最初の何巻か（飛ばしで）読んで、う～ん これ面白いのかなぁ あまりピンとこない感じだった。
一度最後まで読んで、結末確認してから、もう一度最初から読み始めた。
面白い・・・予想と違い、いろいろ裏切られる作品であることに気が付いた。
wikipedia で紹介されたストーリーや登場人物の情報、
「青春群像」「残酷な運命」といった言葉、
美大生なのでどこか変態的・凄みみたいなものが、事前に頭にあり、
かなり深刻・残酷・ドロドロな物語、と勝手に想像してしまったのがよくなかった。
一場面場面かなり短く、あっという間に展開していく、サラっと通り過ぎてしまいそうになるが、
実はかなり濃密な展開。
メインキャラ全員が主人公で全員が感受性豊か、全員の視点で描かれているようで、それが交差し濃密さ演出。
途中でよくわからなったことや、キャラのいろいろな思いがラストに向けてどんどん伏線回収、整理されていく。（小さな小さな伏線ですが）
ラスト数話は秀逸、独特の感性で描かれた青春群像の良い作品だと思う。
たった10巻？（正確には9巻と半分）とはとても思えない、濃密さがある。
あゆ、はぐのマジな時の（ギャグテーストでないときの）表情とてもよい。
表情だけでいろいろ情感伝えているコマもあり、ドタバタとのギャップ感もよい。
美大のことはまったく知らないが、
美大で精一杯自分の才能、仲間（先生含め）と向き合えるのは、最高の青春かも、とまで思えてくる。
最後に：
実写ドラマ・映画見ていないのだが、
この感性を実写ドラマ・映画で表現するのは極めて難しい、別作品になってしまうのでは？
と感じる。
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