アニメ版が好きだったので以前から購入の機会をうかがっていた作品。kindleで五巻まで試しに買って読んでみた。
これがまー面白かった。ハマった。三日もかからず既刊21巻まですべて読破してしまった。
作風としては、古き良きジュブナイル小説を彷彿とさせた。
ライトノベル以前の、ヤングアダルト小説と呼ばれていた「若者向けエンターテインメント小説」よりも、さらに一昔前に存在していたのがジュブナイル小説だ。
ヤングアダルト小説以後は、サブカルチャー(オタク文化も包摂されます)の一端に位置づけられることになるのだが、ジュブナイル小説は、大人の作家が若年層向けに書いた作品のことで、大きな違いがあるとしたら「大人の批評性」の有無にあるだろう。
本シリーズでは、リアルとネトゲを混同するヒロイン・アコを、「いかに更生させるか」という表層のテーマと、その裏側にある「では、いかに生きるべきか」というテーマが描かれている。
ネトゲを捨てろ、現実に帰れ、などという結論なら簡単だ。
作中、リアルを(ある程度)捨てて、ネトゲを選んだ「ネトゲ廃人」に言及があるのだが、かれらは批判されない。それどころか何人かは、その人間性ゆえリスペクトされている。
酸いも甘いも嚙み分ける、ではないが、作者の「他者」の人生を尊重する姿勢は、成熟した精神を感じさせる。オトナなのだ。
主人公は、リアルを『人生オフライン』というゲームに例えて、クソゲーと言って憚らない。
にもかかわらず、主人公は、ヒロインの「誘惑」にあらがう。
ヒロイン・アコは、主人公を退廃させる「魔女」の役割をしていて、主人公に富なり名声なりをもたらすヒロインとは系統が違う。(富をもたらすヒロイン、名声をもたらすヒロインなど、いることはいるようだが、本シリーズでは脇役に徹している)
ヒロイン・アコは、「魔女」にして「ファムファタル」だ。
大人向けの作品であれば、あるいは主人公は退廃と破滅の運命を選ぶのかもしれない。
しかし本シリーズは、大人の批評精神に見守られた若年層向けの作品である。
つねに行間には清冽な風が吹いている。
それは、倫理と呼ばれるものではなかったか。
主人公は、ヒロイン・アコとの付き合いのなかで、ひとはいかに生きるべきか、という問いに直面することになる。
びっくりですよ。電撃文庫のライトノベルを読んでいたら、昔懐かしの良質のジュブナイル小説に出会ってしまったわけですから。
図書館の児童文学のコーナーの片隅にでも置いておいて欲しい良作です。
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ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫) 文庫 – 2013/7/10
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残念!ホントに残念な美少女でした! ……俺のリアルなライフが危ない!?
ネトゲの女キャラに告白!→残念! ネカマでした☆ そんな黒歴史を秘めた少年・英騎が、今度はネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!? と思いきや、相手であるアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかも、リアルとネトゲの区別が付いてない……だと……!? 英騎は彼女を「更正」させるため、ギルドの仲間たちと動き出すが――残念で楽しい日常だいたい=ネトゲライフが始まる!
ネトゲの女キャラに告白!→残念! ネカマでした☆ そんな黒歴史を秘めた少年・英騎が、今度はネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!? と思いきや、相手であるアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかも、リアルとネトゲの区別が付いてない……だと……!? 英騎は彼女を「更正」させるため、ギルドの仲間たちと動き出すが――残念で楽しい日常だいたい=ネトゲライフが始まる!
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2013/7/10
- 寸法10.8 x 1.5 x 15 cm
- ISBN-104048917994
- ISBN-13978-4048917995
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2013/7/10)
- 発売日 : 2013/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4048917994
- ISBN-13 : 978-4048917995
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 598,694位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2021年10月15日に日本でレビュー済み
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2017年4月11日に日本でレビュー済み
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面白いシーンもかなりありました。
セリフの部分は台本のように
アコ 「ゲヘへへへ、リア充など死んでしまえばいいのに」
ルシアン 「アコ? 大丈夫か? もどってこーーーーい!」
みたいな感じで書いてあるので読みやすく誰の言葉なのかわかり 流れを止めることなく
読めました。
小説と言っても様々な方式があるのは良い事だと思いました。
セリフの部分は台本のように
アコ 「ゲヘへへへ、リア充など死んでしまえばいいのに」
ルシアン 「アコ? 大丈夫か? もどってこーーーーい!」
みたいな感じで書いてあるので読みやすく誰の言葉なのかわかり 流れを止めることなく
読めました。
小説と言っても様々な方式があるのは良い事だと思いました。
2013年7月12日に日本でレビュー済み
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正直ネトゲものは嫌いなので迷ったのですが、前作『都市伝鬼』が好きだったので読んでみました(ラノベで作者買いは危険ですが)。そしたら案外面白かったです。SAOのような他のネトゲものと違い、この作品ではあまりネトゲの中身自体は重要でなく、あくまで「ネトゲをやっている高校生」が中心で書かれているからです(ネトゲをやらない私にはログインゲームなる不毛な遊び方は知りませんでした(笑))。これはむしろ『中二病でも恋がしたい』のような現実と空想がごっちゃになった女の子と出会った男子の物語です。このタイプの話は昔から少女漫画などでは定番のラブコメネタでしょう(かつてはおとぎ話の中の王子様に恋する女の子でしたが)。
ただちょっと気にいらない点が2つほどありました。一つはネットスラングの多用で、まあこれはネットゲーマーらしさを出す演出ということで我慢できなくもないのですが、もうひとつは最近のラノベでは当たり前のようになっている、主人公以外の主要キャラがみんな女子ということです。別にハーレム系にするわけでもないのにそれは必要ないだろうと思います。特にマスターこと生徒会長は男子で問題ないキャラなのに...。
続きは...出るんでしょうか。電撃は打ち切り作品の墓場と化しているので正直不安です。別に他のレーベルでも打ち切りなんていくらでもありますが、電撃のそれは露骨すぎる気がします。ヒットしたらヒットしたで完結してないのに二番煎じの新作書かせるし...。もうちょっと作家を大事にしてほしいです。なんか愚痴になりましたが頑張って生き残って欲しいです。
ただちょっと気にいらない点が2つほどありました。一つはネットスラングの多用で、まあこれはネットゲーマーらしさを出す演出ということで我慢できなくもないのですが、もうひとつは最近のラノベでは当たり前のようになっている、主人公以外の主要キャラがみんな女子ということです。別にハーレム系にするわけでもないのにそれは必要ないだろうと思います。特にマスターこと生徒会長は男子で問題ないキャラなのに...。
続きは...出るんでしょうか。電撃は打ち切り作品の墓場と化しているので正直不安です。別に他のレーベルでも打ち切りなんていくらでもありますが、電撃のそれは露骨すぎる気がします。ヒットしたらヒットしたで完結してないのに二番煎じの新作書かせるし...。もうちょっと作家を大事にしてほしいです。なんか愚痴になりましたが頑張って生き残って欲しいです。
2015年11月28日に日本でレビュー済み
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うん。
内容も美味くまとまっているし
ネトゲでのあるあるネタも満載。
見所も多いし、絵も綺麗。
久しぶりに新品で全巻そろえてみようかと思った。
ほど良い作品だと思う。
内容も美味くまとまっているし
ネトゲでのあるあるネタも満載。
見所も多いし、絵も綺麗。
久しぶりに新品で全巻そろえてみようかと思った。
ほど良い作品だと思う。
2015年8月29日に日本でレビュー済み
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タイトルからも分かる通り、最近よくあるネトゲもの。
主人公がプレイしているネトゲで、所属していたギルドのメンバーが全員同じ学校だったという設定。
その中の一人、「アコ」はネトゲ内で主人公とゲーム内結婚している関係だが、「アコ」はゲームとリアルの区別がつけられないタイプで、ゲーム内で結婚=生涯の伴侶といった認識を持っているというちょっとアレなタイプである。
まぁこのあたりは小説の設定なので別に構わない。
ただ、中の文章はネタが多すぎる感はある。
某ネトゲで有名な「ブロ○ト様」のコピペや、そのゲーム内で有名なプレイヤーのコピペ等、とにかくその手のネタが多い。そのため、そのあたりの有名なコピペ知識がないと、読んでも「?」となるだろう。
文章のスパイスとして時折そういったものを混ぜるのは構わないとは思うが、少々多すぎるなと感じた。
良くも悪くも「ネトゲ好きが書いたラブコメ」といった感じで、時間潰し程度に気軽にサクサクと読めるが、印象に残るようなものではないという感想である。
主人公がプレイしているネトゲで、所属していたギルドのメンバーが全員同じ学校だったという設定。
その中の一人、「アコ」はネトゲ内で主人公とゲーム内結婚している関係だが、「アコ」はゲームとリアルの区別がつけられないタイプで、ゲーム内で結婚=生涯の伴侶といった認識を持っているというちょっとアレなタイプである。
まぁこのあたりは小説の設定なので別に構わない。
ただ、中の文章はネタが多すぎる感はある。
某ネトゲで有名な「ブロ○ト様」のコピペや、そのゲーム内で有名なプレイヤーのコピペ等、とにかくその手のネタが多い。そのため、そのあたりの有名なコピペ知識がないと、読んでも「?」となるだろう。
文章のスパイスとして時折そういったものを混ぜるのは構わないとは思うが、少々多すぎるなと感じた。
良くも悪くも「ネトゲ好きが書いたラブコメ」といった感じで、時間潰し程度に気軽にサクサクと読めるが、印象に残るようなものではないという感想である。
2016年5月7日に日本でレビュー済み
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結婚システムのあるPCオンラインゲームをプレイしていた事のある自分には共感できるラブコメでした。
話のテンポはスムーズで文体も変なクセもなく、ストレスなく読み進められました。
話のテンポはスムーズで文体も変なクセもなく、ストレスなく読み進められました。
2015年4月22日に日本でレビュー済み
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ネトゲオタクの主人公が、ゲーム内で結婚したヒロイン、そしてギルドメンバーとオフ会をして、全員が同じ学校(そして主人公以外女性)でとうとうオンゲ部をつくって皆でネトゲライフ!なお話です。内容的には軽い学園ライフもの。ヒロインのアコちゃんはラノベでもトップクラスの痛さ・・・(ネトゲ中毒・地雷ヒーラー・ひっきー・コミュ症・そしてヤンデレ)、残念すぎるのに何故かとっても可愛いのは作者さんさすがです。
ネトゲネタが所々に盛り込まれいて、ネトゲをやったことがある人はかなり心当たりのあるネタも出てきて面白いと思います。
主要キャラの性別状況的にはハーレムなんですが、この作品はラノベによくある、主人公があのヒロインこのヒロインと優柔不断にブレることはなく、最初から一択ルートというのが見ててスッキリします。そしてニヤニヤします。
ネトゲネタについては結構やりこみネタから浅いパロまで入ってるので、どこまで理解できるかは読者にもよりますが、テンポもいいし、主人公とヒロインの絡みだけでも十分に楽しめると思います。
ネトゲネタが所々に盛り込まれいて、ネトゲをやったことがある人はかなり心当たりのあるネタも出てきて面白いと思います。
主要キャラの性別状況的にはハーレムなんですが、この作品はラノベによくある、主人公があのヒロインこのヒロインと優柔不断にブレることはなく、最初から一択ルートというのが見ててスッキリします。そしてニヤニヤします。
ネトゲネタについては結構やりこみネタから浅いパロまで入ってるので、どこまで理解できるかは読者にもよりますが、テンポもいいし、主人公とヒロインの絡みだけでも十分に楽しめると思います。
2015年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
MMOを結構前からやっている人にはおもしろい作品かなと思います。
昔は、敵を釣る役、タンク役の職業とか明確に分かれて役割ごとに
楽しみがあったのを思い出して楽しく読まさせていただきました。
昔は、敵を釣る役、タンク役の職業とか明確に分かれて役割ごとに
楽しみがあったのを思い出して楽しく読まさせていただきました。