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本当にわかる倫理学 単行本 – 2010/11/20
田上 孝一
(著)
◆『本当にわかる』シリーズの第4弾!
好評を得ている『本当にわかる』シリーズの最新刊は「倫理学」!
複雑化し、先行き不透明な現代社会では、「何をもとに生きるべきか」という「ものさし」が曖昧であるといえます。
そこで、倫理学の出番です。なぜなら、「人はどう生きるべきか?」「望ましい社会とは何か?」といったことへの規範を問い、ヒントを示すのが倫理学だからです。
本書の内容は、学生はもちろんのこと、一般のビジネスパーソンなど、いまを悩む多くの人々に役立ちます!
◆「正義」「環境」「経済」などを通じて、倫理学の基礎を解説!
本書では、倫理学の基礎はもちろんのこと、「正義」「環境」「経済」「医療」「動物」「テクノロジー」「スポーツ」などのキーワードを通じて、
これらで生じる問題に対し、「倫理的にどう考えればよいのか」という点をわかりやすく解説します。
予備知識がなくとも、倫理学の基礎がわかります!
好評を得ている『本当にわかる』シリーズの最新刊は「倫理学」!
複雑化し、先行き不透明な現代社会では、「何をもとに生きるべきか」という「ものさし」が曖昧であるといえます。
そこで、倫理学の出番です。なぜなら、「人はどう生きるべきか?」「望ましい社会とは何か?」といったことへの規範を問い、ヒントを示すのが倫理学だからです。
本書の内容は、学生はもちろんのこと、一般のビジネスパーソンなど、いまを悩む多くの人々に役立ちます!
◆「正義」「環境」「経済」などを通じて、倫理学の基礎を解説!
本書では、倫理学の基礎はもちろんのこと、「正義」「環境」「経済」「医療」「動物」「テクノロジー」「スポーツ」などのキーワードを通じて、
これらで生じる問題に対し、「倫理的にどう考えればよいのか」という点をわかりやすく解説します。
予備知識がなくとも、倫理学の基礎がわかります!
- ISBN-104534047746
- ISBN-13978-4534047748
- 出版社日本実業出版社
- 発売日2010/11/20
- 言語日本語
- 本の長さ222ページ
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商品の説明
著者について
1967年東京都生まれ。立正大学非常勤講師。専門は哲学・倫理学。法政大学文学部哲学科卒業。立正大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。論文博士(文学)。
著書に、『現代文明の哲学的考察』(共編著、社会評論社、2010年)、『実践の環境倫理学』(時潮社、2006年)、『現代規範理論入門』(共著、ナカニシヤ出版、2004年)、『初期マルクスの疎外論』(時潮社、2000年)などがある。
著書に、『現代文明の哲学的考察』(共編著、社会評論社、2010年)、『実践の環境倫理学』(時潮社、2006年)、『現代規範理論入門』(共著、ナカニシヤ出版、2004年)、『初期マルクスの疎外論』(時潮社、2000年)などがある。
登録情報
- 出版社 : 日本実業出版社 (2010/11/20)
- 発売日 : 2010/11/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 222ページ
- ISBN-10 : 4534047746
- ISBN-13 : 978-4534047748
- Amazon 売れ筋ランキング: - 448,217位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,931位倫理学入門
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古品を購入しましたが、大変きれいに製本されていました。大変満足です。
2017年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倫理学にこんなに知的好奇心を擽られるとは思わなかった。倫理学を学ぶことは自分にとって、〜すべきという固定観念を疑い自分なりの納得解を見つけることにつながる。日常的に疑問に思っていたことはやはり古典哲学者たちによって同じように考えられてきた。著者の疑問点の設定が興味を唆られるという意味で非常に秀逸。
2011年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会が多様化すると、当然、規範意識も多様化する。
他人を犠牲にして自己の生命を守ることもためらわない。
保身のために、口先できる政治家の蔓延。
他人の金は我の金、金が無ければ動かない。
本当に何が正しくて、何が正しくないか。
日々の生活の中でどう価値判断をくだすのか
信念を見いだせない。
この本はこうした課題の答えるためのガイドブックである。
本書の中から自分の目にかなった倫理思想をより深く探求
することで、自分の価値観の確立や社会の進むべき方向に
ついて考えを深めることができる。
他人を犠牲にして自己の生命を守ることもためらわない。
保身のために、口先できる政治家の蔓延。
他人の金は我の金、金が無ければ動かない。
本当に何が正しくて、何が正しくないか。
日々の生活の中でどう価値判断をくだすのか
信念を見いだせない。
この本はこうした課題の答えるためのガイドブックである。
本書の中から自分の目にかなった倫理思想をより深く探求
することで、自分の価値観の確立や社会の進むべき方向に
ついて考えを深めることができる。
2019年11月23日に日本でレビュー済み
これを読むと政治、政策策定にいいことはわかるが、企業の経営判断の指標にも大いに役立つ。
平易な言葉で書かれていてわかりやすい。
平易な言葉で書かれていてわかりやすい。
2010年12月26日に日本でレビュー済み
読み易いし「なにが書いてあるか」はよく分かる
しかし読み終わっても何かを得られた感じがしない
というのが正直な感想です
もちろん語彙に関してははじめて知ったことも多いけれど
そういう部分ではない「物の考え方」という部分で
あたらしさがなくがっかりしました
扱われている項目もページ稼ぎというか
なぜあえてそれを扱わないといけないのか
と思うようなものもいくつかありました
たとえば喫煙やドーピング
禁煙の根拠についても聞いたこともない新しい根拠
でも書かれていたら必要性も感じるのでしょうが
すでに耳にタコができるほどされている陳腐なものだし
小谷野敦あたりが聞いたら失笑するでしょう
一方ドーピングはあまりに一般性がなさすぎでしょ
ドーピングをやるかやらないかの選択を迫られる
読者なんて何人いるんだっていう
そしてそういう人たちならすくなくとも
このレベルのことは考えているでしょう
まあ他の項目も似たり寄ったり・・・
いくら初学者相手といっても多少物を考えたことのある人なら
このくらいのことは考えているわけで
もう一歩踏み込んだ議論がほしいところでした
唯一動物の権利論のところが必要性を感じた項でした
私たちの日常にかかわることであるにもかかわらず
もともと興味すらない人も多いので
そういう人たちに読んでもらってこれをきっかけに
興味を持ってくれるとよいと思います
ただ心配なのはこのレベルで議論をやめてしまうと
反対派に「しょせん動物権利論の根拠ってこの程度か」
と思われかねないことです
少なくとも素人でも思いつくような反論に関しては
もっと取り上げて丁寧に議論してほしかった
またさきほどの取り上げる項目の必要性
ということとも関連すると思いますが
本書は各項目をほぼ独立で議論していて
項目間の関連が希薄なのが「浅さ」を
感じさせる要因なのではないでしょうか
たとえばもっと生命倫理に焦点を絞って
脳死・安楽死・死刑・クローン・動物の権利・・・
といった各項目についてひとつの一貫した立場から
すなわち同じ根拠で議論すれば説得力も増すし
全体に深みが出たのではないかと思います
(もちろん他のもっとよい構成もありうると思います)
しかし読み終わっても何かを得られた感じがしない
というのが正直な感想です
もちろん語彙に関してははじめて知ったことも多いけれど
そういう部分ではない「物の考え方」という部分で
あたらしさがなくがっかりしました
扱われている項目もページ稼ぎというか
なぜあえてそれを扱わないといけないのか
と思うようなものもいくつかありました
たとえば喫煙やドーピング
禁煙の根拠についても聞いたこともない新しい根拠
でも書かれていたら必要性も感じるのでしょうが
すでに耳にタコができるほどされている陳腐なものだし
小谷野敦あたりが聞いたら失笑するでしょう
一方ドーピングはあまりに一般性がなさすぎでしょ
ドーピングをやるかやらないかの選択を迫られる
読者なんて何人いるんだっていう
そしてそういう人たちならすくなくとも
このレベルのことは考えているでしょう
まあ他の項目も似たり寄ったり・・・
いくら初学者相手といっても多少物を考えたことのある人なら
このくらいのことは考えているわけで
もう一歩踏み込んだ議論がほしいところでした
唯一動物の権利論のところが必要性を感じた項でした
私たちの日常にかかわることであるにもかかわらず
もともと興味すらない人も多いので
そういう人たちに読んでもらってこれをきっかけに
興味を持ってくれるとよいと思います
ただ心配なのはこのレベルで議論をやめてしまうと
反対派に「しょせん動物権利論の根拠ってこの程度か」
と思われかねないことです
少なくとも素人でも思いつくような反論に関しては
もっと取り上げて丁寧に議論してほしかった
またさきほどの取り上げる項目の必要性
ということとも関連すると思いますが
本書は各項目をほぼ独立で議論していて
項目間の関連が希薄なのが「浅さ」を
感じさせる要因なのではないでしょうか
たとえばもっと生命倫理に焦点を絞って
脳死・安楽死・死刑・クローン・動物の権利・・・
といった各項目についてひとつの一貫した立場から
すなわち同じ根拠で議論すれば説得力も増すし
全体に深みが出たのではないかと思います
(もちろん他のもっとよい構成もありうると思います)
2010年12月2日に日本でレビュー済み
高校時代に「倫理社会」という授業があったと記憶しているが
そのような哲学史まがいの内容や、「道徳の時間」のように
ある価値観への恣意的な誘導とは一線を画す入門書である。
入門書であるからして、もちろん難しい用語は使っていない。
しかし第一章を読むだけで、普段は何気なく使ってしまう
「道徳」「規範」「善」などという単語について、私たちが
いかに「軽く」取り扱ってしまっているかを痛感させられる。
読み進むと、倫理学といえども「正義」「自由」「脳死」
などという難問に対し、明確な、唯一の回答を導き出せるわけではない、
ということが判ってくる。
だからといってそこで思考放棄してしまうのではなく、
著者の書くように、身の回りの物事について
筋道だった自分なりの答えを出すことについて、
吟味なり、せめて心がけていくことが大事なのであろう。
本書を通読して、倫理学という学問の考え方については、
だいぶ「スッキリ」した気がする。願わくば本書を足がかりに
自分の思いを明快に「〜べき」と云える言葉を身につけたいものだ。
そのような哲学史まがいの内容や、「道徳の時間」のように
ある価値観への恣意的な誘導とは一線を画す入門書である。
入門書であるからして、もちろん難しい用語は使っていない。
しかし第一章を読むだけで、普段は何気なく使ってしまう
「道徳」「規範」「善」などという単語について、私たちが
いかに「軽く」取り扱ってしまっているかを痛感させられる。
読み進むと、倫理学といえども「正義」「自由」「脳死」
などという難問に対し、明確な、唯一の回答を導き出せるわけではない、
ということが判ってくる。
だからといってそこで思考放棄してしまうのではなく、
著者の書くように、身の回りの物事について
筋道だった自分なりの答えを出すことについて、
吟味なり、せめて心がけていくことが大事なのであろう。
本書を通読して、倫理学という学問の考え方については、
だいぶ「スッキリ」した気がする。願わくば本書を足がかりに
自分の思いを明快に「〜べき」と云える言葉を身につけたいものだ。
2010年11月23日に日本でレビュー済み
倫理学の入門書として、とても良いものだと感じた。
はじめに、倫理学が、哲学の一部であるということ、「道徳」と「倫理」の違いなど、およそ倫理学を専攻していた人であれば、他者に説明する際、最初の躓きの石となる事柄を、分かりやすく、簡潔に説明している。
対象としているのは、主に、古典的な議論や、あるいは、規範倫理学、応用倫理学で、それ以外のビジネス倫理、情報倫理等については、特に述べられていない。
また、筆者も、その旨を断っている。
内容については、哲学系の雑本に多い、素人と思われる人が書いたような、哲学を無理に単純化し、「なんだ、哲学って簡単じゃん」と思わせるようなものではなく、きちんと論理的に筋の通った叙述をしており、その点、安心できる。
近年の日本における政治的、哲学的思潮として、しばしば登場する「リベラリズム」と「リバタリアニズム」、「大きな政府」、「小さな政府」についての説明も分かりやすかった。
倫理学の入門書として、お薦めできる一書である。
はじめに、倫理学が、哲学の一部であるということ、「道徳」と「倫理」の違いなど、およそ倫理学を専攻していた人であれば、他者に説明する際、最初の躓きの石となる事柄を、分かりやすく、簡潔に説明している。
対象としているのは、主に、古典的な議論や、あるいは、規範倫理学、応用倫理学で、それ以外のビジネス倫理、情報倫理等については、特に述べられていない。
また、筆者も、その旨を断っている。
内容については、哲学系の雑本に多い、素人と思われる人が書いたような、哲学を無理に単純化し、「なんだ、哲学って簡単じゃん」と思わせるようなものではなく、きちんと論理的に筋の通った叙述をしており、その点、安心できる。
近年の日本における政治的、哲学的思潮として、しばしば登場する「リベラリズム」と「リバタリアニズム」、「大きな政府」、「小さな政府」についての説明も分かりやすかった。
倫理学の入門書として、お薦めできる一書である。
2011年3月30日に日本でレビュー済み
あまりに表面的だし散漫で雑学集みたいな感じ。「試験に出る倫理」みたいな?
最近そういう入門書が多い気がする。読み易さだけを追求して大事な部分が抜けているというか。初心者向けというのと高いレベルというのは両立可能だと思うし、実際に両立できている良書もいっぱいある。
本書に話を戻すと、議論が飛躍があってすぐには納得できず、より突っ込んで考えると「なんで?」というところが結構多い。専門家にとってはある程度「当たり前」な議論なのかもしれないが、入門書なのだからその辺りをもう少しスペースを割いて丁寧に説明してほしい。倫理にとって大事なのはたんに「こういうのが倫理のテーマになっていますよ」というだけではなく「なんで?」の部分だと思う。
たとえば、児童ポルノはダメだというところで、著者によるとその根拠は労働基準法に反するからだと言う。それはいいのだが、その法律の倫理的根拠が書かれていないので中途半端感が否めない。労働基準法の倫理的根拠についてよく知っている人ならそれで納得できるのかもしれないけど、初心者にそれで理解しろと言うのは無理でしょう。
全体的にそういう中途半端感が大きい。その原因はすでにノーワンノウズ氏が指摘しているが、いろいろなトピックを詰め込みすぎたせいだろう。主要なものに絞った方がよかった。確かにドーピングの項とか必要ないし、児童ポルノの項もそもそも肯定している人自体がきわめて少ないのだし(児童ポルノ好きですらそれが倫理的に正しいと思っている人は少ないのではないだろうか)、わざわざ論じる必要性を感じない。動物倫理の項も散漫でまとまりがない。誤解されることが非常に多い分野なだけに、下手に少ないスペースで書かないでほしかった。
あと気になったのは、禁煙の議論で、はじめから「飲酒はOKだけど禁煙はダメ」という結論に誘導するための議論構成になっているように感じる(ちなみに私は禁煙派だし、飲酒は好きだがそれでもそう感じる)。素人の私でもいくらでも反論を述べることができるレベルなのである(その反論で著者が納得するか、著者から再反論されてそれを私が納得するかは問題ではない。「本書に書かれた」議論がそのレベルだということ)。
他の議論についてそのような議論が散見した。これも少ないスペースで無理やり論じてしまったからだろう。
だが、初心者向けだからこそもっと丁寧に議論しなければならないのではないか?そういう意味で、読み易さを追求して逆に分かり難くなってしまうという本末転倒なことになってしまっている。
後は、これもすでにノーワンノウズ氏が指摘しているが、構成の問題もあるだろう。一冊の本を通して論理的に一貫した態度で丁寧に議論してほしかった。
あとこれは蛇足になるが、主張がすべて生温いのも気になった。もちろん過激であればよいというものではないし、論理的にしっかりさえしていればいいのだが、そういうところも含めて本書の出版意義が今一つ読者に伝わってこない気がした。
最近そういう入門書が多い気がする。読み易さだけを追求して大事な部分が抜けているというか。初心者向けというのと高いレベルというのは両立可能だと思うし、実際に両立できている良書もいっぱいある。
本書に話を戻すと、議論が飛躍があってすぐには納得できず、より突っ込んで考えると「なんで?」というところが結構多い。専門家にとってはある程度「当たり前」な議論なのかもしれないが、入門書なのだからその辺りをもう少しスペースを割いて丁寧に説明してほしい。倫理にとって大事なのはたんに「こういうのが倫理のテーマになっていますよ」というだけではなく「なんで?」の部分だと思う。
たとえば、児童ポルノはダメだというところで、著者によるとその根拠は労働基準法に反するからだと言う。それはいいのだが、その法律の倫理的根拠が書かれていないので中途半端感が否めない。労働基準法の倫理的根拠についてよく知っている人ならそれで納得できるのかもしれないけど、初心者にそれで理解しろと言うのは無理でしょう。
全体的にそういう中途半端感が大きい。その原因はすでにノーワンノウズ氏が指摘しているが、いろいろなトピックを詰め込みすぎたせいだろう。主要なものに絞った方がよかった。確かにドーピングの項とか必要ないし、児童ポルノの項もそもそも肯定している人自体がきわめて少ないのだし(児童ポルノ好きですらそれが倫理的に正しいと思っている人は少ないのではないだろうか)、わざわざ論じる必要性を感じない。動物倫理の項も散漫でまとまりがない。誤解されることが非常に多い分野なだけに、下手に少ないスペースで書かないでほしかった。
あと気になったのは、禁煙の議論で、はじめから「飲酒はOKだけど禁煙はダメ」という結論に誘導するための議論構成になっているように感じる(ちなみに私は禁煙派だし、飲酒は好きだがそれでもそう感じる)。素人の私でもいくらでも反論を述べることができるレベルなのである(その反論で著者が納得するか、著者から再反論されてそれを私が納得するかは問題ではない。「本書に書かれた」議論がそのレベルだということ)。
他の議論についてそのような議論が散見した。これも少ないスペースで無理やり論じてしまったからだろう。
だが、初心者向けだからこそもっと丁寧に議論しなければならないのではないか?そういう意味で、読み易さを追求して逆に分かり難くなってしまうという本末転倒なことになってしまっている。
後は、これもすでにノーワンノウズ氏が指摘しているが、構成の問題もあるだろう。一冊の本を通して論理的に一貫した態度で丁寧に議論してほしかった。
あとこれは蛇足になるが、主張がすべて生温いのも気になった。もちろん過激であればよいというものではないし、論理的にしっかりさえしていればいいのだが、そういうところも含めて本書の出版意義が今一つ読者に伝わってこない気がした。