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サンゴとサンゴ礁のはなし: 南の海のふしぎな生態系 (中公新書 1953) 新書 – 2008/6/1
本川 達雄
(著)
多くの生物がそこに住み、互いに助け合って生きるサンゴの森。エビ、ウニ、ナマコなど、さまざまな種類の生物が密接な協力関係のもとに暮らしている。しかし多様性と共生がキー・ワードであったサンゴ礁が、危機に瀕している。地球温暖化によって海水温が上昇し、共生を保てなくなったサンゴが死滅しつつあるのだ。本書は、生物たちの絶妙な関係を紹介し、海を守るサンゴ礁のこれからを考える「自然の教室」である。
- ISBN-104121019539
- ISBN-13978-4121019530
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/6/1
- 言語日本語
- 本の長さ273ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/6/1)
- 発売日 : 2008/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 273ページ
- ISBN-10 : 4121019539
- ISBN-13 : 978-4121019530
- Amazon 売れ筋ランキング: - 596,828位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スキューバダイビングが好きです。海藻やプランクトンが少ない、黒潮のあたるサンゴの海で、海の動物たちは何を食べているのか、そんな素朴な疑問からこの本に入りました。今もって謎が多いサンゴ、詳しい専門書も少なく入門に最適な本だと思います。生き物好きなダイバーにおすすめ。
2012年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ、サンゴ礁の周りには豊かな生態系が広がっているのか?
この本は、生物学者の本川達雄さんがサンゴとサンゴ礁についての基礎知識を一般向けに教えるものであるが、まず、この本の上手い所は様々な工夫を凝らしながら、物事を解説していることにある。
例えば、この本の第1章ではサンゴの、第2章ではサンゴ礁の仕組みをQ&A形式で説明しているが、これは他の中公新書ではなかなか見られない、斬新な手法と言える。
その上で、第3章以降ではサンゴ礁とその周辺の生態系について述べているが、恐らく、ここまでサンゴとサンゴ礁について詳しく説明している本はなかなか無いと思う。
なお、私が本川さんの本を読むのは、以前レビューを書いた『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書刊)以来、久し振りのことであったが、この本は生物学だけでなく、環境科学の勉強にも使える。特に、サンゴ礁の破壊による生態系の変化についての説明は見事と言える。
だから、この本は生物学や環境科学について学ぶための副読本として、全国の学校(特に中学校以上)に普及させて欲しいと思う。
この本は、生物学者の本川達雄さんがサンゴとサンゴ礁についての基礎知識を一般向けに教えるものであるが、まず、この本の上手い所は様々な工夫を凝らしながら、物事を解説していることにある。
例えば、この本の第1章ではサンゴの、第2章ではサンゴ礁の仕組みをQ&A形式で説明しているが、これは他の中公新書ではなかなか見られない、斬新な手法と言える。
その上で、第3章以降ではサンゴ礁とその周辺の生態系について述べているが、恐らく、ここまでサンゴとサンゴ礁について詳しく説明している本はなかなか無いと思う。
なお、私が本川さんの本を読むのは、以前レビューを書いた『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書刊)以来、久し振りのことであったが、この本は生物学だけでなく、環境科学の勉強にも使える。特に、サンゴ礁の破壊による生態系の変化についての説明は見事と言える。
だから、この本は生物学や環境科学について学ぶための副読本として、全国の学校(特に中学校以上)に普及させて欲しいと思う。
2014年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サンゴについて、分かり易く書かれています。
ちょっとサンゴに興味を持たれた方が、初めて読む本としては最高なのではないでしょうか。
ちょっとサンゴに興味を持たれた方が、初めて読む本としては最高なのではないでしょうか。
2014年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでサンゴの知識を付けようと様々な本を読んできたのですが、これほど分かり易く書いてある本を見たことがありません。
感謝しています
感謝しています
2009年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この「サンゴとサンゴ礁のはなし」は、なんて知的でわくわくする本なのだろう。
もっと早くにこの本に出会いたかった。読後の感想である。
この春、ロタ島(北マリアナ自治領)で1度シュノーケリングをしてだけのサンゴや熱帯魚の知識がほとんどない私でも、本書を読み進めてくうちにきちんとそれらの知識が頭に入って来た。あ〜、あのときのホンワケベラはそんなことをしてたんだ、チョウチョウウオの口がお著部口(おちょぼぐち)なわけやその仲間に縦縞が多いわけや、サンゴ礁の造形の理由、南の海が透明な理由、夕方になると泡をまとって浮上する海藻みたいな粘液の正体、読み進めるに従いそんなことがすかっり分かった気になってしまうのだ。現地で読みたかったな。
特に著者は知識の無い読者に対してもイメージできるように、丁寧に説明を重ね、その上で知識が積み重ねられるように配慮して文章を起こしている。そんな気配りの文章はイライラするはずも無く、そして何より、著者はサンゴとサンゴ礁が大好きだ!それがひしひしと伝わってくる。本書の「はじめに」に書かれている次の一節がそれを表していよう。「〜 一生に一度は、いい音楽に心をうばわれ、また名画に感動しなければいけないように、サンゴ礁の海に一度は潜ってみなければ、その分その人の人生は、その分だけ貧しくなると私は思っている。」これだ。名書は著者の深い思い入れがなければ生まれものではない。
日焼けとビールで火照った体には南の島の夕風が心地よいように、通り一遍、熱帯魚やサンゴを見るあとは、この本を読み進めることで今日見た海の光景はそういうことだったのかと合点が行き、知的な興奮を覚えるだろう。南の島にいかれる際は本書を持参することを強くお勧めする。今度いくときは評者も現地に持参しようと思う。
もっと早くにこの本に出会いたかった。読後の感想である。
この春、ロタ島(北マリアナ自治領)で1度シュノーケリングをしてだけのサンゴや熱帯魚の知識がほとんどない私でも、本書を読み進めてくうちにきちんとそれらの知識が頭に入って来た。あ〜、あのときのホンワケベラはそんなことをしてたんだ、チョウチョウウオの口がお著部口(おちょぼぐち)なわけやその仲間に縦縞が多いわけや、サンゴ礁の造形の理由、南の海が透明な理由、夕方になると泡をまとって浮上する海藻みたいな粘液の正体、読み進めるに従いそんなことがすかっり分かった気になってしまうのだ。現地で読みたかったな。
特に著者は知識の無い読者に対してもイメージできるように、丁寧に説明を重ね、その上で知識が積み重ねられるように配慮して文章を起こしている。そんな気配りの文章はイライラするはずも無く、そして何より、著者はサンゴとサンゴ礁が大好きだ!それがひしひしと伝わってくる。本書の「はじめに」に書かれている次の一節がそれを表していよう。「〜 一生に一度は、いい音楽に心をうばわれ、また名画に感動しなければいけないように、サンゴ礁の海に一度は潜ってみなければ、その分その人の人生は、その分だけ貧しくなると私は思っている。」これだ。名書は著者の深い思い入れがなければ生まれものではない。
日焼けとビールで火照った体には南の島の夕風が心地よいように、通り一遍、熱帯魚やサンゴを見るあとは、この本を読み進めることで今日見た海の光景はそういうことだったのかと合点が行き、知的な興奮を覚えるだろう。南の島にいかれる際は本書を持参することを強くお勧めする。今度いくときは評者も現地に持参しようと思う。
2008年7月6日に日本でレビュー済み
時流に流されてるとレビューみたいなタイトルになりそうだが、あえて凡庸なタイトルを選んだ著者と出版社は立派。生物学について、知識のない人でもわかるよう、内容は非常に平易に書かれていて、かつ充実している。
そもそもサンゴは外観が石みたいなので、どうしても生物と思えず、まして表面のつぶつぶ1つ1つが単体の生命とは思えない。また、透明な(換言すれば貧栄養な)海に生きるサンゴの周りになぜ生き物が集まってくるのか。そうしたサンゴとサンゴ礁には理解のできないところについて、前半のQ&Aで疑問に一つ一つ回答することで、そうしたサンゴのいろはとも言える知識の積み上げていく。
本書を読んでいるとサンゴ礁に生きる生物によってサンゴ利用の術を良く知っているいることがわかる。サンゴ内に生きる褐虫藻(これが白化現象の要因)はサンゴに住まわせてもらう代わりに光合成の栄養をサンゴに供給する。サンゴ礁に衣食を提供してもらう代わりに天敵のオニヒトデを攻撃するエビやカニ。利益をサンゴに与えず、ただ居候というずぼらな生き物もいる。サンゴに限らず、共生関係にある海洋生物についても章立てされていて、海洋生物の豊かさを感じる。
一般には、環境問題とマリンスポットとしての注目しか浴びないが、生命という視点から見た方が全然面白い。とはいえ、環境とサンゴの関係についても、紙数は少ないがよく説明がなされている。陸地に近いところでしか生きられないので、陸上の変化を強く受けやすい。土砂が流れ込んだりすれば、あっという間に光合成ができなくなったり、富栄養化して藻などのライバルに地面を乗っ取られてしまう。海の生物ながら陸の環境に敏感な生き物。サンゴを取り巻く複雑さ、その価値について、考えさせられた。
そもそもサンゴは外観が石みたいなので、どうしても生物と思えず、まして表面のつぶつぶ1つ1つが単体の生命とは思えない。また、透明な(換言すれば貧栄養な)海に生きるサンゴの周りになぜ生き物が集まってくるのか。そうしたサンゴとサンゴ礁には理解のできないところについて、前半のQ&Aで疑問に一つ一つ回答することで、そうしたサンゴのいろはとも言える知識の積み上げていく。
本書を読んでいるとサンゴ礁に生きる生物によってサンゴ利用の術を良く知っているいることがわかる。サンゴ内に生きる褐虫藻(これが白化現象の要因)はサンゴに住まわせてもらう代わりに光合成の栄養をサンゴに供給する。サンゴ礁に衣食を提供してもらう代わりに天敵のオニヒトデを攻撃するエビやカニ。利益をサンゴに与えず、ただ居候というずぼらな生き物もいる。サンゴに限らず、共生関係にある海洋生物についても章立てされていて、海洋生物の豊かさを感じる。
一般には、環境問題とマリンスポットとしての注目しか浴びないが、生命という視点から見た方が全然面白い。とはいえ、環境とサンゴの関係についても、紙数は少ないがよく説明がなされている。陸地に近いところでしか生きられないので、陸上の変化を強く受けやすい。土砂が流れ込んだりすれば、あっという間に光合成ができなくなったり、富栄養化して藻などのライバルに地面を乗っ取られてしまう。海の生物ながら陸の環境に敏感な生き物。サンゴを取り巻く複雑さ、その価値について、考えさせられた。
2011年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本川先生は、サンゴの歌を作ったり、音楽にも精通していて、昔流行った『黒猫のタンゴ』のようなテンポのいい語り口で、黒潮やサンゴの様子が自然と身に着く本である。
2008年7月16日に日本でレビュー済み
2008年は「国際サンゴ礁年」である。それを契機に、同じ著者の1985年の旧作が全面改訂された形だが、もしかしたらこの出版こそが、「国際サンゴ礁年2008」の最大の財産となるかもしれない。とにかく、ダイバー、アクアリスト、そしてサンゴ礁の危機や保全に関心のある人間は必読。これだけの内容が新書で買えるのだから、これ以降、この本を読んでおかなければ、サンゴやサンゴ礁について語る資格はないとさえ言いたくなる。
あとがきには、
>本書は「サンゴ礁はやわかり」である。手軽にサンゴ礁が理解でき、その魅力が伝わるように心がけた。
とあるが、決して“通りいっぺん”の内容ではない。造礁サンゴの共生褐虫藻の分類の話など、専門書や学術論文を読まなければ分からないし、今、実際にサンゴ礁保全活動を行なっている人間でさえも、知らない話が満載なのではないか。況んや一般のダイバーやアクアリストに於いてをや。漫然と眺めていたサンゴ礁の生物たちの間に、こんなにも不思議で、こんなにも魅力的な、生き物同士の関係が繰り広げられていたことを知れば、見慣れた景色も全く違って見えて来るだろう。ダイビングやアクアリウムの楽しみが、何倍にも深まるに違いない。
また最終章が我々の現代文明批判にまで繋がって行くあたりは、この著者の真骨頂でもある。サンゴ礁の生き物社会のお話を面白おかしく読み進むうちに、我々の人間社会までが、これまでとは違った姿を見せて来る。「目からウロコ」とはこのことだ。文明論の専門家ではないから、語られている“北”と“南”の文化の対比には、些か乱暴なところもあるのだが、我々の常識をクルリと逆転して見せてくれる手腕には、ある種の快感さえ宿る。
サンゴ礁の生物や生態学に関心のある人だけでなく、沖縄を初め、南島の文化に興味・関心のある人にも、自信を持ってお勧めできる一冊である。
あとがきには、
>本書は「サンゴ礁はやわかり」である。手軽にサンゴ礁が理解でき、その魅力が伝わるように心がけた。
とあるが、決して“通りいっぺん”の内容ではない。造礁サンゴの共生褐虫藻の分類の話など、専門書や学術論文を読まなければ分からないし、今、実際にサンゴ礁保全活動を行なっている人間でさえも、知らない話が満載なのではないか。況んや一般のダイバーやアクアリストに於いてをや。漫然と眺めていたサンゴ礁の生物たちの間に、こんなにも不思議で、こんなにも魅力的な、生き物同士の関係が繰り広げられていたことを知れば、見慣れた景色も全く違って見えて来るだろう。ダイビングやアクアリウムの楽しみが、何倍にも深まるに違いない。
また最終章が我々の現代文明批判にまで繋がって行くあたりは、この著者の真骨頂でもある。サンゴ礁の生き物社会のお話を面白おかしく読み進むうちに、我々の人間社会までが、これまでとは違った姿を見せて来る。「目からウロコ」とはこのことだ。文明論の専門家ではないから、語られている“北”と“南”の文化の対比には、些か乱暴なところもあるのだが、我々の常識をクルリと逆転して見せてくれる手腕には、ある種の快感さえ宿る。
サンゴ礁の生物や生態学に関心のある人だけでなく、沖縄を初め、南島の文化に興味・関心のある人にも、自信を持ってお勧めできる一冊である。