である瑞鶴の心の声を文字通り口語で細かく書いている。
このへんが気にならない人は楽しめるのではないでしょうか。
自分は苦手なので続巻は遠慮します。
以下感想です。
この作品では艦娘は、自分たちが艦船の記憶をはっきりと持っていること、自分らが過去の戦争の無念を引きずっていること、これらを抱えて艦娘として今度こそは…!という思いで艦これ世界を平和にしようと戦っている、という風に戦争に臨む姿勢を真面目に描いている印象でしたが、にもかかわらず①のようなスピリチュアルなことを真面目に語られたのでズコーとなりました。
仮にも帝国海軍を題材にしかも史実ネタを交えながらシリアスに扱おうというのに決め手が運とは、、、サイコロでも振って作戦立案してるんですか、と。
ただでさえ原作が運ゲーと揶揄されているのにブラックジョークのつもりですか、と。
それから②、主人公瑞鶴の心理描写がくど過ぎると感じました。逐一事細かく心の声を文字にされると、想像する余地が無くて全然感情移入できないんですよね。そこが艦これの面白いところなのに。
完全オリジナルな作品ならこうした描き方でもキャラを気に入れば楽しめる気がしますが、原作がユーザーが想像して楽しむことを前提にして作られただけに、キャラの内面が細かく書かれると自分のイメージと違ったり話にハマれなかったりした場合全然楽しめなくなってしまうのかなと。
同じく小説の「陽炎、抜錨します!」のほうは楽しめてるのでこちらも期待したんですが残念でした。
①艦娘は船だった時の運不運を引き継いでおり、その点が艦娘提督上層部通じて戦略、戦術的にマジメに重要視されている。
②主人公である瑞鶴の心の声を文字通り口語で細かく書いている。
このへんが気にならない人は楽しめるのではないでしょうか。
自分は苦手なので続巻は遠慮します。
以下感想です。
この作品では艦娘は、自分たちが艦船の記憶をはっきりと持っていること、自分らが過去の戦争の無念を引きずっていること、これらを抱えて艦娘として今度こそは…!という思いで艦これ世界を平和にしようと戦っている、という風に戦争に臨む姿勢を真面目に描いている印象でしたが、にもかかわらず①のようなスピリチュアルなことを真面目に語られたのでズコーとなりました。
仮にも帝国海軍を題材にしかも史実ネタを交えながらシリアスに扱おうというのに決め手が運とは、、、サイコロでも振って作戦立案してるんですか、と。
ただでさえ原作が運ゲーと揶揄されているのにブラックジョークのつもりですか、と。
それから②、主人公瑞鶴の心理描写がくど過ぎると感じました。逐一事細かく心の声を文字にされると、想像する余地が無くて全然感情移入できないんですよね。そこが艦これの面白いところなのに。
完全オリジナルな作品ならこうした描き方でもキャラを気に入れば楽しめる気がしますが、原作がユーザーが想像して楽しむことを前提にして作られただけに、キャラの内面が細かく書かれると自分のイメージと違ったり話にハマれなかったりした場合全然楽しめなくなってしまうのかなと。
同じく小説の「陽炎、抜錨します!」のほうは楽しめてるのでこちらも期待したんですが残念でした。
2014年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ読みおわっっていませんが、この小説を読んでいるとわくわくしたりとても感心します。本当に良い作品だと思います。