この作品は、漫画界の巨匠を育てたトキワ荘という不思議な空間の物語です。
トキワ荘は、宝塚から東京に拠点を移した手塚治虫さんが入居したことが始まりです。まさに伝説です。
藤子不二雄、石森章太郎、赤塚不二夫という巨匠達が駆け出しの頃一緒に生活をしながらまんが道を駆け上っていきました。
しかし、このトキワ荘の大黒柱は寺田ヒロオ、テラさんでした。
野球が抜群に上手くて、新漫画党の総裁。藤子不二雄も赤塚不二夫も石森章太郎も、みんなが頼りにしていた兄貴分です。
この人がいたからこそ、トキワ荘はトキワ荘成り得たのです。
そのテラさんがいよいよご結婚です。奥様は、「上を向いて歩こう」「明日があれば」「こんにちわ赤ちゃん」など日本の音楽史上の大作曲家、中村八大氏の妹さんですよ、確か。
若者はすぐに成長し、大人になっていきます。
テラさんがいなくなった部屋に知らず知らず4人が集まってくるシーンが印象的です。
トキワ荘の第一幕が終わったような気配でもあります。

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愛…しりそめし頃に… (8) (ビッグコミックススペシャル) コミック – 2006/10/30
藤子 不二雄A
(著)
▼第55話/限りなき挑戦▼第56話/伯父きたる▼第57話/新宿ワンナイト▼第58話/新しいヒーロー▼第59話/ミラーボールの下で…▼第60話/電話のむこうのヒト▼第61話/シルバークロス▼第62話/さよならテラさん▼第63話/新連載「シルバークロス」▼特別付録『恐怖探偵局』第1話「ミミズク人間」(後編)
●主な登場人物/満賀道雄(高校の同級生・才野と共に漫画家を目指し上京)、才野茂(満賀と共に、トキワ荘で漫画への夢を追っている漫画家)
●あらすじ/『我が名はXくん』のアイディアが出ず、困る満賀道雄。お気に入りの店「松葉」のラーメンを食べているうち、ぱっと浮かんできたのは、つのだじろうの弟・たかしのことだった。彼が見せてくれた百面相にヒントを得てニュー・キャラクター「テツカブ五郎」を作り出し…(第55話)。▼少年雑誌に漫画のスペースが増え始めた昭和30年代。だが同時に競争はどんどん激しくなり、アンケート結果が連載の継続を左右するシビアな時代に突入していった。やっとプロの漫画家として安定しはじめた満賀と才野も、更なる上昇を誓い合う。そんな中、満賀が昔世話になった、伯父さんが東京にやってきて…(第56話)。
●本巻の特徴/「ビッグコミックオリジナル増刊」2005年3月12日号~2006年7月12日号に掲載された全9話を収録。
●その他の登場人物/手塚治虫(55、62話)、つのだじろう(62話)、石森章太郎(56、57、62、63話)、寺田ヒロオ(56、57、61、62、63話)、赤塚不二夫(56、62、63話)、園山俊二(59話)
●主な登場人物/満賀道雄(高校の同級生・才野と共に漫画家を目指し上京)、才野茂(満賀と共に、トキワ荘で漫画への夢を追っている漫画家)
●あらすじ/『我が名はXくん』のアイディアが出ず、困る満賀道雄。お気に入りの店「松葉」のラーメンを食べているうち、ぱっと浮かんできたのは、つのだじろうの弟・たかしのことだった。彼が見せてくれた百面相にヒントを得てニュー・キャラクター「テツカブ五郎」を作り出し…(第55話)。▼少年雑誌に漫画のスペースが増え始めた昭和30年代。だが同時に競争はどんどん激しくなり、アンケート結果が連載の継続を左右するシビアな時代に突入していった。やっとプロの漫画家として安定しはじめた満賀と才野も、更なる上昇を誓い合う。そんな中、満賀が昔世話になった、伯父さんが東京にやってきて…(第56話)。
●本巻の特徴/「ビッグコミックオリジナル増刊」2005年3月12日号~2006年7月12日号に掲載された全9話を収録。
●その他の登場人物/手塚治虫(55、62話)、つのだじろう(62話)、石森章太郎(56、57、62、63話)、寺田ヒロオ(56、57、61、62、63話)、赤塚不二夫(56、62、63話)、園山俊二(59話)
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2006/10/30
- ISBN-104091810187
- ISBN-13978-4091810182
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月24日に日本でレビュー済み
「愛しりそめし頃に」八巻を楽しく読ませて貰ひました。ここの所、舞台の年代がはっきり分からない流れでしたが、実際あった出来事と多少の年代異同のある事と創作部分がある事を発見しました。巻末附録に「フクロウの城」の原作が掲載されてゐますけれど、それによれば昭和三十八年の作品であり、主人公二人がトキワ荘を出たのが昭和三十六年である事は明らかな事なので、この辺りのストーリーは創作と言っていいかと思ひます。トキワ荘在住時代の影響を受けての盛り上がりがあって一連の作品が生まれたと筆者は感じてゐたのかもしれません。今回、トキワ荘の心棒と言はれた寺田ヒロオが結婚でトキワ荘を出ることになります。トキワ荘のメンバーは本当に名残惜しく心から彼を送り、残りメンバーの結束を誓ってゐます。又、主人公・満賀道雄は、光文社の「少年」に強力新連載の一つとしてスタートを乞はれます。アクションヒーロー漫画「シルバークロス」の誕生です。「少年」の二大人氣漫画「鉄腕アトム」「鉄人28号」に続く作品として期待されたのです。場面設定では、過去のアクション的な作品やネタ帳を振返ったり、能面にキャラクターの雰囲氣を求めたりと渾身の力を入れての取組みでした。愈々、人氣漫画家の道が一歩一歩と切り拓かれて行くかのやうな様子が伝はって来ます。藤子不二雄にも漸く円熟期が訪れようとしてゐるのでせうか?次への飛翔が期待されます。
2011年8月5日に日本でレビュー済み
こういう文学的漫画は消えてはならない。「まんが道」につづく青春賛歌は単なるノスタルジーではなく、未来を語るものだ。
2006年11月3日に日本でレビュー済み
満賀道雄の青春も第8巻。『まんが道』よりは盛り上がりに欠け、何となく日常描写が続いていたのが、この巻はやや違います。いわゆるトキワ荘仲間の転機が描かれている分、これまでとは違った趣があります。この調子なら、この話の終わりは満賀たち自身がトキワ荘を出てゆく時なのかも知れないなあと思わせるものでした。