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おとうと (新潮文庫) 文庫 – 1991/2/10
幸田 文
(著)
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姉と弟の間に交される愛情を通して、生きることの寂しさを美しい日本語で描きつくした傑作。
高名な作家で、自分の仕事に没頭している父、悪意はないが冷たい継母、夫婦仲もよくはなく、経済状態もよくない。そんな家庭の中で十七歳のげんは三つ違いの弟に、母親のようないたわりをしめしているが、弟はまもなくくずれた毎日をおくるようになり、結核にかかってしまう。
事実をふまえて、不良少年とよばれ若くして亡くなった弟への深い愛惜の情をこめた看病と終焉の記録。
本文冒頭より
太い川がながれている。川に沿って葉桜の土手が長く道をのべている。こまかい雨が川面(かわも)にも桜の葉にも土手の砂利にも音なく降りかかっている。ときどき川のほうから微かに風を吹きあげてくるので、雨と葉っぱは煽られて斜になるが、すぐ又まっすぐになる。ずっと見通す土手には点々と傘(からかさ)・洋傘(こうもり)が続いて、みな向うむきに行く。朝はまだ早く、通学の学生と勤め人が村から町へ向けて出かけて行くのである。
本書「解説」より
露伴の死の直前から文は父の言行を記したかずかずの文章を書きはじめ、その情意兼ねそなえた名文によって一躍エッセイストとしての存在を世にあきらかにした。ひとびとは露伴への敬愛に誘われて、彼女の文章を読みはじめるが、一編、二編と読みすすむにつれ、たちまち、彼女自身のキメ細かい文章の魅力の擒(とりこ)となり、また、そこに読みとれる作者の不抜の人生観照に生きることの勇気と慰めを見出したのである。
――篠田一士(文芸評論家)
幸田文(1904-1990)
東京生れ。幸田露伴次女。1928(昭和3)年、清酒問屋に嫁ぐも、十年後に離婚、娘を連れて晩年の父のもとに帰る。露伴の没後、父を追憶する文章を続けて発表、たちまち注目されるところとなり、1954年の『黒い裾』により読売文学賞を受賞。1956年の『流れる』は新潮社文学賞、日本芸術院賞の両賞を得た。他の作品に『闘』(女流文学賞)、『崩れ』『包む』など。
高名な作家で、自分の仕事に没頭している父、悪意はないが冷たい継母、夫婦仲もよくはなく、経済状態もよくない。そんな家庭の中で十七歳のげんは三つ違いの弟に、母親のようないたわりをしめしているが、弟はまもなくくずれた毎日をおくるようになり、結核にかかってしまう。
事実をふまえて、不良少年とよばれ若くして亡くなった弟への深い愛惜の情をこめた看病と終焉の記録。
本文冒頭より
太い川がながれている。川に沿って葉桜の土手が長く道をのべている。こまかい雨が川面(かわも)にも桜の葉にも土手の砂利にも音なく降りかかっている。ときどき川のほうから微かに風を吹きあげてくるので、雨と葉っぱは煽られて斜になるが、すぐ又まっすぐになる。ずっと見通す土手には点々と傘(からかさ)・洋傘(こうもり)が続いて、みな向うむきに行く。朝はまだ早く、通学の学生と勤め人が村から町へ向けて出かけて行くのである。
本書「解説」より
露伴の死の直前から文は父の言行を記したかずかずの文章を書きはじめ、その情意兼ねそなえた名文によって一躍エッセイストとしての存在を世にあきらかにした。ひとびとは露伴への敬愛に誘われて、彼女の文章を読みはじめるが、一編、二編と読みすすむにつれ、たちまち、彼女自身のキメ細かい文章の魅力の擒(とりこ)となり、また、そこに読みとれる作者の不抜の人生観照に生きることの勇気と慰めを見出したのである。
――篠田一士(文芸評論家)
幸田文(1904-1990)
東京生れ。幸田露伴次女。1928(昭和3)年、清酒問屋に嫁ぐも、十年後に離婚、娘を連れて晩年の父のもとに帰る。露伴の没後、父を追憶する文章を続けて発表、たちまち注目されるところとなり、1954年の『黒い裾』により読売文学賞を受賞。1956年の『流れる』は新潮社文学賞、日本芸術院賞の両賞を得た。他の作品に『闘』(女流文学賞)、『崩れ』『包む』など。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1991/2/10
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101116032
- ISBN-13978-4101116037
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出版社より
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父・こんなこと | 流れる | おとうと | きもの | 雀の手帖 | 木 | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち3.8
51
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5つ星のうち4.1
65
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5つ星のうち4.5
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5つ星のうち4.6
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5つ星のうち4.4
97
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価格 | ¥649¥649 | ¥649¥649 | ¥605¥605 | ¥825¥825 | ¥426¥426 | ¥539¥539 |
【新潮文庫】幸田文 作品 | 父・幸田露伴の死の模様を描いた「父」。父と娘の日常を生き生きと伝える「こんなこと」。偉大な父を偲ぶ著者の思いが伝わる記録文学。 | 大川のほとりの芸者屋に、女中として住み込んだ女の眼を通して、華やかな生活の裏に流れる哀しさはかなさを詩情豊かに描く名編。〈新潮社文学賞受賞〉 | 気丈なげんと繊細で華奢な碧郎。姉と弟の間に交される愛情を通して生きることの寂しさを美しい日本語で完璧に描きつくした傑作。 | 大正期の東京・下町。あくまできものの着心地にこだわる微妙な女ごころを、自らの軌跡と重ね合わせて描いた著者最後の長編小説。 | 「かぜひき」「お節句」「吹きながし」。ちゅんちゅんさえずる雀のおしゃべりのように、季節の実感を思うまま書き留めた百日の随想。 | 北海道から屋久島まで木々を訪ね歩く。出逢った木々の来し方行く末に思いを馳せながら、至高の名文で生命の手触りを写し取る名随筆。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1991/2/10)
- 発売日 : 1991/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4101116032
- ISBN-13 : 978-4101116037
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 12,402位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1904-1990)東京生れ。幸田露伴次女。
1928(昭和3)年、清酒問屋に嫁ぐも、十年後に離婚、娘を連れて晩年の父のもとに帰る。露伴の没後、父を追憶する文章を続けて発表、たちまち注目されるところとなり、1954年の『黒い裾』により読売文学賞を受賞。1956年の『流れる』は新潮社文学賞、日本芸術院賞の両賞を得た。他の作品に『闘』(女流文学賞)、『崩れ』『包む』など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の映画化では姉は岸惠子、弟は川口浩、父は森雅之で義母は田中絹代。今映画にするなら芯が強い姉は多部未華子。不良少年の弟は、ちょっと年令が高いけど高良健吾。父は小林薫で、宗教に凝り固まった義母は高畑淳子さんなんかどうでしょう。情景や人物が鮮やかに浮かぶ切れの良い文章は読み終わるのが惜しかった。
2021年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
〇 小説なのだが、つい作者の実話と読んでしまう。若くして亡くなった弟に対する哀しい気持ちが綴られている。
〇 その一途なところがこの作品の魅力には違いないのだが、その一途さと哀しさが息苦しく感じられるところもあって、私はもっと余裕をもって書いている「流れる」の方が好きだ。
〇 その一途なところがこの作品の魅力には違いないのだが、その一途さと哀しさが息苦しく感じられるところもあって、私はもっと余裕をもって書いている「流れる」の方が好きだ。
2017年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
じっくりと読みたい、幸田家の話。そして幸田文の優しさ。
日本語が美しいので読みやすいです。
日本語が美しいので読みやすいです。
2016年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大正から昭和初期を舞台に、作家の父親、継母、おとうとの4人家族で暮らす、女学生が主人公の、作者の自伝的な小説。家族の問題を抱えながら、おとうとの看病に尽くすために、縁談なども破棄する姉の姿が甲斐甲斐しい。
(おそらく)事実を書き留めたような文章で、文章そのものは美しいが、小説という文芸作品としての構成に物足りなさを感じた。
(おそらく)事実を書き留めたような文章で、文章そのものは美しいが、小説という文芸作品としての構成に物足りなさを感じた。
2014年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
汚れなど全くなく綺麗な本でした。
内容もさすが名作という感じでした。
内容もさすが名作という感じでした。
2016年11月17日に日本でレビュー済み
5歳下の弟がいる。姉弟でないから、読まないとわからない。小・中学校の同級生の家を訪ねると、お姉さんがいらっしゃったりしたので、姉弟という続柄はなんとなく想像はできた。幸田文の文章は優しいと聞いたことがある。読み終えてみると確かに優しい。古語を用いている箇所が幾つかあり、それが幸田文独特の世界を創り出している。ことに自然や感情の描写が美しい。
92頁:この川の川上はどこなのだろう。遠い遠いどこかの山の中の、音もしない山の中の、いのちをもたない大きな岩の、岩の重みが地面の下の下の下まで突きささっている下から、浸み出して来る水の一滴一滴がみなもとじゃないだろうか。
173頁:そしてこの春、げんは彼の三畳がへんに臭うのを気づいた。それは藁の臭いだった。つづいて彼が汗を掻くことを知った。「東京とは寝苦しい処だよ。おれは汗掻いちゃう」と碧郎が云い、げんも東京の夜は向嶋より蒲団が薄くて済むことを思っていた。
218頁:寐顔というもののありがたさ、ーーいくら病んでいてもいいのである。もう一度眼覚めることが確実な顔が、ただ睡っているというだけである。なんとありがたいことなのか。
225頁:ある時期のある状態のもとでは、女の胸のなかには対手(あいて)になる男性ではなくて、ただ結婚だけがちゃんと座を占めているのであるらしい。
242頁:「そうかしら、じみは粋(いき)の通り過ぎっていってね、はでではないのよ。はでに飽きてからやっと粋になりたがるという順で、その粋をまた通り越して、じみに納まるんだそうだけれど、私のははでも粋も知らないうちからいきなりじみなんだから、ほんとはとても利口なんだけどね、そんな手間ひまかけていないで、じみへ行きついたんだもの。でもまあ島田に結うと、いくらか娘っぽくなるかもしれないわ。」
作家の父、敬虔なクリスチャンである継母、姉・げん。そして弟・碧郎がキリスト教の学校へ通っているというので、信仰と関わりがあるのではないかと思って読んだ。
92頁:この川の川上はどこなのだろう。遠い遠いどこかの山の中の、音もしない山の中の、いのちをもたない大きな岩の、岩の重みが地面の下の下の下まで突きささっている下から、浸み出して来る水の一滴一滴がみなもとじゃないだろうか。
173頁:そしてこの春、げんは彼の三畳がへんに臭うのを気づいた。それは藁の臭いだった。つづいて彼が汗を掻くことを知った。「東京とは寝苦しい処だよ。おれは汗掻いちゃう」と碧郎が云い、げんも東京の夜は向嶋より蒲団が薄くて済むことを思っていた。
218頁:寐顔というもののありがたさ、ーーいくら病んでいてもいいのである。もう一度眼覚めることが確実な顔が、ただ睡っているというだけである。なんとありがたいことなのか。
225頁:ある時期のある状態のもとでは、女の胸のなかには対手(あいて)になる男性ではなくて、ただ結婚だけがちゃんと座を占めているのであるらしい。
242頁:「そうかしら、じみは粋(いき)の通り過ぎっていってね、はでではないのよ。はでに飽きてからやっと粋になりたがるという順で、その粋をまた通り越して、じみに納まるんだそうだけれど、私のははでも粋も知らないうちからいきなりじみなんだから、ほんとはとても利口なんだけどね、そんな手間ひまかけていないで、じみへ行きついたんだもの。でもまあ島田に結うと、いくらか娘っぽくなるかもしれないわ。」
作家の父、敬虔なクリスチャンである継母、姉・げん。そして弟・碧郎がキリスト教の学校へ通っているというので、信仰と関わりがあるのではないかと思って読んだ。
2017年5月18日に日本でレビュー済み
信仰を持つ継母であれば、当然理解しているであろう、家族愛。
愛というものはとても見えにくい。
殊に家族愛は表現が素直なく、見えにくいことが多いのではないか。
げんがその愛を確かに見つめた時、その時にどうしようもないやり切れなさや、寂しさを感じたことであろう。
幸田文の手にかかり緻密に美しく描かれた家族の描写が、より読者の曖昧な愛への理解をくすぐるのである。
美しくも寂しい、良い小説だった。
愛というものはとても見えにくい。
殊に家族愛は表現が素直なく、見えにくいことが多いのではないか。
げんがその愛を確かに見つめた時、その時にどうしようもないやり切れなさや、寂しさを感じたことであろう。
幸田文の手にかかり緻密に美しく描かれた家族の描写が、より読者の曖昧な愛への理解をくすぐるのである。
美しくも寂しい、良い小説だった。
2023年1月5日に日本でレビュー済み
文体も好きだしリズムも良く、細かな描写はあっても展開モタモタせずで本当はもっと先まで読みたかったのですが、読めば読むほどに先が思いやられるというか明るい予感が無くしんどい。1/4でリタイア。
ただ作者の書きぶりは好ましく、他の作品を読んでみたいとは思いました。
ただ作者の書きぶりは好ましく、他の作品を読んでみたいとは思いました。