「死の舞踏」の紹介と解釈に焦点を絞ったものではない。
ご自身が一年間遊学した際に周られた旅行先が初めに、『『死の舞踏』への旅 関連地図』として載せられているが、本文の中でどのように参考にすれば良いのかもわからない。
絵も表紙以外全て白黒で小さく細部が見えないために、読む側を説得できない。表紙絵で内容を期待すると期待外れになる。
単に事実を羅列するだけで、論理的に系統だって著者自身の考えを思いを込めて解説して伝える、という構成と内容ではなく、密度的にも魅力的にも薄い。したがって「死の舞踏」の絵に関して何がどこにあるのか、プラスアルファとしてその若干の歴史背景を知る程度には良いのかもしれないが、その精神的な背景を深く学ぶためには、別な著者の別な本を読まれた方が良いと思う。
確実に何かが不足し、何かが過剰なのだが、その理由が何故なのかは、説明するのが難しい。テーマとしては素晴らしいのに。
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