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ナイトランド 単行本 – 2002/5/1
- 本の長さ550ページ
- 言語日本語
- 出版社原書房
- 発売日2002/5/1
- ISBN-104562035102
- ISBN-13978-4562035106
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
百万年後の死にゆく地球。最愛の妻を亡くした主人公は、ふとした拍子にこの未来へと飛翔する。失ったはずの妻の声を頼りに、夜の世界(ナイトランド)へと踏み出すのだが…。月刊ペン社80、81年刊の再刊。
登録情報
- 出版社 : 原書房 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 550ページ
- ISBN-10 : 4562035102
- ISBN-13 : 978-4562035106
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,129,468位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,459位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔月刊ペン社の『妖精文庫』で出て以来長らく絶版だったが、原書房から復刊されて、それも絶版となって以来やっと手に入った。この本のポイントは冒頭のナイトランドの光景描写のみであり、他は読む必要はない。それだけでもホジスンの異世界描写は通常の怪奇小説を軽く突き放して圧倒的才能で迫ってくる。怪奇小説マニアだったら絶対入手しなければならない名作である。それ以外の部分は聊か凡庸な長文でしかないが、そんなことはどうでも良い。荒俣宏も超力訳であり、是非読んでほしいという気持ちがひしひしと伝わってくる。絶対的推薦作であり、是非一読して欲しい。
2010年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「わたし」によって語られる奇想天外な未来の地球。イメージ喚起の壮絶さはこの作家一流のものですが、愛する妻を失った現代の「わたし」が未来に意識を投じたときにもっとも望むものは何だったのか……。
単なるSFやファンタジーだと思って読む人は最初は肩透かしを食らうかもしれません。
けれどもファンタジーとは「世界を創造する」作業だとするとこの一作は完璧にそれに成功しています。
そして「わたし」の名が最後まで一切作中に登場しない、誰も彼の名を呼ばないところに、作者の仕掛けを感じます。彼の名を知り、呼ぶことができるのは、彼の最愛の妻である亡くなったその女(ひと)と、未来においてめぐり合う美しい乙女だけなのです。
奇怪な設定、芳醇なイメージ、幾多の危難を乗り越えて、遂に愛する者をわが腕に抱き、あらゆるものを手中にしながら、「わたし」の心はなお敬虔な思いに震えるのです。
その謙虚さと真摯さが、本作に不思議な明るさを投じています。
閉鎖され、外敵に脅かされつつも人類最後の橋頭堡である場所で、そこしか知らずに生まれ、死ぬ、無数の人類の生活も、その場所なりの満足を備えた静かで明るい暮らしです。
これほどの危機的状況にありながら、人はただ、己の内に抱いているたったひとつの憧れだけで毅然と頭をもたげて生き、死を受け入れられるものなのでしょう。
作中で「わたし」が読者に語りかけるシーンは感動的です……「愛」を知らずにいる者を慰めたい、「愛」に焦がれ、「愛」を求め、得るために「わたし」はこれだけの時を待ち、越えて、そうして乙女を得たのですから……。
復刊を決断された出版社とそれを願い続けてくださった荒俣先生に心から敬意を表します。
「今」だからこそ求められる話がある。
これはそんな一冊です。
単なるSFやファンタジーだと思って読む人は最初は肩透かしを食らうかもしれません。
けれどもファンタジーとは「世界を創造する」作業だとするとこの一作は完璧にそれに成功しています。
そして「わたし」の名が最後まで一切作中に登場しない、誰も彼の名を呼ばないところに、作者の仕掛けを感じます。彼の名を知り、呼ぶことができるのは、彼の最愛の妻である亡くなったその女(ひと)と、未来においてめぐり合う美しい乙女だけなのです。
奇怪な設定、芳醇なイメージ、幾多の危難を乗り越えて、遂に愛する者をわが腕に抱き、あらゆるものを手中にしながら、「わたし」の心はなお敬虔な思いに震えるのです。
その謙虚さと真摯さが、本作に不思議な明るさを投じています。
閉鎖され、外敵に脅かされつつも人類最後の橋頭堡である場所で、そこしか知らずに生まれ、死ぬ、無数の人類の生活も、その場所なりの満足を備えた静かで明るい暮らしです。
これほどの危機的状況にありながら、人はただ、己の内に抱いているたったひとつの憧れだけで毅然と頭をもたげて生き、死を受け入れられるものなのでしょう。
作中で「わたし」が読者に語りかけるシーンは感動的です……「愛」を知らずにいる者を慰めたい、「愛」に焦がれ、「愛」を求め、得るために「わたし」はこれだけの時を待ち、越えて、そうして乙女を得たのですから……。
復刊を決断された出版社とそれを願い続けてくださった荒俣先生に心から敬意を表します。
「今」だからこそ求められる話がある。
これはそんな一冊です。
2010年9月10日に日本でレビュー済み
前半がとにかく恐ろしく、かつスリリングです。
まさにラブクラフトの先駆者、という感じで
頭がおかしくなりそうな怪異の設定に身の毛が
よだちます!!
魂が永遠に幽閉され、苦しめられ続ける空間、とか・・・。
それが後半いきなり、ラブロマンスに変わり、
怪奇も冒険も薄くなって「アレ?」
なのですが、そこがホジスンらしい、ついてけないけど
異常な熱気、なゆえんで、我慢しても読む価値あります。
「異次元を覗く家」でも、同様の趣向がありました。
怪奇と異世界への異常な執着、
そして大時代な騎士道精神をうたう愛への渇望、
これが異端作家ホジスンの
現代人に太刀打ちできない魅力とパワーだと、
思うのです。
ラブクラフトは全部読んだ、ジャック・ロンドンの
「星を駆ける者」は凄い!と思う方に
お薦めです!!
まさにラブクラフトの先駆者、という感じで
頭がおかしくなりそうな怪異の設定に身の毛が
よだちます!!
魂が永遠に幽閉され、苦しめられ続ける空間、とか・・・。
それが後半いきなり、ラブロマンスに変わり、
怪奇も冒険も薄くなって「アレ?」
なのですが、そこがホジスンらしい、ついてけないけど
異常な熱気、なゆえんで、我慢しても読む価値あります。
「異次元を覗く家」でも、同様の趣向がありました。
怪奇と異世界への異常な執着、
そして大時代な騎士道精神をうたう愛への渇望、
これが異端作家ホジスンの
現代人に太刀打ちできない魅力とパワーだと、
思うのです。
ラブクラフトは全部読んだ、ジャック・ロンドンの
「星を駆ける者」は凄い!と思う方に
お薦めです!!
2012年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終末期の地球を描いたダークファンタジー。今年で丁度発表から百周年目となる名作古典。
愛する妻を失って嘆き悲しむ男が、遠い未来に転生する。そこは危険な生物達が・・・人類を捕食する動物たち、それらを喰らう花々、実体化し人を襲う邪霊たち・・・が跋扈し人類は巨大なピラミッド型の防御都市を築いて身を守っていた。だが、そこからナイトランドを隔てた先にも小さなピラミッド型の都市があり、そこは滅びに瀕していた。そこに住む、亡き妻の転生とも云うべき乙女のテレパシーを受けて主人公は彼女を救出する為に単身ナイトランドへ旅立つ。
完全版はかなり冗長な部分があると云う事でカット版だが、完全版も読んでみたい。しかし、これでカット版なのだから完全版だと、どのくらいのボリュームになるのだろうか。
愛する妻を失って嘆き悲しむ男が、遠い未来に転生する。そこは危険な生物達が・・・人類を捕食する動物たち、それらを喰らう花々、実体化し人を襲う邪霊たち・・・が跋扈し人類は巨大なピラミッド型の防御都市を築いて身を守っていた。だが、そこからナイトランドを隔てた先にも小さなピラミッド型の都市があり、そこは滅びに瀕していた。そこに住む、亡き妻の転生とも云うべき乙女のテレパシーを受けて主人公は彼女を救出する為に単身ナイトランドへ旅立つ。
完全版はかなり冗長な部分があると云う事でカット版だが、完全版も読んでみたい。しかし、これでカット版なのだから完全版だと、どのくらいのボリュームになるのだろうか。
2006年9月30日に日本でレビュー済み
原文を読んでいないので、本来の雰囲気がわからないのですが、
アクション小説としての側面もあると思う。
訳者の方が、そういう雰囲気で訳してくれていたほうが、
個人的にはよかったかな。
それにしても、未来の地球のイメージがなんともすごい!
インターネットで世界各国のナイトランドの挿絵や表紙を集めているサイトがあります。
ぜひ捜して見てください。
さらにイメージが拡がります。
アクション小説としての側面もあると思う。
訳者の方が、そういう雰囲気で訳してくれていたほうが、
個人的にはよかったかな。
それにしても、未来の地球のイメージがなんともすごい!
インターネットで世界各国のナイトランドの挿絵や表紙を集めているサイトがあります。
ぜひ捜して見てください。
さらにイメージが拡がります。
2003年1月3日に日本でレビュー済み
以前上下巻で出ていたものの再刊。挿し絵は省略され、訳者による新たな紹介文が加えられている。
怪奇小説界の異能児ホジスンの、「ボーダーランド三部作」と並ぶ、心霊的ヴィジョンと科学的幻視によって織り上げられた、暗澹たる愛と冥界下りの物語。
ホジスンの集大成とも言うべき作品だが、惜しむべくは完全版ではないこと。ノーカット版を誰か訳してはくれないものか。
怪奇小説界の異能児ホジスンの、「ボーダーランド三部作」と並ぶ、心霊的ヴィジョンと科学的幻視によって織り上げられた、暗澹たる愛と冥界下りの物語。
ホジスンの集大成とも言うべき作品だが、惜しむべくは完全版ではないこと。ノーカット版を誰か訳してはくれないものか。