本書の「あとがき」の日付は2000年10月(発行は12月1日)。2000年の少年法の改正にあわせて出版されたことがわかります。
本書は、少年法成立の歴史、諸外国の少年法の概要、日本における少年法犯罪の事例紹介(犯罪発生の背景についても言及)、神戸の連続児童殺傷事件や過去の犯罪の判例を解説しています。神戸の事件では精神障害の鑑定が行われたこともあり、精神障害者の犯罪についても解説されています。
第5章で2000年の少年法改正の流れが紹介されます。このような手続きは専門家でないとわかりませんので、勉強になります。(法制審議会少年法部会に21年ぶりに諮問が出されたという下りは、「司法は寝ていたのか?」という気持ちにさせられましたが・・。)
よい講師による大学の講義を聴講するような気分で少年法が学べる本です。なお、最新の改正は2007年11月ですので、それは他書で補ってください。

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少年法は誰の味方か (角川oneテーマ21 C 5) 新書 – 2000/12/1
佐々木 知子
(著)
少年事件はどう処理されるのか? 審判制度とは何か? 少年院はどんなところか? など、長年、検事として多数の少年事件に携わった著者が、経験談を盛り込みながら解説し、少年法の是非を問う。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2000/12/1
- ISBN-10404704007X
- ISBN-13978-4047040076
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
非公開とされる少年事件はどう処理されていくのか? 多数の少年事件に携わってきた元・東京地検検事が、実際例と経験談をふまえ、少年法改正の是非を問う。
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2000/12/1)
- 発売日 : 2000/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 404704007X
- ISBN-13 : 978-4047040076
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,888,652位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,389位司法・裁判(一般)関連書籍
- - 2,496位角川新書
- カスタマーレビュー:
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