書名に対してネガティブさを感じたが、両対談者の名前を見て、読む気になった。
すると、いきなり「はじめに」で、中野氏が、書名に対する“弁明”から書き起こしているではないか。
「『日本破滅論』というタイトルは、文春新書の編集者が付けたものです」と。
そして、「おどろおどろしいタイトル」に対して「不謹慎かもしれないほどの、明るく楽しい」対談であったことが明かされている。
編集者を気遣った言葉を選びながらも、読者には最初に断っておかねば、との良心が伝わってきた。
本書の構成は、次の通り。
第1章「大震災を食う―危機論」
第2章「学者・官僚・メディアの嘘―パラダイム論」
第3章「新幹線と失われた20年―物語論」
第4章「沈黙のらせんを絶て―政治論」
第5章「マクド経済学が世界を蝕む―経済論」
やはり、一流どうしの刺激に満ちた対談で、期待通りの中身の濃さに大きな満足感が残った。
このままでは、デフレの泥沼から脱出できず、「破滅」に向かうべき「日本」を「何とかせねば」との思いが、全編を通して伝わってくる内容だ。
特に、私は、藤井氏を他の著作で知り、その縦横無尽で柔軟な思索力と、情熱あふれる使命感に、敬意を抱いていた。
GDPと税収、政府、銀行、企業、国民間の貨幣の流れなどの観点から考えても、藤井氏の「日本強靭化のために公共事業を」との主張は、大いに首肯できる。
「日本国家の中には日本銀行という『輪転機』をもった国家的装置もあるんです」(246ページ)との藤井氏の発言には、笑いながらも快哉の声を上げた。
と同時に「政府の借金が、このままでは一千兆を超す」と危機感をあおりながら増税路線と緊縮財政を先行させる、財務省に追従する勢力に、激しい怒りを感じた。
さらに、超党派の政治家が集まった場で、その主張を熱く語る藤井氏の姿をユーチューブで見たことがあるが、すごい迫力であった。
現に、耐震化や防災を目指して、具体的に政策化を目指す政党が、複数生まれている。
藤井氏が「税金を無駄遣いする国立大学の教授」などではなく、日本の「生き死に」に影響力がある言論人であることが、この一事からも分かるであろう。
本書の内容で印象的だったのは、煩雑な議論よりも「問題解決」に向けた「プラグマティズム」(実際主義・実践主義)的解決を、との話である。
「ブラグマティストは、マニュアルを無視はしません。理論も無視はしない。けれども、それ以上に現場を大事にする」(154ページ)とは藤井氏の言葉。
学者にせよ、政治家にせよ、この“現場感覚”こそ、真贋を見分けるキーワードになるのではないだろうか。
互いの心の中に波紋を起こしあい、ユーモアも随所に飛び出すなど、ライブ感覚あふれるこの対談じたいに、柔軟な“現場感覚”を感じる。
藤井氏、中野氏共にベストセラーを出しており、主張の骨格じたいは、これまでの著作で知っていたつもりだった。
しかし、力ある2人の丁々発止の語らいは、至るところで化学反応を起こし、興味深く威力のある言葉の連続であった。
日本の進路を左右する総選挙が近づく今、正しく主権を行使する感覚を磨く上でも、価値の高い本だと思う。
「破滅」に向かう「日本」にブレーキをかけたり、あるべき方向に転換するため、多くの国民に読んで欲しいと心から願う。
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日本破滅論 (文春新書 871) 新書 – 2012/8/20
震災復興の遅れ、脱出できないデフレ、不毛な議論の続くTPP、否応なく巻き込まれるグローバル恐慌、橋下徹を生んだポピュリズム、「ネバーギブアップ」で進める増税……。これらの「危機」をもたらした犯人は誰だ? 政治家、官僚、学者、マスメディア……『公共事業が日本を救う』の藤井聡氏、『TPP亡国論』の中野剛志氏、気鋭の論客二人が、「日本衰亡の真相」を撫斬りにする。
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2012/8/20
- ISBN-104166608711
- ISBN-13978-4166608713
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2012/8/20)
- 発売日 : 2012/8/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4166608711
- ISBN-13 : 978-4166608713
- Amazon 売れ筋ランキング: - 551,030位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,053位文春新書
- - 79,380位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エマニュエル・トッド、藤井、中野ほか6名によるシンポジウムをまとめた『グローバリズムが世界を滅ぼす』(文春新書 2014/6)を読んだ流れで、「本書なら(政治に疎い私にも)両氏の主張がより明確なのでは?」と思って読んだ。
内容は高度なのに気楽に読める対談。抽象的で難しいはずのことをやさしく語り、微視から巨視まで縦横無尽というか総合的で、両者の志とその質、教養レベルの高さ、そしてお人柄も知ることができる。
私のような政治/経済無知には、現場で得た知恵/知識だけでなく多くの問いを投げかけてくれる本書はありがたい。
2012年の本なので、最初の章では東日本震災に関する一般人の欺瞞に対しても辛辣に。
中野氏がチクリと批判したところ粘着されたらしく、当時勢いのあったポピュラリスト・橋下が「なぜダメか」にも度々触れられており、こちらは下世話な意味で面白かった。
『破滅論』というタイトル(編集者が付けたもので両名は不本意であるらしい)は、「日本は度々破滅的な災害に見舞われたので、庶民は明日にも死ぬかもしれない人間としての本来的なありかたを覚悟しその知恵で生きて来たが現代はどうか?」というほどの意味だが、大震災後1年の2012年の時点では充分キャッチーであったのだろうが、今となってはタイトルで損をしているのは明らかだ。
内容は高度なのに気楽に読める対談。抽象的で難しいはずのことをやさしく語り、微視から巨視まで縦横無尽というか総合的で、両者の志とその質、教養レベルの高さ、そしてお人柄も知ることができる。
私のような政治/経済無知には、現場で得た知恵/知識だけでなく多くの問いを投げかけてくれる本書はありがたい。
2012年の本なので、最初の章では東日本震災に関する一般人の欺瞞に対しても辛辣に。
中野氏がチクリと批判したところ粘着されたらしく、当時勢いのあったポピュラリスト・橋下が「なぜダメか」にも度々触れられており、こちらは下世話な意味で面白かった。
『破滅論』というタイトル(編集者が付けたもので両名は不本意であるらしい)は、「日本は度々破滅的な災害に見舞われたので、庶民は明日にも死ぬかもしれない人間としての本来的なありかたを覚悟しその知恵で生きて来たが現代はどうか?」というほどの意味だが、大震災後1年の2012年の時点では充分キャッチーであったのだろうが、今となってはタイトルで損をしているのは明らかだ。
2012年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全編が小気味良い対談であり、一服の清涼剤である。
1)朝日新聞が新自由主義と同じになった理由の論及は、興味深い。
2)遊び・余裕は効能、ベル研の最盛時の運営方針に自由闊達さがあったという指摘は正鵠。遊びはアンテナで、哨戒行動である。
拘束のゆるさは、天恵のテーマと確信したものへ即時総力戦に入ることを可能にする。成果が上がるのは当然であり、必然でもある。
3)新自由主義による死者が数万人。すでに許容量の数倍の矛盾が溜まっているのに固執し、新しいパラダイムも生まれない状況で
あると指摘。その通りだが、今の日本の経済学者では無理ではないだろうか。
4)今の日本は、不幸を産む物語が固定化され、暴走を止めるチェック機能を失っていると指摘。つまり、理に適った戦略を練り上
げていくことができない、太平洋戦争末期状態と似てきたということだろうか。
5)「鉄道は死んだ」という物語が支配したとき、十河信二氏は、新幹線という国家的な夢を語った。裏づけとして、冷徹な技師長
の島秀雄が支えた。本書中で最高の感動的な実例だろう。
6)「内需は無理、中国などへ出よう」も同じ固着型物語。最後は、中国で全てを失うだろう。内需がまわるように工夫する方が、
安定するし、日本人も幸せになるということだろう。
7)ドイツ人は賢いから、ナチスを生んだ。日本人は黙りやすいから、今の危機的な政治状況を生んだという指摘は、説得力がある。
エーリッヒ・フロムの分析ばり。
8)社会インフラ創りの公共事業は内需喚起に有効だが、国の借金が1000兆円を超えた現実についての論述はない。金を刷ればよい
らしい(汗!)。それでも、たとえ借金が増えても、日本を持続可能な未来社会にするための、理に適った戦略的な公共事業なら、
意義は大いにあるだろう。軌道に乗ったとき、回収する仕組みを持つべきだろうが。
小気味良い対談ではあるが、読後に、
「それでどうなるの?」と問えば、「破滅するだけさ」になりそうなところが空しい。
日本を破滅への行進から蘇生させるためには、因果関係に立脚した仕組みづくりの論考が不可欠だろう。評者は、最近、理工学的
な立場から日本を蘇生させるテーマで新書用原稿を共著で書き上げた。
ボランティア政治家組織論、天下りしなくてもすむ公務員組織改革論、日本型経済学を創るプロジェクト論、ハイブリッド経済論、
スティーブ・ジョブに学ぶ産業論、小規模農業は国を安定化する論、退職技術者を理科教育の場へも活用しよう論他、日本を仕組み
から蘇生させる提言を含む原稿を出版社にあたって見たが、出版社の新書編集方針に合わないという。
どうやら「本をあまり読まない人たちが、パッと食いつくシンプルな」本が新書作りの要諦らしい。利幅が少ない新書は一般受け
を狙う必要があるのも分るが、出版文化も劣化している気がする。出版社から文化や社会に貢献しようとする気骨が薄らいでいるの
だろうか。数社しかあたっていないが・・・
1)朝日新聞が新自由主義と同じになった理由の論及は、興味深い。
2)遊び・余裕は効能、ベル研の最盛時の運営方針に自由闊達さがあったという指摘は正鵠。遊びはアンテナで、哨戒行動である。
拘束のゆるさは、天恵のテーマと確信したものへ即時総力戦に入ることを可能にする。成果が上がるのは当然であり、必然でもある。
3)新自由主義による死者が数万人。すでに許容量の数倍の矛盾が溜まっているのに固執し、新しいパラダイムも生まれない状況で
あると指摘。その通りだが、今の日本の経済学者では無理ではないだろうか。
4)今の日本は、不幸を産む物語が固定化され、暴走を止めるチェック機能を失っていると指摘。つまり、理に適った戦略を練り上
げていくことができない、太平洋戦争末期状態と似てきたということだろうか。
5)「鉄道は死んだ」という物語が支配したとき、十河信二氏は、新幹線という国家的な夢を語った。裏づけとして、冷徹な技師長
の島秀雄が支えた。本書中で最高の感動的な実例だろう。
6)「内需は無理、中国などへ出よう」も同じ固着型物語。最後は、中国で全てを失うだろう。内需がまわるように工夫する方が、
安定するし、日本人も幸せになるということだろう。
7)ドイツ人は賢いから、ナチスを生んだ。日本人は黙りやすいから、今の危機的な政治状況を生んだという指摘は、説得力がある。
エーリッヒ・フロムの分析ばり。
8)社会インフラ創りの公共事業は内需喚起に有効だが、国の借金が1000兆円を超えた現実についての論述はない。金を刷ればよい
らしい(汗!)。それでも、たとえ借金が増えても、日本を持続可能な未来社会にするための、理に適った戦略的な公共事業なら、
意義は大いにあるだろう。軌道に乗ったとき、回収する仕組みを持つべきだろうが。
小気味良い対談ではあるが、読後に、
「それでどうなるの?」と問えば、「破滅するだけさ」になりそうなところが空しい。
日本を破滅への行進から蘇生させるためには、因果関係に立脚した仕組みづくりの論考が不可欠だろう。評者は、最近、理工学的
な立場から日本を蘇生させるテーマで新書用原稿を共著で書き上げた。
ボランティア政治家組織論、天下りしなくてもすむ公務員組織改革論、日本型経済学を創るプロジェクト論、ハイブリッド経済論、
スティーブ・ジョブに学ぶ産業論、小規模農業は国を安定化する論、退職技術者を理科教育の場へも活用しよう論他、日本を仕組み
から蘇生させる提言を含む原稿を出版社にあたって見たが、出版社の新書編集方針に合わないという。
どうやら「本をあまり読まない人たちが、パッと食いつくシンプルな」本が新書作りの要諦らしい。利幅が少ない新書は一般受け
を狙う必要があるのも分るが、出版文化も劣化している気がする。出版社から文化や社会に貢献しようとする気骨が薄らいでいるの
だろうか。数社しかあたっていないが・・・
2015年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
説得力に欠ける。グローバル化、規制緩和を批判しながら、オチは公共事業と70年代のそこそこのグローバル化。話の途中で突然TPP批判になるのもよくわからない。中野氏は韓国がTPPに入る事は無いと言っていたが、現実には韓国は参加を米国に打診し、断られている。必要な公共事業もあると思うが、財源は誰がどう負担するのだろうか。60年代の新幹線の話が出ていたが、今と同じ状況と言えるのだろうか。各国が独自の制度、ルールというが、日本以外の国々が現実問題としてルールの統合に動く中、日本だけがガラパゴス化して良いのだろうか。疑問、反論は尽きない。正しい解答を求めるより、自分の頭で考える事が大事だと思う。
2012年9月4日に日本でレビュー済み
本書は、『 公共事業が日本を救う 』や『 列島強靱化論 』などを世に問うている藤井聡さん(京都大学大学院教授)と、『 TPP亡国論 』や『 国力とは何か 』などで注目を集める中野剛志さん(前同大大学院准教授)の師弟によるコラボ作品(対談録)である。まず、全体を通して「異議なし」と言いたいところなのだが、私としては「世界一の地震大国」という日本の現状に鑑み、《3.11》の災禍や福島第一原発の過酷事故等を踏まえ、「原発反対論」への懐疑はさておき、「防災・減災」という観点から「原子力エネルギーからの転換=脱原発(依存)」の当否を是非議論の俎上に載せて欲しかった。これは「原発容認(?)」のスタンスを取るお二人の場合、無理な話でもあろうけれど、このことに言及すれば、当書は百点満点なのだが…。
ここで、2022年末までに国内17基全ての原発を閉鎖する方針を正式決定したドイツの状況をみてみよう。同国政府の方針決定に当たって、メルケル首相が重視したのは2011年5月の宗教者等も加わった「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」の報告書であった。そこには「原子力エネルギーの利用やその終結、他のエネルギー生産の形態への切り替え等に関する決定は、すべて、社会による価値決定に基づくものであって、これは技術的あるいは経済的な観点よりも先行しているものである」(松本大理他暫定訳)というように、「技術的あるいは経済的な観点」よりも“優先すべき価値”があるという「倫理的立場」を強く打ち出している。この考え方は、両氏の意望とも通底するものがあると、私には思われる。
それはそうとして、「マクド経済学」批判など談論風発! とりわけ小気味よいのが「ハシズム=橋下徹」批判であろうか。殊に、中野さんの「私は、橋下氏からツイッターで、「お前は大学で研究して税金で食っているのだから、その成果を社会に還元しろ」と言われているそうです。ですから、社会に還元しなきゃと思って、橋下氏を批判したんですが(笑)」という行には大笑いしてしまった。ともかく、私も“日本のもう一つのエンジン”としての「 大阪都 」構想自体には賛意を惜しむつもりはない。だが、橋下徹の出自や性癖などに関心はないけれども、「ウソをつけないヤツは政治家と弁護士になれないよ!」( まっとう勝負! )と嘯く彼の人間性や政治姿勢には疑問符が付く。一刻も早く「橋下現象(=橋下バブル)」から決別すべきだ。
Amazonで購入
本書は、『 公共事業が日本を救う 』や『 列島強靱化論 』などを世に問うている藤井聡さん(京都大学大学院教授)と、『 TPP亡国論 』や『 国力とは何か 』などで注目を集める中野剛志さん(前同大大学院准教授)の師弟によるコラボ作品(対談録)である。まず、全体を通して「異議なし」と言いたいところなのだが、私としては「世界一の地震大国」という日本の現状に鑑み、《3.11》の災禍や福島第一原発の過酷事故等を踏まえ、「原発反対論」への懐疑はさておき、「防災・減災」という観点から「原子力エネルギーからの転換=脱原発(依存)」の当否を是非議論の俎上に載せて欲しかった。これは「原発容認(?)」のスタンスを取るお二人の場合、無理な話でもあろうけれど、このことに言及すれば、当書は百点満点なのだが…。
ここで、2022年末までに国内17基全ての原発を閉鎖する方針を正式決定したドイツの状況をみてみよう。同国政府の方針決定に当たって、メルケル首相が重視したのは2011年5月の宗教者等も加わった「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」の報告書であった。そこには「原子力エネルギーの利用やその終結、他のエネルギー生産の形態への切り替え等に関する決定は、すべて、社会による価値決定に基づくものであって、これは技術的あるいは経済的な観点よりも先行しているものである」(松本大理他暫定訳)というように、「技術的あるいは経済的な観点」よりも“優先すべき価値”があるという「倫理的立場」を強く打ち出している。この考え方は、両氏の意望とも通底するものがあると、私には思われる。
それはそうとして、「マクド経済学」批判など談論風発! とりわけ小気味よいのが「ハシズム=橋下徹」批判であろうか。殊に、中野さんの「私は、橋下氏からツイッターで、「お前は大学で研究して税金で食っているのだから、その成果を社会に還元しろ」と言われているそうです。ですから、社会に還元しなきゃと思って、橋下氏を批判したんですが(笑)」という行には大笑いしてしまった。ともかく、私も“日本のもう一つのエンジン”としての「 大阪都 」構想自体には賛意を惜しむつもりはない。だが、橋下徹の出自や性癖などに関心はないけれども、「ウソをつけないヤツは政治家と弁護士になれないよ!」( まっとう勝負! )と嘯く彼の人間性や政治姿勢には疑問符が付く。一刻も早く「橋下現象(=橋下バブル)」から決別すべきだ。