自分に正直に生きる人はたくさんの葛藤と誤解に巻き込まれる激動の人生。勇気が無ければ誰も飛び込めない世界。
日本の美術界に異を唱えることは当時おそらく反逆者扱いだったことでしょう。それでも信じたことを貫いた岡本太郎先生。
輝かしくも残酷であり、憧れるが誰も近づけない人生。ほんの少しでも正直に生きてみたい。一生無理かもしれないけど。

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芸術は爆発だ!(小学館文庫): 岡本太郎痛快語録 (小学館文庫 R お- 12-1) 文庫 – 1999/10/6
岡本 敏子
(著, 編集)
誤解されたっていいじゃないか――岡本太郎伝の決定版
岡本太郎もイジメられっ子だった。高圧的な先生に反抗して登校拒否、一年生で四つも学校を変える。寄宿舎では子どもたちから酷いイジメを受け、パリ留学の後、入隊した軍隊では下士官に毎晩殴られる……。しかし、岡本太郎はくじけない。己を貫き、闘いつづける。「誤解される人の姿は美しい」と。鮮烈な印象を与える岡本太郎の言葉と、秘書・養女として一挙一動を見守ってきた岡本敏子の解説の組み合わせによる岡本太郎の決定版!
岡本太郎もイジメられっ子だった。高圧的な先生に反抗して登校拒否、一年生で四つも学校を変える。寄宿舎では子どもたちから酷いイジメを受け、パリ留学の後、入隊した軍隊では下士官に毎晩殴られる……。しかし、岡本太郎はくじけない。己を貫き、闘いつづける。「誤解される人の姿は美しい」と。鮮烈な印象を与える岡本太郎の言葉と、秘書・養女として一挙一動を見守ってきた岡本敏子の解説の組み合わせによる岡本太郎の決定版!
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日1999/10/6
- ISBN-104094036717
- ISBN-13978-4094036718
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商品の説明
出版社からのコメント
誤解されたっていいじゃないか――岡本太郎伝の決定版
登録情報
- 出版社 : 小学館 (1999/10/6)
- 発売日 : 1999/10/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 263ページ
- ISBN-10 : 4094036717
- ISBN-13 : 978-4094036718
- Amazon 売れ筋ランキング: - 391,360位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月24日に日本でレビュー済み
岡本太郎(1911~1996年)氏は、漫画家の岡本一平、歌人で小説家のかの子の長男として生まれ、小学校には馴染めずに何度も転校した後、慶應幼稚舎で理解ある教師に巡り合い、慶應普通部を卒業し、東京美術学校に進んだが、一平の転勤に伴ってパリに渡った。パリでは、(パリ大学)ソルボンヌ大学で美学を学び、美術団体アプストラクシオン・クレアシオン協会に参加して、ピート・モンドリアン、ワシリー・カンディンスキーらと出会い、また、「何のために絵を描くのか」という問題意識から、文化人類学者マルセル・モースの下で民族学を学び、思想家ジョルジュ・バタイユらとも親交を深めた。1940年にドイツのパリ侵攻をきっかけに10年振りに日本に帰国した後、徴兵され、中国で5年を過ごしたが、復員後、「新しい芸術は岡本太郎から始まる」と宣言して再び制作を始め、1970年の大阪万博の「太陽の塔」で一般人の間でも有名になり、その後、TV番組やCMにも頻繁に登場するようになった。
岡本敏子(1926~2005年)氏は、東京女子大文理学部卒、出版社勤務を経て、岡本太郎主催の会で太郎と親しくなり秘書となった。事実上の妻で、後に太郎の養女となった。
本書は、50年に亘り太郎の公私を傍らで見てきた著者が、太郎があちこちで語り、記した言葉・文章の中から選び、その背景や真意を綴ったもので、著者は「はじめに」で次のように語っている。「あの独特な肉声の魅力を、片鱗でもいいから、人に伝えたい。あの言葉は、こんな時に、こんな風に出てきたのよ、と。言葉の背景には、いろいろな場面や状況がある。そこに、なま身の岡本太郎が生きている。あの魅力的な岡本太郎。それを一人占めしているのはあまりにも勿体ないので、思い出すままにまとめてみようと思う。」
また、本書の構成は、第1部:岡本太郎の人生 1911-1945、第2部:岡本太郎の恋愛論、第3部:岡本太郎の人生 1946-1996、となっており、第1部と第3部を併せて、太郎の伝記的にも読むことができる。
私は、暫く前に太郎の書いた『自分の中に毒を持て』、『今日の芸術』を読んでおり、今般偶々新古書店で本書を目にして読んだのだが、上記の通り伝記的に書かれているため、太郎が如何にして太郎となったのかがよくわかったし、また、太郎の最も傍にいた、太郎の最大の理解者・賛同者の目を通して、太郎の魅力を改めて感じることができた。
また、読んだ後、もう少し岡本太郎を見たく、川崎市岡本太郎美術館にも足を運んでしまったのだが、太郎は『今日の芸術』の中で、芸術は「うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」と語っており、確かに、決して心地よくはないにもかかわらず、なぜか繰り返し見たくなる、不思議な作品達であった。
太郎の伝記として、また、最大の理解者の目を通して太郎を知ることができるものとして、意義のある一冊である。
(2023年4月了)
岡本敏子(1926~2005年)氏は、東京女子大文理学部卒、出版社勤務を経て、岡本太郎主催の会で太郎と親しくなり秘書となった。事実上の妻で、後に太郎の養女となった。
本書は、50年に亘り太郎の公私を傍らで見てきた著者が、太郎があちこちで語り、記した言葉・文章の中から選び、その背景や真意を綴ったもので、著者は「はじめに」で次のように語っている。「あの独特な肉声の魅力を、片鱗でもいいから、人に伝えたい。あの言葉は、こんな時に、こんな風に出てきたのよ、と。言葉の背景には、いろいろな場面や状況がある。そこに、なま身の岡本太郎が生きている。あの魅力的な岡本太郎。それを一人占めしているのはあまりにも勿体ないので、思い出すままにまとめてみようと思う。」
また、本書の構成は、第1部:岡本太郎の人生 1911-1945、第2部:岡本太郎の恋愛論、第3部:岡本太郎の人生 1946-1996、となっており、第1部と第3部を併せて、太郎の伝記的にも読むことができる。
私は、暫く前に太郎の書いた『自分の中に毒を持て』、『今日の芸術』を読んでおり、今般偶々新古書店で本書を目にして読んだのだが、上記の通り伝記的に書かれているため、太郎が如何にして太郎となったのかがよくわかったし、また、太郎の最も傍にいた、太郎の最大の理解者・賛同者の目を通して、太郎の魅力を改めて感じることができた。
また、読んだ後、もう少し岡本太郎を見たく、川崎市岡本太郎美術館にも足を運んでしまったのだが、太郎は『今日の芸術』の中で、芸術は「うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」と語っており、確かに、決して心地よくはないにもかかわらず、なぜか繰り返し見たくなる、不思議な作品達であった。
太郎の伝記として、また、最大の理解者の目を通して太郎を知ることができるものとして、意義のある一冊である。
(2023年4月了)
2018年10月20日に日本でレビュー済み
太陽の塔展で購入しました。
それまで岡本太郎という名前は知っていてもイロモノ的な印象しかなかったのですが本書を読んで
あぁなるほど・・・だからこれだけ人を惹きつけたんだなぁということがよくわかりました。
さぁ~っと読むだけでも素晴らしい示唆に富んだ鋭い考察とそれを鋭くなり過ぎないように包み込むユーモアにまとわれた言葉が多々見つかります。
そして養女という不思議な立場で岡本太郎の人生を最もそばで見続けた女性の筆がより俯瞰的により個人的により暖かくより愛情深く解説をしてくれている文章が素晴らしいです。
「馴れ合ってできるのは調和じゃない。ぽんぽんとぶつかり合ってその結果成り立つのが調和だ」
「作るときは全身全霊だが作ってしまった後はみんなのものだ、という姿勢で自分の作品がけがされることに対して驚くほど無頓着だった」
「時間は持続ではない。瞬間瞬間そのいまに全存在をかけて燃焼する。だからその爆発には実感があるのだ」
「教えることと育つことは全く別。教えることは教えていい。なんだって自分で育つ。だからこそ誇らしく逞しい」
「プライドというのは絶対感だと思う。自分が馬鹿でも非力でも、それが俺だ、そういう自分全体に責任をもって堂々と押し出す、それがプライドだ」
「自分に忠実だなんて生き方は安易で甘えがある。自分らしくある必要はない。むしろ人間らしくあることが考えるべきだ」
「芸術なんてそこらへんに転がっている石と変わらない、等価値だと腹を据えることから芸術家が始まる」
「孤独というのは絶対に社会的だ。孤独者とは肉体的にも精神的にも他者からの制約を誰よりも鋭く感じそれに傷つきながらも絶望的に挑む人間である」
それにしても縄文土器が教科書に載るようになったのは岡本太郎の功績だということを初めて知って驚きました。
かれが「これは凄い!」と大騒ぎしなければ我々はそこにあるのに気が付かなかったことになります。
「お互いに、とか、みんなで、ということを言わないことにしなければいけません。誰か、ではなく自分が、であり、今はだめだけどいつかきっとそうなる、はごまかしです。自分が現在すでにそうである、と言わなければならないのです。現在にないものは永久にない。将来あるものなら必ず今ある」
「自分でやれるだけのことをやればそれでいい、心に決めること。自分であぁそうか、と原因に気が付けば心の問題はぴたりと治る」
「誤解される人の姿は美しい。誤解される分量に応じてその人は強く豊かなのだ」
そして最後に葬式に関するこちらの名文を
「人は生きているときにこそ手を差し伸べたり力づけたりするべきなのに・・・」
その通りですね。
どんな人でも心にドスンとくる一文があるはず。
その一つを探す為だけにも買ってほしい一冊ですね。
それまで岡本太郎という名前は知っていてもイロモノ的な印象しかなかったのですが本書を読んで
あぁなるほど・・・だからこれだけ人を惹きつけたんだなぁということがよくわかりました。
さぁ~っと読むだけでも素晴らしい示唆に富んだ鋭い考察とそれを鋭くなり過ぎないように包み込むユーモアにまとわれた言葉が多々見つかります。
そして養女という不思議な立場で岡本太郎の人生を最もそばで見続けた女性の筆がより俯瞰的により個人的により暖かくより愛情深く解説をしてくれている文章が素晴らしいです。
「馴れ合ってできるのは調和じゃない。ぽんぽんとぶつかり合ってその結果成り立つのが調和だ」
「作るときは全身全霊だが作ってしまった後はみんなのものだ、という姿勢で自分の作品がけがされることに対して驚くほど無頓着だった」
「時間は持続ではない。瞬間瞬間そのいまに全存在をかけて燃焼する。だからその爆発には実感があるのだ」
「教えることと育つことは全く別。教えることは教えていい。なんだって自分で育つ。だからこそ誇らしく逞しい」
「プライドというのは絶対感だと思う。自分が馬鹿でも非力でも、それが俺だ、そういう自分全体に責任をもって堂々と押し出す、それがプライドだ」
「自分に忠実だなんて生き方は安易で甘えがある。自分らしくある必要はない。むしろ人間らしくあることが考えるべきだ」
「芸術なんてそこらへんに転がっている石と変わらない、等価値だと腹を据えることから芸術家が始まる」
「孤独というのは絶対に社会的だ。孤独者とは肉体的にも精神的にも他者からの制約を誰よりも鋭く感じそれに傷つきながらも絶望的に挑む人間である」
それにしても縄文土器が教科書に載るようになったのは岡本太郎の功績だということを初めて知って驚きました。
かれが「これは凄い!」と大騒ぎしなければ我々はそこにあるのに気が付かなかったことになります。
「お互いに、とか、みんなで、ということを言わないことにしなければいけません。誰か、ではなく自分が、であり、今はだめだけどいつかきっとそうなる、はごまかしです。自分が現在すでにそうである、と言わなければならないのです。現在にないものは永久にない。将来あるものなら必ず今ある」
「自分でやれるだけのことをやればそれでいい、心に決めること。自分であぁそうか、と原因に気が付けば心の問題はぴたりと治る」
「誤解される人の姿は美しい。誤解される分量に応じてその人は強く豊かなのだ」
そして最後に葬式に関するこちらの名文を
「人は生きているときにこそ手を差し伸べたり力づけたりするべきなのに・・・」
その通りですね。
どんな人でも心にドスンとくる一文があるはず。
その一つを探す為だけにも買ってほしい一冊ですね。
2015年2月25日に日本でレビュー済み
川崎市にある岡本太郎美術館に初めていき、その時に購入しました。なぜこのような絵を書いたのかやこの言葉にはこのような意味が込められているといったことがわかる内容になっています。
2021年2月2日に日本でレビュー済み
自分が尊敬している方の名言集から岡本太郎という人を知り
「自分の中に毒を持て」という本に勇気づけられ
岡本太郎記念館に行った時にこの本が目に留まって買った。
岡本太郎本人が語ることとはまた違った視点で書かれていているのがこの本の良い所だと思う。
具体的には岡本太郎の発言の裏側がどういう時に出てきた言葉なのかというのが分かりやすく書いてあるので
より岡本太郎という人の理解が深まる本になっている。
まだ読んでいる途中ではあるが
「死んで何が悪い、祭りだろ」の話が凄すぎてレビューを書きたくなってしまった。
これから少しずつ読み込んで岡本太郎という人の生き方を自分の人生に活かしたいと思っている。
「自分の中に毒を持て」という本に勇気づけられ
岡本太郎記念館に行った時にこの本が目に留まって買った。
岡本太郎本人が語ることとはまた違った視点で書かれていているのがこの本の良い所だと思う。
具体的には岡本太郎の発言の裏側がどういう時に出てきた言葉なのかというのが分かりやすく書いてあるので
より岡本太郎という人の理解が深まる本になっている。
まだ読んでいる途中ではあるが
「死んで何が悪い、祭りだろ」の話が凄すぎてレビューを書きたくなってしまった。
これから少しずつ読み込んで岡本太郎という人の生き方を自分の人生に活かしたいと思っている。
2003年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一人の人間の生き方を見て、これほど感動したことはありません。マイナスをプラスに変えるパワー、そして何事にも挑んでいく姿勢。本当に、岡本太郎氏を大好きになりました。
お葬式のくだりでは、悲しくて、涙がこぼれました。こうして本で会えるし作品も残されているけれど、ご本人に一度でもいいからお会いしたかった。どうして生前に岡本太郎氏の偉大さに気づけなかったのか……悔やまれます。
個人的にかなり挫折感を味わっていたときに読んで、元気をもらいました。厳しくて、優しくて、温かい。岡本太郎最高!!
お葬式のくだりでは、悲しくて、涙がこぼれました。こうして本で会えるし作品も残されているけれど、ご本人に一度でもいいからお会いしたかった。どうして生前に岡本太郎氏の偉大さに気づけなかったのか……悔やまれます。
個人的にかなり挫折感を味わっていたときに読んで、元気をもらいました。厳しくて、優しくて、温かい。岡本太郎最高!!
2004年11月15日に日本でレビュー済み
軽妙で、ユーモアたっぷりな気で、足取り軽く後ろを振り返っている太郎さんの写真。岡本太郎自身が一番の芸術作品だったんだって、この写真を見てよく分かりました。
本の中盤までは、『自分の中に毒を持て』などと内容でかぶる部分が多々あり、それほど興味をひかれませんでしたが、中盤以降は、岡本敏子さんの筆致が活きてぐいぐい読ませます。
途中、太郎さんの書である『性』の文字が入っていますが、これほど躍動的で絵心に溢れた字を初めて見ました。とてつもないオリジナリティー。世界に誇る芸術家なのだとつくづく思いました。
本の中盤までは、『自分の中に毒を持て』などと内容でかぶる部分が多々あり、それほど興味をひかれませんでしたが、中盤以降は、岡本敏子さんの筆致が活きてぐいぐい読ませます。
途中、太郎さんの書である『性』の文字が入っていますが、これほど躍動的で絵心に溢れた字を初めて見ました。とてつもないオリジナリティー。世界に誇る芸術家なのだとつくづく思いました。
2008年7月15日に日本でレビュー済み
激しいようでいて、実はごく当たり前で、
まっすぐ、まともなことを言っている岡本太郎。
そう気付かせてくれるのが敏子さんの解説。
人間、自分、芸術、男、女、愛…。
全て「そうありたい」「そうあろう」と心に誓う言葉ばかり。
何度も何度も読む。
お風呂で読む、ベッドの中で読む、仕事中にも読む。
マリア様の心を持った峰不二子になりたいと思っていたが、
最近、敏子さんの心を持った峰不二子になりたい。
まっすぐ、まともなことを言っている岡本太郎。
そう気付かせてくれるのが敏子さんの解説。
人間、自分、芸術、男、女、愛…。
全て「そうありたい」「そうあろう」と心に誓う言葉ばかり。
何度も何度も読む。
お風呂で読む、ベッドの中で読む、仕事中にも読む。
マリア様の心を持った峰不二子になりたいと思っていたが、
最近、敏子さんの心を持った峰不二子になりたい。