10年ぶりに読みました。
元LUNASEAの河村隆一の自伝的小説。
主人公ミライと恋人ミチは幸せな日々を過ごしているが、いつしかミライの心は言いようのない孤独感に苛まれていく。
ミライは子供の頃起こったある出来事以来、心から人の事も、自分の事も、自分の幸せも信じることが出来なくなった。
どうすれば何の不安もない幸せにたどり着けるのか、どうすれば自分の愛に自信が持てるのか、
永遠に冷めることのない愛を求め、答えを見つけようと苦悩するミライ。
もちろんこれは物語でありフィクションなんだけれど、それは過去の隆一自身の姿ではないだろうか?
ミライが子供の頃起こったある出来事。彼の心情がとてもリアルで胸が痛くなる。
こわれることはないと当たり前に信じていたものが、目の前で音を立てて崩れていく。
その時の少年の行き場のない気持ちは、本当に痛いほど胸に響きました。
この本の中には、これを書いた当時の隆一が詰まっていると思います。
章と章の間の詩も、初期〜中期のLUNASEAを彷彿させるような詩で私は好きです。
昔、隆一が好きだった人、今好きな人、少しでも興味が湧いたら是非読んでみて下さい。

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出逢い: この熱が冷めてしまう前に (角川文庫 か 37-2) 文庫 – 2002/9/1
河村 隆一
(著)
「ガラスのメロディ」に続き、河村隆一の第一著作集「出逢い」が文庫に!
「ガラスのメロディ」に引き続き、河村隆一の第一著作集「出逢い」がついに文庫に!幻想と回顧、愛と憎しみ…、<ミライ>と<ミチ>という2人が魂が交錯するストーリー。
「ガラスのメロディ」に引き続き、河村隆一の第一著作集「出逢い」がついに文庫に!幻想と回顧、愛と憎しみ…、<ミライ>と<ミチ>という2人が魂が交錯するストーリー。
- 本の長さ215ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2002/9/1
- ISBN-104043660022
- ISBN-13978-4043660025
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2002/9/1)
- 発売日 : 2002/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 215ページ
- ISBN-10 : 4043660022
- ISBN-13 : 978-4043660025
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,787,479位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2005年1月29日に日本でレビュー済み
河村隆一・・・現在では男性ソロヴォーカリストとして有名であるが、元々は'89年に結成されたバンド「LUNACY」のヴォーカリストで、'92年に「LUNA SEA」としてメジャーデビューした。その彼が'94年に執筆したのがこの作品です。
何よりも'94年に執筆したということが重要なのです。
当時、またはそれ以前の彼を知っている人なら共感していただけると思いますが、彼がこのような作品を書くなんて意外や意外という感じでした。
'98年以降に書かれたものであるとしたらそれほど驚かないですけどね。
展開としては、ミライがミチに「ある少年」の昔話を少しずつ語っていくというものです。(その少年とはミライのことですが)
テーマとしてはやはり「愛」でしょうなぁ。
しかし、男女の愛だけではなく、家族愛も含まれています。むしろそっちの方の比重が高いでしょうか。
けっこう考えさせられるものがあります。
「おっ!」と唸ってしまうくらいの非凡な表現力も垣間見ることができます。
少年の両親にある問題が起こった時に、心に傷を負った少年が残酷な行動に出てしまうのですが、それは純粋であるがゆえにやってしまったこと、ととることができ、そのシーンでは胸を打たれます。
私の紹介で少しでもこの作品に興味をもたれた方は、今すぐ買いましょう。
そう、この熱が冷めてしまう前に・・・
何よりも'94年に執筆したということが重要なのです。
当時、またはそれ以前の彼を知っている人なら共感していただけると思いますが、彼がこのような作品を書くなんて意外や意外という感じでした。
'98年以降に書かれたものであるとしたらそれほど驚かないですけどね。
展開としては、ミライがミチに「ある少年」の昔話を少しずつ語っていくというものです。(その少年とはミライのことですが)
テーマとしてはやはり「愛」でしょうなぁ。
しかし、男女の愛だけではなく、家族愛も含まれています。むしろそっちの方の比重が高いでしょうか。
けっこう考えさせられるものがあります。
「おっ!」と唸ってしまうくらいの非凡な表現力も垣間見ることができます。
少年の両親にある問題が起こった時に、心に傷を負った少年が残酷な行動に出てしまうのですが、それは純粋であるがゆえにやってしまったこと、ととることができ、そのシーンでは胸を打たれます。
私の紹介で少しでもこの作品に興味をもたれた方は、今すぐ買いましょう。
そう、この熱が冷めてしまう前に・・・