琴欧洲関のことは大好きでしたが、本書を読んでこの人もまた、白鵬関と同じように、
日本人でないからこそ日本人力士の誰よりも武士(彼の場合は騎士かな?)であろうと
していたのが、よっく分かりました。 ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ!
本書は、まず冒頭にいきなり8ページのカラーグラビアから始まるのですが、これが(≧∇≦)b。
稽古や土俵上の写真と、プライベートな写真との表情の落差が凄すぎる!!
普段はおっとりとした優しい美青年が、ひとたび締め込みを着けると、餓狼の如き表情に一変するの
ですから カコ(・∀・)イイ!! やら怖いやら。 ((((;゚Д゚))))
本文の内容は、まさに自伝です。琴欧洲こと、カロヤンが生まれてから現在に至るまでの道程を様々な
エピソードを交えて楽しく紹介してゆきます。カロヤン君の努力と適応能力の高さにも驚かされますが、
生まれ持った「星」というか、宿命のようなものをカロヤン君に感じてしまいました。きっとカロヤン君は、
何があっても相撲取りになっていたのではないかと思ってしまいましたよ。 (^Д^)
そして、レビュータイトルにも書いた通り、本書の終章は圧巻です。琴欧洲関がここまで今の日本を
憂いていたとわ・・・。個人的にはこれだけのために買っても良いくらいでした。
以下に目次を列記しておくので購入の際の参考にしてネ♡
序章 引退を決めたとき
「日本に来て、お相撲さんになって、本当によかった・・・」
第一章 カロヤン少年、「琴欧洲」への道
サッカーのストライカーが夢だった 落馬を恐れては冒険心は育たない 団体ではない、個人競技に向く性分
現実の先にあるものを常に考えてしまう
第二章 外国人力士という孤独
相撲部の助っ人として 呼吸ができない国、ニッポン 違う国から来た私がこの国に合わせなければ
夏休みの旅のつもりが「正式入門」に ドイツ人か? ホームシック 立って食べてちゃんこを流し込む
お相撲さんは寒さ知らずじゃない
第三章 いざ初土俵へ
新弟子検査で突出した身長 客はほとんどいなかった初土俵 「飴と鞭」という言葉を覚えた部屋でのルール
考えて動くのではなく、体の反応にまかせる 記者に語ることで何の得があるのか
第四章 家族という原動力
愛息との奉納相撲 イクメンの夫
第五章 初の欧州出身大関の誕生
緊張した口上 大関は勝つのが当たり前 横綱ふたりを破る! 一瞬の隙、心を読む力
父と抱き合って泣いた幕内最高優勝
第六章 祖国ブルガリアのために何ができるか
子ども用の車椅子があったなら
第七章 出会いと別れが私を強くする
トイレにまで現れた熱狂的なファン 「日本の父」との出会いから得たもの 白米に水と牛乳、そしてフランスパン
「欧洲、欧洲、こっちにおいで」
終章 花道の向こうに見えたのは
夫の異変に妻は愛知から大阪までクルマをとばして 息子の顔が見られなかった 妻との二人三脚
親方への一歩 ハングリー精神 後進の外国人力士のためにできること 鬼の琴欧洲親方になる日は
・・・以上です。本文内の写真も豊富で、☆ヽ(最'∀`高)ノ★ に楽しめました。
これから先も佐渡ヶ嶽部屋から目が離せません。
絶対オススメ!
このレビューが参考になれば幸いです。 (ゝ。∂)

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今、ここで勝つために (一般書) 単行本(ソフトカバー) – 2014/9/25
琴欧洲勝紀
(著)
最も愛された外国人力士が語り尽くす12年の現役力士人生。怪我に泣き、日本文化とのギャップに苦しみ、それでも暖かな笑顔を忘れずに、強いメンタルと共に乗り切った。その強靭かつ優しい心の作り方を初めて明かす。唯一、プライベートショット撮影を許されたカメラマンの写真を初公開しつつ、琴欧州の魅力に迫る。
- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2014/9/25
- ISBN-104198638608
- ISBN-13978-4198638603
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商品の説明
著者について
昭和58年、ブルガリア出身。琴欧州勝紀。本名・安藤カロヤン。202センチ・155キロ。佐渡ヶ嶽部屋。通算成績:68場所537勝337敗・63休。幕内通算:57場所466勝322敗63休。02年初土俵、04年新十両、05年新三役、06年大関。14年1月に日本に帰化、3月20日引退表明。琴欧州親方として佐渡ヶ嶽部屋付き親方となり、現在、後進の指導にあたっている。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2014/9/25)
- 発売日 : 2014/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 184ページ
- ISBN-10 : 4198638608
- ISBN-13 : 978-4198638603
- Amazon 売れ筋ランキング: - 906,529位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,419位スポーツ (本)
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トップレビュー
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2015年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
琴欧州の、幼少時代、青春時代が。、書かれて大変面白かった。
師匠の話も、良かったです。
師匠の話も、良かったです。
2015年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一読して思ったことは、文面から純朴さや優しさ生真面目さが伝わってきます。
いわゆる暴露ネタや他人の批判などは一切なく、そういうゴシップ的部分を期待する人にはもしかして少し物足りなさ感があるかも知れませんが、読むごとに親方の実直な人柄が感じられて微笑ましいです。元琴欧洲・鳴戸親方らしいです。
日本人の奥さんを娶って日本で家庭を築き日本国籍を取得、お子様も授かって、日本国に、そして日本人として相撲の世界でこれからも生きていく鳴戸親方。
ぜひ自身を超えるような弟子を育てて欲しいし、協会のフロントマンとして大相撲のPRにも頑張ってほしいです。
いわゆる暴露ネタや他人の批判などは一切なく、そういうゴシップ的部分を期待する人にはもしかして少し物足りなさ感があるかも知れませんが、読むごとに親方の実直な人柄が感じられて微笑ましいです。元琴欧洲・鳴戸親方らしいです。
日本人の奥さんを娶って日本で家庭を築き日本国籍を取得、お子様も授かって、日本国に、そして日本人として相撲の世界でこれからも生きていく鳴戸親方。
ぜひ自身を超えるような弟子を育てて欲しいし、協会のフロントマンとして大相撲のPRにも頑張ってほしいです。
2017年7月11日に日本でレビュー済み
元琴欧洲は最近親方として部屋を起こしたことがニュースになりました。それもあってテレビや新聞にもよく登場するようになった気がします。そんな琴欧洲の半生がわかりやすい文章で綴られています。
ブルガリアでの生活、日本に来ることになった経過、家族との別れ、弟子入りしてからの苦労、結婚、優勝、引退までが印象にのこるエピソードとともにその時何を考えていたかが率直なことばで書かれています。相撲界という「伝統社会」のなかで努力をすることによって適応していった過程がよくわかり、鳴門親方とお弟子さんを応援したくなりました。
ブルガリアでの生活、日本に来ることになった経過、家族との別れ、弟子入りしてからの苦労、結婚、優勝、引退までが印象にのこるエピソードとともにその時何を考えていたかが率直なことばで書かれています。相撲界という「伝統社会」のなかで努力をすることによって適応していった過程がよくわかり、鳴門親方とお弟子さんを応援したくなりました。
2015年4月23日に日本でレビュー済み
東欧出身力士の先駆けと言える琴欧洲関(現鳴戸親方)の自伝です。
入門からわずか三年で大関になりましたが(白鵬より先に!)大関昇進以後は怪我や不振などが
重なり惜しくも横綱には届きませんでした。長身力士ならではの怪我も多かったのでしょう。引退
直前は体中ボロボロだったようです。
彼は現在の相撲界は「変えるべき点」が多々あると言っています。それはいつまでも旧式のやり方
である稽古の仕方であったり、指導方法であったり、色々あるでしょう。東欧出身の初の親方として
是非相撲界に新風を吹き込んでもらいたいですね。
入門からわずか三年で大関になりましたが(白鵬より先に!)大関昇進以後は怪我や不振などが
重なり惜しくも横綱には届きませんでした。長身力士ならではの怪我も多かったのでしょう。引退
直前は体中ボロボロだったようです。
彼は現在の相撲界は「変えるべき点」が多々あると言っています。それはいつまでも旧式のやり方
である稽古の仕方であったり、指導方法であったり、色々あるでしょう。東欧出身の初の親方として
是非相撲界に新風を吹き込んでもらいたいですね。
2014年11月28日に日本でレビュー済み
可愛らしいブログの文面で人気の、琴欧洲親方による本。
内容はブログと一転して、しっかりした考え方、来日当初の苦悩、
素晴らしい家族、奥様、親方、仲間の話などがあります。
この力士がなぜ愛されたのかが良く分かります。
内容はブログと一転して、しっかりした考え方、来日当初の苦悩、
素晴らしい家族、奥様、親方、仲間の話などがあります。
この力士がなぜ愛されたのかが良く分かります。