序章「古代の辰国と倭族」で著者の主張を明らかにし、Ⅰ章からはその証拠が綴られています。
なお、辰国は衛氏朝鮮の時代に朝鮮半島の中・南部にあったとされる国で、後に馬韓・辰韓・弁韓に分立すると著者は述べられていて、表題とは異なり高句麗の神話や耽羅国(済州島)の民俗も詳細に言及されています。
著者の主張は「稲作と高床式建物を携え、雲南から各河川を通じて東アジア・東南アジアへ向けてひろく移動分布した。そうした文化的特質を共有する民族、つまり日本人と祖先を同じくするものを、千年来「倭族」という新しい概念で捉え、・・・倭族の中で、長江を通じて東方にに向かった一団の中から、さらに朝鮮半島を経由して日本列島にまで辿り着いたのが、日本における弥生人・・・である。」であり、「経路になった朝鮮半島における倭族の足跡について、ぜひとも学問的に論証する必要があった。本書はそれを果たす目的で書いたものである。」と述べられています。
「
古代中国と倭族―黄河・長江文明を検証する
」や「
弥生の王国―北九州古代国家と奴国の王都
」などを併せて読むと更に理解が深まるのではないかと思われます。
著者の主張は現在では通説であり、DNA分析による結果でも辻褄があっていて、正しかったことが証明されたと言えます。難を言えば、扶余族を「モンゴル種の遊牧狩猟民でツングース系の諸族を征服して混血し」と述べられていることや高句麗を「ツングース系の濊族(わいぞく)によって建国されるが」と述べられているのは著者の研究範囲からはずれているので、他書からの引用でしょうが、モンゴル種やツングース系であったことは現在なお明らかとは言えないと思われます。
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古代朝鮮と倭族: 神話解読と現地調査 (中公新書 1085) 新書 – 1992/7/1
鳥越 憲三郎
(著)
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- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1992/7/1
- ISBN-10412101085X
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- 出版社 : 中央公論新社 (1992/7/1)
- 発売日 : 1992/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 412101085X
- ISBN-13 : 978-4121010858
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2019年12月15日に日本でレビュー済み
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2014年3月10日に日本でレビュー済み
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長江流域で稲作文化を作り上げた人々の一部が山東半島から朝鮮半島南部を経て日本列島に渡来し日本文化の基層を作ったことはほゞ定説となっていると思う。
明治以降の歪んだナショナリズムが避けてきたその事実を、この本は実証的にそれを裏付けている。
明治以降の歪んだナショナリズムが避けてきたその事実を、この本は実証的にそれを裏付けている。
2021年3月23日に日本でレビュー済み
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日韓神話の類似点や相違点について、詳しく考察されています。韓国神話については檀君神話や日本と関わりの深い済州島の神話など複数のものと比較されています。レポートの題材として大いに活躍しました。
2021年7月14日に日本でレビュー済み
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まだ半分までしか読んでいませんが、副題にある通り、神話の解読が主で迫力に欠けます。途中で流し読みになりました。書店で試し読みをしていたら購入は無かったかも。さすがに、江上さんの「騎馬民族国家」は秀逸で、文化勲章を受章したのも分かります。「騎馬民族は来なかった」の著者も述べている通り、江上さんの著書に勝る著作は無いのかも。今後はその実証が責務で、江上さんはお亡くなりになりましたが、後継者の活躍に期待しています。
2014年2月24日に日本でレビュー済み
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古代朝鮮から日本に伝わってきたものが何か知る本です。古代朝鮮なくして日本はなかったでしょうね。勉強不足です。
2020年7月14日に日本でレビュー済み
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大変興味深く読みました!
2003年8月16日に日本でレビュー済み
僕はこの新書を学校のレポートを書くために買ったので、『楽しむ』ということはあまり重要視せずに選びました。しかし、読み始めてみるとどんどん興味がわいてきてさらに知りたい、もっと知りたいと思い始めました。
もともと僕は本を読むことが好きだったのですが、今までとは違った『楽しむ』ということを教えてくれる、そんな本でした。
もともと僕は本を読むことが好きだったのですが、今までとは違った『楽しむ』ということを教えてくれる、そんな本でした。
2018年8月7日に日本でレビュー済み
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日本の歴史の源流に迫るポイントを神話からひも解いた点に興味をもった。