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原発賠償の行方 (新潮新書 443) 単行本 – 2011/11/1

5つ星のうち3.0 6

商品の説明

著者について

井上薫 1954(昭和29)年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒、同修士課程修了。司法試験合格後、判事補を経て96年判事任官。2006年退官し、07年弁護士登録。著書に『司法のしゃべりすぎ』など。

About this Title

 はしがき

 東日本大震災を引き金にする東京電力の福島第一原子力発電所の事故は、メルトダウンを起こして国際的な事故評価尺度レベル7に達しました。緊急の放射能対策は一応取られたものの、事故処理が長引くとともに、並行して、被災者への損害賠償ががぜんクローズアップされるに至りました。被害者数も被害額も、従来にない文字どおり桁違いのものです。
 賠償という観点から見れば日本最大の法律問題が出現したのです。ところが、原発の安全神話の弊害から、原発事故の損害賠償についてはあまり検討されてきませんでした。法律制度も不備が目立ちます。事故後、原発関係の書籍が書店で特別コーナーを作るほど出版されながらも、原発事故の損害賠償についてのものはほとんどありません。
 すでに原発賠償機構法も制定されたから、このあとは何となくうまく事が進むと思っている人も多いのではないでしょうか。マスコミ報道を見る限り、多くの記者もそのように思っているように見えます。
 しかしそれはとんでもない勘違いです。錯覚といってもいいでしょう。なぜそんなことになるかといえば、法律的な議論がほとんどなされていないからです。つまり議論の空白地帯が生じているのです。
 本書は、この議論の空白地帯を埋める趣旨で、一般の方を対象に企画したものです。原発推進に賛成か反対かという問題については、特定の立場によっていません。法律家の目を大切にしました。
後で詳述しますが、政府もマスコミも法律的な検討をまともにしていません。その危険性を感じたからこそ、私はこの本を書く必要があると考えました。あまり一般には馴染みのない法律的検討というのがどのような作業であるかを知っていただくのにもよい機会ではないかと思います。

 私は、この夏北海道へ出張した折に富良野でラベンダー畑を訪れました。界隈では、中国人観光客が目立ちましたが、ホテル関係者の話では、「昨年と比べてずっと少ない、福島の原発事故のせいでめっきりへった。書き入れ時なのに参った」とのことで、こんな遠くまで被害が及んでいるのかとびっくりしました。これでは、政府の原子力損害賠償紛争審査会の定型的な基準から漏れた被害者が全国にいて、泣き寝入りを強いられているのではないかと暗い気持ちになりました。
 被災者の方々には、放射能や風評等と被害との因果関係の立証に困難を感じて個別の賠償請求をあきらめることのないようにお願いしたいと考えています。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2011/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 189ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106104431
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106104435
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち3.0 6

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