ご存じエマの作者、森薫さんの作品への思い入れを村上リコさんが文章で形にした一冊です。書下ろしの短編と創作ノート以外はエマからカットを切り出しているだけなので、編集でよませている面は否定できません。でも、文章が森薫さんの考えを良く理解して付けられているので違和感はない。副読本としては上質だと思います。
勿論、これでビクトリア朝の繁栄と陰影を語りつくせるわけはないのですが、身分違いの恋という永遠のテーマのフォローとしては十分です。なにしろ、2巻か3巻までの時点でこの本は出ています。なんと、4巻で完結予定だとも書いています。もちろん今は完結しているし結果もわかっていますが、なんといってもこういう恋は悲恋に終わるのが相場なので、そこをうまく料理するのが作者の腕であり課題でしょうから。
最後に、読者アンケートがなんと森薫さん御製の美麗な逸品です。これにペンを入れるなんてできない。本と一緒に永久保存します。

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エマ ヴィクトリアンガイド (ビームコミックス) コミック – 2003/11/25
19世紀末英国の生活、および文化にスポットを当てた、[エマ]の副読本が発売します!
レディーズメイド、ナースメイド、ランドリーメイドやパーラーメイドなど、
森薫の描き下ろしメイドイラストが満載。
漫画の背景に描き込まれた、交通手段や家屋、調度品、飲食、服飾から社交状況などを丁寧に解説。
もちろん外伝漫画や描き下ろしカラーページ、竹本泉との対談や著者秘蔵の落書きコーナーもあります。
レディーズメイド、ナースメイド、ランドリーメイドやパーラーメイドなど、
森薫の描き下ろしメイドイラストが満載。
漫画の背景に描き込まれた、交通手段や家屋、調度品、飲食、服飾から社交状況などを丁寧に解説。
もちろん外伝漫画や描き下ろしカラーページ、竹本泉との対談や著者秘蔵の落書きコーナーもあります。
- 本の長さ183ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日2003/11/25
- ISBN-104047304654
- ISBN-13978-4047304659
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
貴族・中流階級・労働者階級とはといった初歩的なところから、英国の歴史や使用人の役職の種類、当時のメイドになる方法、交通事情、爵位云々、食べ物、習慣、通貨、アクセサリーetc. こんな所まで拾うのかと感心を通り越してもはや唖然とするほどヴィクトリア朝の仕事・事物・歴史などの知識がこれ一冊にまとめられています。それこそよく一冊にまとめられたなぁと思うほどで、並々ならぬ森先生のメイド周りへの愛と編集側の努力が感じられます。巻末には19世紀前後の英国小説の情報などもあり、もはや漫画作品のガイドを通り越して参考書や辞典レベルの資料にもなるのではと感じています。
また、森薫先生と竹本泉先生の対談も量・内容ともに読み応えがある程度にたっぷりと載っています。森先生の貴重なスケッチも良かった……。
エマが好きな方はもちろん、エマを知らずとも19世紀末の英国に興味がある方なら買って損はないのではないでしょうか。
また、森薫先生と竹本泉先生の対談も量・内容ともに読み応えがある程度にたっぷりと載っています。森先生の貴重なスケッチも良かった……。
エマが好きな方はもちろん、エマを知らずとも19世紀末の英国に興味がある方なら買って損はないのではないでしょうか。
2018年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「エマ」の時代背景や、クリスタルパレスについても書かれていてエマ好きの方はぜひ読んでいただきたい1冊です。
2019年11月3日に日本でレビュー済み
メイドやビクトリア朝ファンにとっては簡便な時代考証が書かれた本書は必読の一冊。
2021年8月14日に日本でレビュー済み
何度も何度も読み返しております。
かなりの情報量で、夢中で読んでしまいます。
この書籍こそ、電子書籍化して
より多くの人達に愛読されて欲しい……!!
是非、電子書籍化を!!!!!!
かなりの情報量で、夢中で読んでしまいます。
この書籍こそ、電子書籍化して
より多くの人達に愛読されて欲しい……!!
是非、電子書籍化を!!!!!!
2017年4月19日に日本でレビュー済み
名作「エマ」「シャーリー」でおなじみの森薫さんによる
ヴィクトリア朝ガイドブック。
シャーリーやシャーロック・ホームズで世紀末大英帝国に
興味を持ったけれど、何から選んでいいのか分からない…
という人に「とりあえずこれだけは」とお勧めする本です。
森薫本らしく主にメイドの視点から英国貴族の家族構成・
使用人たちの複雑な立ち位置(メイドだけで5、6種類以上
も…!)、貴族たちの過ごす日常や避暑地(カントリーハウス)と
居住地(ロンドンのタウンハウス)、服装や立ち居振る舞いの
マナー、使用人と雇用者の厳しい立場の違い等々、簡に
して要を得た解説が満載。全頁森さんのイラスト入りなので読みやすいです。
世紀末ロンドンの簡単な地図とガイドもあり、一巻を通じて
「これだけおさえておけばヴィクトリア朝はOK」という。
おまけ要素としてメイド(エマさん)と女主人の日常を描いた
ショートストーリーや、ディケンズ、ホームズ、オースティン等の
読書ガイドもあり。
全編にそこはかとなくメイド愛のみなぎる本書、ファンならずとも
リーズナブルな入門書として「使える一冊」です。
ちなみに共著者の村上リコさんは「英国メイドの日常」等も書いて
おられ、こちらもお勧めです。
ヴィクトリア朝ガイドブック。
シャーリーやシャーロック・ホームズで世紀末大英帝国に
興味を持ったけれど、何から選んでいいのか分からない…
という人に「とりあえずこれだけは」とお勧めする本です。
森薫本らしく主にメイドの視点から英国貴族の家族構成・
使用人たちの複雑な立ち位置(メイドだけで5、6種類以上
も…!)、貴族たちの過ごす日常や避暑地(カントリーハウス)と
居住地(ロンドンのタウンハウス)、服装や立ち居振る舞いの
マナー、使用人と雇用者の厳しい立場の違い等々、簡に
して要を得た解説が満載。全頁森さんのイラスト入りなので読みやすいです。
世紀末ロンドンの簡単な地図とガイドもあり、一巻を通じて
「これだけおさえておけばヴィクトリア朝はOK」という。
おまけ要素としてメイド(エマさん)と女主人の日常を描いた
ショートストーリーや、ディケンズ、ホームズ、オースティン等の
読書ガイドもあり。
全編にそこはかとなくメイド愛のみなぎる本書、ファンならずとも
リーズナブルな入門書として「使える一冊」です。
ちなみに共著者の村上リコさんは「英国メイドの日常」等も書いて
おられ、こちらもお勧めです。
2017年7月11日に日本でレビュー済み
エマを読んで時々分からない事が描写であったので購入しました。
森先生の繊細で緻密なイラストと共に馴染みの薄い英国文化や19世紀の風俗、食文化、娯楽や当時の身分制度等とても分かりやすく説明されていて漫画の副読本とは思えないボリュームで大満足です。
もっと詳しく知りたいことも出てきたので専門的な本を探したり、同じような時代の小説を読んだりとすっかり19世紀英国にハマってしまいました。
個人的に後ろの方に掲載している森先生の魂の叫びのような漫画にくすっと笑ってしまったり、当時のファッションなんかが面白かったです
森先生の繊細で緻密なイラストと共に馴染みの薄い英国文化や19世紀の風俗、食文化、娯楽や当時の身分制度等とても分かりやすく説明されていて漫画の副読本とは思えないボリュームで大満足です。
もっと詳しく知りたいことも出てきたので専門的な本を探したり、同じような時代の小説を読んだりとすっかり19世紀英国にハマってしまいました。
個人的に後ろの方に掲載している森先生の魂の叫びのような漫画にくすっと笑ってしまったり、当時のファッションなんかが面白かったです
2017年2月21日に日本でレビュー済み
「エマ」という作品は、作者がヴィクトリア時代の英国に入れ込みまくって描いていることがよくわかるんですが、その「入れ込んだ」事実のすべてがここにあります。「エマ」を読むならぜひ併読してください。セリフや背景が「なぜそうなっているか」が本当によくわかりますよ。