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小惑星探査機「はやぶさ」の超技術―プロジェクト立ち上げから帰還までの全記録 (ブルーバックス) 新書 – 2011/3/23

4.3 5つ星のうち4.3 18個の評価

決して「奇跡」や「運」ではない 計算しつくされた技術の裏づけがあった
プロジェクト関係者らがはじめて明かす立ち上げから帰還までの舞台裏

どうやって「はやぶさ」プロジェクトを成功に導くことができたのか
打ち上げから帰還に至るまでの約7年にわたる宇宙の旅で何度も絶体絶命と思われた状況を切り抜けプロジェクトを遂行できた本当の理由とは? 企画立案時から開発、運用に携わってきたプロジェクトリーダーと技術者、研究者たちがその時何を考え、どう行動してきたのか、その舞台裏がはじめて明かされる。

強く言いたいのは、「世界初、世界一を目指すべき」ということです。アメリカの後追いをしていたならば、「はやぶさ」はあり得ませんでした。未知の領域に挑み、切り拓き、人類の歴史に新しいパースペクティブを提示することこそが、これからの日本が行うべきことなのです。――<本文より>

<執筆>
國中均……イオンエンジン/安部正真……科学観測機器/堀内康男……イオンエンジン/久保田孝……自律着陸システム/萩野慎二……探査機の設計/矢野創……サンプラー/橋本樹明……姿勢軌道制御機器/大島武……救出運用/小湊隆……光学複合航法/山田哲哉……再突入カプセル/白川健一……地形航法/吉光徹雄……ミネルバ
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2011/3/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/3/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 392ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062577224
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062577229
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 18個の評価

著者について

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矢野 創
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JAXA宇宙科学研究所・学際科学研究系・助教。東京都生まれ。英国ケント大学院宇宙科学科でPh.D.を取得後、旧文部省宇宙科学研究所、米国航空宇宙局ジョンソン宇宙センターを経て、現職。

 専門は、太陽系探査科学、アストロバイオロジー。特に小惑星や彗星、その破片である流星・宇宙塵など、太陽系小天体に関する探査・実験・分析・観測・理論的研究の融合から、惑星系、地球型惑星、生命前駆物質の起源と進化を実証的に解明すること。

 LDEF、EuReCa、HST、SFU、Leonid-MAC、のぞみ、スターダスト、はやぶさ1・2、イカロス、たんぽぽ1・2・4、みお、エクレウス、DESTINY+、コメットインターセプタなど、多彩な日欧米の宇宙実験・探査プロジェクトに参画。深宇宙探査や微小重力実験等による、未踏・未知のフロンティアへの挑戦を重視している。現在は、海洋天体を対象とした生命起源探査の基礎研究を推進。

 総合研究大学院大学・物理科学研究科宇宙科学専攻を併任。慶應義塾大学大学院・システムデザインマネジメント研究科・特別招聘准教授。慶應義塾大学先端生命科学研究所・訪問准教授。法政大学大学院理工学研究科・客員准教授。九州工業大学工学部宇宙システム工学科・非常勤講師。米国マサチューセッツ工科大学ソルジャーナノテクノロジー研究所・訪問科学者。東京大学大学院・航空宇宙工学専攻・非常勤講師や海洋研究開発機構・招聘研究員も歴任。

 国際宇宙航行アカデミー(IAA)正会員、同宇宙物理科学委員会・幹事。国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)地球-月システム・惑星・太陽系小天体宇宙研究委員会・副委員長兼DEIリエゾンオフィサー。PMI認定PMP。

 単著に2012年「星のかけらを採りにいく」、訳書に1997年「彗星大衝突」、2000年「未解決のサイエンス」、共著に2009年「太陽系大地図」、2011年「小惑星探査機はやぶさの超技術」、2017年「宇宙には、だれかいますか?」、2018年「生命の起源はどこまでわかったか」、DVD/BD出演に2012年「はやぶさ/HAYABUSA(オーディオコメンタリー)」、2013年「HAYABUSA ZERO」などがある。2017年に第四回星新一賞最終選考委員を務めた。

 小惑星帯に炭素質小惑星「8906 Yano」がある。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
18グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年1月11日に日本でレビュー済み
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はやぶさに関わる技術の紹介が面白い。
2017年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 惑星探査はレビュー者の関心分野で1990年代末、宇宙科学研究所の一般公開でイオンエンジンの試験状況を見、帰還した「はやぶさ」のカプセルの巡回展示を見るために筑波宇宙センターへ行きました。
 本書の第1部は日本の太陽系探査の歴史と工学試験衛星としてスタートした「はやぶさ」の開発から打上げ、イトカワの探査、帰還までが「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務められた川口先生の言葉で解説されます。第2部は「はやぶさ」を構成する様々な技術について担当された方々によってその設計思想を含む技術開発などについて解説されます。そこに書かれた開発のプロセスは衛星開発だけでなく、他の分野の技術開発に共通するもので、『あとがき』の最後に川口先生が「多くの若い方々が、本書を読み、宇宙開発のみならず、科学技術の楽しさ、すばらしさを実感して、明日の日本、世界を支えるような人材に育ってほしいと心から願っています。」とまとめられていますが、「宇宙開発のみならず」はまさにその通りだと思います。
 「はやぶさ」のミッションや技術について詳しく知りたい方、そして技術開発に関心ある方にお勧めしたい本です。また、宇宙科学研究所では「はやぶさ」を含む、様々な技術に関する展示が行なわれていますので、その見学もお勧めします。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月2日に日本でレビュー済み
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はやぶさ探査機の中にはさまざまな最新技術が投入されていることがよくわかりました。それぞれの分野の技術者の方のお話が載っていて興味深かったです。それぞれの技術が結集されてこそプロジェクトが成功に導かれるのだということが改めて理解できました。
2014年6月13日に日本でレビュー済み
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ここまで詳細に書いて良いのかなと思うほどです。
一度地球を離れると手の届かない衛星に対する配慮がいろいろと感じられます。
次は、さらに深く深く考えたシステムになるのでしょう。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月2日に日本でレビュー済み
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これは面白かった。これまで読んだ「はやぶさ本」の中で一番面白かったかも知れん。ブルーバックス侮れんわー。

前半は川口さんによるまとめ的な原稿なので基本的には他の本とあまり変わらないのだけど、本書の立ち位置が「(一般向け)技術解説書」なので、軸足もやや技術寄り。ただ、「一番」になることがどれだけ重要か、「はやぶさ」がどれだけたくさんの「一番」を目指した野心的なプロジェクトなのかというポイントが存分に語られていて、他の「はやぶさ本」にありがちな浪花節的な部分は影を潜めている。「はやぶさ」以外にも、たとえば「ひてん」による(世界初の)エアロブレーキがNASAのエアロブレーキ利用に火をつけたとか、そういう(いい意味での)自慢話がいくつも登場する。

が、さらに後半、イオンエンジンの國中さんをはじめ、プロジェクトに携わった技術者・科学者たちが自分の担当領域について語る段が、もうべらぼうに面白い。イオンエンジンの名称「μ10」に込められた思いとか、地球再突入前の軌道修正をどうしてあんなに何度もやったのかとか、赤外線センサーやX線センサーの開発におなじみの「あのメーカー」が登場したりとか、例をあげたらきりがない。

ソフトウェア技術者的には、やはりNECの人たちのハッカーぶりが印象的だ。「はやぶさ」のイトカワアプローチで運用中に編み出された「地形航法」につかうツールがほんの半日で書かれたとか、ハード面だけでなくソフト面でもすごい話が満載だ(とはいえ、トラブルのいくつかもソフト的な原因なのでぐぬぬだが)。関係ないけど「地形航法」の考え方がPalmに通じるところがあって個人的にすごく好き。

読み始める前は本書のタイトルをみて「宇宙機に使われてる技術は基本的に枯れてるんだから、『超技術』とか名づけて神格化するのはどうなのよ」と斜に構えていたんだけど、どうしてどうして、ちっとも枯れてない新技術満載の探査機だったことがわかって、(もうそろそろ帰還から1年にもなるというのに)感心することしきりである。そしてこれが「はやぶさ」だけの特別なことじゃない、日本の探査機すべてに言えることだってんだから、胸が熱くなる。チャレンジってこういうことなんだよなぁ。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年12月8日に日本でレビュー済み
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マニアには答えられない内容です。
メーカーの話もふんだんに盛り込まれて、一部技術協力したメーカの社員としては誇らしいです。
2013年4月5日に日本でレビュー済み
「はやぶさ」の感動の帰還の裏にはこれだけのドラマがあったことを教えてくれる。多くの新規の技術を開発し、最大限に運用した川口代表以下多くの方々には頭が下がる思いである。言うまでもなく科学と技術の世界には「金メダル」しかなく、二位以下は「模倣者」でしかない。その努力をされ、最後まであきらめなかったことに敬服する。
 しかし、それを伝えるのにこの本の著者達の記述が最適だったか、私には少々疑問である。
 科学者や技術者は自分の知識に自信を持っており、往々にしてひけらかす傾向があり、それがここでも随所に見られる。素人にも理解できるような記述をもっとして欲しかったのは私だけだろうか。一例だがGND と書いて、グラウンド(日本ではアースが流布している用語)とわかる人はどれほどいるだろう。専門用語に注釈を入れるだけでも違っただろうと、悔やまれる。科学の啓蒙書を書いた知人は「原稿を素人の妻に読ませて、わかるかどうか尋ねた」そうだ。
 宇宙開発に限らず最先端の科学研究には多額の税金がつぎ込まれている。当然失敗もあり(月に槍を突き刺すプロジェクトを聞いていたが、失敗だったと本書で初めて知った)、それはそれで仕方ない。しかし、納税者にできるだけ多くを知らせる義務は、すべての研究者が負う。
 一人でも多くの理解者を得る努力を、本書の著者にお願いしたい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年4月2日に日本でレビュー済み
はやぶさの「奇跡」がどのくらい本当の奇跡だったかがよくわかる一冊です。

第1部”「はやぶさ」の飛行計画”で最初にプロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生が「なぜはやぶさだったのか」を概括します。
ここだけでも新事実が山盛りあって、他の類書にないことが次々に提示されています。

第2部”「はやぶさ」の飛行計画の全貌”としてはやぶさに搭載された各技術のメイン担当者が寄稿しています。

「はやぶさ」が無事に打ち上げられるまでが既に綱渡りの連続で、どの蹉跌ひとつとってもそれだけで「彼」はこの世に産み落とされなかったのではないかとはらはらさせられる内容です。
「彼」が本当に空を飛び、そして地球に戻ってきたことは『本当の奇跡』だと実感しました。
そしてその『奇跡』を呼び込んだ、「はやぶさ」プロジェクトチームに結集した頭脳集団の知恵と熱意と創造力の凄まじさ。

それそれが戦いを勝ち抜いてきた、そのジャンルの専門家、一流の科学者たちです。己のプライドと人生を賭けて「何が何でも成功させる」という強い意識と高い目的意識を持ち、全員が一丸となって「彼」と一緒にはたらいた。
その熱く濃密な時間の軌跡がこの一冊に詰まっています。

すごさの中身。
それを実感させられました。

難しい用語は必ず説明があり、どなたも適切でおさえた筆致で素人でも十分理解可能です。超一流の人の話はどんなジャンルであっても必ず平明で面白く、とてもためになるものですが、工学、理学関係者以外でもどきどきしながら読み進むうちに「はやぶさ」の全貌の一端を噛み砕かれた知識として自然に身につけることができそうです。

個人的にはあの「ラストショット」のさらに後に、「はやぶさ」君がもう一枚、写真を撮影できていてメモリには確かに残されていたはずだった……という部分に衝撃を受けました。
あの「涙でにじんだ」ラストショットと同じ姿勢で同じ方角を撮影したので「何か」は撮像されていた、けれどもそれを送信する前に「はやぶさ」君は地球の裏にまわりこみ、電力を消費しきって「意識がないまま」地球の風になっていった。
『はやぶさ、そうまでして君は』で川口先生はそのようすを「苦しまなくてよかったかもしれない」と書かれています……。

「はやぶさ」君が最後の最後に「見た」ものが一体なんだったのか。
「彼」はひとりでそれを胸に抱きしめて地球の大気に溶け込みました。
地球で待ちわびていた先生たちに、本当は見せたくて辛かったのか、それとも最後の秘密として内緒にしたまま微笑みながら死んだのか。

今まさに宇宙をめざして始動している「彼」の弟「はやぶさ2」は、亡くなった兄よりもひとまわり体も大きく、生命線であるイオンエンジンも倍増されて、あらゆる機能がバージョンアップされています。

「宇宙では探査機の状態を”見る”ことができない」と川口先生はおっしゃいます。「見たかった」と。どこが故障し何が原因だったのかをこの目で見たかった、とおっしゃいます。
燃え尽きてしまった「はやぶさ」君が残したエントリーカプセルにほんの少しだけ残ったアンビリカルケーブルを見つめる川口先生の、無限の愛情と慈悲のこもったあのまなざしが、日本の宇宙開発における、誠実さと高貴さと、不屈の意志との象徴に感じられたのは私だけではないはずです。

「はやぶさ2」はきっと、彼の兄の苦難の道から得た知識を反映して、地上との連携ももっと緊密にできるでしょうし、必ずや彼の兄よりも賢く、強く、そして再び人類のために、空を舞ってくれるだろうと信じます。

そして今度こそ私たち国民は「彼」の弟の誕生からすべてをきちんと見守って、応援し続けていこうではありませんか!
惑星探査の運用は長いです、予算の削減や無理な組織改変などで妨害されてはなりません。
宇宙について知ることは地球について知ることです。
私たち人類の来歴から行く末までを、「はやぶさ」も「はやぶさ2」も大きな灯りで明るく照らしているのです。

私は、たくさんの喜びや感動を知りましたが、「はやぶさ」の活躍、「彼」の一生を知ることができただけでも、今の時代、今の地球に、日本人として生まれてこられて本当に良かったと思います。

ありがとう、「はやぶさ」。ありがとう、「彼」を生み、育て、帰還させてくださった大勢の関係者の皆様方。

「はやぶさ」は、今も私の心で自由に空を飛んでいます。
47人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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