小説版ZZの最終巻にあたる第2巻。
前巻はZZが登場しハンマ・ハンマとR・ジャジャを撃退した所で終わっており、残りのエピソードをこの1冊にまとめられるか少々不安ではありました。
やや駆け足気味ではありますが、ZZの要所となるエピソードはしっかりと書かれておりアニメ版とほぼ同じような終わりを迎えています。
【ストーリーの評価】
具体的な日数や日時が描かれないため、アクシズ潜入、地球降下からハマーンとの一騎打ちまで1~2週間程度の事なのではないかと思えるほど早い展開、ぶつ切りな展開が進みます。
その割には、ジュドーを中心とした子供たちの精神的な変化が著しく、ストーリーのテンポと成長速度が噛み合わないなと感じる部分があります。
グレミー反逆の意図や背景がアニメ版より詳しく書かれているので、最後の三つ巴の戦いはアニメ版より緊張感があります。しかし、割と勝負はあっけない。
キャラ、マシュマーの早期離脱なども相まってか、終盤はほぼジュドー達の活躍とコア3、モウサの衝突だけで終結へと向かっているようにさえ読めます。そのあっけなさはネオ・ジオンと旧ジオン派が情けなく見えるほど。
【アニメ版との違い】
本筋は変わりませんが、アニメ版とは大きく異なる小説版。
マシュマーは地球で死亡、キャラはゲーマルクに登場することなく、忽然とゴットンと駆け落ちし離脱。ある意味、ハチャメチャなZZらしい終わり方をしているとも言えます。
子供達の無茶ぶりはアニメ版と変わらず、やんちゃで無謀。良くも悪くもZZ感満載。
「大人がそれで良いのか?」とアーガマの大人たちがより弱弱しく見えます。
【ラスト】
アニメ版よりも感動できるリィナとの再会にこの作品の評価を置きます。
最後まで合わないことを決意するリィナはアニメ版との大きな違いの一つであり、リィナの存在を感じたジュドーが狂ったように人込みをかき分け、再会を果たします。アニメ版より泣ける展開になっています。
【総評】
話は綺麗にまとまっており、アニメの本筋に関係ない無駄な部分を削いだ形になっています。その結果か、少年少女の成長の様子が感じられないようにもなっています。
残念と感じたのはアニメ映像の様子を解説したような文章の書き方が多いと感じた所です。
小説版ならではの情景や思いの深みがほとんど書かれていないので薄っぺらさは感じました。良く言えば読みやすいです。

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機動戦士ガンダムZZ(ダブル・ゼータ)〈第2部 ニュータイプ〉 (角川文庫―スニーカー文庫) 文庫 – 1988/3/1
ニュータイプ
- 本の長さ380ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1988/3/1
- ISBN-104044101221
- ISBN-13978-4044101220
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1988/3/1)
- 発売日 : 1988/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 380ページ
- ISBN-10 : 4044101221
- ISBN-13 : 978-4044101220
- Amazon 売れ筋ランキング: - 381,458位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,341位角川スニーカー文庫
- - 2,289位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 7,317位角川文庫
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トップレビュー
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2023年9月11日に日本でレビュー済み
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2018年5月11日に日本でレビュー済み
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アニメ版は、大人がみるには若干勇気が入りますが、キンドルアプリを入れたスマホで見る限り、大人でも楽しめました。
アニメ版ではすっ飛ばされていた内容見れたり、マシュマー様が意外な感じで面白かった。
チラホラ、逆襲のシャアにつながる感じがして良かった。
アニメ版ではすっ飛ばされていた内容見れたり、マシュマー様が意外な感じで面白かった。
チラホラ、逆襲のシャアにつながる感じがして良かった。
2013年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さらりと読めます!!!!!!!!
一つ原点の理由は、カミーユがモビルスーツ戦で意思によるプル達との会話、最終決戦でのジュドーへの囁きかけがなかったからです。
その点はアニメのほうが圧勝ですが、ストーリー展開は贅肉を削ぎ落したコチラに軍配が上がります。
一つ原点の理由は、カミーユがモビルスーツ戦で意思によるプル達との会話、最終決戦でのジュドーへの囁きかけがなかったからです。
その点はアニメのほうが圧勝ですが、ストーリー展開は贅肉を削ぎ落したコチラに軍配が上がります。
2019年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゼータガンダムは5巻構成だったのにダブルゼータは2巻だけだったのでこれでストーリーを描ききることが出来るのか心配しましたがダブルゼータのエピソードで比較的重要ではないものだけ除外していたので気にはなりませんでした、アニメ版では登場しないアムロがジュドー達と絡むのはファンとしては非常に興味深いものでした、読んでて中だるみいっさい無しなのでもしダブルゼータをリメイクするなら小説版をベースにしてほしいです、TVアニメ版はあまりにも無駄なエピソードが多かった事もあり今一から見るにはちょっとしんどいでしょう、なので今後ダブルゼータのストーリーを楽しみたい時は小説を読もうと思います
2010年7月27日に日本でレビュー済み
テレビにはない魅力がいくつもあります。ひとつには、ヤザン、ゲモンのエピソードです。残念なのは、テレビと同じように強化人間の登場人物が幸せにならないことですね。個人的には、ハマーンが生死不明的なところがいいです。シャアの反乱などを彼女がどこかでみていることを当時は思い浮かべました。
2005年10月10日に日本でレビュー済み
第一巻とは打って変わって子どもたちの大人へと成長していく過程が描かれています。
悲劇、優しさそしてロマンスなどのシャワーを浴びて
それぞれの道を選んでいくジャンク屋仲間たちを
を応援したくなりました。
悲劇、優しさそしてロマンスなどのシャワーを浴びて
それぞれの道を選んでいくジャンク屋仲間たちを
を応援したくなりました。
2003年3月1日に日本でレビュー済み
全47話のテレビアニメが、小説二冊で収まりきるか?
と思って読んでみたら余裕で収まっていました。
個人的にはテレビ版より好きです。
ラストのジュドーの台詞とか(この台詞ゲームのGジェネFでもいってました)
あとテレビ版にないエピソードもありますので、これは買いでしょう。
と思って読んでみたら余裕で収まっていました。
個人的にはテレビ版より好きです。
ラストのジュドーの台詞とか(この台詞ゲームのGジェネFでもいってました)
あとテレビ版にないエピソードもありますので、これは買いでしょう。
2022年6月7日に日本でレビュー済み
小説版zzは過大評価されてます。
1巻はアニメの焼き回しです。
2巻はオリジナル展開が多数あります。でもその代わりにzz終盤の良いところがかなりいろいろと削除されてます。
追加された主な良い要素は1:アムロの登場 2:ヤザンのアフリカ編での登場 3:グレミーの設定
逆に改悪(あるいは削除された要素)は1:キャラ・スーンが意味不明な理由で離脱 2:マシュマーの死に方が雑すぎる 3:プルツーの意味不明な自殺 4:ニュータイプ部隊の欠番 5:ラカンの意味不明な退場の仕方 6:カミーユの出番全部カット
正直言って、アニメ版の方がはるかにいいです。
zzは問題の多い作品ですが、小説版はzz後半のいいところをごっそり削ってしまったので納得がいきません。
アムロをだしてジュドーとからませたのはいいのですが、アムロを出す意味がないように思えました。実際アムロなにもやってないし、ハヤトが2人に増えた程度です。
アムロを入れたにしては、カミーユ、キャラ、ラカン、マシュマーの改悪が起こってしまったので、これでは割に合わないと思います。結論:アニメを見よう まあアムロがでてくる部分だけは読んでも良いかもしれません
1巻はアニメの焼き回しです。
2巻はオリジナル展開が多数あります。でもその代わりにzz終盤の良いところがかなりいろいろと削除されてます。
追加された主な良い要素は1:アムロの登場 2:ヤザンのアフリカ編での登場 3:グレミーの設定
逆に改悪(あるいは削除された要素)は1:キャラ・スーンが意味不明な理由で離脱 2:マシュマーの死に方が雑すぎる 3:プルツーの意味不明な自殺 4:ニュータイプ部隊の欠番 5:ラカンの意味不明な退場の仕方 6:カミーユの出番全部カット
正直言って、アニメ版の方がはるかにいいです。
zzは問題の多い作品ですが、小説版はzz後半のいいところをごっそり削ってしまったので納得がいきません。
アムロをだしてジュドーとからませたのはいいのですが、アムロを出す意味がないように思えました。実際アムロなにもやってないし、ハヤトが2人に増えた程度です。
アムロを入れたにしては、カミーユ、キャラ、ラカン、マシュマーの改悪が起こってしまったので、これでは割に合わないと思います。結論:アニメを見よう まあアムロがでてくる部分だけは読んでも良いかもしれません