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おっぱいとトラクター (集英社文庫) 文庫 – 2010/8/20
マリーナ・レヴィツカ
(著),
青木 純子
(翻訳)
84歳の老父が50歳年下の美女と再婚宣言!
イギリスに住むニコライおじいちゃんがウクライナからやってきたグラマーな美女と再婚したいと言いだした。娘たちは「パスポート目当てに違いない!」と大慌て。
イギリスに住むニコライおじいちゃんがウクライナからやってきたグラマーな美女と再婚したいと言いだした。娘たちは「パスポート目当てに違いない!」と大慌て。
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2010/8/20
- ISBN-104087606090
- ISBN-13978-4087606096
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2010/8/20)
- 発売日 : 2010/8/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4087606090
- ISBN-13 : 978-4087606096
- Amazon 売れ筋ランキング: - 472,008位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,001位集英社文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トラクター世界史を読んでこの本を知りました。小説の中にトラクターの歴史が組み込まれていると言う不思議な構造がとっても面白いです。主人公の老人が巻き込まれていく事件の展開は抱腹絶倒です。トラクターのことを学ぶために読んだのですが、それ以上の収穫がありました。
2018年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
4歳時より
トラクターが書いてあったから絵本か図鑑かと思った…
と、間違えて購入しました。
トラクターが書いてあったから絵本か図鑑かと思った…
と、間違えて購入しました。
2018年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ロミオとジュリエットが命懸けで示してくれたように、結婚というのは愛し合う二人だけの問題ではなく、二つの家族の問題だということ。」移民問題のリアルさ
2014年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウクライナの近代史を下敷きにして移民のドタバタ騒動を描く気軽な小説。
最近ウクライナの政変があって、実際のウクライナ人は祖国の近代をどう見ているのだろうか? という、娯楽小説を読むにしては鬱屈した興味から手に取ったのだが、ウクライナの近代史に関しては詳しい記述はない。それは、ロシアにひどいことをされた、その後は西側諸国にいいようにあしらわれた、というだけの話で、(実際そのくらい単純な話なのかもしれないが)どこか一般論的というか、実体験した人ならではのディテールがない歴史観だと感じた。
娯楽小説としての出来は悪くない。特に前半の、色ぼけした老父が美女(ビザと金目当て)に目が眩んで結婚し、その生活がめちゃくちゃになるあたりはよく出来ている。だが、中盤で離婚闘争編に入ると少し中だるみというか、サスペンス仕立てにしようという意図はわかるが、少し騒動が地味になり、主人公の迂闊さや子供っぽさに頼った筋書きになっているような気がする。もう少し、荒唐無稽なネタを入れたり、人物描写に深みを持たせたりするなど、展開に変化を持たせた方が退屈しなかったと思う。
そして後半は「話を回収する」という感じが強い。中だるみしたせいでうまく話が深まっていないからか、話の筋が平板なものになっている。また、ドタバタ劇のおかげで家族間の確執が解決するという筋も少しとってつけたようなところがある(最後の最後に、娘に諍いをやめるよう諭される場面など、ない方がよかったと思う)。
それから、翻訳小説に慣れている人には気にならないことであるが、あまりに「翻訳文体」なのが少し気になるところ。この小説は、登場人物が悪態をつきまくる場面が多いので、もう少し罵倒にリアリティが欲しい。例えば「アバズレ」という言葉が出てくるが、これは日常語ではほとんど使われない単語であるから、「ヤリマン」くらいにしたらよかったと思う(まあ、これもあまり使われない単語だが、この小説ではやたらと若者言葉を使っているので)。
原題の『ウクライナ語版トラクター小史』は気が利いている。これは老父が作中で書いている本の名前で、かつて農業とエンジニアの国として発展していたウクライナが、パワーポリティクスに翻弄され衰退していく様を象徴するものとしてトラクターの歴史が語られているわけだ。ただ、話の筋とはほとんど独立して、単なる象徴として扱われているので、もう少し本筋のプロットと関係づけたら読者が退屈しないだろう。私はトラクターの歴史にも関心があるので全く退屈しないどころか、もっと詳しくトラクターの歴史を紹介してほしいと思ったくらいだが、娯楽小説としては収まりが悪い。
暇つぶしの娯楽小説として考えると出来はそれほど悪くないが、翻訳の生硬さもあってイギリスの「滑稽小説」(P.G.ウッドハウス的な)として見ると、笑いの要素は少ない。小難しくない程度に社会派の、昼メロな小説。
最近ウクライナの政変があって、実際のウクライナ人は祖国の近代をどう見ているのだろうか? という、娯楽小説を読むにしては鬱屈した興味から手に取ったのだが、ウクライナの近代史に関しては詳しい記述はない。それは、ロシアにひどいことをされた、その後は西側諸国にいいようにあしらわれた、というだけの話で、(実際そのくらい単純な話なのかもしれないが)どこか一般論的というか、実体験した人ならではのディテールがない歴史観だと感じた。
娯楽小説としての出来は悪くない。特に前半の、色ぼけした老父が美女(ビザと金目当て)に目が眩んで結婚し、その生活がめちゃくちゃになるあたりはよく出来ている。だが、中盤で離婚闘争編に入ると少し中だるみというか、サスペンス仕立てにしようという意図はわかるが、少し騒動が地味になり、主人公の迂闊さや子供っぽさに頼った筋書きになっているような気がする。もう少し、荒唐無稽なネタを入れたり、人物描写に深みを持たせたりするなど、展開に変化を持たせた方が退屈しなかったと思う。
そして後半は「話を回収する」という感じが強い。中だるみしたせいでうまく話が深まっていないからか、話の筋が平板なものになっている。また、ドタバタ劇のおかげで家族間の確執が解決するという筋も少しとってつけたようなところがある(最後の最後に、娘に諍いをやめるよう諭される場面など、ない方がよかったと思う)。
それから、翻訳小説に慣れている人には気にならないことであるが、あまりに「翻訳文体」なのが少し気になるところ。この小説は、登場人物が悪態をつきまくる場面が多いので、もう少し罵倒にリアリティが欲しい。例えば「アバズレ」という言葉が出てくるが、これは日常語ではほとんど使われない単語であるから、「ヤリマン」くらいにしたらよかったと思う(まあ、これもあまり使われない単語だが、この小説ではやたらと若者言葉を使っているので)。
原題の『ウクライナ語版トラクター小史』は気が利いている。これは老父が作中で書いている本の名前で、かつて農業とエンジニアの国として発展していたウクライナが、パワーポリティクスに翻弄され衰退していく様を象徴するものとしてトラクターの歴史が語られているわけだ。ただ、話の筋とはほとんど独立して、単なる象徴として扱われているので、もう少し本筋のプロットと関係づけたら読者が退屈しないだろう。私はトラクターの歴史にも関心があるので全く退屈しないどころか、もっと詳しくトラクターの歴史を紹介してほしいと思ったくらいだが、娯楽小説としては収まりが悪い。
暇つぶしの娯楽小説として考えると出来はそれほど悪くないが、翻訳の生硬さもあってイギリスの「滑稽小説」(P.G.ウッドハウス的な)として見ると、笑いの要素は少ない。小難しくない程度に社会派の、昼メロな小説。
2013年8月1日に日本でレビュー済み
中年の主人公の老人の父親が突然結婚する事に。なんと相手は巨乳の若いウクライナ人。
父は彼女にホイホイ騙されて、いろいろ買い与えたり、お金を渡したりしてしまう…
生真面目な技術者だった父を(資産を)守るため、長年不仲だった実の姉と結託し、奔走する主人公。
例のウクライナ人の嫁が「うそでしょー?」というくらい、次々と問題を起こして行ってくれる。それに翻弄されながらも家族が一致団結し、問題に立ち向かう主人公。大爆笑。
本のタイトルのせいで、だいぶ損している感が…。
父は彼女にホイホイ騙されて、いろいろ買い与えたり、お金を渡したりしてしまう…
生真面目な技術者だった父を(資産を)守るため、長年不仲だった実の姉と結託し、奔走する主人公。
例のウクライナ人の嫁が「うそでしょー?」というくらい、次々と問題を起こして行ってくれる。それに翻弄されながらも家族が一致団結し、問題に立ち向かう主人公。大爆笑。
本のタイトルのせいで、だいぶ損している感が…。
2010年10月14日に日本でレビュー済み
表題にだまされてはいけない。
話はおいぼれたジジイが若い巨乳美女にぞっこんとなり再婚しようとして実の娘たちと繰り広げるドタバタコメディーなのだが、その裏に二重三重の物語が織り込まれている。彼らのうまれ故郷ウクライナの美しい大地と悲惨な歴史、第二次大戦の最中にソ連から英国へ移住した家族の歴史、そして原題のとおりのトラクターの歴史と見所満載である。
当の英国では移民制限を厳格化しようとする政治的動きがあるらしい(サッカー選手は例外あつかい!)が、本書を読めば移民をやさしく受け入れる国の方がずっと品格があると思えてくる。そもそも次期首相候補の一人、労働党党首エド・ミリバンドの父親はポーランド系ユダヤ人でベルギーからの移民なのだから。
話はおいぼれたジジイが若い巨乳美女にぞっこんとなり再婚しようとして実の娘たちと繰り広げるドタバタコメディーなのだが、その裏に二重三重の物語が織り込まれている。彼らのうまれ故郷ウクライナの美しい大地と悲惨な歴史、第二次大戦の最中にソ連から英国へ移住した家族の歴史、そして原題のとおりのトラクターの歴史と見所満載である。
当の英国では移民制限を厳格化しようとする政治的動きがあるらしい(サッカー選手は例外あつかい!)が、本書を読めば移民をやさしく受け入れる国の方がずっと品格があると思えてくる。そもそも次期首相候補の一人、労働党党首エド・ミリバンドの父親はポーランド系ユダヤ人でベルギーからの移民なのだから。
2010年10月7日に日本でレビュー済み
イギリスに住むウクライナ人家族の話・・・84歳の父親の再婚相手は、故郷からやってきた36歳の金髪バツイチ巨乳美女。彼女と父親を離婚させようと娘2人が戦いを挑む。
また平行してロシア革命から第2次世界大戦後、ソ連崩壊までのウクライナの歴史が、父親の書いたトラクター史とともに綴られている。
それで邦題が「おっぱいとトラクター」。
最初、娘たちと父親、そして巨乳美女との三つどもえのドタバタ騒ぎが面白くて、先がどうなるのか気になり、このトラクター史はとばし読みしてしまった。しかし読み進むにつれ、ウクライナ人の受けてきた悲惨な過去に愕然とした。ウクライナ系イギリス人の作者は、最初このシリアスな方の社会派小説を書いたそうだが、受けず、父親の再婚話をヒントにしたユーモア小説に書き改めたらしい。
とにかくバトル編は痛快。丁々発止という感じに話が進んでいく。だから別々の方が読みやすいのに、と思ったが、ウクライナの歴史だけでは読むのがつらくなりそうだ。激動の時代を生き抜いたからこそ、笑って暮らせるんだ、という生き方を見せてくれる小説である。
また平行してロシア革命から第2次世界大戦後、ソ連崩壊までのウクライナの歴史が、父親の書いたトラクター史とともに綴られている。
それで邦題が「おっぱいとトラクター」。
最初、娘たちと父親、そして巨乳美女との三つどもえのドタバタ騒ぎが面白くて、先がどうなるのか気になり、このトラクター史はとばし読みしてしまった。しかし読み進むにつれ、ウクライナ人の受けてきた悲惨な過去に愕然とした。ウクライナ系イギリス人の作者は、最初このシリアスな方の社会派小説を書いたそうだが、受けず、父親の再婚話をヒントにしたユーモア小説に書き改めたらしい。
とにかくバトル編は痛快。丁々発止という感じに話が進んでいく。だから別々の方が読みやすいのに、と思ったが、ウクライナの歴史だけでは読むのがつらくなりそうだ。激動の時代を生き抜いたからこそ、笑って暮らせるんだ、という生き方を見せてくれる小説である。
2011年4月23日に日本でレビュー済み
あらすじを聞いて、どんな展開をするのだろう、楽しみにしていたのですが、
再婚相手があまりにも悪く書かれすぎてしまっていて、正直引いてしまいました。
最後に、実際にはそうじゃない、みんな厳しい社会情勢の中で必死で生きてきたのだ、
というようなことを言おうとしていると思うのですが、
それならそれでもっと違う人物像になるのでは?と思ってしまいました。
再婚相手があまりにも悪く書かれすぎてしまっていて、正直引いてしまいました。
最後に、実際にはそうじゃない、みんな厳しい社会情勢の中で必死で生きてきたのだ、
というようなことを言おうとしていると思うのですが、
それならそれでもっと違う人物像になるのでは?と思ってしまいました。