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帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1) 文庫 – 2016/4/23
ティムール・ヴェルメシュ
(著),
森内 薫
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
2015年にドイツで封切られ240万人を動員した本書の映画がついに2016年6月日本公開!
本国で250万部を売り上げ、42言語に翻訳されたベストセラーの文庫化。
現代に甦ったヒトラーが巻き起こす喜劇とは?
【目次】
序章 ドイツで目覚める
1章 2011年8月30日————ヒトラー復活
2章 おたくはアドルフ・ヒトラーに見えるよ
3章 ガソリン臭い制服
4章 ただひとり、私だけの力で
5章 ねえ、サインもらえない?
6章 そのメイキャップはご自分で?
7章 あきれたテレビ
8章 プロダクション会社に採用
9章 ほんとうの名前
10章 骨の髄まで芸人
11章 ドイツ式敬礼、知ってます
12章 アドレス設定狂想曲
13章 愚劣な政治家ども
14章 ふたたび表舞台へ
15章 総統に乾杯!
16章 ユーチューブに出ているんですよ!
17章 アクセス数が70万回を超えました!
18章 お嬢さん、泣かないでくれ
著者による原注(上)
本国で250万部を売り上げ、42言語に翻訳されたベストセラーの文庫化。
現代に甦ったヒトラーが巻き起こす喜劇とは?
【目次】
序章 ドイツで目覚める
1章 2011年8月30日————ヒトラー復活
2章 おたくはアドルフ・ヒトラーに見えるよ
3章 ガソリン臭い制服
4章 ただひとり、私だけの力で
5章 ねえ、サインもらえない?
6章 そのメイキャップはご自分で?
7章 あきれたテレビ
8章 プロダクション会社に採用
9章 ほんとうの名前
10章 骨の髄まで芸人
11章 ドイツ式敬礼、知ってます
12章 アドレス設定狂想曲
13章 愚劣な政治家ども
14章 ふたたび表舞台へ
15章 総統に乾杯!
16章 ユーチューブに出ているんですよ!
17章 アクセス数が70万回を超えました!
18章 お嬢さん、泣かないでくれ
著者による原注(上)
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2016/4/23
- 寸法10.7 x 1.2 x 15 cm
- ISBN-10430946422X
- ISBN-13978-4309464220
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商品の説明
著者について
[ティムール・ヴェルメシュ]
1967年、ドイツのニュルンベルク生まれ。エルランゲン大学で歴史と政治を学ぶ。ジャーナリストとしてタブロイド紙〈アーベントツァイティング〉紙や雑誌などで活躍。ゴーストライターとして4作品を刊行。
[森内薫]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒。2002年から6年間ドイツに在住。主な訳書に、ムーティエ『ドイツ国防軍兵士たちの100通の手紙』、ブラウン『ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち』など。
1967年、ドイツのニュルンベルク生まれ。エルランゲン大学で歴史と政治を学ぶ。ジャーナリストとしてタブロイド紙〈アーベントツァイティング〉紙や雑誌などで活躍。ゴーストライターとして4作品を刊行。
[森内薫]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒。2002年から6年間ドイツに在住。主な訳書に、ムーティエ『ドイツ国防軍兵士たちの100通の手紙』、ブラウン『ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2016/4/23)
- 発売日 : 2016/4/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 292ページ
- ISBN-10 : 430946422X
- ISBN-13 : 978-4309464220
- 寸法 : 10.7 x 1.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,601位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,089位河出文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー

4 星
非常に面白い内容 ……だが
他の方が書かれているように、現代に対する批判を含む、とても面白い内容です。ただあまりに「今」のことに具体的に触れていて、「今」の我々の感覚に訴えかける本であるがゆえに、なるべく今読まなければ、ちょっと感覚のズレた古臭い本になってしまう可能性もあるなと感じました。非常に面白く読みやすい本ですから、読もうという方は後回しにせず、なるべくすぐに読まれたほうが良いかと思います。また、ヒトラーの生涯を含む、当時の情勢について簡単な知識がなければ、理解出来ないような細かいネタも多いです。ナチスについての簡単な本、もしくは「やる夫がフューラーになるようです」などインターネット上にある非常に良いまとめなどをご覧になってから読まれると充分に楽しめると思います。同様にドイツ語を理解できたほうが面白いであろうネタなどもありますが、これについては翻訳者の先生の訳が素晴らしいおかげで、日本語だけでも充分に楽しめます。唯一残念な点としては、日本語版の表紙が元の本が意図したデザインを全く理解できていないことです。この本、日本語では『帰ってきたヒトラー』という題名ですが、元のドイツ語では『彼が帰ってきた』です。そしてその<彼>が誰であるかを、きっちりと分けられた髪型と、独特なちょび髭の形になった題名で暗に示す……というのがドイツ語版のデザインですが、この本では日本語化するにあたり表紙のデザインを変更した関係で、題名がヒトラーの代名詞ともいえるちょび髭には全く見えなくなってしまいました。参考までに、見ているだけでヒトラーの顔が浮かんでくるような、元のドイツ語版の表紙を貼っておきます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映像も面白かったですが、映像では中略されたところも面白いと記事を読んで気になるところがいくつかあったので、原作を買いました。映画では省略されていた部分は面白くのめり込みましたね。勿論映画も面白かったです。映画の最後の落ちが個人的は?の部分があったので、それも含めて原作を読んで作品を知ろうと思いました
2015年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一気に読めた。ユーモアを全く理解できない欠陥人種アーリア人が書いたにも関わらず、面白おかしく、半日もかからず読みきれた。
我らが偉大なる上等兵閣下殿の観察眼がこの腐りきった退廃的ユダヤ的民主主義を貫き、舌鋒鋭く喝破する様は実に痛快である。
ユダヤを殺せ。移民を殺せ。マイノリティを殺せ。片輪を殺せ。とにかく弱者を殺せ。自分に気に入らない連中、無用な連中は全部殺せ。そうすれば理想郷が出来上がるのは間違いない。邪魔者がいなくなるのだから当然である。
という主張を対岸から嘲笑おうとこの本を買った人は多いだろう。が、気がつけば自分も岸の反対側にいる。そこで、どこかでヒトラー氏の主張に同調しながら笑っている。下卑た笑いを楽しんでいる。
いや、下卑た笑いを楽しむのが問題なのではない。人間はそういう面を多分に持っているのだから当たり前だ。むしろ、笑わない人間のほうが怖い。
途中から笑わなくなった、笑えなくなった人間は偽善者である。自分だけは圧倒的善者だと思い込んで疑わない愚か者だ。
最初から笑わずに黙々と読んでいる人間は下卑た暗黒面飲みの心を持つ狂人である。恐らく次に読む本は「我が闘争」だろう(もう既に読んでいるかもしれないが)。
私はといえばずっと笑っている。狂人だという自覚はあるのだが、なぜそうなのかは分からない。行動に伴う義務、責任すら認めない(報復は当然認める)自由主義者だからかもしれない。何れにしろヒトラー政権下なら矯正収容所送り待ったなしであろう。
明き盲の愚か者には全くもって読ませるべきではない、よく出来た滑稽本である。
追記 本書で我らがヒトラー上等兵閣下が繰返し「イデオロギーのない者は、何も成せず、何も貫けない」述べている。全くその通りだ。
ここは日本であり、欧州ほどナチが忌避されていない。
どのようなものでも良い。自分なりのイデオロギー(そう言って悪ければ「筋」)を持たない思想的白痴は手に取ってはいけない。自分の筋も持てない惰弱な奴らにこんな本を読ませたらインスタントナチストが出来かねない。
我らが偉大なる上等兵閣下殿の観察眼がこの腐りきった退廃的ユダヤ的民主主義を貫き、舌鋒鋭く喝破する様は実に痛快である。
ユダヤを殺せ。移民を殺せ。マイノリティを殺せ。片輪を殺せ。とにかく弱者を殺せ。自分に気に入らない連中、無用な連中は全部殺せ。そうすれば理想郷が出来上がるのは間違いない。邪魔者がいなくなるのだから当然である。
という主張を対岸から嘲笑おうとこの本を買った人は多いだろう。が、気がつけば自分も岸の反対側にいる。そこで、どこかでヒトラー氏の主張に同調しながら笑っている。下卑た笑いを楽しんでいる。
いや、下卑た笑いを楽しむのが問題なのではない。人間はそういう面を多分に持っているのだから当たり前だ。むしろ、笑わない人間のほうが怖い。
途中から笑わなくなった、笑えなくなった人間は偽善者である。自分だけは圧倒的善者だと思い込んで疑わない愚か者だ。
最初から笑わずに黙々と読んでいる人間は下卑た暗黒面飲みの心を持つ狂人である。恐らく次に読む本は「我が闘争」だろう(もう既に読んでいるかもしれないが)。
私はといえばずっと笑っている。狂人だという自覚はあるのだが、なぜそうなのかは分からない。行動に伴う義務、責任すら認めない(報復は当然認める)自由主義者だからかもしれない。何れにしろヒトラー政権下なら矯正収容所送り待ったなしであろう。
明き盲の愚か者には全くもって読ませるべきではない、よく出来た滑稽本である。
追記 本書で我らがヒトラー上等兵閣下が繰返し「イデオロギーのない者は、何も成せず、何も貫けない」述べている。全くその通りだ。
ここは日本であり、欧州ほどナチが忌避されていない。
どのようなものでも良い。自分なりのイデオロギー(そう言って悪ければ「筋」)を持たない思想的白痴は手に取ってはいけない。自分の筋も持てない惰弱な奴らにこんな本を読ませたらインスタントナチストが出来かねない。
2021年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画もおもしろかったですが、小説のほうは映画にはない場面も多く
よりヒトラーの内面描写を濃厚に堪能できます。
物語そっちのけで演説じみた長々とした独白体が始まったかと思えば、
現代人からしてみると頓珍漢なことを言い出したりで、
思わず噴き出してしまう場面が多々あります。
会話のすれ違いで起きる笑いはどこの国でも共通のようでおもしろいです。
ヒトラーがテレビを知ったり、インターネットを知ったり、
携帯電話を使ったり、YOUTUBEを見たり、
と現代に適用していくさまはとても楽しいです。
下巻では映画とどう違う幕を迎えるのか、なども興味深いです。
もっとエンタメっぽいのかと思っていましたが、なかなかどうして
ユーモアもありながらしっかりと考えさせられる読み応えのある読書でした。
ドイツに対しての知識がなくても楽しく読めるおすすめの一冊です。
よりヒトラーの内面描写を濃厚に堪能できます。
物語そっちのけで演説じみた長々とした独白体が始まったかと思えば、
現代人からしてみると頓珍漢なことを言い出したりで、
思わず噴き出してしまう場面が多々あります。
会話のすれ違いで起きる笑いはどこの国でも共通のようでおもしろいです。
ヒトラーがテレビを知ったり、インターネットを知ったり、
携帯電話を使ったり、YOUTUBEを見たり、
と現代に適用していくさまはとても楽しいです。
下巻では映画とどう違う幕を迎えるのか、なども興味深いです。
もっとエンタメっぽいのかと思っていましたが、なかなかどうして
ユーモアもありながらしっかりと考えさせられる読み応えのある読書でした。
ドイツに対しての知識がなくても楽しく読めるおすすめの一冊です。
2018年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デリケートな問題に触れてしまうからかもしれませんが、ここで終わってしまったのは少しがっかりしました。
ここまでで一つの話として楽しむにも、盛り上がりが足りなかったように感じました。
ここまでで一つの話として楽しむにも、盛り上がりが足りなかったように感じました。
2021年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすかったです。ヒトラーは本当はどんな人だったんだろうかと考えてしまう内容です。
2018年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とんとん拍子で話が進み、本嫌いでも物語が面白い。
下巻も読もうと思います。
下巻も読もうと思います。
2019年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
帰ってきたヒトラー
ヒトラーが現代2011年に蘇り,ユーチューバー芸人に仕立て上げられる.
ところどころ吹き出してしまうほどブラックなユーモアがある本書は,
しかし単純にヒトラーを笑って気散じをするような娯楽本にはなり得ない.
ガス室でユダヤ人を大量殺戮した絶対悪としてのヒトラーに対して,
彼の組織したナチスに対して,人々は,最も肝心な点を考察することなしに
脊髄反射的に拒否し,タブーとしてきた.
最も肝心な点とは,人々がヒトラーを熱狂して支持したという事実である.
つまり,ヒトラーと彼の思想は,悪一色の単純なものではなく
部分的には人々の支持を得るものを持ち合わせていた.
本書には,ヒトラーの絶対悪としての思想とともに
人々の支持を得るような魅力的な一面もふんだんに書かれている.
ある場面では読者はヒトラーに共感しかねないようにも書かれている.
というのも,ヒトラーの持つ強い信念を真に受けることができない人々は
ヒトラーの言葉を,自分が理解可能な範囲で自分の都合の良いように解釈してしまうからだ.
こうした言葉のすれ違いの中で,人々はヒトラーと自発的に友情すら築いてしまう.
この様子が本書には実に自然に表現されている.これは恐ろしい事態に違いない.
ヒトラーの持つ強い信念
それは,彼のいる境遇(なぜか2011年にタイムスリップしている,等)を,
どうして,もしも,とくよくよ考えず
神が与えたものとして全肯定し,
だから,ゆえに,とドイツ アーリア民族の幸福のため全力を尽くして生きること.
彼にとって,目標とは
常人にとってのそれのような
当座の成功が約束されそうだから,それを選んだにすぎないものではない.
彼にとっての目標とは,命をかけるに足る真の意味での勝利である.
こういう信念の持ち主には,常人は背骨を持たない軟体生物に見えるであろう.
それらの思想を統制し,それらから支持を得ることなど容易いことなのだ.
本書の最後では,
実直で優秀な,良い意味で常識ある青年が
ヒトラーを敬愛し,ヒトラーを支持するスローガンを考案する.
この文句も,なんとも秀逸にできている.
ヒトラーが現代2011年に蘇り,ユーチューバー芸人に仕立て上げられる.
ところどころ吹き出してしまうほどブラックなユーモアがある本書は,
しかし単純にヒトラーを笑って気散じをするような娯楽本にはなり得ない.
ガス室でユダヤ人を大量殺戮した絶対悪としてのヒトラーに対して,
彼の組織したナチスに対して,人々は,最も肝心な点を考察することなしに
脊髄反射的に拒否し,タブーとしてきた.
最も肝心な点とは,人々がヒトラーを熱狂して支持したという事実である.
つまり,ヒトラーと彼の思想は,悪一色の単純なものではなく
部分的には人々の支持を得るものを持ち合わせていた.
本書には,ヒトラーの絶対悪としての思想とともに
人々の支持を得るような魅力的な一面もふんだんに書かれている.
ある場面では読者はヒトラーに共感しかねないようにも書かれている.
というのも,ヒトラーの持つ強い信念を真に受けることができない人々は
ヒトラーの言葉を,自分が理解可能な範囲で自分の都合の良いように解釈してしまうからだ.
こうした言葉のすれ違いの中で,人々はヒトラーと自発的に友情すら築いてしまう.
この様子が本書には実に自然に表現されている.これは恐ろしい事態に違いない.
ヒトラーの持つ強い信念
それは,彼のいる境遇(なぜか2011年にタイムスリップしている,等)を,
どうして,もしも,とくよくよ考えず
神が与えたものとして全肯定し,
だから,ゆえに,とドイツ アーリア民族の幸福のため全力を尽くして生きること.
彼にとって,目標とは
常人にとってのそれのような
当座の成功が約束されそうだから,それを選んだにすぎないものではない.
彼にとっての目標とは,命をかけるに足る真の意味での勝利である.
こういう信念の持ち主には,常人は背骨を持たない軟体生物に見えるであろう.
それらの思想を統制し,それらから支持を得ることなど容易いことなのだ.
本書の最後では,
実直で優秀な,良い意味で常識ある青年が
ヒトラーを敬愛し,ヒトラーを支持するスローガンを考案する.
この文句も,なんとも秀逸にできている.
2017年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に生きていたら
このような行動をとるのではなかろうか。
芯のある男、ヒトラー。
悪ととらえるか善ととらえるか。
このような行動をとるのではなかろうか。
芯のある男、ヒトラー。
悪ととらえるか善ととらえるか。