中古品:
¥9 税込
配送料 ¥320 5月16日-18日にお届け(19 時間 46 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
中古商品: 非常に良い | 詳細
発売元 ネットオフ
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: 【購入後48時間以内に弊社より発送】中古品のため使用感はありますが、綺麗なものを販売しております。※カバー・中身(書き込み・線引きなし)ともに良好です。万が一、品質不備があった場合は返金対応。弊社Webサイトでも販売しているため在庫切れになった場合はキャンセル扱いとなります。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

中国の戦争力 単行本 – 2014/3/24

4.5 5つ星のうち4.5 10個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2014/3/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/3/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 291ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4120046001
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120046001
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 10個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
10グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2023年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みはじめ、今の日本に対する意識改革を知りました。
世界との関わり、日本が留まっている時、他国は虎視眈々と活動していることを感じました。この本が出てから年数が経ち、更に変革しています。
眼から鱗の内容です。
2018年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まずはじめに、戦闘力とは書いてないですね。もし戦争になったら~~というような内容は殆ど書いていないです。
中国が対日本おける政策や戦略をどのように行っているかと書いてます。
他の方のレビューがかなり詳しく書いてありますので、詳しくはそちらも参考に。
この本に興味があるということは、日頃新聞などで見聞きし、中国とのこれからの関係が気になっている人なのでしょう。軍事オタクでなくともしっかり理解できるレベルの内容であり、わかりやすくまとめられていると思います。今読んでおくべき本かもしれませんね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マスコミの垂れ流す情報をそのまま信じてはいけません。
TVによく出演する軍事評論家やジャーナリストは仕事のためにむやみに世論を煽っているだけだと考えさせられる内容です。
他にも小川先生の著書をたくさんありますが、どれも客観的分析とご自身の経験やコネクションを基にした内容のものが多くどれも読む価値があります。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月4日に日本でレビュー済み
本のタイトルは「中国の戦争力」だが、むしろ中国に対する日本側の問題点が
よくわかる。

1 進化するアメリカの戦争力との差は開く

  まず、書名ともなっている「中国の戦争力」だが、アメリカのそれと比較した場合
 アメリカに以前よりもむしろ水をあけられているというのが実態だという。最近
 注目されている空母にしても実戦能力があるとは言い難いレベルであるのは
 よく指摘されるところであり、納得できる。
  
2 日本側に欠ける海洋資源大国の意識

 マーレ・ノストロというイタリア語がある。「我らの海」という意味で、海を国境とする
国家は、海洋資源を囲い込み、自国の利益を図ってきた。その意識が日本に欠けて
おり、周辺国が文句を言わない場所だけを調査し掘っている点を指摘する。つまり
「海洋資源大国」としての自覚がないのである。

 その自覚のもとにやるべきこととして、我が国の核心的利益を保護する領海法
と国境法を整備して、中国の行動を規制しなくてはならないが、まだできていないのが
実情だという。つまり、日本は、やるべきことをせずに、中国の行動に神経質になる
ばかりだということになる。現状を改善するには何をするべきなのかを冷静に思考
すべきだという。まさにそのとおりだろう。

 また、北方領土に関しても、国境がどこかということが主要な論点ではなく、ソ連
(ロシア)が、1946年に北方領土の島々を併合した法的根拠を争うべしとする。
旧ソ連のゴルバチョフ政権では、軍事占領が併合の根拠にならないことは自覚
していたという。

 こうして、「法と正義」を前面に持ち出して領土問題に関する我が国の立場を
主張することは、第2次大戦の敗戦国という不利な立場から脱却した解決を
もたらすことができるのではないかと考えられる。重要な指摘だと思う。

3 もっとも対等な同盟国、日本
 
 この点は、私と全く認識が異なっているのだが、「知られざる日本の実像」と
して、小川氏が挙げるのは、アメリカともっとも対等な同盟国は日本だという
点だ。その実例として、1991年の湾岸戦争で、日本と中東を往復したタンカー
と弾薬船は113隻に上り、7万人の兵力を派遣したイギリスの3倍以上の貢献と
評価されるべきものだという。

 また、アメリカの空母に母港を提供しているのは日本だけであり、イギリスで
さえ提供していない。

 イラク戦争では、ドイツとフランスは開戦に猛反対してアメリカと共同歩調を
とっていない。一貫して共同したのは、イギリスと日本だけである。

 こうしたことから、日本は、アメリカと最も双務的であり、すでに集団的自衛権
を行使しているといっても良い状況にあるという。

 確かに、こうした諸点は一般には認識されていないことで、重要な指摘だろう。

4 今後のアメリカの戦略

 10年後、アメリカは日本にしか駐留しなくなるという戦略構想がある。それほど
日本の戦略的重要性は高いということなのだろう。だが、この点は、「アメリカの
大変化を知らない日本人」で日高義樹氏が指摘された内容と異なる。アメリカは
世界の警察官の立場をやめようとしているのではないか。そうした最近の変化
について、小川氏は考慮されたのだろうか、という疑問が残った。

5 日本の核武装のリアリズムについて

 小川氏は、日本の核武装について、リアリズムがないという立場をとる。それは、
日本の軍事的自立を認めることになるからで、アメリカにそれを認める意思はない
からだとする。

 たしかに、そうかもしれないと思うが、リアリズムがないからと言って、やるべきことを
やらないでおくというのは如何なものだろうか。アメリカが政治的意思を変更した場合
や何らかの事情で国力を急激に弱めた場合などに、我が国は現実に対応できなくなり
はしないか。今、リアリズムはなくても、意志を持ち続けることは大事だと思う。

 我が国の歴史に照らしても、関ヶ原の戦いで敗れた薩摩、長州藩が示現流の気合の
中に、藩主への年賀の挨拶の中に、打倒徳川の意志を込めて語り継いだときに268年
後の江戸城無血開城のリアリズムはなかっただろう。しかし、それは現実になったので
ある。

総じて、クールで論理的な名著だと言えるが、ホットではないと感じる。是非精読されたい。

 
 
 
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月31日に日本でレビュー済み
 2014年の本。著者は軍事アナリストおよび静岡県立大学特任助教。二人の執筆部分はほぼセパレートされている。
 曰く・・・
 中国の防空識別圏設定は政治的な理由。防空識別圏設定を当然の権利と主張しつつ、対応は抑制的であり事を荒立てる気がないことも示している。尖閣諸島周辺の日本の上空に防空識別圏を重ねて設定することで、尖閣諸島問題の事実上の棚上げをもくろんでいるのではないか(小川)。
 中国は4つの要素で動く。第1は共産主義に代わるイデオロギーとなった愛国主義。第2は中国メディアは必ずナショナリズムを扇動する方向に動くという問題(それが国民に受ける)。第3は中国指導者は国民の支持を得るために強腰に出る傾向があること。第4は以上の要素に常に権力闘争が絡むという問題(スーザン・シャーク)。ナショナリズムをうまく使って国民を束ねていかねば中国は四分五裂してしまうという危機感がある(小川)。
 高速鉄道事故に見られるように、中国では重大問題に真正面から取り組んでリスクをとるより、情報を規制して問題を隠蔽した方がリスクが少ない。このときには鉄道部が批判され、メディアも政府も鉄道部を批判し、同時に、潜水艇の有人潜水新記録達成などの国威発揚のニュースをぶつけてガス抜きをはかる(小川)。
 中国の台湾に対する断頭攻撃(大陸間弾道ミサイルで攻撃し、一気に中枢部を壊滅させる電撃奇襲戦)を封じるには、外交による緊張緩和だけではなく、海兵隊の即時介入能力を示しておくことが有効。沖縄から即時投入可能な海兵隊地上部隊は1000人しかいないが、この部隊との衝突はアメリカとの全面戦争を意味するから中国としてもためらわざるを得ない。相手をためらわせるから抑止力になる(小川)。
 脅威とは、意志(敵意としての意志)と能力(軍事的な能力)の総和である。相手が自国に敵意を向けないように外交し、防衛力の整備と近代化によって軍事力の差が縮まらないように努力する(小川)。
 民主主義システムを持つ国家同士は戦争しない。独裁国では一部の指導者が戦争するかどうかを決めるが、民主主義国では議会が決める。しかも、戦うのは一般国民であるから、国民を代表する議会が機能している民主主義国では戦争を避けようとする傾向が強くなる(ブルース・ラセット)。
 人民解放軍は一貫して尖閣諸島問題で前面に出ることを避けている。弱腰批判を避けるため、レーダー照射事件を起こしたり、日本の接続水域を通過したりせざるを得ない。特に、艦艇や航空機は目に見える形で軍の姿勢を表現できるので国内ナショナリズムへの言い訳ができる。また、人民解放軍を動かすのは海軍や空軍ではなく、人民解放軍の全権を握っているのは巨大な陸軍である(小川)。
 ソ連による北方四島の占領は、日本本土を含むアジア・太平洋地域の日本軍を降伏させるために連合国が定めた分担の一環であり、日本のポツダム宣言受諾を法的根拠として行われた。ソ連が国際法に違反したのは、日本の領土に関する連合国の最終決定を待たずに北方四島の領有を一方的に宣言した段階である(西)。
 アメリカのサイバー攻撃に対して中国は無防備状態にある。初歩的な対策も講じられていないネットワークやデータベースが無数にあり、機密データの窃取や改ざんが容易な状態となっている。中国の関係機関は西側企業のソフトウェアにバックドアが仕掛けられているのではないかと疑い自前開発する傾向がある。実際は、大勢のユーザが常にセキュリティホールを指摘して修正するオープンソフトウェアなどの方が安全。中国は官民のウェブサイトの相互リンクが少ないため集合知によるセキュリティ向上が図られにくい。また、メンツを重んじて誤りを認めない文化があり、官僚は管轄下のシステムの脆弱性に関する報道をもみ消す傾向がある(西)。
 日本に敵基地攻撃能力保有を認めれば、アメリカは望まない戦争に引き込まれるリスクを負うから、アメリカはそれを認めないだろう。日本が本格的な敵基地攻撃能力(戦力投射能力)を備えるには、日米同盟の解消が前提となる(小川)。
 核兵器保有は安上がりともいえない。核兵器を守る高度な通常戦力も必要だから。また、核兵器保有は敵基地攻撃能力保有と同じように日米同盟の解消が前提となり、そうなると防衛費が跳ね上がる(小川)。
 沖縄では、海兵隊だから犯罪が多い、というわけではない。アメリカ国民の間で犯罪が発生する率と大差ない(小川、西)。
 日本はアメリカに日本列島という戦略的根拠地を提供している。これほど重要な軍事拠点はほかにはない。日本を失うと、アメリカは西大西洋からインド洋全域における軍事活動を支える能力の80%を失い、世界のリーダーから滑り落ちかねない。アメリカが日本への攻撃は米本土への攻撃とみなす、と言っているのはリップサービスではない。それを知るロシア、中国、北朝鮮は日本に手が出せない(小川)。
 アメリカに何かがあったとき、日本は助けにいけないから肩身が狭い、というがどこの国がアメリカを助けに行くことができるのか。日米両国は完全に役割分担の関係にある(小川)。
 などなど。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年9月21日に日本でレビュー済み
経済問題と同様、安全保障問題も充分な専門知識のある識者の冷静で客観的な分析を知ることは非常に重要だが、残念ながらこの方面で優良な情報源を見つけるのは難しい。そんな中、本書は貴重な一冊である。
中国に関しては、その脅威を過剰に宣伝する人と、過小評価をする人に2極化しているのがわが国の安全保障の議論の現状であるが、本書の立ち位置はそのどちらにも偏らない冷静なものである。よく話題になるA2/ADや空母の保有など、本書を読むと日本の議論は過剰反応であることが良く判る。また、日本の軍事力についても核や空母の保有がいかに荒唐無稽かも理解できる。しかし、一方で、中国の脅威に対して平時の安全保障上の努力を怠らないことも重要であることも同時に強調されている。
本書に書かれているような情報や分析がもっと多くの識者から出てこないと日本の議論はなかなか深まらないだろうと、若干悲観的にもなってしまうが、いずれにしても一読の価値がある。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート