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超大恐慌の時代 単行本 – 2011/6/24
しかし、現実はそうではない。今後、世界経済は確実に「二番底」(Double Dip)に向かっていく。それにともない、わが国の経済もさらに低迷を続け、大震災の後遺症から立ち直れないばかりか、場合によってはクラッシュしてしまうような状況も考えられる。
本書では、震災不況にあえぐ日本の根本的な諸問題から、日本からは見えてこない深刻な経済危機にあるアメリカ、スペイン破綻に端を発する世界恐慌の可能性、終わりへの始まりにも思える中国経済のバブル崩壊の予兆、大混乱に陥った中東問題など、著者独自の視点で論及。
私たちが生きる未来の過酷な現実をあぶりだしながら、望ましくはないが、極めて確率の高い、世界経済が破産へ向かう恐怖のシナリオを活写する。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社日本文芸社
- 発売日2011/6/24
- ISBN-104537258357
- ISBN-13978-4537258356
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商品の説明
著者について
77年に早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、同年から85年までアメリカ留学。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。
82年 以来、「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。現在「ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン」代表取締役、拓殖大学日本文化研究所客員教授、モンゴル国際経済商科大学客員研究員、日米保守会議理事・事務局長。
主な著書に『経済英語に強くなる本』(PHP研究所)、『劣化列島日本』『「円」の消える日』(以上廣済堂出版)、『「世界地図」の切り取り方』『国家破産以後の世界』(以上光文社ペーパーブックス)などがある。
登録情報
- 出版社 : 日本文芸社 (2011/6/24)
- 発売日 : 2011/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4537258357
- ISBN-13 : 978-4537258356
- Amazon 売れ筋ランキング: - 649,784位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

藤井厳喜(ふじい・げんき) http://www.gemki-fujii.com/
国際政治学者。未来学者。詩人。
『ニュース女子』レギュラー出演。
虎ノ門ニュース(第1・第3水曜日レギュラー)出演。
会員制インターネットチャンネル「ワールドフォーキャスト」配信中。
http://gemki-fujii.com/wf/
2016年まで毎週火曜22時~FMラヂオつくば #kgproject にレギュラ出演♪(番組終了)
(翌放送日に以下のURLに過去のコンテンツを公開しています)
https://www.mixcloud.com/kennysuzuki18/
軍事・経済・文明論も含む総合的な視野から国際政治を論ずる。その的確な近未来予測には定評があり、予測のプロの間でも評価が高い。
1952年(昭和27年)東京都江戸川区生まれ。本名:昇。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。1977 〜 1985年、アメリカ合衆国へ留学。クレアモント大学大学院で政治学修士号取得。ハーバード大学政治学部大学院へ進み、政治思想のハーベイ・マンスフィールド教授、哲学のジョン・ロールズ教授(『正義の理論』の著者)、ハンチントン教授(『文明の衝突』の著者)、社会学のエズラ・ボーゲル教授(『ジャパン・アズNo.1』の著者)等に師事。政治学博士課程修了。
ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員、政治学部助手を経て帰国。
1989 〜 1992年、ラジオ文化放送(JOQR)でニュースキャスター。TV朝日「朝まで生TV」等に出演。
大手信託銀行、大手証券会社等の顧問、財界人の個人アドバイザーを務める。
米ブッシュ・ジュニア政権誕生を予期し、1999年、岡崎久彦元駐タイ大使等の協力を経て、日米保守会議を創設。リチャード・アーミテージ元米国務副長官、ロバート・ゼーリック世界銀行総裁(共に当時は民間人)等を日本に招聘し、日米政界間のパイプ造りに奔走。
著書は第一作の『世界経済大予言』(1984年)以来、編・訳著、共著を含め、最新刊『国境ある経済の復活』で70作目。
英語関係の著作も韓国語に翻訳された『経済英語に強くなる本』(PHP研究所)等、数冊ある。
明治大学・麗澤大学等で、政治学・国際関係論・英語などの教鞭をとった。
エディット・ピアフ「愛の賛歌」等のシャンソンの新訳詞、オリジナル曲の作詞も多数ある。
株式会社ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役。
『厳喜に訊け!』を中心に、YouTube( http://www.youtube.com/user/zingrace1213 )やニコニコ動画を通じて日英両語で世界に情報を多数発信している。
『藤井厳喜アカデミー』シリーズ第2弾「経済篇:日本を復活させる智恵─増税を許すな!復興財源はこうして創れ!」http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7
が好評である。
無類の動物好き、猫好きである事からNET上では「ニャンコ先生」と愛称され、「ネコウヨ党総裁」でもある。
公式HP http://www.gemki-fujii.com/
"未来が分かる『" Fujii's Focus For Future』(藤井厳喜公式ブログ)は人気が高い。http://www.gemki-fujii.com/blog/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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雑誌と変わらない情報の羅列やスピードだけで出る本とは、毎回一線を画した、超サービス精神旺盛で、読者に決して損はさせません的な「藤井厳喜ワールド」は、本の雰囲気は変わっても、ここは変わらずで、げんき本ファンとしては嬉しいです。
さて、内容の濃さ、結構、この著者は「アングラマネー経済ウォッチング」が得意なこともあって、他の学者さんが書いている経済本では読めない「裏話」が毎回面白い。「どんと来い!大恐慌」やその他、過去の著作でもそうでしたが、今回も、リーマンショックの引き金を引いた「アングラマネー規制」のその後が、詳細に語られており、続編が知れたのは面白かったです。(詳細はネタばれになってしまうので、是非、御一読を勧めます。)
私も中東の章は本当に良かったですし、最近出て立ち読みした「中東情勢がわかる●●」と称するそれだけを売りにした本1冊分より、充実してました。既に書評を書いてる人と重なるので、私は敢えて、他の感想を。
その他で面白かったのは、他の日本語で出ている書物では読めない、
「アイルランド経済とアングラマネーセンター」との関係の話。
・ 通貨「ユーロ」が果たした、裏経済を活発化させてしまった構造的役割。
・ 歴史的に続く、ドイツとアメリカの関係、現在ではユーロとドルのライバル的力関係の何故について。
・ 大覇権国家であったポルトガルが、いつから現在の姿に変わっていったか。
・ PIIGS諸国に金を貸す側のドイツの方にもある問題点や課題。
・ スペイン経済とは、どういう構造をもっているか、の詳細。
等々、列挙したらキリがないかもしれませんが、「読み物としてスリリングに楽しめる裏話」から見える世界経済の循環を通して、世界経済と日本経済のかかわり、お金の流れの近年の流れが、一気に整理ができたところが、勉強になりました。
経済の専門家であり、未来学者、国際政治学者という著者の「未来」をマクロに予告する視点は、毎回参考になります。
この辺りは過去の著作でいうと『世界地図の切り取り方』という本の経済部分の続編といった印象もありました。
いよいよ中国住宅バブルは崩壊し始めたとか、そういうニュースもチラホラ流れ出しています。
それが日本経済にどうかかわってきており、どういうリスクがあるのか、
読むと「恐ろしくなり」読後感は「ブルーになる」という人も多いオチの著作ではありますが、
知らずに巻き込まれるよりは、事実は知って直視しておきたいという人に、確かにお勧めです。
心地よく安心感を得たい、という人には、精神的にキツイ気持ちを与える可能性もある・・・謂わば「覚悟を持って手に取るとよい」本ですね。
ただ、日本が経常赤字国転落するのは輸出が減り貿易収支が赤字になるからとあるが、現在の経常修士黒字は所得収支(外国からの配当やロイヤリティ収入)が黒字であることが支えているのであり、その点が全く触れられていないのは疑問。増税でなく公共投資で日本経済浮揚を提案しているのはは適切な方策。
250ページで菅首相が与謝野「財務大臣」を迎え入れたとあるが、経済財政政策担当大臣が正しい。
二度、の元寇に、二度とも神風は吹いたのである。
しかし、大東亜戦争末期、国民の悲願を裏切って、神風は吹かなかった。
愚かな人間は、幸運を祈るが、賢明な人間は因果関係を信ずる。
現在の日本で、復興や絆や「日本は強い国」などの言葉が繰り返される度に、私は一種の気味の悪さを覚えてきた。
何か、そういう言葉を唱えてさえいれば、震災からの復興が叶うとでも言わんばかりの「神頼み」である。
そんな薄気味の悪さを覚えている時に、この本を読んだ。
成る程、藤井厳喜氏が日本と世界の現状を分析すると、こういうことになるのか…、と改めてその現実感覚に共感した。
読者の中にはこの本が、あまりに悲観的すぎ、否定的過ぎる、と感じる者もいるだろうと思う。
しかしよく読めば、この悲観論の底にあるのは、著者の日本という国を想う気持ちである。
この著者の著作は、常に一見、悲観論を唱えているようでありながら、現実を直視する中に未来への方策を探り、歩むべき道を提言するといった類いのものであった。
この時期にこのような本を上梓するのは中々に勇気のいることだと思われるが、敢えて「悪役を買って出よう」という著者の確信犯的な決意を私は評価したいと思う。
経済予測に関しては、もう少し楽観的な見通しもあり得るかもしれないが、私が特に興味を惹かれたのは、中東動乱に関する第3章であった。
この章は、経済分析というよりは政治分析であり、政治的な近未来予測である。
特に、SNSが如何なる政治的混乱を引き起こすかということを、事細かく分析している。
そして、この現象は、発展途上国のみならず、今後、先進国の政治にも起きて来る現象のように思われる。
著者が掲げた公式、即ち「Twitter × facebook × Wikileaks = カオス(無秩序)」は、誠に興味深い。
SNSは、従来、政治参加の手段であり、寧ろ秩序を形成する方法の1つと見なされて来たようだが、最近では明らかにその秩序破壊力の方が表立ってきた。
これが今後、先進国政治にどのような影響を与えるかは、興味深い観察点となる。
残念ながら日本では、SNSは政治的には殆ど無力のようであるが、今後何らかの動乱を引き起こす可能性がないとは言えない。
この本を読み終わっての第一の感想は、やりばのない絶望感であるが、内容を反芻してみれば、その徹底した悲観論の中に寧ろ、一種の爽快感を覚えた。
大衆受けする本では決してないが、真面目にモノを考える人には、薦めたい、かなりハードでシリアスな一冊である。
みごとなちゃぶ台返しです。主張がまたまた180度変わりました。実に見事な変節ぶりです。感動しました。
日本は「大丈夫」じゃなかったのか。
まあ「ドン大」以前は「日本は2008までに破産する」などと主張しておいて、2008に「ドン大」では「大丈夫」と主張を一転。
そして、今回もみごとに変節してしまいました。
さて、こうなると次の変節はいつ、どのような形になるか大変たのしみです。
みんなで予想して楽しみましょう。
その私の記念すべき、自分で買った初の「世界経済本」になります。
地元の商店を中心とした経済の勉強会に夫婦で一緒に参加する事になり、自営業の主婦・店長などおばさんも沢山いるから、という事で、講演会の席につきました。
驚いたのは、大学で国際関係などを教えてらっしゃる専門家の人なのに、一主婦のそぼくな質問から、OLさん、お母さん方にまで、あまりに丁寧に、2011年、今年になってからニュースに出たことを、はじめて聞く人達にも何度でも親切に噛み砕いてお話ししてくださったのが、この本の著者でした。
はたで見ていても、この暑い中、気の毒になるくらい、他愛ない質問や愚痴のようなことでも、あまり熱心に解説してくださっていたので、こういう人の本だったら買った方がいいと思って、読む事になりました。田舎まで、わざわざ来て下さり、申し訳ない気持ちになったくらい感謝しています。
欧州経済の部分はやや(文章は凄く読みやすく、図表も一杯なので、親切な感じでしたが)それでも私には難しい部分もありましたが、それ以外のところは、世界の経済の本ははじめてという私にでも読めました。
震災以後、急に勉強会やお母さん達の情報交換のやりとりの中でも、ニュースの話が出てきて、戸惑っていました。
今まで何とか続けてこれた仕事や生活が、急に影響を受けたり、その速度があまりに速いので、流石に主婦といっても最低限、「世界で何が起きているか」を少しは知っておいたり、誰に聞けばいいのか、どの情報を見ればいいのか、ということを知っていないといけないようになったと痛感しています。
どうもこの著者はもともと、珍しいくらい親切な下町系の方のようで、非常に専門的なのに学者さんっぽくない雰囲気で、普通の主婦や全く無知な人達にも、「どうして伝えたら、一番知るべきニュースのポイントを伝えられるか」ということに非常に長けた方のようです。
ツイッターでも、学生さんや色んな方の質問に答えてらっしゃったり、動画も配信されていたりするようなので。
中東の話は、ここに書評を書かれている方が書かれている通り、物凄くスリリングです。
私、個人的には、「アメリカ経済の章」が、世界の中では身近でとっつきやすく、目から鱗の最新情勢、話題の連続にひきこまれました。物凄く面白かったです。
政治経済のデータ、多くの40代以降の人が「思いこんでいる」アメリカ、ハリウッド映画を通して知るアメリカと、現実のアメリカのギャップが知れ、驚きの連続、ポカーンとしてしまいます。
そしてハドソン川の旅客機事故の裏エピソードの話は、飛行機の安全は勿論、業界で働く彼らのことが、本当に心配になってしまいました。
普通、読みやすい本というのは、あまりに大雑把なことしか書かれていなかったり、抽象化され過ぎていて「子どもニュース」の域を超えません。
この後、息子に勉強するように薦めますが、そうした種とは全く違い、寧ろ恐らくは、世界経済の専門書のコーナーで出ている本よりも詳しくて最前線の情報が一杯含まれてると思いますが、堅苦し過ぎるようなところがないので、ゆっくり読めば、分かりますよ。
色んな放射能汚染のコーナーにある本や雑誌の特集号、震災不況をテーマにした本が、今後も出てくると思うのですが、
そういうのに求めたい情報は勿論、もっと広くのニーズに応えられる素晴らしく丁寧で、恐ろしいタイトルや厳しい現実を伝える内容の本でありながら、著者の人柄がどこか出ていてどこまでも親切という、お得な本だと思います。