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カンブリア紀の怪物たち (講談社現代新書) 新書 – 1997/3/20
モリス.サイモン・コンウェイ
(著),
松井 孝典
(監修)
【カンブリア紀への招待】――バージェス頁岩はありきたりの化石層ではない。
ここでは腐敗の過程が一時停止してしまっていて、古代の生命の豊富さをありのまま見ることができる。堅くて丈夫な骨格を持つ三葉虫や軟体動物ばかりか、全く骨格の無い軟組織だけから成る動物も遺されている。これらの驚くべき化石においては動物体の輪郭だけでなく時には腸や筋肉のような内部組織までもはっきりと眼にすることができるのだ。ちょうどガラパゴス島のダーウィンフィンチという鳥が「適応進化」の重要性発見の代名詞とされるように、あるいは、また、ショウジョウバエが分子生物学の発展のシンボルとなっているように、バージェス頁岩は、生命の歴史の研究に生涯を捧げる人々にとって、イコン(聖像)になりつつある――本書より
ここでは腐敗の過程が一時停止してしまっていて、古代の生命の豊富さをありのまま見ることができる。堅くて丈夫な骨格を持つ三葉虫や軟体動物ばかりか、全く骨格の無い軟組織だけから成る動物も遺されている。これらの驚くべき化石においては動物体の輪郭だけでなく時には腸や筋肉のような内部組織までもはっきりと眼にすることができるのだ。ちょうどガラパゴス島のダーウィンフィンチという鳥が「適応進化」の重要性発見の代名詞とされるように、あるいは、また、ショウジョウバエが分子生物学の発展のシンボルとなっているように、バージェス頁岩は、生命の歴史の研究に生涯を捧げる人々にとって、イコン(聖像)になりつつある――本書より
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1997/3/20
- 寸法10.6 x 1.4 x 17.4 cm
- ISBN-104061493434
- ISBN-13978-4061493438
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商品の説明
著者について
【サイモン・コンウェイ・モリス】
ロンドンで育ち、ブリストルで大学を卒業。以後、ほとんどの学究生活をケンブリッジ大学で送る。王立協会員。ウプサラ大学から名誉学位を授与されたほか、多くの科学賞を受賞。
【松井孝典】
1946年、静岡県生まれ。現在、東京大学理学部助教授。専攻は地球惑星物理学。
ロンドンで育ち、ブリストルで大学を卒業。以後、ほとんどの学究生活をケンブリッジ大学で送る。王立協会員。ウプサラ大学から名誉学位を授与されたほか、多くの科学賞を受賞。
【松井孝典】
1946年、静岡県生まれ。現在、東京大学理学部助教授。専攻は地球惑星物理学。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1997/3/20)
- 発売日 : 1997/3/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 302ページ
- ISBN-10 : 4061493434
- ISBN-13 : 978-4061493438
- 寸法 : 10.6 x 1.4 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 467,412位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 744位生物学 (本)
- - 1,662位講談社現代新書
- - 67,829位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1946年静岡県に生まれる。1970年東京大学理学部地球物理学科卒業。現在、東京大学名誉教授、千葉工業大学惑星探査研究センター所長、理学博士。専門は比較惑星学、アストロバイオロジー。地球を1つのシステムとしてとらえ、環境・文明など広い視点から研究を進めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『親子で読もう 地球の歴史 (ISBN-10: 4000062476)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この書籍は、ここまでわかってきた生命誕生の歴史の内「単細胞生物」から神秘・奇妙な生物までの解説されています。また、発見された当初の生物の図面と研究されて正確にわかった図面が載っています。
2015年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カンブリア紀について知る上では、ギターで言えばFの押さえ方のような本。
2016年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スティーブン・J・グールドの「ワンダフル・ライフ」と対の本だということで探していました。
皆様のレビューを読んで期待していた通りでした。
皆様のレビューを読んで期待していた通りでした。
2006年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほかの方も書かれていますが,グールドの『ワンダフル・ライフ』と対になる本にはちがいありません。
二人のバージェス頁岩動物群に対する姿勢としては,グールドがこの奇妙奇天烈動物を“宣伝・普及”したのに対し,モリスはまごうことなき「研究者」。バージェス頁岩動物群の研究者を5人挙げるとしたら?・・・おそらく,高い確率で選ばれるであろう人物がこの本の著者モリスです。
そんな研究者の視点から書かれたこの本は,個人的には『ワンダフル・ライフ』よりもおすすめです。書物としてカンブリア爆発そのものを楽しみたいのであれば,ぜひ,ご一読を。ちなみに古生物の基礎知識などはほとんど必要なく,気軽に楽しめます。
二人のバージェス頁岩動物群に対する姿勢としては,グールドがこの奇妙奇天烈動物を“宣伝・普及”したのに対し,モリスはまごうことなき「研究者」。バージェス頁岩動物群の研究者を5人挙げるとしたら?・・・おそらく,高い確率で選ばれるであろう人物がこの本の著者モリスです。
そんな研究者の視点から書かれたこの本は,個人的には『ワンダフル・ライフ』よりもおすすめです。書物としてカンブリア爆発そのものを楽しみたいのであれば,ぜひ,ご一読を。ちなみに古生物の基礎知識などはほとんど必要なく,気軽に楽しめます。
2023年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2000年くらいから古生物学は飛躍的な向上をしましたが、この本の内容はちょっと古いかな。更に他の研究者への批判が散見されますが、これは読んでいて気持ちの良いものではありません。
2016年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カンブリアの大爆発の内容は眼で見る多様性の起源が解説されていて、生命って凄いぞと思います。
2017年11月30日に日本でレビュー済み
初版の本を買ったが、版が新しくなっているようで評価されているのだな、と思った。生命科学は専門ではないので、ナナメ読みや字面を追うことも多く会った。興味深いと単に思ったところは、付箋をはるなどした。
思うことは、生命科学とはとても哲学に近いと思えることだ。彼の「私が個々にいなくても、誰かがこの研究をしたに違いない。仮に生命の歴史を遡ったとしても、同じ結果になっているはず。」とする。考えてみればそうで、「歴史にifはない。」は当たっている。「テープを戻すと、違う結果が来るはずだ。人類は、進化の結果の一つの枝葉だ。」という議論はおかしい。本来は、「今こうなっているから、昔はこれしかないし、逆から見てもそうなっている。」のはずだ(ただ偶然という要素もなきにしもあらずなので、それも必然だったかは分からないが。)。
思うことは、生命科学とはとても哲学に近いと思えることだ。彼の「私が個々にいなくても、誰かがこの研究をしたに違いない。仮に生命の歴史を遡ったとしても、同じ結果になっているはず。」とする。考えてみればそうで、「歴史にifはない。」は当たっている。「テープを戻すと、違う結果が来るはずだ。人類は、進化の結果の一つの枝葉だ。」という議論はおかしい。本来は、「今こうなっているから、昔はこれしかないし、逆から見てもそうなっている。」のはずだ(ただ偶然という要素もなきにしもあらずなので、それも必然だったかは分からないが。)。
2010年9月8日に日本でレビュー済み
講談社現代新書のシリーズ「生命の歴史」は、世界の第一線で活躍している研究者に現代新書のための書き下ろしを依頼し翻訳したものだそうで、本書のそのシリーズ第1弾にあたります。
副題が「進化はなぜ大爆発したか」とあるように、本書は5億5000万年程から始まるカンブリア紀に突如起こった「大爆発」、つまり生物の多様性、異質性が爆発的に広がったことををテーマにしたものです。
同じくこのカンブリア紀の大爆発を扱った一般読者向けの有名な本にスティーブン・J・グールドの『ワンダフルライフ』がありますが、本書ではグールドの説に真っ向から対立しているので、本書を読んでから『ワンダフルライフ』を読んでも、またはその逆でも、面白く読めると思います。
個人的には『ワンダフルライフ』は冗長だと感じたので、学説の適否は置いておくと(どのみち素人にはわからないし笑)、本書の方が読みやすかったです。
巻末に用語集を付けてくれているのも○。
個人的には必要ないが、専門文献や化石の産地の紹介も付けてくれていて親切だと思います。
古生物や生命の進化に興味がある人は必ず楽しめるでしょう。
副題が「進化はなぜ大爆発したか」とあるように、本書は5億5000万年程から始まるカンブリア紀に突如起こった「大爆発」、つまり生物の多様性、異質性が爆発的に広がったことををテーマにしたものです。
同じくこのカンブリア紀の大爆発を扱った一般読者向けの有名な本にスティーブン・J・グールドの『ワンダフルライフ』がありますが、本書ではグールドの説に真っ向から対立しているので、本書を読んでから『ワンダフルライフ』を読んでも、またはその逆でも、面白く読めると思います。
個人的には『ワンダフルライフ』は冗長だと感じたので、学説の適否は置いておくと(どのみち素人にはわからないし笑)、本書の方が読みやすかったです。
巻末に用語集を付けてくれているのも○。
個人的には必要ないが、専門文献や化石の産地の紹介も付けてくれていて親切だと思います。
古生物や生命の進化に興味がある人は必ず楽しめるでしょう。