当時のイギリスの時代背景とジャック・ザ・リッパーの事件についてとてもよく書かれていました。個人的には文章も読みやすく、また他著者が書いたジャック・ザ・リッパーについてのことも乗っており中々、面白かったです。
この著者が書かれた本はコレしか読んでませんが、他のも購入したいと思います。
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決定版 切り裂きジャック (ちくま文庫) 文庫 – 2013/8/9
仁賀 克雄
(著)
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- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2013/8/9
- 寸法10.7 x 1.7 x 14.8 cm
- ISBN-104480430946
- ISBN-13978-4480430946
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2013/8/9)
- 発売日 : 2013/8/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 398ページ
- ISBN-10 : 4480430946
- ISBN-13 : 978-4480430946
- 寸法 : 10.7 x 1.7 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 127,048位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月15日に日本でレビュー済み
1985年に早川書房から刊行された『ロンドンの恐怖―切り裂きジャックとその時代』を大幅に加筆改訂の上、文庫化。
事件の詳細な顛末、被害者や容疑者の人物像、さらにはサムの息子などジャック以後に現れた猟奇殺人者たちや、ジャックにインスパイアされた文学、映像作品にも言及しており資料性も第一級。
ジャックの正体に関しては数多ある研究書やエラリー・クイーンの『恐怖の研究』などの小説、ニコラス・メイヤーの映画『タイム・アフター・タイム』などで多くの仮説や推論がなされているが、本書で述べられている犯人像は堅実な資料に立脚しておりトンデモ本的な意外性は全くない。
著者は『幻想と怪奇』を始めとした幻想小説/ミステリのアンソロジー編纂や翻訳の泰斗だが、現代的なシリアルキラーの先駆であり、ヴィクトリア朝の影の部分を象徴するジャック・ザ・リッパーを永く研究されてきた。いわばその集大成であり、本書があれば類書のたぐいは全く必要ないと断言できる。
事件の詳細な顛末、被害者や容疑者の人物像、さらにはサムの息子などジャック以後に現れた猟奇殺人者たちや、ジャックにインスパイアされた文学、映像作品にも言及しており資料性も第一級。
ジャックの正体に関しては数多ある研究書やエラリー・クイーンの『恐怖の研究』などの小説、ニコラス・メイヤーの映画『タイム・アフター・タイム』などで多くの仮説や推論がなされているが、本書で述べられている犯人像は堅実な資料に立脚しておりトンデモ本的な意外性は全くない。
著者は『幻想と怪奇』を始めとした幻想小説/ミステリのアンソロジー編纂や翻訳の泰斗だが、現代的なシリアルキラーの先駆であり、ヴィクトリア朝の影の部分を象徴するジャック・ザ・リッパーを永く研究されてきた。いわばその集大成であり、本書があれば類書のたぐいは全く必要ないと断言できる。
2013年8月23日に日本でレビュー済み
切り裂きジャックについての超一級作品です。この一冊さえあれば切り裂きジャックにまつわることがらはたいてい理解できます。 切り裂きジャックに興味を持った方にもそうでない方にもおすすめできる本です。 著者は自己主張を極力抑え、あくまで客観的に分析しています。 今までに容疑者としてあげられた人物を一人ひとり丁寧に解説しています。 また巻末の犠牲者、容疑者リストも大変便利で、たまにパラパラめくって参照できます。 著者の文才も秀でたもので、その文中からは1888年の霧深い夜のロンドンの空気を思い切り吸い込んでいる気になり、おどろおどろしさが伝わってくるようです。 私は以前より切り裂きジャックの本は読んでますが未だに犠牲者の写真のページを開くとヒヤッとしてしまいます笑 しかし、こんなにも残酷な事件なのにも関わらず、何度も何度もそのページを括っては興味をそそられてしまいます。怖い者見たさでしょうか? それほど切り裂きジャックというものは私たちの探求心をくすぐる存在なのだと、本書を通して改めて実感致しました。 本書にも書かれているように犯人を特定することはもはや不可能ですが、それこそこの事件が持つロマンだと思います。 切り裂きジャックには一生追いつけませんが、彼(彼女?)が残した軌跡を辿ることはできます。 本書は切り裂きジャックに魅せられたそのような多くの人々にとってのひとつの終着駅だと思います。
2014年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「確定できる切り裂きジャックは居ない、メディア(ダブロイド紙)によってPRされ、パニックになった劇場型猟奇殺人」という部分を落としていまして、今までの説を「あやしい」といい、あとは今現在の観光ツアーな部分も多いです。同作者なら「図説切り裂きジャック」のほうがおすすめです。
2013年8月13日に日本でレビュー済み
歴史的事象としての1888年の連続殺人の実相から、都市伝説となった「切り裂きジャック」のイメージの展開、さらには真犯人探求の歴史から諸外国における類似の殺人鬼の紹介まで、包括的かつ詳細な記述はまさに決定版と呼ぶに値します。
ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の創設から初期の迷走を解説するくだりは、英国警察を主テーマにする社会史の類書よりもわかりやすいくらいで、著者の目配りの広さには感銘を受けました。
ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の創設から初期の迷走を解説するくだりは、英国警察を主テーマにする社会史の類書よりもわかりやすいくらいで、著者の目配りの広さには感銘を受けました。
2014年9月13日に日本でレビュー済み
日本随一のリッパロロジストが切り裂きジャックを総括。
殺人がありふれていた当時のロンドンで猟奇的ゆえに大きく取り上げられ、噂が噂を呼び虚実入り乱れていくのが面白い。
作者がジャックの正体を予測する際に今挙げられているような有名人ではなく名もなき人を挙げるのがとてもいい結末だと思った。
殺人がありふれていた当時のロンドンで猟奇的ゆえに大きく取り上げられ、噂が噂を呼び虚実入り乱れていくのが面白い。
作者がジャックの正体を予測する際に今挙げられているような有名人ではなく名もなき人を挙げるのがとてもいい結末だと思った。
2020年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は著者仁賀克雄が1997年に出版した「ロンドンの恐怖」(早川書房刊)を16年振りに改訂増補した書である。
犯行現場地図1枚、写真類54枚が随所に挿入されていて、凄惨な殺人現場の写真も複数ある。
著者は現場を三回も訪れて歩き回っている。切り裂きジャック(Jack the Ripper)と呼ばれた犯人は結局逮捕されず迷宮入りとなってしまったが、推理小説ほどの読み応えのある書だ。
犯行現場地図1枚、写真類54枚が随所に挿入されていて、凄惨な殺人現場の写真も複数ある。
著者は現場を三回も訪れて歩き回っている。切り裂きジャック(Jack the Ripper)と呼ばれた犯人は結局逮捕されず迷宮入りとなってしまったが、推理小説ほどの読み応えのある書だ。