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織田作之助: 昭和を駆け抜けた伝説の文士“オダサク" 単行本 – 2013/8/23
オダサク倶楽部
(編集)
生誕100年初の完全ガイド。
『夫婦善哉』の作者であり、太宰・安吾とともに無頼派とも呼ばれた、大阪を代表する作家・オダサクを総力特集。
26歳で書いた不朽の名作『夫婦善哉』----。
作家活動わずか7年の間に多くの作品を残し、伝説のような生涯を足早に駆け抜けた男の全軌跡。
貴重な写真多数掲載!
全集未収録作品、オダサクを語るエッセイ・評伝・対談・座談会とともに。
『夫婦善哉』の作者であり、太宰・安吾とともに無頼派とも呼ばれた、大阪を代表する作家・オダサクを総力特集。
26歳で書いた不朽の名作『夫婦善哉』----。
作家活動わずか7年の間に多くの作品を残し、伝説のような生涯を足早に駆け抜けた男の全軌跡。
貴重な写真多数掲載!
全集未収録作品、オダサクを語るエッセイ・評伝・対談・座談会とともに。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2013/8/23
- ISBN-104309022111
- ISBN-13978-4309022116
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2013/8/23)
- 発売日 : 2013/8/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4309022111
- ISBN-13 : 978-4309022116
- Amazon 売れ筋ランキング: - 725,069位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 418位作家研究
- - 92,588位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月13日に日本でレビュー済み
NHKドラマ『夫婦善哉』の内容が素晴らしく、関係書籍を知ろうとした際、本書と出会いました。「永久保存版」とありますが、その値打は大でしょう。文芸書出版に定評のある河出書房新社の底力を見ました。
「織田作之助からの伝言」では、大谷晃一氏の「ほんまの織田作之助」は興味深い内容でした。生前の織田作之助に会いに行った話やそこでの会話、裏話的なエピソード、そして「夫婦善哉」において、主人公のモデルとなった人びとも別府まで行ったということまで、知られざる話が次から次へと登場します。今年で90歳になられる大谷晃一氏(元帝塚山学院大学学長)は「大阪学」で有名な方です。織田作之助の伝記も書いておられ、それを代表作としておられるのを知りました。
難波利三、玉岡かおる、辻原登の3人でのトークライブもいいですね。近代文学での位置付けも示されており、対談形式ですので、理解しやすく、オダサクの文学を俯瞰してみるのにはとても良い対談でした。
酒井隆史氏のエッセイ「阪田三吉と織田作之助」も面白い視点でした。大阪が生んだ異端とも言える人物を並べながら、その共通点や東京との対比を示しています。理解しやすい内容でした。
第2章は名作「夫婦善哉の世界」を取り上げていました。代表作ですし、ドラマで関心をもったこともあり、この章の内容は実に魅力的でした。瀬戸内晴美(昭和59年の対談ですので)と前田愛の対談です。瀬戸内がオダサクを好きな作家として述べています。この対談は「夫婦善哉」を知る上で興味深い指摘が多くあり、流石に小説家の目の付けどころは違いました。結末の有り方まで論じていました。そうでしたか。
89ページの「森繁久彌が語る 柳吉と蝶子」もいいですね。淡島千景との映画のシーンも収録してありますし、柳吉についても冷静に分析しています。2013年のNHKドラマの写真も掲載してありますし、昔オペラになった時の写真まで収録してありました。実に貴重です。
宮川康の「夫婦善哉 ‐めをとよきかな‐」の評論も詳しい内容でした。「続夫婦善哉」にも触れられています。平成19年に発見された直筆原稿の写真(原稿用紙2枚分)も掲載してあり、オダサクファンには興味があるところでしょう。
「三十三年と七十六日間の軌跡―織田作之助の生涯と作品」では、幼少からのことが事細かく紹介してあります。織田作之助は、小説の舞台そのまの人生を送られたようで、知れば知るほど、「夫婦善哉」が描いた大阪が浮き彫りになってきます。親戚や関係者の写真、日記の写真もあり、相当ディープな内容でした。全集未収録のエッセイも複数掲げられていますし、対談も同様です。
144ページは「別府のダンスホール」にあった「ビリケン」の華やかな時代の写真が掲げられていました。ドラマを彷彿とするダンサーたちの姿は必見です。貴重な写真が多いのも本書の価値を高めています。
「織田作之助からの伝言」では、大谷晃一氏の「ほんまの織田作之助」は興味深い内容でした。生前の織田作之助に会いに行った話やそこでの会話、裏話的なエピソード、そして「夫婦善哉」において、主人公のモデルとなった人びとも別府まで行ったということまで、知られざる話が次から次へと登場します。今年で90歳になられる大谷晃一氏(元帝塚山学院大学学長)は「大阪学」で有名な方です。織田作之助の伝記も書いておられ、それを代表作としておられるのを知りました。
難波利三、玉岡かおる、辻原登の3人でのトークライブもいいですね。近代文学での位置付けも示されており、対談形式ですので、理解しやすく、オダサクの文学を俯瞰してみるのにはとても良い対談でした。
酒井隆史氏のエッセイ「阪田三吉と織田作之助」も面白い視点でした。大阪が生んだ異端とも言える人物を並べながら、その共通点や東京との対比を示しています。理解しやすい内容でした。
第2章は名作「夫婦善哉の世界」を取り上げていました。代表作ですし、ドラマで関心をもったこともあり、この章の内容は実に魅力的でした。瀬戸内晴美(昭和59年の対談ですので)と前田愛の対談です。瀬戸内がオダサクを好きな作家として述べています。この対談は「夫婦善哉」を知る上で興味深い指摘が多くあり、流石に小説家の目の付けどころは違いました。結末の有り方まで論じていました。そうでしたか。
89ページの「森繁久彌が語る 柳吉と蝶子」もいいですね。淡島千景との映画のシーンも収録してありますし、柳吉についても冷静に分析しています。2013年のNHKドラマの写真も掲載してありますし、昔オペラになった時の写真まで収録してありました。実に貴重です。
宮川康の「夫婦善哉 ‐めをとよきかな‐」の評論も詳しい内容でした。「続夫婦善哉」にも触れられています。平成19年に発見された直筆原稿の写真(原稿用紙2枚分)も掲載してあり、オダサクファンには興味があるところでしょう。
「三十三年と七十六日間の軌跡―織田作之助の生涯と作品」では、幼少からのことが事細かく紹介してあります。織田作之助は、小説の舞台そのまの人生を送られたようで、知れば知るほど、「夫婦善哉」が描いた大阪が浮き彫りになってきます。親戚や関係者の写真、日記の写真もあり、相当ディープな内容でした。全集未収録のエッセイも複数掲げられていますし、対談も同様です。
144ページは「別府のダンスホール」にあった「ビリケン」の華やかな時代の写真が掲げられていました。ドラマを彷彿とするダンサーたちの姿は必見です。貴重な写真が多いのも本書の価値を高めています。