拉致家族8人の帰国につながった、いわゆる北京・大連会談に至るまでの経緯と会談でのやりとりが克明に記されている。
本書を読んで改めてよく分かったのは、北朝鮮は国交正常化を相当焦っており、日本は本来優位に交渉を進められるはずだが、
日本の外務省に外交能力がなく事態が進展しないのだということ。
また、政治家の中に北朝鮮に懐柔されている者や、事なかれ主義の者が多く、毅然とした真っ当な対外姿勢を貫けないこと。
著者の言う「拉致問題は日本の政治、外交の縮図」との指摘に、日本国民の一人として本当に情けない思いである。
この外交問題をいかに解決するかが、今後の日本の行く末を決めると言っても過言ではなく、
この問題に対する政治家の言動は国を預けられるかどうかの試金石と言えるだろう。
注意深く見守って行きたい。

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拉致問題: 対北朝鮮外交のありかたを問う 単行本 – 2004/9/1
平沢 勝栄
(著)
「拉致問題」をみれば日本の政治のかたちが見えてくる。家族たちの想いを胸に戦う政治家の本音。本書のために蓮池透氏らとの対談収録。
2004年7月、北朝鮮による拉致被害者・曽我ひとみさんの夫・ジェンキンスさんと二人の娘さんが来日・帰国した。これで先に帰国した拉致被害者五人の家族八人は全員が帰国したことになった。しかしこれでこの問題、つまり拉致問題が解決したわけではない。これからがほんとうの正念場なのだ。一向に解決しない拉致問題を急転させた非公式の北京会談・大連会談で、なにが取り上げられ、なにが実現したのか。一部のマスコミに、一時は二元外交どころか売国外交とまでののしられながらも、政治家としての信念に基づき、リスクを背負って北朝鮮という「ならずもの国家」と戦った男が、ついにその真相について語る。会談での実際の対話を忠実に収録、その攻防がいかに激しいものだったかがわかる。日本という国家の外交政治力が試されている、この問題で、つねに後手に回る外務省の問題点を大胆に指摘しつつ、国家としての正常な役割とはなにかについて言及する。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2004/9/1
- ISBN-104569638554
- ISBN-13978-4569638553
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4569638554
- ISBN-13 : 978-4569638553
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,416,988位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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