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震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する 単行本 – 2013/9/26

4.0 5つ星のうち4.0 14個の評価

◆佐藤健志オフィシャルサイト「Dancing Writer」がさらに絶好調!
『震災ゴジラ』『国家のツジツマ』の著者、佐藤健志氏のオフィシャルサイト「Dancing Writer」(http://kenjisato1966.com)がいま、絶好調でです。8月14日現在でユーザー数が8,937人、セッション総数は47,020回、ページビュー数は228,599ページで、ユーザー1万人突破が目前となっています。
◆各界より絶賛のメッセージ!(以下は抜粋です。詳細はカバー画像下のギャラリーをどうぞ)
◆岩手県知事 達増拓也氏
東日本大震災の切実な意味を見失わずに、我々が復興を確かな方向に進めていくために、『震災ゴジラ』による日本人の自己分析は決定的に重要だと思う。
◆京都大学教授・内閣参与 藤井聡氏
これはマジで,超絶に面白い本です!! ホントに痛快.ホントにあっぱれ。
こんな面白い本,ほとんど見たことないんじゃないか!?.....なんて思ってしまうくらい,楽しいです。
◆評論家 中野剛志氏
恐ろしく面白い! この「自滅の黙示録」から目を逸らすな。それだけが、真の敗戦から逃れる道なのだ。
◆女優・タレント 江頭ゆい氏
これからの映画や、アニメの見方が変わりそう(((o(*゜▽゜*)o)))

◆佐藤健志氏、最新メディア情報!(詳細はギャラリー内の告知コーナーをどうぞ)
◆日本文化チャンネル桜『さくらじ』にて若手評論家・古谷経衡と、歌手・Sayaを相手に、『震災ゴジラ!』のエッセンスを語ります。2014年1月17日(金)21:30よりニコニコ動画および YouTubeにて配信。
◆中野剛志氏のUSTREAM連続対談全4回をVNC-GodzillaチャンネルおよびYouTube、ニコニコ動画で放映中。

2011年、われわれは震災に見舞われたのではない。ゴジラに襲われたのだ!これをコジツケと考えてはいけない。
東日本大震災は、巨大な物理的被害をもたらすだけでなく、戦後日本が抱える虚妄を暴きだす出来事だった。つまりわれわれは、何がリアルで、何がリアルでないのか分からない状況に置かれている。
ならば「映画の中の存在だったゴジラが現実に出現、東北を襲った」という視点こそ、3・11の真実を的確にとらえたものと言えよう。あれを単なる「震災」と見なす方が、じつは間違いなのである!
現実が虚妄と化した現在、景気回復ごときで日本再生が達成されるはずはない。この国を本当に取り戻すには、一体何が必要なのか?
1992年の『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』いらい、虚構と現実の枠を越える形で、時代や社会を分析してきた著者による衝撃の最新作。

「われわれは日本滅亡を望んでいる?!

3・11は始まりにすぎない。真の破局、いや敗戦はこれからだ。
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商品の説明

著者について

佐藤健志(さとう・けんじ)1966年東京生まれ。評論家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。著書に、小説『チングー・韓国の友人』、評論集『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』『本格保守宣言』『夢見られた近代』、編訳書『フランス革命の省察』など。
ラジオ番組を制作し、DJを務めた経験も。最近は社会分析とダンスの融合を試みており、インターネットに画像が配信されている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ VNC (2013/9/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/9/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4434183303
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4434183300
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 14個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
14グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年8月14日に日本でレビュー済み
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ありがとうございました。
2013年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
P152より引用
磁石のそばに砂鉄があったとして、砂鉄は磁石にくっつくものの、砂鉄にしてみれば、自らの意志のもと、熟慮の末にくっついたと信じて疑わないだろうということである。

さて砂鉄に主体性はあるだろうか。
日本が主体性を取り戻し戦争か平和かを選べる国家になったとする。だが多くの国が戦争と平和を主体的に選べるという状態は世界平和とは程遠い。
佐藤の言葉を借りれば全ての国が去勢してはじめて世界は平和になるのである。
しかしそれは本当の平和といえるのか。そんな世界に生きている人間は本当に生きているといえるのか。
そのような世界では大人も子供もゾンビでしかない。
戦争で負けたから主体性が失われたのではない。敗戦を終戦といいかえて占領国に隷属したからこそ主体性が失われたのだ。

多くの面で重要な示唆を与える本であるが、気になる点がある。

嫌いな人には申し訳ないが、チャンネル桜の討論番組

1/3【討論!】クールジャパンは日本の成長力か?桜H25/7/13]
http://www.youtube.com/watch?v=9hDhNNkiv6A

番組の終盤、佐藤は経済学者の田中秀臣と激しい応酬を交わしている。
日本の原風景のように見える田園が、無計画に作られた団地や俗悪な公告で埋め尽くされている様を原風景の喪失と解く佐藤。しかし田中はそのような俗悪に見える風景こそ我々の世代の「原風景」ではないかと反論する。

佐藤「それって戦後レジームっていうんじゃないですか」
田中「それは戦後レジームも何もないよね。だって俺達の生きてきた風景だもの!」

佐藤は近代日本(をめぐる認識)=いってみれば戦後レジームを滅ぼさねばならないと主張する。
しかし佐藤も予言したように「ご破算を願いましては神話」つまりシステムを一度破壊してから一から作りなおそうというやり口は、ほぼ確実に失敗する。だったら戦後レジームをご破算にしても同じ結果になるはずではないか。
我々が「終末を封じ込める」ためには国としての一貫性を保てない日本と一貫性を保つ必要があるのではないだろうか。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おそらく誰も感じていても、敢えて口に出す事をしない違和感。みんな無理矢理考えようとせず、納得している振りをして生活している様な異様な空気感。
そんな風に思う人にはそのものの正体が分かります。
読んでみれば思想的な事ではなく、現実がこうだと理解出来る本です。
私は本来、学がある人間ではないので怖くなったのと同時に、気持ちの処理の仕方が分からなくなりました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月26日に日本でレビュー済み
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日本を
「失敗することはあっても、そこから立ち直って最終的には成功する国」ととらえるのをやめよう。
「成功することはあっても、虚妄の上に成り立っている限り、最終的には失敗する国」ととらえようという
最終章の結論には膝を打ってしまいました。幕藩体制を否定し、日本が目指した近代国家の虚妄そして
近代国家の仲間入りが完全にできないとわかった時の逆ギレとしての太平洋戦争と敗戦そして戦前の国家の
否定の堂々めぐりを終わらせる案としては、これしかないのではと思います。「立ち直って成功する国」という
ファンタジーのために国民に課せられた重圧が国民全体の疲弊と格差をもたらしたかを思うと、ここらで
「明治以来、われわれは一体何のために戦っていたのか」をもう一度検討しなおす時期に来ていると思うのです。
  
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まったく本書に無縁に見える駄論から始めるのをご寛恕ください
エヴァのセカンドインパクトって、二番目という名からもわかるように、先の大戦のメタフォーですよね。さらにシーンが常に夏ってのは終戦記念日が真夏であったこと、そしてそれが終わらないってことは戦後体制がずっと続いてるって意味でしかありえません。
その中でセカンドインパクト経験世代であるゲンドウたちはネルフなる正義の味方=平和装置を作る。しかしその平和ってのは実は先々人類そのものを滅ぼしすっかり作り変えるという野望を秘めたものであり、平和の実現のために戦闘も辞さないという矛盾をはらむものであるのです。かつ、下の世代はその矛盾に翻弄される。この軋轢はそもそもゲンドウ世代が自分たちのパラドクシカルな理念(平和とファシズムは表裏一体である)に気付かないことから来るものです。
まあ、いろいろ端折って、しかしシンジは最後にアヤナミを救う。彼女はじつは母親の分身なわけです。戦後の矛盾に満ちた中で家族というものが壊され(もちろんゲンドウの矛盾のせいで)ボロボロになったシンジがようやく希望を見出すのは家族を象徴的な意味で取り戻すことであるのは、かなり深い指摘で、つまりこの場合取り戻したのが制度としての家族(なぜならアヤナミは本当の母ではない)か人間の真のきずなという意味なのか誰にも分からない。
わからないという状況そのものが実は私たちの存在論的位置であるという洞察がここにはあるわけでしょう。戦前には制度としての家族が重要であるというドグマがしっかり役立っていた。
また、二人のメインヒロインはいわゆる「萌え」のかなりの黎明期に属するキャラクターです。戦後の所詮虚妄に過ぎない自己満繁栄のなかでこうしたきゃっきゃうふふが唯一のカルチャーであり云々…

すみません。この程度にしましょう。私は今即興ですらすらと書きこみました。つまり、何とでもいえるんですよ。サブカルチャーの解釈ごっこなんて意味がないんです。
たとえば本書でまず佐藤氏は震災は第二の戦後であるという誰かの意見を反駁しています。ならばゴジラが戦争の暗喩であるという映画のメタフォーもあまりに軽率な同一視ゲームであると切って捨てるのが当然でしょう?
ところが彼はここで取り上げた作品にかなり入れ込んでますよね。すべてが虚妄であるという大枠を踏まえて皮肉な目で見ている、というわけでもないのは、本の各ページにばらまかれた「素晴らしい洞察力」「鋭い指摘」という褒め言葉のオンパレードで、そうではないことが知れます。つまり佐藤氏の出発点に即すなら、震災は第二の戦後であるという見方にも正当性があるってことですよね(むしろこちらは震災で落ち込んだ人を慰める気持ちの、間違った発露であるかもしれないだけマシかも)。
ゴジラが日本をぶっ壊す。人々が力を合わせてそれに立ち向かう。そうだ、人々には日本をぶっ壊したいという心底の願望がある。本当かよ?
もし力を一つにして頑張るってところに力点が置かれるなら、日本が壊れる必要はないですよね。文化祭を盛り上げる、でもよいし失われたクリスタルを探す、でもよい訳です。つい先ごろ、東京オリンピックが決まりましたが、それでも構わんのです。つまりゴジラなんて文化祭にすぎないんですよ。
東京大空襲の記憶が残る日本人に手軽に恐怖感を味わってもらう演出に、なぜ過剰な意味付けをするのか。世界を壊す話に、ある種の爽快感があるのは確かです。しかし人は小説、映画、ゲームの世界から日常に戻り、そんな妄想とは無縁に暮らします。割り切って楽しむ、と言うのはちょっと違う。ドラマの最中は夢中になります。しかしそれは、何というか比喩の世界なのです。いわゆる言論人だけが比喩をそのまま実世界に当てはめて人間の深層が理解できた気になって得意がる。それは常に空想的な言論の中で遊んでいるからです。
本書に挙げられている諸作品について私は時間さえあれば佐藤氏とまったく異なる解釈を書く自信がありますよ。まあ、やらないけどね。無駄だから。
過去にも、たとえばペリー来航は日本にとって米に強姦されたことという形而上的意味を持つとか、女高生の朝シャンは古代の禊に通ずるだとか荒唐無稽な解釈遊びが世に出、当時は真実らしいと受け止める人もいました。でも、いろいろまともに考えるうちにばからしいという事になって捨てられました。
もうやめましょうよ。くだらない解釈ごっこなんて。ああ、ちなみにマニアの間でのエヴァの解釈論争、あれは私は否定しません。遊びと割り切って楽しむゲームだと参加者全員が理解しているからです。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月11日に日本でレビュー済み
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正直な話、途中で何度も読むのを休み、読むこと自体を放棄しかけました。
本の内容を受けてつい考え込んでしまうこともその理由なのですが
それとは別に酷い虚無感に襲われることがあったのです。
近代とは何だったのか、我々に待ち受けるのは破滅しかないのか。
しかしこれと向き合わなければ何も始まらない。
恐怖や虚無感を乗り越えて十分に読む価値のある作品でした。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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