まず、言う。アメリカ大好きな人には推薦する。そうでない人は他の適当な書物を読むのがよかろう。
"1"のレビューをしたのちに、気が付いた。テスラの弁護が執拗なところ辺りを思い出して。うっすらアメリカ賛歌の香りがする。
アメリカ人が書いているから当たり前と言えば当たりまえだが、”2”では少々鼻につく。
原水爆の話にいたっては、ヒューマニズムを全面に出しているが、どこか明るさを感じるのはこの賛歌が背景に流れているからに違いない。
この物理的発見は、何億ドルのビジネスになるか、が各エッセイの最後に出てくるのもこの賛歌によるものだ。
アメリカ人は、白い中国人ではないかと疑う心持は金の話と死の話が連続でできるという例にぶつかったときに最大化する。
アメリカの台所は中国に違いないので同じ人種といっても間違いないのかもしれない。
”1”で述べたように、著者は物理学に精通してるとは言い難い。メタファーが悪く、何を言いたいのかわからないところがある。
一例は相対性理論の説明である。映画を視ていない人(幸い視ていたが)には、何を何に例えたかがわからない。
その昔教養として相対論を学んだ私でさえ理解しがたいのだから、救いがたい気がする。
総括すれば、米国人のエッセイとしてはそこそこであるが、エッセイの底辺を支える共通の常識が異なるため興ざめのところがある。
物理学だけでなく工学を含んでいることが、さらに興ざめさせるであろう。物理学のエッセイがわかりくく、工学のエッセイが比較的わかりやすい
のは、物理学を他人に伝えられるほど精通していず、工学では金の話に最後に変換されるからだ。
テーマとしてはおもしろいのに、香水とハンバーガーによって奇妙なにおいに変調している。
なるほど米国人女性が捌くとこうなるという好例。
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黒体と量子猫 2 (ハヤカワ文庫 NF 324 〈数理を愉しむ〉シリーズ) 文庫 – 2007/6/1
ジェニファー ウーレット
(著),
Jennifer Ouellette
(原名),
金子 浩
(翻訳),
小野木 明恵
(翻訳),
大山 晶子
(翻訳),
野中 香方子
(翻訳),
水谷 淳
(翻訳)
&
4
その他
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/6/1
- ISBN-104150503249
- ISBN-13978-4150503246
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 270ページ
- ISBN-10 : 4150503249
- ISBN-13 : 978-4150503246
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,520,593位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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