岡本太郎、小林秀雄の記述が面白い。
織田信長、大久保利通なんかのところも結構いける。
はたまた神話の世界の日本武尊から始まり、10人のこと描いている。
結果的に石原慎太郎の感性の豊かさ、目の確かさが浮彫となっている本だ。

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私の好きな日本人 (幻冬舎新書 ゴールド 1-1) 新書 – 2009/6/30
石原 慎太郎
(著)
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2009/6/30
- 寸法11 x 1.5 x 17.3 cm
- ISBN-104344981294
- ISBN-13978-4344981294
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2009/6/30)
- 発売日 : 2009/6/30
- 言語 : 日本語
- 新書 : 294ページ
- ISBN-10 : 4344981294
- ISBN-13 : 978-4344981294
- 寸法 : 11 x 1.5 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 469,432位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 787位幻冬舎新書
- - 67,934位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で第一回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 オンリー・イエスタディ (ISBN-13: 978-4344414501 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年6月16日に日本でレビュー済み
石原慎太郎が日本の歴史上の人物や個人的交流で
好きだと公言する人間を取り上げて石原流解釈で述べた本。
彼の小説は何冊か読んだことがあるが
単行本としてエッセイ的な文を読むのは初めて。
達者な語り口で歴史上の人物、親交のあった人物が描かれている。
印象に残ったのは“国”という概念についての著者のこだわり。
人としての在りどころとして、その核になるものとして“国”について
著者は強く意識している。
確かにそうなのだが、
20世紀前半に生まれた著者と
私を含めた多くの読者、20世紀後半に生まれ、
まだ21世紀も生きていく人からすると
若干の違和感もあるのではないだろうか。
私自身がそうだった。
また、抑圧組織、暴力装置としての“国家”を論じた点を
避けている点も気になる。
そのあたりが、右派と称されるゆえんなのかもしれないが。
彼の国家論みたいなのはこの後で読んでみたい。
とはいえ日本武尊で
国家から人を論じたエッセイが
次第に取り上げる人が個人的交流へと収斂していき
ラストは高校時代の恩師につながるという流れは
なかなかに見事なものだと思った。
文末に“そうな”とつけるのにはすごい違和感あり。
80歳に近い人の言語感覚なのでなんともいえないが。
楽しく読めて、感じ入るところもあるエッセイではあると思う。
石原慎太郎という人が、
癖はあるが魅力ある人物と改めて思いました。
この人の文章には、力はあると思う。
好きだと公言する人間を取り上げて石原流解釈で述べた本。
彼の小説は何冊か読んだことがあるが
単行本としてエッセイ的な文を読むのは初めて。
達者な語り口で歴史上の人物、親交のあった人物が描かれている。
印象に残ったのは“国”という概念についての著者のこだわり。
人としての在りどころとして、その核になるものとして“国”について
著者は強く意識している。
確かにそうなのだが、
20世紀前半に生まれた著者と
私を含めた多くの読者、20世紀後半に生まれ、
まだ21世紀も生きていく人からすると
若干の違和感もあるのではないだろうか。
私自身がそうだった。
また、抑圧組織、暴力装置としての“国家”を論じた点を
避けている点も気になる。
そのあたりが、右派と称されるゆえんなのかもしれないが。
彼の国家論みたいなのはこの後で読んでみたい。
とはいえ日本武尊で
国家から人を論じたエッセイが
次第に取り上げる人が個人的交流へと収斂していき
ラストは高校時代の恩師につながるという流れは
なかなかに見事なものだと思った。
文末に“そうな”とつけるのにはすごい違和感あり。
80歳に近い人の言語感覚なのでなんともいえないが。
楽しく読めて、感じ入るところもあるエッセイではあると思う。
石原慎太郎という人が、
癖はあるが魅力ある人物と改めて思いました。
この人の文章には、力はあると思う。
2016年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
石原慎太郎氏の小説など読む気しませんが、著者が交流のあった(本書の姉妹編とも言うべき、“わが人生の時の人々”では、登場人物は全て実在の人物であったが、本書では、神話に登場する架空の人物や、著者と直に接してはいない、時代を異にする人物まで含む)人物を著者の感性で、その魅力を綴った文章は共感するところが多く、実に、楽しい。血気盛ん歯に衣着せぬ言動で、とかく物議を醸してきたその著者も今や80を過ぎ持ち時間は僅か、ここに至っては、男たるものかくあるべしと公言してきた自らの理想像に到底届かぬと悟り、代りに、自らが目指してた姿を自らが好きな人に換え、ほとんど、遺言として、世間に示した書、と、理解します。盟友三島由紀夫のような割腹自殺はムリ、お国のため若い命を南海に散って逝った特攻兵にはなれぬ、男慎太郎は、先日の都知事選挙の石原ファミリーの利益のためシブシブ出たんでしょうが、厚化粧の年増発言に現れる如く、著者が好きな人とは凡そ無縁な男にあるまじき汚れた晩節を残して終るのでありましょうか。
2010年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いや〜おもしろかった。
題名から分かるように、これは石原慎太郎氏が気に入っている日本人について著者独特の視点から述べている本である。もっと噛み砕いて言うと、「男は何のために死ねるか」ということを言わんがために、日本武尊の話を持ち出して、武尊は自己犠牲によって日本を形作った、と語っている。石原氏は、神話なので内容はどう解釈してもよいと言っているが、言いたいのは「自己犠牲」ということである。よって、この本は、石原慎太郎氏の個性と思想に感銘する人にとってはおもしろく、そしてついでにといっては何だが、著名な人々の知られざる生き様を知ることになる。
日本武尊の次には織田信長と大久保利通について述べているが、ここまでは歴史上の人物であり、他の人の二人に対する論評もあるので、退屈はしないが特に面白くもない。
次から登場してくる、広瀬武夫(生き様は日本武尊に似ている)、岡本太郎、賀屋興宣、横山隆一、五島昇、小林秀雄、奥野肇などは今の人で、奥野さんという方を除けば多くの人がその著作なり成し遂げた仕事によってまだ記憶に鮮明な方々である。私にとっては名前は知っているが詳しく知らないという方々で、それだけに、それぞれの話が面白かった。特に、賀屋興宣氏については、映画「日本の一番長い日」の中で終戦に向けて努力していた姿と、戦後に国会議員として登場していた姿とに乖離を覚えていたので、いつか知りたいと思ったが、この本から知ることが出来た。
小林秀雄氏も私にとっては謎の人であったが、石原氏の目から見た普段の小林秀雄氏を知ることが出来ておもしろかった。
そして、奥野肇氏である、真に心温まる話であるが、この人が何者であるかは直接この本を読んだほうがよいと思うので、語らないことにする。
題名から分かるように、これは石原慎太郎氏が気に入っている日本人について著者独特の視点から述べている本である。もっと噛み砕いて言うと、「男は何のために死ねるか」ということを言わんがために、日本武尊の話を持ち出して、武尊は自己犠牲によって日本を形作った、と語っている。石原氏は、神話なので内容はどう解釈してもよいと言っているが、言いたいのは「自己犠牲」ということである。よって、この本は、石原慎太郎氏の個性と思想に感銘する人にとってはおもしろく、そしてついでにといっては何だが、著名な人々の知られざる生き様を知ることになる。
日本武尊の次には織田信長と大久保利通について述べているが、ここまでは歴史上の人物であり、他の人の二人に対する論評もあるので、退屈はしないが特に面白くもない。
次から登場してくる、広瀬武夫(生き様は日本武尊に似ている)、岡本太郎、賀屋興宣、横山隆一、五島昇、小林秀雄、奥野肇などは今の人で、奥野さんという方を除けば多くの人がその著作なり成し遂げた仕事によってまだ記憶に鮮明な方々である。私にとっては名前は知っているが詳しく知らないという方々で、それだけに、それぞれの話が面白かった。特に、賀屋興宣氏については、映画「日本の一番長い日」の中で終戦に向けて努力していた姿と、戦後に国会議員として登場していた姿とに乖離を覚えていたので、いつか知りたいと思ったが、この本から知ることが出来た。
小林秀雄氏も私にとっては謎の人であったが、石原氏の目から見た普段の小林秀雄氏を知ることが出来ておもしろかった。
そして、奥野肇氏である、真に心温まる話であるが、この人が何者であるかは直接この本を読んだほうがよいと思うので、語らないことにする。
2012年1月18日に日本でレビュー済み
内容は面白いです。
特に小林秀雄や岡本太郎は良いです。
小林秀雄や岡本太郎の作品で掴みどころがなく困っている方はこの本を読むと少しすっきりします。
日本人は何もかも神聖化する癖があるのでこれで余分な権威を振り払ういい機会です。
偉そうに納得しないことが大事なことだと実感しました。
特に小林秀雄や岡本太郎は良いです。
小林秀雄や岡本太郎の作品で掴みどころがなく困っている方はこの本を読むと少しすっきりします。
日本人は何もかも神聖化する癖があるのでこれで余分な権威を振り払ういい機会です。
偉そうに納得しないことが大事なことだと実感しました。
2013年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼の思想が、右翼的なので、ちょっと独奏させると、怖い感じがする。本自体は、面白いし、日本の文化を大切していることがよくわかった。
2023年3月14日に日本でレビュー済み
私の好きな日本人の中に日本武尊が入っている事には意表を突かれたが、石原氏にとっては外せない重要な人物なのだろう。本書の前半は、神話上の人物である日本武尊から始まるのだが、なかなか興味が持てない上に漢文に和歌、それに戯曲が出てきたりして、やや難解に感じて読み進めるには非常に難儀したが、西郷隆盛や大久保利通が出てくる辺りから漸く波に乗ってきた。後半に進むにつれて、俄然、面白くなってきた。それは、岡本太郎や小林秀雄など石原氏と実際に交遊のあった本人のみぞ知る豪快なエピソード満載であるからであろう。特に小林秀雄が、寝込みを何者かに襲われ、刀を突き付けられたエピソードは興味深かった。石原氏を筆頭に昔の政治家や芸術家、さらには小説家や事業家、そして軍人たちは、本当に豪快で肝が据わっていて物怖じしない傑物揃いだったんだなと驚かされることばかりである。
2021年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もの語りを多彩な歴史画卷に展開している。鮮活な歴史人物から慎太郎様の鮮活な精神の世界を触れた。すべての感じたことは慎太郎様の日本語から目の前に映された。まだ読んでいる途中の歴史ドラマ、次回つづき