しっとりとした話で、吉原の様子も情緒豊かに
丹念に描かれていました。
また、最後はかさねが幸せになって、とても良かった
と思います。

ただ、かさねが姉おいらんの使っていた秘薬を使い、
二年もの間、客を騙し続けていた。。。というのは、
ちょっと設定に無理があるのではと感じました。

もう少し期間を短くするとかした方が良かったのでは。

幾ら秘薬といえども、そんなにも長い間、客を騙し続ける
というのは現実に可能かどうか？　と考えたときに
少し不自然に思えます。

それ以外はとても読み応えのある素敵なお話で、
人と人との繋がりや心の通い合いなども
心を打たれました。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

二尾善

MVPは小紅。

2013年5月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　原曲を聴くに、てっきり花紗音は貞操を失うものとばかり思っていましたが、とある方法を使うことで性行為を回避すると言う手に出ました。この展開については賛否あると思いますが、ただ単純にありきたりな花魁の話にするよりは独創的ですし、なにより「偽りだらけの恋愛　そして私を抱くのね〜」と言うサビの歌詞をこう解釈したのが意外で、個人的には評価出来る点だと思います（詳細はネタバレになるので割愛）。

　この作品は花紗音が幸福を得るまでのお話を楽しむのは勿論ですが、一番重要な（と言うか感情移入してしまった）のは小紅と言う花魁です。彼女は幼馴染の坊主に恋しており、坊主は女と交わることを戒律で禁じられているため、三ヶ月に一度だけ顔を見に来る彼への想いのみを、小紅は年季が明けるまでの勤めの糧としています。例え吉原を出られたとしても、決して報われない想いを胸に、いつ流されるとも知れない川面の笹の葉のように刹那に生きる彼女の存在は、笹菊や花紗音みたく身請けの幸運に恵まれた花魁をより一層光らせると共に、数多ある、散るときを待つだけの遊女の悲愴をも強く浮き彫りにしています。原曲通りのハッピーエンドを喜ぶ一方、どうか来世で小紅が幼馴染と結ばれんことを願わずには居れません。

　花紗音のような――原曲で言うところの橙色に輝いた花を愛でるだけでなく、どうか路傍の日陰に咲く、小紅のような藍色の花のことも見てあげて頂ければ、と思います。

31人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Amazon カスタマー

良かった

2016年9月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

とても良かった!!!!!!!!!!!
期待どうりのが着た!!!!!!!!!!!

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

馬渡亜美

まあまあ

2018年3月30日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

話はいい話ではあるんですが、
もっと曲の良さが
出てるといいなあ、と感じました。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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吉原ラメント 単行本 – 2013/5/6

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