生死の境という厳しい現実を強い信念と体力で戦い生き抜いたこと。上下本を通してオランダの輸送機の逸話やガダルカナル上空での著者とパグ・サザーランド中尉のドッグファイトで一部疑問視されてるように見られてるがるが前者では本人ではなく(軍紀違反になる)戦後50年も経過してから当時のオランダ女性看護婦の国際赤十字を通しての照会で世間に知られたし、パグの反論もあるが、空戦の後半で著者は風防を開けて、パグの負傷状態や顔の人相を十分に洞察している点実際のパグの写真と一致してる等、著者の記述が本当に私には思われます。
私にとって、人生の教典としたい。
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大空のサムライ(下) 還らざる零戦隊 (講談社+α文庫) 文庫 – 2001/4/19
坂井 三郎
(著)
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絶体絶命!撃墜王坂井の、決死の生還クライマックス!!
名機零戦こそ我が命。ガダルカナル上空、瀕死の重傷を負いながらも背面飛行でラバウルへ還り着く!死と直面し死に打ち勝った日本の強者坂井の迫真の記録!!
ガダルカナル上空、絶体絶命の危機。敵弾にやられたのだ。頭をやられ、目をやられ、左手も左足もやられてしまった。しかし、死に急ぎをしてはいけない。最後の瞬間まで、生きる努力を怠ってはいけないのだ。「死の誘惑」を振り切り、坂井はついにラバウルへ還り着く。死と直面し死に打ち勝った坂井。日本には、こんな強者がいた。
名機零戦こそ我が命。ガダルカナル上空、瀕死の重傷を負いながらも背面飛行でラバウルへ還り着く!死と直面し死に打ち勝った日本の強者坂井の迫真の記録!!
ガダルカナル上空、絶体絶命の危機。敵弾にやられたのだ。頭をやられ、目をやられ、左手も左足もやられてしまった。しかし、死に急ぎをしてはいけない。最後の瞬間まで、生きる努力を怠ってはいけないのだ。「死の誘惑」を振り切り、坂井はついにラバウルへ還り着く。死と直面し死に打ち勝った坂井。日本には、こんな強者がいた。
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/4/19
- 寸法10.8 x 2 x 15.2 cm
- ISBN-104062565145
- ISBN-13978-4062565141
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/4/19)
- 発売日 : 2001/4/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 408ページ
- ISBN-10 : 4062565145
- ISBN-13 : 978-4062565141
- 寸法 : 10.8 x 2 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 309,716位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 191位戦記・体験記
- - 301位その他戦争関連書籍
- - 308位論文集・講演集・対談集
- カスタマーレビュー:
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2017年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・サノーさん一言コメント
「死せるもの、死なざるものを分かつ理由は、なにか。生と死に直面した人間が伝える、無常という真実」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「死にゆく敵に寄せる憐れと、死にゆく仲間に向ける無念。どちらも、同じ一人の人間が抱いた想いです」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):「幸運」に「幸運」を重ねて、著者は生き残った。
ウノーさん(以下ウ):驚くべき、事実です。どう考えても「見えざる手」が、命を守り抜いて、この物語を後世に残せと命令していたとか思えません。
サ:猛スピードで飛ぶ戦闘機から、敵機の兵士の表情まで確認できるなんてことがあり得るのか?
ウ:大勝の帰り道に、仲間の飛行機同士が「飛行しながら、触れ合って、喜び合う」なんていう神技的操縦技術も、にわかに信じられません。
サ:そして、九死に一生どころか、あきらかに「死」が決定している状況下からの生還は、人間の持つ意思のチカラ、生命が持つ「気力」について、考えさせられる。
ウ:さらに驚きなのは、死地をさまよい、片目の視力を失いながらも、生還したのちに、再び「大空のサムライ」として戦地に戻った事実です。
サ:これは、遭難して救助されのちに、再び海へ戻った漁師の動機と、同じなのだと思う。自分が死ぬべき場所、死にたい場所を決めた人間には、常識や理解を超えた行動力が発揮されるという事例だ。
ウ:この本で描かれた、戦闘機による空中戦の生々しさ、迫力は、その後に書かれた「戦争小説」や「空中戦もの」に大きな影響を及ぼしています。
サ:敵の優秀なパイロットも、同じ人間であることに気づき、葛藤しながらも、仲間の命を脅かす存在を逃せないという決断は、色々な小説で引用されたプロットだ。
ウ:この物語は、死地となるはずだった硫黄島から、千葉へ帰着した時点で終了しています。
サ:終戦から終戦直後については、この本では語りたくはなかったのだと思う。
ウ:そうですね。この本では、当時の戦闘と戦闘を行った人々の話しですから、終わった後のことは、一緒にしたくないでしょう。
サ:それにしても、壮絶な戦地において、死線を行き来する日々において「ユーモア」と「ゆとり」を持ち続けた兵士が、日米双方に少なからずいたことに、驚いた。
ウ:空軍全体の特徴かどうかはわかりませんが、少なくとも、この主人公の周辺は、最後の最後まで、人としての尊厳が存在していたように感じました。
サ:敵の新型機が投入すると、喜んで観察したり、敵の基地の上空で宙返りをして、それに対する賞賛の手紙が届いたりと、不思議な「スポーツマンシップ」が存在していように思う。
ウ:この本が、アメリカや他の国で受け入れられ、読まれたのも、そのあたりの感覚が「敵味方」の隔たり無く、存在していたからだと思います。
【了】
「死せるもの、死なざるものを分かつ理由は、なにか。生と死に直面した人間が伝える、無常という真実」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「死にゆく敵に寄せる憐れと、死にゆく仲間に向ける無念。どちらも、同じ一人の人間が抱いた想いです」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):「幸運」に「幸運」を重ねて、著者は生き残った。
ウノーさん(以下ウ):驚くべき、事実です。どう考えても「見えざる手」が、命を守り抜いて、この物語を後世に残せと命令していたとか思えません。
サ:猛スピードで飛ぶ戦闘機から、敵機の兵士の表情まで確認できるなんてことがあり得るのか?
ウ:大勝の帰り道に、仲間の飛行機同士が「飛行しながら、触れ合って、喜び合う」なんていう神技的操縦技術も、にわかに信じられません。
サ:そして、九死に一生どころか、あきらかに「死」が決定している状況下からの生還は、人間の持つ意思のチカラ、生命が持つ「気力」について、考えさせられる。
ウ:さらに驚きなのは、死地をさまよい、片目の視力を失いながらも、生還したのちに、再び「大空のサムライ」として戦地に戻った事実です。
サ:これは、遭難して救助されのちに、再び海へ戻った漁師の動機と、同じなのだと思う。自分が死ぬべき場所、死にたい場所を決めた人間には、常識や理解を超えた行動力が発揮されるという事例だ。
ウ:この本で描かれた、戦闘機による空中戦の生々しさ、迫力は、その後に書かれた「戦争小説」や「空中戦もの」に大きな影響を及ぼしています。
サ:敵の優秀なパイロットも、同じ人間であることに気づき、葛藤しながらも、仲間の命を脅かす存在を逃せないという決断は、色々な小説で引用されたプロットだ。
ウ:この物語は、死地となるはずだった硫黄島から、千葉へ帰着した時点で終了しています。
サ:終戦から終戦直後については、この本では語りたくはなかったのだと思う。
ウ:そうですね。この本では、当時の戦闘と戦闘を行った人々の話しですから、終わった後のことは、一緒にしたくないでしょう。
サ:それにしても、壮絶な戦地において、死線を行き来する日々において「ユーモア」と「ゆとり」を持ち続けた兵士が、日米双方に少なからずいたことに、驚いた。
ウ:空軍全体の特徴かどうかはわかりませんが、少なくとも、この主人公の周辺は、最後の最後まで、人としての尊厳が存在していたように感じました。
サ:敵の新型機が投入すると、喜んで観察したり、敵の基地の上空で宙返りをして、それに対する賞賛の手紙が届いたりと、不思議な「スポーツマンシップ」が存在していように思う。
ウ:この本が、アメリカや他の国で受け入れられ、読まれたのも、そのあたりの感覚が「敵味方」の隔たり無く、存在していたからだと思います。
【了】
2015年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
坂井三郎氏の戦記後半です。
下巻は、ソロモン海域を主戦場として、
最前線のラエ、ラバウル、
そして前代未聞の560浬の長距離を飛行してからの空戦というガダルカナルへ。
初回のカダルカナル空戦で瀕死の負傷。
命からがら基地へ戻るも、重傷のため内地へ転勤し予備兵を鍛える教官へ。
そして片目のまま玉砕の硫黄島の決戦へと進む。
全編を通じて、感心することは
空戦の状況や、敵・味方の状況、
撃墜何機といった事をこと細かによく覚えていること。
ものすごい記憶力だなあと思ったら、
あとがきには、著者は常日頃から、一瞬の状況把握も含めた、
全知全能をフル活用した自分の限界を超える能力を鍛え続けていたとのこと。
飛んでいるトンボを手づかみすることは序の口、
ちょっとした風景も鍛錬の場。
どこに何の看板があり、何を書いてあるかを四方八方に一瞬で把握する。
これが敵機に突然襲われた時に、相手を数えるのに役立ったという。
「人間の後天的な性能」という言い方をしているが、
そういった器官の性能の限界を超える鍛錬を極限までおこなったことが、
数々の空戦を生き残れた要因であり、
また、その情景を隅々まで記憶に残す能力になっているのだろうと思う。
現に、その「器官の性能」が限界を超えていない平時の時
=「自分が参加していない空戦は、詳しく覚えていない」ともある。
人間の能力というのは、如何に主観的で、無限大であるか分かる。
まさか、戦記を読んで、
右脳開発や能力開発を考えるとは思わなかった。
理屈ではなく「感覚」、そんな能力を駆使していないと、
戦場においては到底長く生き残れるものではない。
逆に人間のそんな能力までもが引き出される極限状態なんだと思う。
こんな人たちがゴロゴロ居たのだから、
やっぱり昔の日本人は凄かったんだなあ、と思う次第である。
下巻は、ソロモン海域を主戦場として、
最前線のラエ、ラバウル、
そして前代未聞の560浬の長距離を飛行してからの空戦というガダルカナルへ。
初回のカダルカナル空戦で瀕死の負傷。
命からがら基地へ戻るも、重傷のため内地へ転勤し予備兵を鍛える教官へ。
そして片目のまま玉砕の硫黄島の決戦へと進む。
全編を通じて、感心することは
空戦の状況や、敵・味方の状況、
撃墜何機といった事をこと細かによく覚えていること。
ものすごい記憶力だなあと思ったら、
あとがきには、著者は常日頃から、一瞬の状況把握も含めた、
全知全能をフル活用した自分の限界を超える能力を鍛え続けていたとのこと。
飛んでいるトンボを手づかみすることは序の口、
ちょっとした風景も鍛錬の場。
どこに何の看板があり、何を書いてあるかを四方八方に一瞬で把握する。
これが敵機に突然襲われた時に、相手を数えるのに役立ったという。
「人間の後天的な性能」という言い方をしているが、
そういった器官の性能の限界を超える鍛錬を極限までおこなったことが、
数々の空戦を生き残れた要因であり、
また、その情景を隅々まで記憶に残す能力になっているのだろうと思う。
現に、その「器官の性能」が限界を超えていない平時の時
=「自分が参加していない空戦は、詳しく覚えていない」ともある。
人間の能力というのは、如何に主観的で、無限大であるか分かる。
まさか、戦記を読んで、
右脳開発や能力開発を考えるとは思わなかった。
理屈ではなく「感覚」、そんな能力を駆使していないと、
戦場においては到底長く生き残れるものではない。
逆に人間のそんな能力までもが引き出される極限状態なんだと思う。
こんな人たちがゴロゴロ居たのだから、
やっぱり昔の日本人は凄かったんだなあ、と思う次第である。
2017年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自衛官の友人が坂井三郎さんの講演を聞いたそうですがテレビなどの発言とは違うそうです
2019年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦記物は好きだったけど、それ以上に坂井三郎さんの人柄が現れててよかった。
2014年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日華事変から太平洋戦争で、戦闘機乗りとして撃墜王の名を欲しいままにした坂井三郎の自伝。 文章は気負いもなく、淡々と戦いの日々を書いている。 地上戦を戦った兵士と、戦闘機乗りの戦争観の違いのようなものも感じられ、現実の戦争の現場を感じるに有意義な本である。 堀越二郎のゼロ戦の開発者としての本、そして特攻にまつわる本などと合わせて読むことで、日本の空の戦いがより深く理解できると思う。
一人戦闘機に乗り込み、日々命のやり取りを繰り返す生活は、著者の淡々とした文章から、かえってそこに思いを馳せるべきなのだ。
終戦記念日の前後に、日本人として一冊は太平洋戦争にまつわる本を読む習慣としたいもので、そのような方にお薦めの書。
一人戦闘機に乗り込み、日々命のやり取りを繰り返す生活は、著者の淡々とした文章から、かえってそこに思いを馳せるべきなのだ。
終戦記念日の前後に、日本人として一冊は太平洋戦争にまつわる本を読む習慣としたいもので、そのような方にお薦めの書。
2013年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、百田さんの永遠のゼロを読んで、繋がりで
目に入り、読み出したらぐんぐん引き込まれて
あっという間に上下巻読了です。
永遠のゼロがあまりに素晴らしかっただけに、
実際のパイロットが書いたものとはいえ、
疑ってかかって読み始めましたが、まるでこの
2冊が繋がって、共鳴しあっているかのような感じです。
その臨場感、クオリティの高さに驚き、まるで自分が
坂井さんの操縦するゼロ戦を上から俯瞰して、
一緒に戦いに出ているような感じでした。
坂井さん、大戦中に日記でもつけていたんだろうか。
ものすごい細かい描写。そして、坂井さんの性格
そのまま出ていて文章が非常に面白い。
話は幼少の頃の出来事から時系列で描かれていくので、
日本のエースの人生を物語のように追体験できます。
それも坂井さんの空での激闘を考えたら、信じられない
確率でこの本は世に出ているので、も のすごく貴重な
体験を読ませて頂きました。絶対死ぬ前に読みたい本ですよ。
この本に出会えたことに感謝。百田さんにも感謝ですね。
目に入り、読み出したらぐんぐん引き込まれて
あっという間に上下巻読了です。
永遠のゼロがあまりに素晴らしかっただけに、
実際のパイロットが書いたものとはいえ、
疑ってかかって読み始めましたが、まるでこの
2冊が繋がって、共鳴しあっているかのような感じです。
その臨場感、クオリティの高さに驚き、まるで自分が
坂井さんの操縦するゼロ戦を上から俯瞰して、
一緒に戦いに出ているような感じでした。
坂井さん、大戦中に日記でもつけていたんだろうか。
ものすごい細かい描写。そして、坂井さんの性格
そのまま出ていて文章が非常に面白い。
話は幼少の頃の出来事から時系列で描かれていくので、
日本のエースの人生を物語のように追体験できます。
それも坂井さんの空での激闘を考えたら、信じられない
確率でこの本は世に出ているので、も のすごく貴重な
体験を読ませて頂きました。絶対死ぬ前に読みたい本ですよ。
この本に出会えたことに感謝。百田さんにも感謝ですね。