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聖断: 昭和天皇と鈴木貫太郎 単行本 – 2003/8/1
半藤 一利
(著)
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「この際、自分のできることはなんでもする。私が国民によびかけることがよければ、いつでもマイクの前に立つ」御前会議で天皇は語った。聖断は下り、戦争は終わった。徹底抗戦、一億玉砕論渦巻くなか、平和を希求する天皇と、国家の分断を阻止し、狂乱を既倒に廻らす大仕事をなす宰相との感動の終戦実録。
第一部「日本海軍史とともに」第二部「大侍従長として」第三部「破局の時代にあって」第四部「モーニングを着た西郷隆盛」第五部「聖断ふたたび」
解説を描かれた高木氏はいう。「半藤さんは(本書において)天皇と大元帥の二重性格の相克を主題に据えた。……それこそは、昭和史の根底にある最大の動乱の因子である。無条件降伏をきめたのは天皇である。それを核心として、本書「聖断」は構成された。とくに、終戦工作の内情を究明した部分は圧巻である。今後の史書を修正する人もあるだろう。……ノンフィクション文学の輝かしい成果である」
第一部「日本海軍史とともに」第二部「大侍従長として」第三部「破局の時代にあって」第四部「モーニングを着た西郷隆盛」第五部「聖断ふたたび」
解説を描かれた高木氏はいう。「半藤さんは(本書において)天皇と大元帥の二重性格の相克を主題に据えた。……それこそは、昭和史の根底にある最大の動乱の因子である。無条件降伏をきめたのは天皇である。それを核心として、本書「聖断」は構成された。とくに、終戦工作の内情を究明した部分は圧巻である。今後の史書を修正する人もあるだろう。……ノンフィクション文学の輝かしい成果である」
- 本の長さ397ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2003/8/1
- ISBN-104569629849
- ISBN-13978-4569629841
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対象商品: 聖断: 昭和天皇と鈴木貫太郎
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
徹底抗戦、一億玉砕論が渦巻くなか、平和を希求する昭和天皇と、国家の分断を阻止し、戦争を終結に導いた宰相との感動の物語。「日本敗戦」を描いた不朽の名作。88年文芸春秋刊の新版。
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2003/8/1)
- 発売日 : 2003/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 397ページ
- ISBN-10 : 4569629849
- ISBN-13 : 978-4569629841
- Amazon 売れ筋ランキング: - 332,103位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,338位日本史一般の本
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年、東京・向島生まれ。
東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。
著書は『日本の一番長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『幕末史』など多数。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月20日に日本でレビュー済み
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期待通りの商品で、大変満足しています。内容も充実し、装丁、デザインも気にいています。
2014年7月17日に日本でレビュー済み
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少しずつ、味わいながら、読みます。提督のあるべき姿が、ここにあります。
2020年4月6日に日本でレビュー済み
本書は昭和天皇と鈴木貫太郎の生い立ちから説き起こし、深い信頼で結ばれた君臣が協力して亡国の危機を乗り切るまでを描いたものである。歴史には時にある大事を成し遂げるためにこの世に生を受けたような人物が現れる。この二人はまさしくそれである。著者の書くものは露骨な誘導を含むので好きではないが、そこを差し引いても読む価値はある。
「兵器も人員も底をついている“事実”であり、にもかかわらず、なお勝利のみが叫ばれている悲しい“幻想”であった……そのことは国そのものの徹底的破壊であり、民族の滅亡を意味する」。指導層には立派な経歴の人間が大勢いるが一人として責任を持って指導できる者がいない。現場に努力と忍耐を押しつけるだけなら彼等は何のためにいるのか。ここに至って天皇は「国家の意思を転じ得るのは、自分しかいない」と決意する。
本書ではわずかに触れるだけだが、陸軍はこの期に及んでまたもクーデターを行った。人間が群れて気勢を揚げる時の醜悪さは目を覆いたくなるものがある。最後に歴史を動かしたのが無私で政治性の欠如した人間だったのは闇中に光を見るようだ。結果として、天皇は最後の砦の役割を果たし、国民は最後の砦たる天皇を守りきった。匹夫も志を奪うべからず。これでよかったのだと思いたい。
「兵器も人員も底をついている“事実”であり、にもかかわらず、なお勝利のみが叫ばれている悲しい“幻想”であった……そのことは国そのものの徹底的破壊であり、民族の滅亡を意味する」。指導層には立派な経歴の人間が大勢いるが一人として責任を持って指導できる者がいない。現場に努力と忍耐を押しつけるだけなら彼等は何のためにいるのか。ここに至って天皇は「国家の意思を転じ得るのは、自分しかいない」と決意する。
本書ではわずかに触れるだけだが、陸軍はこの期に及んでまたもクーデターを行った。人間が群れて気勢を揚げる時の醜悪さは目を覆いたくなるものがある。最後に歴史を動かしたのが無私で政治性の欠如した人間だったのは闇中に光を見るようだ。結果として、天皇は最後の砦の役割を果たし、国民は最後の砦たる天皇を守りきった。匹夫も志を奪うべからず。これでよかったのだと思いたい。
2004年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鈴木貫太郎と言えば、終戦時の総理大臣だったという知識しかなく、見たことある写真もその時のやさしそうな老首相でした。
そんな鈴木貫太郎が、元海軍の大将であり、昭和天皇の侍従長までも勤めていたとは…
彼は『奉公十則』の精神を海軍、侍従長そして首相になっても貫き通しました。その実直な精神は、彼の周囲の人ばかりでなく、時には敵対する人にまで影響を与え。人々の心を軟化させる力を持っていました。
現人神と言われていた天皇と、心を通わせることができたのもこの精神と心根の優しさのおかげでしょう。
人と人とがこれほど信頼し合えるなんて、まして天皇となんて…本書の中で多く語られている昭和天皇と鈴木貫太郎との信頼感は読んでいて本当に感動しましす。その他にも、昭和天皇と白川大将との絆、鈴木貫太郎と阿南陸相との絆、極限の状況の中で、これほどお互いを信じられるのか…と、涙が出そうなほど感動します。
『心はいつも清々している』といって生きてきたいと心から思いました。
本当にすばらしい本に巡り会うことができました。
そんな鈴木貫太郎が、元海軍の大将であり、昭和天皇の侍従長までも勤めていたとは…
彼は『奉公十則』の精神を海軍、侍従長そして首相になっても貫き通しました。その実直な精神は、彼の周囲の人ばかりでなく、時には敵対する人にまで影響を与え。人々の心を軟化させる力を持っていました。
現人神と言われていた天皇と、心を通わせることができたのもこの精神と心根の優しさのおかげでしょう。
人と人とがこれほど信頼し合えるなんて、まして天皇となんて…本書の中で多く語られている昭和天皇と鈴木貫太郎との信頼感は読んでいて本当に感動しましす。その他にも、昭和天皇と白川大将との絆、鈴木貫太郎と阿南陸相との絆、極限の状況の中で、これほどお互いを信じられるのか…と、涙が出そうなほど感動します。
『心はいつも清々している』といって生きてきたいと心から思いました。
本当にすばらしい本に巡り会うことができました。
2014年11月7日に日本でレビュー済み
終戦という歴史的決断がどのように行われていったかというのが詳しく述べられている。
特に首相であった鈴木貫太郎氏を中心に書かれている。
これを読むと、当時の決断の難しさが分かった。
非常に難しい状況を突き進んでいく姿が参考になった。
特に首相であった鈴木貫太郎氏を中心に書かれている。
これを読むと、当時の決断の難しさが分かった。
非常に難しい状況を突き進んでいく姿が参考になった。
2010年6月2日に日本でレビュー済み
日本の憲政で、鈴木貫太郎さんほど
「もっと知られて良い人」はいないと思う。
日露戦争での大活躍、2.26事件での強運
奥さんである鈴木たかさんと昭和天皇とのつながり、
そして昭和天皇の「ご聖断」を引き出した決断力。
総理大臣への就任にあたって
昭和天皇に「お願い」をされた政治家は
鈴木貫太郎さんしかいないだろうし、
その「お願い」を見事に実現した鈴木貫太郎さんの実直さ。
そして、事あるごとに立場を超えて
最高級の知性をぶつけ合って語り合う。
その姿は「親子」のようだったそうだ。
今の時代に鈴木貫太郎さんのような知性と決断力と人柄を
兼ね備えた人材はどれほどいるだろうか。
「もっと知られて良い人」はいないと思う。
日露戦争での大活躍、2.26事件での強運
奥さんである鈴木たかさんと昭和天皇とのつながり、
そして昭和天皇の「ご聖断」を引き出した決断力。
総理大臣への就任にあたって
昭和天皇に「お願い」をされた政治家は
鈴木貫太郎さんしかいないだろうし、
その「お願い」を見事に実現した鈴木貫太郎さんの実直さ。
そして、事あるごとに立場を超えて
最高級の知性をぶつけ合って語り合う。
その姿は「親子」のようだったそうだ。
今の時代に鈴木貫太郎さんのような知性と決断力と人柄を
兼ね備えた人材はどれほどいるだろうか。
2002年5月28日に日本でレビュー済み
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2006年4月22日に日本でレビュー済み
最初にこの本を読んだ時には、鈴木貫太郎と天皇との個人的な信頼関係や、阿吽の呼吸というものが感じられた。
今、「昭和天皇による『天皇観』」などを読んで読み直してみると、この終戦にむけての様々な人間たちの葛藤を描いた書物は、実は、「昭和天皇」自身の苦悩を〜表に見せずに〜描ききっていると感じられた。
昭和天皇は、「君臨すれども統治せず」というイギリス王朝の方向を指示し、自らの意に沿わない軍部の行動にも自省されていた。唯一、2・26事件で「大元帥」としての力を行使してしまう。これ自体は、決して誤りではなかったが、昭和天皇は、これを境にさらに「君臨すれども統治せず」に傾いていかれる。アメリカとの戦争に誰よりも反対しながら、それを表に現すことは自制された。
終戦に当たって、当然のことながら、「大元帥」であっても「統治」しない天皇が、終戦について意見を述べたりすることは昭和天皇の天皇観からすれば、「違反」である。
しかし、鈴木貫太郎はそのことを知りながら、敢えて最後の判断を昭和天皇に求める。結果は正しかったに決まっている。しかし、昭和天皇は、天皇としてどうあるべきかと国民の苦悩とを考え抜いて、最後に再度「統帥権」を自ら実行する。
このような立場に置かれた人間の苦悩は如何ばかりであったろう。
読み返して、涙が出てきた。
今、「昭和天皇による『天皇観』」などを読んで読み直してみると、この終戦にむけての様々な人間たちの葛藤を描いた書物は、実は、「昭和天皇」自身の苦悩を〜表に見せずに〜描ききっていると感じられた。
昭和天皇は、「君臨すれども統治せず」というイギリス王朝の方向を指示し、自らの意に沿わない軍部の行動にも自省されていた。唯一、2・26事件で「大元帥」としての力を行使してしまう。これ自体は、決して誤りではなかったが、昭和天皇は、これを境にさらに「君臨すれども統治せず」に傾いていかれる。アメリカとの戦争に誰よりも反対しながら、それを表に現すことは自制された。
終戦に当たって、当然のことながら、「大元帥」であっても「統治」しない天皇が、終戦について意見を述べたりすることは昭和天皇の天皇観からすれば、「違反」である。
しかし、鈴木貫太郎はそのことを知りながら、敢えて最後の判断を昭和天皇に求める。結果は正しかったに決まっている。しかし、昭和天皇は、天皇としてどうあるべきかと国民の苦悩とを考え抜いて、最後に再度「統帥権」を自ら実行する。
このような立場に置かれた人間の苦悩は如何ばかりであったろう。
読み返して、涙が出てきた。