自分の思い通りに生きている人なんて この世の中にいったい幾人いるのでしょうか? 12の短編に登場する主人公(全て女性)は、①思い通りではないけれど思い通りだと思うことにしている人、か②自分の思い通りには生きられない人か、あるいは③自分の行きたい方向とは真逆の方向にどうしても行ってしまう人、のいずれかです。つまり、要するに、普通の人ということです。
どの作品も女性の視点から書かれていて男性側の心理描写はありませんが、主人公の姿を通してその恋人や夫である男性の人となりも浮かび上がってきます。
また文章そのものが機知に富んでいて素晴らしい。はっとするような新鮮な表現が目白押しでした。
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号泣する準備はできていた (新潮文庫) 文庫 – 2006/6/28
江國 香織
(著)
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購入オプションとあわせ買い
私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。
- 本の長さ233ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/6/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101339228
- ISBN-13978-4101339221
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きらきらひかる | こうばしい日々 | つめたいよるに | ホリー・ガーデン | 流しのしたの骨 | すいかの匂い | |
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【新潮文庫】江國香織 作品 | 二人は全てを許し合って結婚した、筈だった……。妻はアル中、夫はホモ。セックスレスの奇妙な新婚夫婦を軸に描く、素敵な愛の物語。 | 恋に遊びに、ぼくはけっこう忙しい。11歳の男の子の日常を綴った表題作など、ピュアで素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。〈坪田譲治文学賞受賞〉 | 愛犬の死の翌日、一人の少年と巡り合った女の子の不思議な一日を描く「デューク」、デビュー作「桃子」など、21編を収録した短編集。 | 果歩と静枝は幼なじみ。二人はいつも一緒だった。30歳を目前にしたいまでも……。対照的な女性二人が織りなす、心洗われる長編小説。 | 夜の散歩が習慣の19歳の私と、タイプの違う二人の姉、小さな弟、家族想いの両親。少し奇妙な家族の半年を描く、静かで心地よい物語。 | バニラアイスの木べらの味、おはじきの音、すいかの匂い。無防備に心に織りこまれてしまった事ども。11人の少女の、夏の記憶の物語。 |
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ぼくの小鳥ちゃん | 神様のボート | すみれの花の砂糖漬け | 東京タワー | 号泣する準備はできていた | ぬるい眠り | |
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雪の朝、ぼくの部屋に鳥ちゃんが舞いこんだ。ぼくの彼女をちょっと意識している小鳥ちゃん。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。〈路傍の石文学賞受賞〉 | 消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす…。恋愛の静かな狂気に囚われた母と、その傍らで成長していく娘の遥かな物語。 | 大人になって得た自由とよろこび。けれど少女の頃と変わらぬ孤独とかなしみ。言葉によって勇ましく軽やかな、著者の初の詩集。 | 恋はするものじゃなくて、おちるもの──。いつか、きっと、突然に……。東京タワーが見える街で繰り広げられる狂おしい恋愛模様。 | 孤独を真正面から引き受け、女たちは少しでも前進しようと静かに歩き続ける。いつか号泣するとわかっていても。直木賞受賞短篇集。 | 恋人と別れた痛手に押し潰されそうだった。大学の夏休み、雛子は終わった恋を埋葬した。表題作など全9編を収録した文庫オリジナル。 |
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雨はコーラがのめない | ウエハースの椅子 | がらくた | 雪だるまの雪子ちゃん | 犬とハモニカ | ちょうちんそで | |
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雨と私は、よく一緒に音楽を聴いて、二人だけのみちたりた時間を過ごす。愛犬と音楽に彩られた人気作家の日常を綴るエッセイ集。 | あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた。恋することの絶望を描く傑作。 | 海外のリゾートで出会った45歳の柊子と15歳の美しい少女・美海。再会した東京で、夫を交え複雑に絡み合う人間関係を描く恋愛小説。〈島清恋愛文学賞受賞〉 | ある豪雪の日、雪子ちゃんは地上に舞い降りたのでした。野生の雪だるまは好奇心旺盛。「とけちゃう前に」大冒険。カラー銅版画収録。 | 恋をしても結婚しても、わたしたちは、孤独だ。川端賞受賞の表題作を始め、あたたかい淋しさに十全に満たされる、六つの旅路。〈川端康成文学賞受賞〉 | 雛子は「架空の妹」と生きる。隣人も息子も「現実の妹」も、遠ざけて──。それぞれの謎が繙かれ、織り成される、記者と愛の物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/6/28)
- 発売日 : 2006/6/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 233ページ
- ISBN-10 : 4101339228
- ISBN-13 : 978-4101339221
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 11,395位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ほかの女と寝てしまった、と隆が私に謝った」
「泣くべきだったのかもしれない」と私は思った。
それなのに「知ってるわ」と答えた。
知っているじゃない。
泣きたかっただろう。
ただ重しで抑えられて、涙が出なかっただけだ。
この重しが、強さなのか。
寂しい苦しさを味わうものなのか。
「泣くべきだったのかもしれない」と私は思った。
それなのに「知ってるわ」と答えた。
知っているじゃない。
泣きたかっただろう。
ただ重しで抑えられて、涙が出なかっただけだ。
この重しが、強さなのか。
寂しい苦しさを味わうものなのか。
2014年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江國香織さんの本は初めて読みました。その文体に惹かれて購入したが作風が自身の好きな物とは違うと思いました。が、短編集なので、一応は読みきりました。中古で購入したが本の状態は綺麗で感動しました。
2014年7月13日に日本でレビュー済み
「きらきらひかる」などや「ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ」の夕顔を書いた、あるいは江國 香織 さんの「暖かさ、ピュアさ」を引きずっていたためか、「泳ぐのに安全でも・・・」あたりから「この人の作風が変わったのかな」と
思っている。
それはそれでいい。直木賞もおめでとうとはいいたい。ただ個人的には「何か一つ、あと一言だけ加われば
すごくいい作品なのに」という感覚だった。でも同じ作者でも作風が変わることもあるだろう。
江國 香織 さんのもっていた作品の「登場人物のピュアさ」から、脱皮していき「現代の人がかかえる綱渡り的な日常の辛さ」にいくならそれでいいと思う。きらきらひかるから、この作品までの彼女の作品をできたら年ごとに読んでみたいと思う。
思っている。
それはそれでいい。直木賞もおめでとうとはいいたい。ただ個人的には「何か一つ、あと一言だけ加われば
すごくいい作品なのに」という感覚だった。でも同じ作者でも作風が変わることもあるだろう。
江國 香織 さんのもっていた作品の「登場人物のピュアさ」から、脱皮していき「現代の人がかかえる綱渡り的な日常の辛さ」にいくならそれでいいと思う。きらきらひかるから、この作品までの彼女の作品をできたら年ごとに読んでみたいと思う。
2021年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編小説なんですが、少し難しいのもあり、自分の想像力が必要な結末もありました。読めば読むほど良いんだと思います。
2012年8月29日に日本でレビュー済み
タイトルに惹かれて、読んでみました。
初めての江國作品です。
本当に短くて、背景説明もなく、特に盛り上がりもなく、号泣するような感じもなく、戸惑いました。
それでも、文章自体は、簡潔で、無駄がないので、次の物語、次の物語と読み進みましたが、その関連性、共通テーがわからず、困りました。
タイトルとなった「号泣する準備はできていた」を読んでも、まだ、ピンと来ず、それでも、最後の「そこなう」は、なんとなく共感を覚えました。
そして、作者の意図を知ったのは、著者のあとがきを読んだときでした。
「かつてあった物たちと、そのあともあり続けなければならない物たちの、短篇集になっているといいです。」
アマゾンの商品説明にある、「当たり前にそばにあるものが静かに崩壊していく過程を、江國は見慣れた風景の中に表現してみせる。」という表現が良くそれを著しているように思えます。
もう一度読み直して、この本が好きになりました。
(177)
初めての江國作品です。
本当に短くて、背景説明もなく、特に盛り上がりもなく、号泣するような感じもなく、戸惑いました。
それでも、文章自体は、簡潔で、無駄がないので、次の物語、次の物語と読み進みましたが、その関連性、共通テーがわからず、困りました。
タイトルとなった「号泣する準備はできていた」を読んでも、まだ、ピンと来ず、それでも、最後の「そこなう」は、なんとなく共感を覚えました。
そして、作者の意図を知ったのは、著者のあとがきを読んだときでした。
「かつてあった物たちと、そのあともあり続けなければならない物たちの、短篇集になっているといいです。」
アマゾンの商品説明にある、「当たり前にそばにあるものが静かに崩壊していく過程を、江國は見慣れた風景の中に表現してみせる。」という表現が良くそれを著しているように思えます。
もう一度読み直して、この本が好きになりました。
(177)
2006年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家の作品には、その意外性や新鮮さに息を呑むか、「なんて通俗的で言わずもがなの事柄を、意識的にか無意識的にかは知らないが、オシャレに描こうとするのだろう?」と、期待しただけにがっかりさせられるか、その落差が激しい。
個人の好みであるが、本作品にもしばしば背景にも細部にも出てくるヨーロッパ的?な日常が、作家本人にはアタリマエでも自分には全く縁のないものなので、まずそこに感情移入し難い。 その為、本旨を汲み取る意味とそれを差し引きすると、素晴らしい面も認めつつ疲れてしまう。 ハイソな方々にはどう読まれるのか解りませんが、自分の求める真実性が「そこなわれて」いる。
個人の好みであるが、本作品にもしばしば背景にも細部にも出てくるヨーロッパ的?な日常が、作家本人にはアタリマエでも自分には全く縁のないものなので、まずそこに感情移入し難い。 その為、本旨を汲み取る意味とそれを差し引きすると、素晴らしい面も認めつつ疲れてしまう。 ハイソな方々にはどう読まれるのか解りませんが、自分の求める真実性が「そこなわれて」いる。