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生命の未来を変えた男 山中伸弥・iPS細胞革命 (文春文庫 編 19-4) 文庫 – 2014/4/10

4.1 5つ星のうち4.1 13個の評価

夢の万能細胞が映し出す驚愕の未来

生命の未来を変える万能細胞を発見、ノーベル賞を受賞した山中京大教授。画期的な研究の最前線を立花隆、国谷裕子らが徹底取材。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2014/4/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/4/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 254ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167900823
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167900823
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 13個の評価

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NHKスペシャル取材班
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
  暗いニュースが多いなかで、山中教授のノーベル賞受賞は日本人の心を少し明るくしてくれました。 
 どのようにして、iPS細胞を見つけたのだろうかと、興味深々でこの本を買いました。
 山中伸弥の人生は最初は順調ではなかったようです。
 山中伸弥は整形外科医を目指して挫折しました。
 サンフランシスコに留学した苦労話なども凄いと思いましたが、
 今回は、少し古い本ですが、山中伸弥の生い立ちなどは飛ばして、
iPS細胞を発見するまでの経過で私が特に興味深く思ったところを少しだけ抜書きして、
この本の紹介に替えさせてもらいます。

 「この細胞は高橋さん(元、京大研究員)が四つの遺伝子、Oct3/4,  Sox2, Klf4, C-myc, 
をベクターと呼ばれる遺伝子の『運び屋』を使って皮膚の線維芽細胞の中に入れて
万能細胞に変化させ、さらに心臓の筋肉の細胞に誘導したものだ。
この細胞は人工多機能性幹細胞(induced pluripotent stem cell)と名付けられた。」
 「中山教授の研究グループは2006年にマウスで、
2007年にヒトの細胞でiPS細胞の樹立が成功したことを報告した。」
 「奈良先端科学技術大学院大学でまず取り掛かったのは、
ES細胞特有の遺伝子のなかから万能性にかかわっている遺伝を選び出す作業だった。」
 「理化学研究所にはマウスの遺伝子のデータベースが出来ていた。
・・・その中から特に重要そうな24の遺伝子を選び出した。」
 「まず、この24個すべての遺伝子を細胞の中に入れる。
24個の中に目的の『初期化する遺伝子』が含まれているのか調べるのだ。
すると、皮膚の細胞はES細胞のような万能細胞の特徴を示す細胞に変化した。」
 「それでは次の実験をどうしようか?山中さんが考えていると、
高橋(和利)さんが『天才的なこと』を提案したという。」
 「遺伝子を一つずつ抜いて同じ実験をしてみたらどうですか?」
 「24通りの実験が行われた。すると確かに万能細胞ができないケースがあった。
万能細胞を作る遺伝子は4つ。 Oct3/4,  Sox2, Klf4, C-myc, 
を突き止めたのだった。」
「『人iPS細胞作製に成功』という画期的な成果はアメリカのジェームズ・トムソンの
研究グループと山中グループの同着一位となった。」
 「岡野教授(慶応大学)は、いま、より人に近い、サルの一種、
マーモセットで実験を繰り返している。・・・手足が麻痺して動かせなかった
マーモセットに神経幹細胞を移植すると、数週間後には手を動かせるようになり、
6週間後には飛び跳ねることができるようになった。」
「治療への応用が最も早いと期待されているのが、神戸市にある
理化学研究所発生・再生科学総合センターの高橋政代チームリーダーが取り組んでいる、
目の網膜細胞の移植だ。高橋政代チームリーダーたちの研究グループでは、
『加齢黄班変性』の治療にiPS細胞をいかそうとしている。」
 「国内でも60歳以上の人の1%弱、およそ40万人の加齢黄班変性の
患者がいるといわれる。」
 「エッガン博士(ハーバード大学)は、ALS患者の皮膚からiPS細胞を作り、
そこから運動神経の細胞を作って観察している。」
 「京都大学の中辻教授は、iPS細胞を使ったアルツハイマー病の研究に取り組み始めている。」
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
iPS細胞について、
改めて、知りたくなって購入。

専門的な予備知識が無くてもすいすいと読めました。
文庫になっているので、お値段もお手頃でした。
2015年4月16日に日本でレビュー済み
iPS細胞についてNHKがまとめた一冊。一般向けなため研究の内容に深く立ち入ったわけでもなく、倫理面の問題についてもよく議論されていないが、この「不十分だな」と感じる事でより深く学んで行くような本だと思う。入門的一冊。おもしろかったのは細胞を完全に初期化せず、分化された細胞を直接手に入れる方法が開発された事や、同じくRNAを直接かける事で初期化する方法があると知った事。これの方が安全性は高いだろうと直感的にわかる。あと、山中先生の臨床応用に意欲的な姿勢は共感できるものがあり、高く評価できると思った。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テレビで見た内容とかわりなく残念。もう少し深い話しを期待していました。
2011年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一部がNHKスペシャル取材班の取材内容をまとめたもの、第二部が山中伸弥教授・立花隆氏・国谷裕子氏の鼎談録という構成。この手の最先端科学分野の書籍は、読まれる時代と読み手のリテラシーで評価が大きく変わるだろうが、個人的には、一般人がiPS細胞という最先端のトピックを概観する上で重要な論点を分かり易く網羅的に、そして面白くまとめていると感じた。

本書は読者の期待に添うようにiPS細胞発見が扉を開いた様々な可能性(本丸の再生医療のみならず創薬プロセスや病因解明研究への応用)とその重要性を概説するが(第二章)、おそらく本書のクライマックスは一般人に生命倫理を考えさせるところだと思う(第三章)。細胞提供者本人の権利問題から、iPS細胞の生殖細胞への文化が曖昧にする家族や性という概念、そして臓器工場というSFネタが現実になる可能性に我々はどう向き合うのか。最先端の科学がもたらす生命倫理問題は、「一部識者が話し合い、一般国民は無関心」では済まされない段階に達している。

世界の研究者や民間企業との激しい競争が描かれるくだりも面白い(第五章)。論文発表と特許取得という異なるゴールをアカデミアが同時に追求しなければならない現状に資本主義型(米国型)医療経済の功罪を考えさせられる。学術的な大発見を成し遂げるだけでは医療現場に持ち込むことはできない。経済性を伴った形で多くの患者に届けるためにも排他的権利を獲得しなければならないとは皮肉にも聞こえるが、これが現実なのだ。

尚、山中教授の研究者としての軌跡を追うiPS細胞発見物語で本書は幕を開けるが、この第一章を締め括る「人間万事塞翁が馬」が心に残る。よく使われる言葉であるが、紆余曲折を経て大発見を成し遂げた研究者の人生訓として聞くと尚一層心に響くものがある。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山中先生の人柄はTVで伝わってきますが、例えばアメリカでプレゼン能力アップのために何か月も特別講座に通ったことなど、それを見せない影の努力、精神力は本を読んでこそ伝わってきます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月31日に日本でレビュー済み
NHKが、2010年及びノーベル生理学・医学賞受賞後の2012年に、山中伸弥教授のiPS細胞研究に関するドキュメンタリーの作成のために行った取材をまとめたものである。
本書では、1.iPS細胞発見までの道のり、2.夢の再生医療の扉が開かれた、3.万能細胞が開くパンドラの箱、4.iPS細胞で深まる生命の謎、5.激しさを増すiPS細胞WARS、の5章の後に、立花隆と国谷裕子キャスターによる山中教授へのインタビュー「iPS細胞と生命の神秘」が収められている。
既存の細胞にたった4つの遺伝子を入れることによってその細胞が初期化され、iPS細胞ができるという発見は驚くべきもので、iPS細胞がこれまで医療や生命科学の世界をドラスティックに変えてきたという事実と、今後の再生医療や創薬におけるiPS細胞に対する大きな期待を、開発からわずか6年でノーベル賞を受賞したということが物語っていると言える。
しかし、その一方で、私が改めて関心を持ったのは、生命科学の分野では避けて通れない倫理問題である。iPS細胞は、同様の「万能細胞」であるES細胞が持っていた「ES細胞を作るためにヒトの受精卵を意図的に壊す」という倫理問題を解決したが、同時に更なる問題を提起することになったという。一つは、「iPS細胞は誰のものか」、つまり「細胞を提供した患者はその細胞株をどこまでコントロールする権利を持っているのか」という問題、もう一つは、誰の細胞からも動物とのキメラやクローンが技術的には作れるかもしれないという問題である。生命科学の進歩により、人類は自らがコントロールできる境界線を超えつつあるのではないか、そんな恐ろしさすら感じるのである。
また、山中教授は、自分の歩んできた過去を振り返り、若い研究者に「人間万事塞翁が馬」という言葉を贈るとともに、良いことにも悪いことにも一喜一憂せず、淡々と努力することの大切さを繰り返し語っている。
生命科学の最先端、iPS細胞に関する全体観を掴むことができる。
(2014年4月了)
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月10日に日本でレビュー済み
 数年前からiPS細胞について解説する本を3冊ほど断続的に読んできた。けれど、すごい技術だということは窺えたものの、開発の過程などはいま一つ理解できなかったのが実情。今回、NHKスペシャル取材班というリポーターグループによる取材・編集を通じて、iPS細胞がどんなもので、それが医療や創薬に果たすだろう可能性と課題につき、ようやくその一端が具体的にみえてきたような気がする。

 iPS細胞をベースにしたキメラの出現が示唆する光と影、京大という公的機関による「民間企業などに特許を独占させないための特許獲得」など、興味深い記述が続々と登場して、飽きさせなかった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート