「今、生きている事への感謝」、「他者への祈り」が古神道(縄文神道)から続く神道である。
仏教的には、「山川草木悉皆成仏」であるがこれは、神仏習合であろう。虫送りという行事があり害虫まで祀り殺さないで送る。
針にも命があり全てに命が宿る。付喪神(万物が時を経て神になる)が存在するくらいである。そして、その象徴が「杜」である。
自然に対する「畏れ」の精神は、自然の変異を敏感に察知する観察力も育てたがこの様な日本人元来の自然観は、自然科学的な世界観とは相いれない。
「禊」という清明正直
それは、公衆衛生という西欧近代的価値観ではない。
宗像大社の聖なる島に「沖ノ島」がある。そこは、「何もない日本の原風景」の土地である。「言言様」(こといわずさま)と呼ばれ一切口外無用の島であり「原初の神道」の島である。上陸の際は、海中禊をし女性は、上陸不可である。
宮司の印象的言葉を紹介する。今でも日本人は、「魏志倭人伝」に全て本当の事が正しく書かれているという前提で判断しているが、それは危険で神様の目線も持っていなければならない。神道は、二項対立ではない。
「祓え」という禍事を逆転に導く効用
オールクリアーである。但し、現代人はその事が解らなくなっている。実は、神道では禍事も神様である。少なくとも本来の日本人なら災害に於ける「想定外」は有り得ないのである。浄めればいいのである。蘇えるための叡智の「儀式」である。
「凛として、今を生き切る」
仏教では、死を恐れ「輪廻転生」や「極楽浄土」などの死後の世界を説くが神道は、「中今」(過去・未来を含む今)を生きる。
時を超えて宿る神々
遷宮という「蘇生」。理想とは、彼方でなく初めにあり新しい出発のためのリセットである。
古くて新しい日本のかたち
熊野の「蘇り」と「救い」。出雲の「結び」と「繋がり」。伊勢の「永遠の祈り」。「八幡」、「稲荷」、「鹿島」、「諏訪」、「宗像」、「住吉」、「天神」など全体としてコスモロジーとなり日本の「神」となる。
出雲大社、伊勢神宮、熊野、高千穂などを詣でれば清浄・浄明正直を体感する。
西行法師の「何事のおはしますかは……」である。
「祈り」と「感謝」を忘れた日本人に「蘇り」はあるのだろうか。
皇居の奥深く今も宮中祭祀が執り行われているが、民主党政権時代の不作法振りは酷かった。荒れる成人式の若者のように「儀式」の自覚がなくなっていた。「大人の作法」が出来ていない点は、新自由主義者小泉首相も同様であったが。
非常に難しい題材をまとめた苦労が偲ばれる作品である。
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神道と日本人 魂とこころの源を探して 単行本 – 2011/9/14
山村 明義
(著)
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- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/9/14
- 寸法13.6 x 2.5 x 19.7 cm
- ISBN-104103310413
- ISBN-13978-4103310419
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/9/14)
- 発売日 : 2011/9/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 301ページ
- ISBN-10 : 4103310413
- ISBN-13 : 978-4103310419
- 寸法 : 13.6 x 2.5 x 19.7 cm
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2014年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神道について、今を生きる宮司さん達のお話はわかりやすく心に響きました。
歴史に翻弄されながらも日本人としてあるべき姿を貫いてこられた方達に
恥ずかしくない生き方をして行こうと思わせる本でした。
購入して良かったです。
歴史に翻弄されながらも日本人としてあるべき姿を貫いてこられた方達に
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2018年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすく理解しやすい。
日本人の良き心にふれることができる。
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2015年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神道論を期待したのですが・・・・
神主さんたちの談話集?
深みを期待するとハズレです。
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深みを期待するとハズレです。
2019年2月15日に日本でレビュー済み
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神職の生の声を聞ける貴重な書籍です。あやしげなスピ系ではなく理想論でもない現在の神道とこれからの日本人についての話です。日本人としてどう生きるべきなのか考えさせられます。
2018年4月8日に日本でレビュー済み
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とってもわかりやすく、また、古神道に関した様々な知識を知ることができ感謝。
2021年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外在住です。日本の山や森には神がいるのにこちらの山には神がいない理由を知りたくて、本書を購入しました。
神職の方々へのインタビューは大変興味深いです。しかし、著者の「本来の日本人は素晴らしかった!」という持論が展開されているのが目に余り、目が滑ります。
神職による「オーシー」の警蹕の説明の下り。日本人は日常的に口に人差し指をやって「シー」と静かにしろという合図を送る。この風習は、外国では全く見られない日本人特有の光景だ。と記されておられるが、これは英語圏でも普通に皆やる。
全体的に、ファクトチェックや裏どりがされてない持論だと心得て読んだ方がいいと感じた。これをまともに信じてしまったら愛国カルトの信者が生まれそう。
ほかの神道に関する学術書や新書と合わせて読んだ方が良い。
神職の方々へのインタビューは大変興味深いです。しかし、著者の「本来の日本人は素晴らしかった!」という持論が展開されているのが目に余り、目が滑ります。
神職による「オーシー」の警蹕の説明の下り。日本人は日常的に口に人差し指をやって「シー」と静かにしろという合図を送る。この風習は、外国では全く見られない日本人特有の光景だ。と記されておられるが、これは英語圏でも普通に皆やる。
全体的に、ファクトチェックや裏どりがされてない持論だと心得て読んだ方がいいと感じた。これをまともに信じてしまったら愛国カルトの信者が生まれそう。
ほかの神道に関する学術書や新書と合わせて読んだ方が良い。
2014年10月13日に日本でレビュー済み
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日本は現在、民主主義とよばれる機構の元にあるが、日常の行動規範は必ずしもそうではないことが垣間見えます。そのなかの一つが神道と呼ばれると呼ばれるものなのですが、そのホンの一部分に近づいた著作。