本書は、現代ロシア政治について語ってあります。
近年多かった、ロシア政治家個人の動きを追った本とか、
ロシア外交に絞った本と違って、内政・外交双方を網羅している。
また、政治入門といっても横手慎二氏の「ロシア政治入門」などは、
ロシアの地理歴史が入っていたり、
政治にしても帝政から現代まで網羅していたからかなり大雑把だったのですが、
今回はエリツィン以降の現代ロシアに話を絞ってあると同時に、
今までかつてないほど内政について語られています。
米ロ関係については近年きちんと書かれたことがありませんでしたしね。
その意味でロシアの概説書としては重宝するでしょう。
ただ、概説書ですから丹念に新聞を追っていれば得られた情報が大半であること、
つまりサプライズがない事と、政治家に対するインタビューなども一切ない、
また学術的でもないという点に留意して買ってください。
正直一晩で読めるというような抜群の面白さはありません。
ただ、左右の偏りが少なく、良書であると思います。
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プーチンのロシア: 21世紀を左右する地政学リスク 単行本 – 2006/11/1
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- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2006/11/1
- ISBN-104532352290
- ISBN-13978-4532352295
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登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2006/11/1)
- 発売日 : 2006/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4532352290
- ISBN-13 : 978-4532352295
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,084,835位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 176位ロシア・ソビエトの政治
- - 1,008位政治史・比較政治
- - 7,164位政治入門
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年2月19日に日本でレビュー済み
三極委員会に提出された報告書の訳書。
エリツィン以降の現代ロシア政治に関して語ってあり、政治外交共に網羅されている。
「プーチンとはどのような男か」「ロシアとはどういう国か」というよりも、「プーチンがどのようにロシアを治めたか」といった感じになっている。
訳が読み辛いが、それを差し引いても、プーチンの治世を理解するのに良い資料だと思われる。
それと共に「相手の立場に立って理解しろ、されて嫌なことはするな、自分がされて喜ぶことをしてやれ」というある意味当然、しかし守るのは非常に難しいことを説いているように感じてならない。
勿論相手や自分の立場、利益のバランスを取ってのことではあるが。
人間の集合体が国家である以上、やはり本質を突いた交渉は大事なのだろう。
エリツィン以降の現代ロシア政治に関して語ってあり、政治外交共に網羅されている。
「プーチンとはどのような男か」「ロシアとはどういう国か」というよりも、「プーチンがどのようにロシアを治めたか」といった感じになっている。
訳が読み辛いが、それを差し引いても、プーチンの治世を理解するのに良い資料だと思われる。
それと共に「相手の立場に立って理解しろ、されて嫌なことはするな、自分がされて喜ぶことをしてやれ」というある意味当然、しかし守るのは非常に難しいことを説いているように感じてならない。
勿論相手や自分の立場、利益のバランスを取ってのことではあるが。
人間の集合体が国家である以上、やはり本質を突いた交渉は大事なのだろう。
2022年1月8日に日本でレビュー済み
研究報告書のようなもの.
プーチン政権を分析し,その上で,欧米諸国はどう対応すべきかを提言.
特にプーチン政権2期目についての分析は詳細.
▼
一番悲惨な第2次エリツィン政権時代の遺産,「経済」(p.35)
すでにギクシャクしていた,末期のエリツィン政権と西側の関係(p.37)
エリツィン政権の民主主義についての態度は,「法の枠外の自由」(p.38)
「プーチンに遺されたのは,内部は混乱し,外部からも敬意を払われない一つの国であった」(p.39)
▼
当初,エリツィン一派の利益を守るために抜擢された一官僚としか見られていなかったプーチン(p.47)
本人も周囲も予想もしていなかった,プーチンの政治能力(p.47)
様々な層の人々とじかに接することで,支持率を上げていったプーチン(p.47-48)
プーチンの力のもう一つの源泉となった,1993年のスーパー大統領的憲法と,支配者に対する服従という伝統(p.48)
財閥がメディアを支配して有権者を操っていたエリツィン時代(p.52)
その構図の破壊と,その結果としての,プーチン政権下のメディア統制(p.53-54)
チェチェンは「コントロール失敗」(p.57-58)
プーチン政権の経済的成功をもたらした,リベラル派エコノミストのチーム(p.59-62)
改善が見られた司法制度(p.62)
▼
改革路線からの変更の転換点に位置するユコス問題(p.66-69)
目に余るひどい工作が横行した,2003年下院選挙と2004年大統領選挙(p.70)
失敗が積み重なった結果の支持率低下(p.71-73)
政党の力を削ぐプーチン(p.76)
ごくわずかしかなされていない,不敗撲滅のための努力(p.78-79)
権限が大きいにもかかわらず,テロ・組織犯罪・不敗撲滅にはあまりにも無力なFSB(p.79-80)
改革ではなく小手先の修繕が行われたに過ぎないロシア軍(p.80-81)
ロシア政府にはまともな統制力も無ければ戦略もないチェチェン(p.81-82)
「法は下々の者が対象であり,支配者には関係ない」の伝統(p.83-84)
好景気の前に忘れ去られがちな,経済上の構造的欠陥への改革(p.87-93)
過度の資源依存と,国内生産の低迷(p.93-99)
崩れ出した,自由市場を支える条件(p.99)
資源探査にも生産効率改善にも,輸送能力改善にも,十分な投資を呼ぶことができなかった現在の資源戦略(p.99-107)
減少一方の人口(p.110)
▼
外交関連はこれまでの流れの概説が主であり,正直,物足りず.
「他のサミット参加国から仲間はずれにされたり罰を受けていると感じれば,ロシアはますます西側に顔を向けなくなるだろう」「もしロシアがG8から抜ければ,ロシアのナショナリズム勢力の思う壺にはまるだけだ」(p.138)
地味だが役に立つNATO・ロシア理事会(NRC)(p.166-167)
NATOの亡霊からいまだに解放されていないロシア(p.170)
欧露,共に変える必要がある,ゼロサム的なモノの見方(p.175)
「ロシアと結びつきたい関係について,EUは前向きの長期ビジョンを打ち出す必要がある」(p.177)
アジアの経済成長に便乗したいと考えているロシア(p.181)
朝鮮半島について現実を直視したがらないロシア(p.200)
▼
3つに集約される,ロシア国民の不満
(1)権力者たちが短期的な個人の利益のために働いている
(2)自己保身のため,行政が統制強化の方向に行きすぎている
(3)上から下まで官僚たちが相変わらず無能で改善が見られない(p.213)
大統領という一機関に依存しすぎなロシア(p.219)
「ポスト・ソビエト空間はロシアにとって,うらやましい関係でもなければ,たやすい関係にもならず,21世紀版グレート・ゲームなどではまったくない」(p.234)
▼
提言は多岐に及び,頷けるものも多いが,やや抽象的.
▼
渡邊幸治という人選については,渡邊自身がそう述べているように,ロシアの専門家とは言えないという点で難あり.
▼
にも関わらず,分析はかなりしっかりしており,幾凡の新聞・雑誌記事を読むくらいなら,本書一冊を通読したほうが遥かにマシ.
というわけで買え.
【関心率約85%:全ページ中,手元に残したいページが当方にとってどれだけあるかの割合.当方にとっての必要性基準】
プーチン政権を分析し,その上で,欧米諸国はどう対応すべきかを提言.
特にプーチン政権2期目についての分析は詳細.
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一番悲惨な第2次エリツィン政権時代の遺産,「経済」(p.35)
すでにギクシャクしていた,末期のエリツィン政権と西側の関係(p.37)
エリツィン政権の民主主義についての態度は,「法の枠外の自由」(p.38)
「プーチンに遺されたのは,内部は混乱し,外部からも敬意を払われない一つの国であった」(p.39)
▼
当初,エリツィン一派の利益を守るために抜擢された一官僚としか見られていなかったプーチン(p.47)
本人も周囲も予想もしていなかった,プーチンの政治能力(p.47)
様々な層の人々とじかに接することで,支持率を上げていったプーチン(p.47-48)
プーチンの力のもう一つの源泉となった,1993年のスーパー大統領的憲法と,支配者に対する服従という伝統(p.48)
財閥がメディアを支配して有権者を操っていたエリツィン時代(p.52)
その構図の破壊と,その結果としての,プーチン政権下のメディア統制(p.53-54)
チェチェンは「コントロール失敗」(p.57-58)
プーチン政権の経済的成功をもたらした,リベラル派エコノミストのチーム(p.59-62)
改善が見られた司法制度(p.62)
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改革路線からの変更の転換点に位置するユコス問題(p.66-69)
目に余るひどい工作が横行した,2003年下院選挙と2004年大統領選挙(p.70)
失敗が積み重なった結果の支持率低下(p.71-73)
政党の力を削ぐプーチン(p.76)
ごくわずかしかなされていない,不敗撲滅のための努力(p.78-79)
権限が大きいにもかかわらず,テロ・組織犯罪・不敗撲滅にはあまりにも無力なFSB(p.79-80)
改革ではなく小手先の修繕が行われたに過ぎないロシア軍(p.80-81)
ロシア政府にはまともな統制力も無ければ戦略もないチェチェン(p.81-82)
「法は下々の者が対象であり,支配者には関係ない」の伝統(p.83-84)
好景気の前に忘れ去られがちな,経済上の構造的欠陥への改革(p.87-93)
過度の資源依存と,国内生産の低迷(p.93-99)
崩れ出した,自由市場を支える条件(p.99)
資源探査にも生産効率改善にも,輸送能力改善にも,十分な投資を呼ぶことができなかった現在の資源戦略(p.99-107)
減少一方の人口(p.110)
▼
外交関連はこれまでの流れの概説が主であり,正直,物足りず.
「他のサミット参加国から仲間はずれにされたり罰を受けていると感じれば,ロシアはますます西側に顔を向けなくなるだろう」「もしロシアがG8から抜ければ,ロシアのナショナリズム勢力の思う壺にはまるだけだ」(p.138)
地味だが役に立つNATO・ロシア理事会(NRC)(p.166-167)
NATOの亡霊からいまだに解放されていないロシア(p.170)
欧露,共に変える必要がある,ゼロサム的なモノの見方(p.175)
「ロシアと結びつきたい関係について,EUは前向きの長期ビジョンを打ち出す必要がある」(p.177)
アジアの経済成長に便乗したいと考えているロシア(p.181)
朝鮮半島について現実を直視したがらないロシア(p.200)
▼
3つに集約される,ロシア国民の不満
(1)権力者たちが短期的な個人の利益のために働いている
(2)自己保身のため,行政が統制強化の方向に行きすぎている
(3)上から下まで官僚たちが相変わらず無能で改善が見られない(p.213)
大統領という一機関に依存しすぎなロシア(p.219)
「ポスト・ソビエト空間はロシアにとって,うらやましい関係でもなければ,たやすい関係にもならず,21世紀版グレート・ゲームなどではまったくない」(p.234)
▼
提言は多岐に及び,頷けるものも多いが,やや抽象的.
▼
渡邊幸治という人選については,渡邊自身がそう述べているように,ロシアの専門家とは言えないという点で難あり.
▼
にも関わらず,分析はかなりしっかりしており,幾凡の新聞・雑誌記事を読むくらいなら,本書一冊を通読したほうが遥かにマシ.
というわけで買え.
【関心率約85%:全ページ中,手元に残したいページが当方にとってどれだけあるかの割合.当方にとっての必要性基準】