日本に於ける在日外国人参政権問題は、世界的普遍性を持った問題でないと言うことがよくわかる。それはあくまで、日本対在日外国人の問題でなく、日本対民団の問題だからである(総連は在日同胞の同化を促すものとして、参政権付与に反対している)。国家観を曖昧にしてきた日本という国に、日本人にも在日外国人にもなりきれない在日韓国人がいるからこそ起きた問題で、本来議論すべきは「国家とは如何にあるべきか」と「在日韓国人のアイデンティティ」であり、そこを明確にしない限り、不毛な議論が続くと思う。
編著者である田久保忠衛氏の書き下ろしが最初の1/4を占めている以外、他は転載や引用が主なので、全体的なまとまりに欠ける。特に、論点はもっと整理する必要があると思うので、☆は4つとする。

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「国家」を見失った日本人―外国人参政権問題の本質 (小学館文庫 R た- 10-1) 文庫 – 2000/12/1
ニ〇〇〇年秋の国会でにわかに浮上した「永住外国人への参政権付与」問題。選挙権とは国家の根幹をなす重大事だが、なぜ今、永住外国人に参政権を与えようとする動きが活発化してきたのか。在日外国人の中にさえ、賛否両論が渦巻くこの問題は政争の具とされているのではないか。また世界にも例を見ないこの論争の背景に、「日本人の国家観の喪失」が横たわっているのではないか。日本を代表する論客が問題の本質を看破する。
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2000/12/1
- ISBN-104094050914
- ISBN-13978-4094050912
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商品の説明
出版社からのコメント
外国人参政権問題に日本人の「国家意識の喪失」を見た。
著者について
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ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、アジア新聞財団「DEPTH NEWS」記者、同東京支局長、日本テレビ・ニュースキャスターを経て、現在はフリー・ジャーナリスト。1995年に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、98年には『日本の危機』(新潮文庫)などで第46回菊池寛賞を受賞。2007年 12月「国家基本問題研究所」を設立し理事長に就任(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 日本を愛すればこそ、警鐘を鳴らす―論戦2010 (ISBN-13: 978-4478013793 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年11月19日に日本でレビュー済み
著者として多くの名前が並んでいますが、個人は
産経新聞からの転載、団体は公式文章からの引用が
ほとんどで書き下ろしはあまりありません。
かなりの紙幅を使って在日韓国・朝鮮人1世は強制連行に
よって連れてこられた人々ではないこと、日本国籍を
戦後にはく奪したのは日本政府ではなかったことが
述べられています。
個人的に「目から鱗」であったのは、「永住外国人は
納税している」という主張に対し、「納税の対価は
行政サービスである」、「『日本国民』である限り
納税の有無や納税金額の多い、少ないに関係なく
参政権は付与されていることを考えれば納税と
参政権に何のかかわりもないことは一目瞭然」という
反論でした。
野中広務氏が外国人参政権運動でも大きな成果を果たして
いたことがよくわかったのも収穫でした。
このほかにも得るところの多い本でしたが、地の文章と
全文引用、部分引用がごちゃごちゃに混じり合う第2章は
非常に読みにくかったので星1つマイナスです。
産経新聞からの転載、団体は公式文章からの引用が
ほとんどで書き下ろしはあまりありません。
かなりの紙幅を使って在日韓国・朝鮮人1世は強制連行に
よって連れてこられた人々ではないこと、日本国籍を
戦後にはく奪したのは日本政府ではなかったことが
述べられています。
個人的に「目から鱗」であったのは、「永住外国人は
納税している」という主張に対し、「納税の対価は
行政サービスである」、「『日本国民』である限り
納税の有無や納税金額の多い、少ないに関係なく
参政権は付与されていることを考えれば納税と
参政権に何のかかわりもないことは一目瞭然」という
反論でした。
野中広務氏が外国人参政権運動でも大きな成果を果たして
いたことがよくわかったのも収穫でした。
このほかにも得るところの多い本でしたが、地の文章と
全文引用、部分引用がごちゃごちゃに混じり合う第2章は
非常に読みにくかったので星1つマイナスです。
2008年11月27日に日本でレビュー済み
小林よしのり博史に親米ポチと批判されていた著者ですが親特ア派よりもずっとまともな人だとわかりました