ワタミという会社が、悪意は無かったのにどうして悲劇を生み出してしまったのか、
ベンチャー経営者が陥りやすい落とし穴の所在がしっかりと書かれている。
また、現代においてレピュテーションリスクがどのように作用してしまうのかも丁寧に分析されており、興味深い。
ワタミを一方的に批判するでもなく、といって擁護するわけでもない。
冷静な分析によって、悪かった部分と、同様の問題を抱える他社に比べて特に強く批判された構造を喝破している。
キャリアコンサルタント、ブラック企業アナリストとして幅広い企業を裏側から見てきた筆者が、
ワタミを題材に、全ての働く人と経営者が幸せになるにはどうしたらよいかを真剣に考えて世に問うた名著。
この本のレビューで★1等、低い評価をつけている人は、本の評価とワタミへの悪感情を混同している。
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ワタミの失敗 「善意の会社」がブラック企業と呼ばれた構造 単行本 – 2016/9/8
新田 龍
(著)
獺祭 旭酒造代表取締役社長 桜井博志氏 推薦!
「部下のことが大好きで、社員としての成長を願い、その部下の幸せを祈る」――この渡邉美樹氏の言葉のどこが間違いだったのだろう。真面目で一生懸命な経営者とその部下たちがそれゆえにこそ落ち込んでしまう陥穽と危機。本書はその原因と過程を厳しく追及しています。自分はまっすぐで善意を信じて一生懸命生きていると思う企業人こそ読んでほしい謦咳の書です。
カリスマ経営者・渡邉美樹のもと、やる気に満ちた幹部や社員たちの「善意の会社」がなぜブラック企業となったのか?ブラック企業問題の専門コンサルタントがワタミの現場を詳細に調査、分析しブラック企業にならないための方策を解説
近年「ブラック企業」という言葉が、広く使われるようになりました。その代表格してあげられるのが、渡邉美樹氏創業のワタミグループ。
ブラック企業問題の筆頭に挙げられ、世間にネガティブイメージを持たれた結果、ワタミグループの店舗からは客が離れ、求人募集では定員割れを起こす事態に。こうした影響から2014年3月期には、上場後初の赤字に転落し現在も厳しい経営状況が続いています。
本企画の著者となる新田龍氏は、日本でも珍しい「ブラック企業アナリスト」。現在はワタミグループからの要請を受けて、グループの「新卒採用プロジェクトアドバイザー」を努めています。
著者が実際にワタミのブラック企業への転落の内幕、経営者、幹部をはじめとする会社の対応、社員への直接インタビューなど詳細を調査してわかったのは、ワタミが決して経営陣、会社の違法な「ブラックな」姿勢、経営によりブラック企業化したわけではない、ということ。
むしろ、社会へのな貢献、顧客満足、あくなき企業努力、社員の成長を求める、という、いわば「善意の会社」でした。これは創業者渡邉美樹氏をテーマとした高杉良著『青年社長』などからもわかることです。しかし現実として、ワタミはブラック企業となってしまった。
なぜなのか?--そこには成長企業だからこそ起き得る「落とし穴」の存在があった。
本書は、ワタミグループに起きた事実を調査し、ワタミに限らずブラック企業に至るプロセスと脱却方法を解説。ワタミグループ以外の事例も多数紹介。
中小企業、ベンチャー、成長企業の経営者はもちろん、働くあなたが「自らを守るために」押さえておきたい1冊。
「部下のことが大好きで、社員としての成長を願い、その部下の幸せを祈る」――この渡邉美樹氏の言葉のどこが間違いだったのだろう。真面目で一生懸命な経営者とその部下たちがそれゆえにこそ落ち込んでしまう陥穽と危機。本書はその原因と過程を厳しく追及しています。自分はまっすぐで善意を信じて一生懸命生きていると思う企業人こそ読んでほしい謦咳の書です。
カリスマ経営者・渡邉美樹のもと、やる気に満ちた幹部や社員たちの「善意の会社」がなぜブラック企業となったのか?ブラック企業問題の専門コンサルタントがワタミの現場を詳細に調査、分析しブラック企業にならないための方策を解説
近年「ブラック企業」という言葉が、広く使われるようになりました。その代表格してあげられるのが、渡邉美樹氏創業のワタミグループ。
ブラック企業問題の筆頭に挙げられ、世間にネガティブイメージを持たれた結果、ワタミグループの店舗からは客が離れ、求人募集では定員割れを起こす事態に。こうした影響から2014年3月期には、上場後初の赤字に転落し現在も厳しい経営状況が続いています。
本企画の著者となる新田龍氏は、日本でも珍しい「ブラック企業アナリスト」。現在はワタミグループからの要請を受けて、グループの「新卒採用プロジェクトアドバイザー」を努めています。
著者が実際にワタミのブラック企業への転落の内幕、経営者、幹部をはじめとする会社の対応、社員への直接インタビューなど詳細を調査してわかったのは、ワタミが決して経営陣、会社の違法な「ブラックな」姿勢、経営によりブラック企業化したわけではない、ということ。
むしろ、社会へのな貢献、顧客満足、あくなき企業努力、社員の成長を求める、という、いわば「善意の会社」でした。これは創業者渡邉美樹氏をテーマとした高杉良著『青年社長』などからもわかることです。しかし現実として、ワタミはブラック企業となってしまった。
なぜなのか?--そこには成長企業だからこそ起き得る「落とし穴」の存在があった。
本書は、ワタミグループに起きた事実を調査し、ワタミに限らずブラック企業に至るプロセスと脱却方法を解説。ワタミグループ以外の事例も多数紹介。
中小企業、ベンチャー、成長企業の経営者はもちろん、働くあなたが「自らを守るために」押さえておきたい1冊。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2016/9/8
- 寸法12.9 x 1.6 x 18.9 cm
- ISBN-104046015799
- ISBN-13978-4046015792
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商品の説明
著者について
●新田 龍:働き方改革総合研究所株式会社代表取締役。ブラック企業問題の専門家。ブラック企業から組織と人を守るコンサルティング、企業の働き方改革推進による脱・ブラックのためのアドバイスを手掛ける。
2007年、働き方改革総合研究所株式会社を設立。ブラック企業のマネジメント手法を適法に応用して働き方と労働環境を改革するコンサルティング事業を展開。NHK「週刊ニュース深読み」をはじめとしたメディア出演とともに、企業経営者・ビジネスパーソンに向けた、働く環境・働き方に関する知見を提供する著書多数。
2007年、働き方改革総合研究所株式会社を設立。ブラック企業のマネジメント手法を適法に応用して働き方と労働環境を改革するコンサルティング事業を展開。NHK「週刊ニュース深読み」をはじめとしたメディア出演とともに、企業経営者・ビジネスパーソンに向けた、働く環境・働き方に関する知見を提供する著書多数。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2016/9/8)
- 発売日 : 2016/9/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4046015799
- ISBN-13 : 978-4046015792
- 寸法 : 12.9 x 1.6 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 240,226位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,138位マネジメント・人材管理
- カスタマーレビュー:
著者について
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新田 龍
株式会社ヴィベアータ 代表取締役
株式会社就活総合研究所 取締役会長
キャリア教育プロデューサー/ブラック企業アナリスト
1976年奈良県生まれ。 田舎での生活に飽き足らず、中学2年で会社経営を志し、高校から一人で上京。 早稲田大学政治経済学部在学中に一度起業。 99年卒業、非上場企業に入社し、事業企画担当。在職中に株式上場を経験。 キャリアコンサルタントに転職し、新卒採用担当等を歴任。 07年、株式会社ヴィベアータ設立(キャリア教育プロデュース)。 09年、株式会社就活総合研究所設立(新卒採用シンクタンク)。 大手企業、教育機関、官公庁などに対して、人事、教育のコンサルティングを展開する他、大学講師としてキャリア教育や就活支援を担当し、就活塾、キャリアスクールも主宰。 これまで1万人を越える面接・面談経験を持つ。 その他、TV・各種メディアでの、コメンテーター、講演、執筆など、「人」と「仕事」にまつわる領域で活動中。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネットで見かけたことのあるような情報が多く、あまり目新しさは感じられないような内容でした。
「ブラック企業」や「過労死」といった抽象的なテーマではなく、ワタミという会社の実態やそこで起こってしまった労働災害について深く知りたい方が読む分には、まとまっていてわかりやすいと思います。
以下、章立てです。ご参考までに。
第1章:ベンチャーの旗手が「ブラック企業」とよばれるまで
01・ワタミの凋落
02・何を根拠にブラック企業と批判されたのか
03・ワタミだけが突出してブラック企業批判を受けた理由
04・「理念集」から読み解くワタミの「善意」と「ブラック」
第2章:日本の会社がブラック企業になっていくメカニズム
01・ブラック企業の定義とは
02・ブラック企業の見分け方
03・問題点はどこにあるのか
第3章:「ブラック企業」と呼ばれたとき、企業はこれだけの財産を失う!
01・ブラックと認定されたら、何が起きるのか
02・ネガティブ情報が拡散していくメカニズム
第4章:御社が「ブラック」と呼ばれたときにはどうすべきか?
01・悪影響を最低限に抑えるためにできること
02・ユニクロとワタミの明暗を分けた2年間
第5章:世間にブラック企業と言われないために今日からやるべきこと
01・必要なのは「経営者目線」ではなく「第三者目線」
02・企業側が常に持つべき心構え
第6章:その後のワタミ
01・危機感の欠如
02・ワタミは再起できるのか
最後に、ひとつ気になった点といえば、本書の帯ですかね。
本書の内容が、外部の専門家の視線で書かれた客観的なものであるとPRしたいのなら、推薦として旭酒造の社長の名前は使うべきなかったと思います。
旭酒造の大口取引先の一つといえばワタミですよね。。。
そんなんだからワタミの擁護本と揶揄されてしまうのでは??
「ブラック企業」や「過労死」といった抽象的なテーマではなく、ワタミという会社の実態やそこで起こってしまった労働災害について深く知りたい方が読む分には、まとまっていてわかりやすいと思います。
以下、章立てです。ご参考までに。
第1章:ベンチャーの旗手が「ブラック企業」とよばれるまで
01・ワタミの凋落
02・何を根拠にブラック企業と批判されたのか
03・ワタミだけが突出してブラック企業批判を受けた理由
04・「理念集」から読み解くワタミの「善意」と「ブラック」
第2章:日本の会社がブラック企業になっていくメカニズム
01・ブラック企業の定義とは
02・ブラック企業の見分け方
03・問題点はどこにあるのか
第3章:「ブラック企業」と呼ばれたとき、企業はこれだけの財産を失う!
01・ブラックと認定されたら、何が起きるのか
02・ネガティブ情報が拡散していくメカニズム
第4章:御社が「ブラック」と呼ばれたときにはどうすべきか?
01・悪影響を最低限に抑えるためにできること
02・ユニクロとワタミの明暗を分けた2年間
第5章:世間にブラック企業と言われないために今日からやるべきこと
01・必要なのは「経営者目線」ではなく「第三者目線」
02・企業側が常に持つべき心構え
第6章:その後のワタミ
01・危機感の欠如
02・ワタミは再起できるのか
最後に、ひとつ気になった点といえば、本書の帯ですかね。
本書の内容が、外部の専門家の視線で書かれた客観的なものであるとPRしたいのなら、推薦として旭酒造の社長の名前は使うべきなかったと思います。
旭酒造の大口取引先の一つといえばワタミですよね。。。
そんなんだからワタミの擁護本と揶揄されてしまうのでは??
2016年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラック企業とそうでない企業の違いの本質。それを考えさせられた。
2018年2月6日に日本でレビュー済み
『ワタミの失敗』は、そう評価出来る作品ではないだろうか。私が考えるに、ワタミのみならず、大企業と言われている企業にも当てはまる話だと思う。例えば、電通、東芝、三菱などの会社でも不祥事が発生して社会的問題になったのを覚えている方は多いのではないだろうか。
確かに、営利企業である以上利潤を追求するのは当然である。しかしながら、法律を破ってまで利潤を追求してはならない。ワタミをはじめとした企業が失敗した理由はこの点にあるだろう。営利企業といえども日本社会に存在している以上日本社会のルールに従わなければならないのだ。この原則を忘れたことが失敗のはじまりといえるだろう。
例えば、オリンピックで金メダルを獲得した選手が後になって薬物ドーピングしているのが発覚したとしよう。当然のことながら、その選手の金メダルは剥奪、記録は抹消、場合によってはその競技からも永久追放されるはずだ。
間違っても金メダルを獲得すれば何をしてもいいとはならない。
企業活動も同じことである。サービス残業をはじめとした違法行為は悪であり、市場から排除されなければならない。
ワタミでは、理念教育の名のもとに法律よりも理念が優先される教育が行われていた。理念は大事であるが、それ以上に大事な原則は法律であり、ルールであり契約である。
それに違反する経営者は排除すべきである
それに違反する上司は排除すべきである
それに違反する企業は排除すべきである
わたしは、そう考えています。それが日本社会が健全に今後とも進んでいくために不可欠なことではないでしょうか。その為にも各企業は理念教育の前に法律教育を新入社員にきちんとすべきではないだろうか。
その上で上司の違法な命令にははっきりと「ノー」というべきだ。そのようにして根本から日本社会が変わらなければブラック企業はなくならないだろう。ワタミに変わる新しいブラック企業が誕生するだけだ。(2018.2.6記)
確かに、営利企業である以上利潤を追求するのは当然である。しかしながら、法律を破ってまで利潤を追求してはならない。ワタミをはじめとした企業が失敗した理由はこの点にあるだろう。営利企業といえども日本社会に存在している以上日本社会のルールに従わなければならないのだ。この原則を忘れたことが失敗のはじまりといえるだろう。
例えば、オリンピックで金メダルを獲得した選手が後になって薬物ドーピングしているのが発覚したとしよう。当然のことながら、その選手の金メダルは剥奪、記録は抹消、場合によってはその競技からも永久追放されるはずだ。
間違っても金メダルを獲得すれば何をしてもいいとはならない。
企業活動も同じことである。サービス残業をはじめとした違法行為は悪であり、市場から排除されなければならない。
ワタミでは、理念教育の名のもとに法律よりも理念が優先される教育が行われていた。理念は大事であるが、それ以上に大事な原則は法律であり、ルールであり契約である。
それに違反する経営者は排除すべきである
それに違反する上司は排除すべきである
それに違反する企業は排除すべきである
わたしは、そう考えています。それが日本社会が健全に今後とも進んでいくために不可欠なことではないでしょうか。その為にも各企業は理念教育の前に法律教育を新入社員にきちんとすべきではないだろうか。
その上で上司の違法な命令にははっきりと「ノー」というべきだ。そのようにして根本から日本社会が変わらなければブラック企業はなくならないだろう。ワタミに変わる新しいブラック企業が誕生するだけだ。(2018.2.6記)
2016年10月5日に日本でレビュー済み
目を惹くタイトルと副題だったため、思い切って購入。
ワタミ批判の急先鋒だった著者が、実際にワタミに招かれて、なぜブラック企業の代表格になってしまったのかという
「ブラック化の構造」を丹念に炙り出しているのが、その他のブラック批判の著書と一線を画し、新鮮で面白い。
外側から批判してきた著者が、内側から見た者しか分からないリアルを知り、どんなに戸惑ったことだろう。
ワタミへの単純な批判や擁護に陥っておらず、善意の暴走はどの企業にも起こりうるという
著者の絞り出すような結論には、重みがあり、私自身企業に勤める者として思わず唸ってしまった。
ワタミやブラック企業がとにかく嫌いで批判したい人は冷静に読めないかも知れないが、
一歩引いて見られる企業人や経営者に是非読んで欲しい一冊。
ワタミ批判の急先鋒だった著者が、実際にワタミに招かれて、なぜブラック企業の代表格になってしまったのかという
「ブラック化の構造」を丹念に炙り出しているのが、その他のブラック批判の著書と一線を画し、新鮮で面白い。
外側から批判してきた著者が、内側から見た者しか分からないリアルを知り、どんなに戸惑ったことだろう。
ワタミへの単純な批判や擁護に陥っておらず、善意の暴走はどの企業にも起こりうるという
著者の絞り出すような結論には、重みがあり、私自身企業に勤める者として思わず唸ってしまった。
ワタミやブラック企業がとにかく嫌いで批判したい人は冷静に読めないかも知れないが、
一歩引いて見られる企業人や経営者に是非読んで欲しい一冊。
2016年9月23日に日本でレビュー済み
ワタミはブラックだ!ということは、私たちの総意かのように、強く認識が残っている。しかし、「何がどうなったらブラック認定されてしまうのか」は誰も明確には答えられなかった。この本では、あくまでワタミは「事例」として扱いながら、ブラック構造を丁寧にわかりやすく伝えている。
読み終えての感想は「あ、なるほどね」と「これはどの企業でもリスクあるなー」です。創業社長、イケイケ、組織拡大、商圏拡大、これらのワードがあてはまる企業の経営者こそ、読むべき本だと実感している。
読み終えての感想は「あ、なるほどね」と「これはどの企業でもリスクあるなー」です。創業社長、イケイケ、組織拡大、商圏拡大、これらのワードがあてはまる企業の経営者こそ、読むべき本だと実感している。
2016年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワタミの失敗という目を引くタイトルに
釣られて購入。
関係者からの仔細なヒアリング、
と謳っているものの、
ヒアリングによる説明はほとんど無く、
推測や一般論による説明にほぼ終始。
釣られて購入。
関係者からの仔細なヒアリング、
と謳っているものの、
ヒアリングによる説明はほとんど無く、
推測や一般論による説明にほぼ終始。
2016年9月15日に日本でレビュー済み
創業者自身が創業時に必死に努力し、ハードに働くのは当たり前であって、それを従業員に強制するのは無理だし違法なのは当たり前なのにそれに気づいていなかった。法律違反だと指摘されても理解できない。それが創業社長の陥る落とし穴だという本書の主張自体は正しい。しかしそれを『善意の会社』と表現するのは無理がある。
主観的には善意であってもそれは創業者としての重大な過失であり、違法を指摘されても理解せずに違法行為をし続けたのは重大な悪意があると客観的には解釈される。
報道によれば、ワタミ過労自殺訴訟の和解条項では、会社法429条1項の「悪意または重大な過失」による賠償責任が渡辺氏にあることが明記されている。
また20年4月から25年2月までの約5年間で、全国の店舗が労基署から24件の是正勧告と17件の指導票を受けていた。
(2015.12.27 産経ニュース)
違法性が労基署から指摘されても、裁判で負けて世間から糾弾されて業績が悪化するまで改める事がなかったのだから『ワタミが決して経営陣、会社の違法な「ブラックな」姿勢、経営によりブラック企業化したわけではない』とは到底言えない。
『悪意』の意味を意図的に矮小化し『善意』の意味を拡大解釈し、免罪を図ったワタミ擁護の宣伝本。
労基署の指導を無視した時点で会社ぐるみの悪意があったと言えるわけで、『善意の会社』とは到底言えないのです。
主観的には善意であってもそれは創業者としての重大な過失であり、違法を指摘されても理解せずに違法行為をし続けたのは重大な悪意があると客観的には解釈される。
報道によれば、ワタミ過労自殺訴訟の和解条項では、会社法429条1項の「悪意または重大な過失」による賠償責任が渡辺氏にあることが明記されている。
また20年4月から25年2月までの約5年間で、全国の店舗が労基署から24件の是正勧告と17件の指導票を受けていた。
(2015.12.27 産経ニュース)
違法性が労基署から指摘されても、裁判で負けて世間から糾弾されて業績が悪化するまで改める事がなかったのだから『ワタミが決して経営陣、会社の違法な「ブラックな」姿勢、経営によりブラック企業化したわけではない』とは到底言えない。
『悪意』の意味を意図的に矮小化し『善意』の意味を拡大解釈し、免罪を図ったワタミ擁護の宣伝本。
労基署の指導を無視した時点で会社ぐるみの悪意があったと言えるわけで、『善意の会社』とは到底言えないのです。