『十五少年漂流記』は言わずと知れた少年向け冒険小説の定番なので、大人向けの文庫本だけでも4種類あります。
・角川文庫版・・・・・全271ページ
・新潮文庫版・・・・・全285ページ
・創元SF文庫版・・・全465ページ
・集英社文庫版・・・・全544ページ
上記を見てお分かりのとおり、角川版と新潮社版は、創元SF版と集英社版に比べて明らかにページ数が少ない。しかも角川版、新潮社版のほうが活字も大きく1ページあたりの収録文字数が少ないにもかかわらずです。
だから、角川版・新潮社版は、創元SF版・集英社版のざっくり半分程度の抄訳版と考えて間違いありません。
さらに言えば、分厚い創元SF版・集英社版の両者の間にもページ数に差があって、巻末の解説 (あとがき) ページを除くと、創元SF版の最終ページが460ページ、集英社版の最終ページが530ページ。その差は70ページ (※)。
(※) ただし創元SF版には素晴らしい挿絵が12ページ分あるので、実際の差はじつに82ページ (!) です。
私は、大人になってからは分厚い創元SF版・集英社版だけしか読んでいません。抄訳版 (角川版・新潮社版) も気になって本屋さんでパラパラとめくって拾い読みしてみたんですが、やはりディテールの描写がかなり省略されている印象です。テクストが半減しているので当たり前ですが。
結論を言えば、やっぱりページ数の多い創元SF版・集英社版が面白いです。その意味では、おそらく4文庫中、唯一の完全完訳版 (←変な日本語ですが) の集英社文庫版は、私の中では貴重な存在です。
もちろん創元SF文庫版でもじゅうぶん完訳の感触はあるし、挿絵に描かれた少年たちも可愛いし、レビュアーさんの評価も4文庫のなかで1番高いし (星5個が80パーセント!) で、私が読み返した回数も集英社文庫版より多いです。
それでも、集英社文庫・完全完訳版 (!) のコンプリート感は、大げさな表現ですが翻訳文化的にも貴重なので、私の中ではどうしても捨てがたいです。
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十五少年漂流記 (集英社文庫) 文庫 – 2009/4/3
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何もない絶海の孤島でくり広げる友情のサバイバル劇! ヨットで遊んでいるうちに外洋へ流され、無人島へ漂着した少年達の愛と勇気を描いた名作「十五少年漂流記」の完訳版。桂 正和描き下ろしカバー。(解説/牧 眞司)
- 本の長さ544ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2009/4/3
- ISBN-104087605728
- ISBN-13978-4087605723
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2009/4/3)
- 発売日 : 2009/4/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 544ページ
- ISBN-10 : 4087605728
- ISBN-13 : 978-4087605723
- Amazon 売れ筋ランキング: - 376,694位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,200位集英社文庫
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年4月20日に日本でレビュー済み
2011年8月17日に日本でレビュー済み
海外の作品をあまり読んでいないのでよく分からないのですが、和訳された小説ってみんなこんな感じなんでしょうか?
台詞の中に、そんな言い方はしないだろって思う表現がたくさんでてきます。
会話がとても不自然なので結構読みづらいです。
まあ話自体はとても面白いので、機会があれば、違う翻訳者のものと読み比べてみたいと思います。
台詞の中に、そんな言い方はしないだろって思う表現がたくさんでてきます。
会話がとても不自然なので結構読みづらいです。
まあ話自体はとても面白いので、機会があれば、違う翻訳者のものと読み比べてみたいと思います。
2011年7月28日に日本でレビュー済み
冒険小説というものを分かりやすく表現している一冊だと思います。
最近は、冒険小説という言葉自体が、あまり聞かれなくなった気がして、少し残念です。
しかし、版を変え、出版社も複数に渡って出版されている本書は、不朽の名作と言っても、過ぎたことは無いでしょう。
あらすじなどは、割愛するとして、私個人が注目する部分を少し…。
まず、生活力あふれる少年たち。
自分が彼らの年代であった頃、こんなにも活発に「生活」できていたであろうか。
無論、生活環境の影響はあるでしょうが、船の操舵、亀の肉を食べるという発想、なにより友人を本気で守ろうとする男気。
次に、先の展開が楽しみになる無人島(らしき場所)の描写。
探検だ、という言葉が自然に口を付いて出てしまいます。
そして、ハラハラさせるラストシーン…。
うむうむ、と何度も頷いてしまう終わり方です。
初めて読んだ日から、もう二十年近く経とうとしていますが、色あせない、この何とも言えない興奮。
是非、今をときめく少年少女に読んでいただきたいですね。
最後に、これだけは言っておきたい。
冒険とはこういうことだ。
最近は、冒険小説という言葉自体が、あまり聞かれなくなった気がして、少し残念です。
しかし、版を変え、出版社も複数に渡って出版されている本書は、不朽の名作と言っても、過ぎたことは無いでしょう。
あらすじなどは、割愛するとして、私個人が注目する部分を少し…。
まず、生活力あふれる少年たち。
自分が彼らの年代であった頃、こんなにも活発に「生活」できていたであろうか。
無論、生活環境の影響はあるでしょうが、船の操舵、亀の肉を食べるという発想、なにより友人を本気で守ろうとする男気。
次に、先の展開が楽しみになる無人島(らしき場所)の描写。
探検だ、という言葉が自然に口を付いて出てしまいます。
そして、ハラハラさせるラストシーン…。
うむうむ、と何度も頷いてしまう終わり方です。
初めて読んだ日から、もう二十年近く経とうとしていますが、色あせない、この何とも言えない興奮。
是非、今をときめく少年少女に読んでいただきたいですね。
最後に、これだけは言っておきたい。
冒険とはこういうことだ。