残念ながら,今も昔も,「話せば分かる」「何とか穏便に」というのが通用しない凶悪犯,無差別殺人鬼,テロリスト,ストーカー,猟奇的殺人鬼・強姦魔,どこまでエスカレートするか分からない近隣トラブルマニアにいつどこで遭遇してもおかしくないのが現実です。無論,幸いにも大多数の人は,一生こんな災難に遭遇しないかも知れませんが,
残念なことに,交通事故や病気等と同様,人は一定の確率でいつ何時このような災難に遭遇せざるを得ません。「生兵法は大怪我の元」「逃げるが勝ち」「君子危うきに近寄らず」といいますが,そうは問屋が卸さない場合,なすすべもなく屈服してしまえば,相手の好き放題に蹂躙され,財産・名誉・貞操・命まで奪われ,あるいは大切な家族・恋人が陵辱・虐殺されるのを,ただ呆然と見守るだけしかできなくなります。この本の素晴らしいところは,体力に自信がなく,格闘技や武術の経験のない普通の市民でも,避けることのできない最悪の事態に遭遇したとき,自己の人間としての尊厳を守る覚悟を決めれば,どのようにすれば死中に活路を見いだせるかを,著者の実戦経験を踏まえて,かつ,それを著者のような優秀な戦士でない場合にでもどうすればよいかまで踏み込んで,極めて身近で日常的にありふれた身近な道具等の活用等も含めて,極めて具体的・実践的に教えてくれていることです。無論,戦いは賭博と同様,「必勝法」で臨んでも思わぬ敗北を喫することもあるのはやむを得ないことです。しかし,絶体絶命の危機に追いつめられたとき,ただ怖い怖いで虫けらのように踏みつぶされるよりも,例え一縷の望みでもそれに賭けて,人間としての最後の誇りを捨てずに,乾坤一擲,万一かなわぬまでも,痛烈な一矢を報いてやりたいではありませんか。スポーツや格闘技・武術等の解説書同様,単に読むだけ(無論,それだけでもイメージトレーニングと心構えの鍛錬にはなるでしょうが)ではなく,実際に練習してみることも必要でしょうが,この本は,現代のような思わぬ危険に満ちあふれた時代を安全に生き抜く大きな灯台のような存在だと思います。

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とっさの護身術: 女性でもできる暴漢撃退のテクニック (PHPビジネスライブラリー N- 23) 新書 – 1997/5/1
柘植 久慶
(著)
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日1997/5/1
- ISBN-104569556612
- ISBN-13978-4569556611
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
今、目前に刃物を手にした暴漢が現れたら、あなたはどうする? 本書は窮地を脱するための極めて実践的な技術を写真で解説。素手による防戦から身近な物を使った防御まで、いざという時に役立つ一冊。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (1997/5/1)
- 発売日 : 1997/5/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 252ページ
- ISBN-10 : 4569556612
- ISBN-13 : 978-4569556611
- Amazon 売れ筋ランキング: - 279,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 143位護身術
- - 21,711位新書
- - 23,255位エンターテイメント (本)
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2014年1月28日に日本でレビュー済み
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2004年7月19日に日本でレビュー済み
護身術は道場での約束事でならともかく、ちょっとでも相手が意地悪すると途端にかからなくなるものだ。著者も主張されているがこの本に書かれているとおりのことを中途半端で使ってみようと思うのはよくない。ましてや本で読んだ知識だけならなおさらである。犯罪者と出会ってお金で済んだり、単に面子をつぶされたり、それですんだら僥倖というべきである。
本書では様々な状況について暴漢への反撃方法が例示してある。殆どのものはちゃんと練習しなければ使用するのは難しい。中には日本限定で考えると過剰防衛といえるものもある。それでもなお、命の危険
にさらされた時何らかの知識は必要といえる。この本はベストとはいわないが、それでも何も知らないよりはましなのである。
本書では様々な状況について暴漢への反撃方法が例示してある。殆どのものはちゃんと練習しなければ使用するのは難しい。中には日本限定で考えると過剰防衛といえるものもある。それでもなお、命の危険
にさらされた時何らかの知識は必要といえる。この本はベストとはいわないが、それでも何も知らないよりはましなのである。