前半の「TPP問題」に関する記述は、中野剛志氏の「TPP亡国論」での主張と重なる
部分が多いし、大手マスメディアの問題に関しては、上杉隆氏の「新聞・テレビはなぜ平
気で『ウソ』をつくのか」にある「癒着メモ」の存在の指摘が、より衝撃的であった。
といっても、三橋氏に難癖を付けているわけではない。力ある論客が、同様の問題を指摘
していることは、むしろその論点の重要性と論旨の信頼性を高めていると考えることがで
きるであろう。
三橋氏の真骨頂は、財政問題を見る際の明快な観点、言いかえれば、問題の“急所”を鋭
く衝く「モノサシ」を提供していることではないだろうか。後半の消費税増税に反対する
根拠を学べただけでも、十分に価値の高い著書であると思う。
それを特に感じた一つは「国富」の定義。「現金は読者にとってはもちろん金融資産にな
るが、じつは日銀の負債でもある」と分かり易い例を挙げた後に「金融資産それ自体は、
国富にはなりえない」と、基本をきっちりと押さえた上で、(日本の大手メディアが)「ス
トック(蓄積)である国富と、フロー(所得)であるGDPをごっちゃにしている」との指摘
をしている。
こうした「定義」や「数値データ」を明らかにした上でメディアの「ウソ」を暴くから、
とてもよく納得できるのである。
その上で、提案も具体的だ。「名目GDP成長率が8%に達したら、消費税を10%に上げ
る。同数値に達しないかぎり、やらない」と「GDP成長率」と「消費税」とを連動して
考えるべきである、との主張には、レベルの高いバランス感覚を覚える。
読んでみて、現政府とマスメディアに対して、一段と危機感と怒りを深めざるを得なかっ
た。メディアリテラシーを利かせ、意識ある人々と連携を深め、監視し、関わらねば大変
な事態になってしまう。
ぜひ、一人でも多くの方に知ってほしいことが書かれた本である。

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メディアの大罪 単行本(ソフトカバー) – 2012/2/23
三橋貴明
(著)
「土日、連休の新聞には『印象操作』や『世論誘導』の記事が載る」「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を実行しても失業者は出ない」。こんなウソのような出来事や記事が、新聞、テレビの世界ではまかり通っている。とくに「TPPへの参加」に関して、メディアではあからさまに情報操作と捏造が繰り返されてきた。何しろ『朝日新聞』から『産経新聞』まで諸手を挙げて「TPPは平成の開国であり、日本は国を開くべきだ」との論調で一致し、各紙の個性や自負などみじんも感じられなかった。なぜTPPが無条件に「必要」なのか? なぜ、増税がいつの間に「決まったこと」にされているのか? 国民に概要すら知らせず、抽象的なスローガンによって政策を推進するやり方は「共産独裁国と何ら変わりがない」と著者は記す。それを宣伝・実行しているのがメディアだ。「1を取り上げて99を見せない」矛盾と傲慢を、いま最も鋭利な経済評論家がバッサリ。
- 本の長さ273ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2012/2/23
- ISBN-104569801129
- ISBN-13978-4569801124
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登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2012/2/23)
- 発売日 : 2012/2/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 273ページ
- ISBN-10 : 4569801129
- ISBN-13 : 978-4569801124
- Amazon 売れ筋ランキング: - 962,168位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 112,553位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家・経済評論家。中小企業診断士。1994年、東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業ノーテルをはじめNEC、日本IBMなど を経て2008年に中小企業診断士として独立、三橋貴明診断士事務所を設立した。現在は、経済評論家、作家としても活躍中。2007年、インターネットの 掲示板「2ちゃんねる」において、公開データの詳細な分析によって韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社) として書籍化されて、ベストセラーとなった(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 経済ニュースが10倍よくわかる「新」日本経済入門 (ISBN-13: 978-4776206187)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年2月27日に日本でレビュー済み
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2012年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を読む前に…というか、この著者の本を読むのならまず、同著者の『三橋貴明の日本経済の真実ががよくわかる本』を読んでおくのをオススメします。経済についての基礎的な知識を、経済本初心者にもわかりやすいように解説しており、これを読んでおくと本書がより理解しやすくなります。
さて、本書ですが、「マスメディアによる適切な情報が適切なタイミングで国民に届かなければ、民主主義は崩壊する。情報の矮小化や報道しない自由、さらには情報の捏造を行う現在の日本のマスメディアは、民主主義の破壊者である。」 という著者の主張を、主に「TPP」と「増税」の2つを例に、説明しています。
著者は経済が専門の方ですから、マスメディア批判と同時に、TPP批判、増税批判本でもあります。
一方では、「きちんとしたデフレ対策」を行おうとしていた総理を、カップ麺の値段を間違えた事で袋叩きにしたくせに、、もう一方では「日本は日本人だけのものではない」というハトさんの発言は報道しないマスメディア。
本書では日本のマスメディアが中国や北朝鮮を笑えない状況にあるということを、読者に思い知らせてくれます。
ですが、その危機的な状況が、インターネットによって目を覚ました人々の手によって覆されようとしている、かすかな希望も見出せます。
本書は、TPP推進派のような抽象論ではなく、データやグラフをたくさん盛り込んで説明しているため、非常に説得力が高く、信用できます。
自分で読むだけではなく、ぜひ家族や友人にも本書を勧めて下さい。多くの人が正しい情報を知るという事でしか、状況は改善しないのですから。
マスメディア問題といえば、昨年(2011年)の夏に起こった、韓流偏向のフジテレビに対するデモの時に、「たかがテレビだろ」と言う人が多くいました。
たかが? 違いますよね。「韓流」も「TPP」も、マスメディアの情報の捏造と報道しない自由という、根っこは同じものです。
それに対して、ネットで真実を知った人達が声を上げたのも同じ。
かつては世論を扇動して戦争を起こし、現代では世論を誘導して政権交代を起こさせるマスメディア。冷静に考えれば、これほど強力で危険な権力もないですよね。
マスメディア問題とは、たかがで済ませていいものではなく、今の日本が最優先で、その健全化に取り組まなくてはいけないものではないでしょうか。
さて、本書ですが、「マスメディアによる適切な情報が適切なタイミングで国民に届かなければ、民主主義は崩壊する。情報の矮小化や報道しない自由、さらには情報の捏造を行う現在の日本のマスメディアは、民主主義の破壊者である。」 という著者の主張を、主に「TPP」と「増税」の2つを例に、説明しています。
著者は経済が専門の方ですから、マスメディア批判と同時に、TPP批判、増税批判本でもあります。
一方では、「きちんとしたデフレ対策」を行おうとしていた総理を、カップ麺の値段を間違えた事で袋叩きにしたくせに、、もう一方では「日本は日本人だけのものではない」というハトさんの発言は報道しないマスメディア。
本書では日本のマスメディアが中国や北朝鮮を笑えない状況にあるということを、読者に思い知らせてくれます。
ですが、その危機的な状況が、インターネットによって目を覚ました人々の手によって覆されようとしている、かすかな希望も見出せます。
本書は、TPP推進派のような抽象論ではなく、データやグラフをたくさん盛り込んで説明しているため、非常に説得力が高く、信用できます。
自分で読むだけではなく、ぜひ家族や友人にも本書を勧めて下さい。多くの人が正しい情報を知るという事でしか、状況は改善しないのですから。
マスメディア問題といえば、昨年(2011年)の夏に起こった、韓流偏向のフジテレビに対するデモの時に、「たかがテレビだろ」と言う人が多くいました。
たかが? 違いますよね。「韓流」も「TPP」も、マスメディアの情報の捏造と報道しない自由という、根っこは同じものです。
それに対して、ネットで真実を知った人達が声を上げたのも同じ。
かつては世論を扇動して戦争を起こし、現代では世論を誘導して政権交代を起こさせるマスメディア。冷静に考えれば、これほど強力で危険な権力もないですよね。
マスメディア問題とは、たかがで済ませていいものではなく、今の日本が最優先で、その健全化に取り組まなくてはいけないものではないでしょうか。
2013年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TPPが日本にとって、どれほど怖い協定であるか・・・この本を読んだら、良く分かります。娘にも勧めました。
2012年2月28日に日本でレビュー済み
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2009年の総選挙で民主党は有権者の4割以上の支持を得て政権与党となったが、結果は大きく国益を損ない今日に至っている。日本は主権在民の民主主義国家なので、その結果に責任を負うことはいたし方無い。しかし、ここで思い出していただきたい。我々国民(有権者)は正しい情報をタイムリーに得た上で投票できたのだろうか?答えはノーだろう。
当時のテレビ・新聞の主要メディアは「政権交代」の四文字を繰り返し流す一方、自民党麻生首相の個人攻撃に終始していたことは記憶に新しい。それだけではない。民主党が推進しようとしていた「外国人地方参政権」や「人権侵害救済法」等、日本国民の主権を大きく損なうかもしれない政策については「報道しない自由」を持って我々に知らされることは無かったのではないか?
鳩山・菅と続いた民主党政権は今野田政権の元で「消費税増税」と「TPP」を進めようとしている。そしてテレビ・新聞の主要メディアは朝日新聞から産経新聞にいたるまで野田政権支持を明確に示している。即ち「このままでは日本の財政は破綻する」「貿易依存度の高い日本は外に打って出るしかない」等だ。ここでも日本の既存メディアの姿勢は一貫している。即ち「報道しない自由」「捏造」「ミスリード」「イメージ先行の抽象論」であり、それは戦争に突き進んだ1930年代の論調にそっくりである。
既に日本のテレビ・新聞等の既存メディアは「マスゴミ」等と揶揄できるレベルでは無く、「民主主義の破壊者」であり「国民の敵」であると認識すべき時期に来ているのではないか? 三橋氏の本は「印象操作と世論誘導」を図る既存メディアの実態を具体的な事例を挙げて、彼らが何故「民主主義の破壊者」となっているのかを解説し、多くの国民がアンチテーゼとしてインターネットを通じ「自分で」真実を追究する努力の必要性を説いている。
三橋貴明著「メディアの大罪」は、21世紀に生きる我々日本国民に対する「啓蒙の書」であり、国民主権を守るための「必読の書」であることを確信している。
最後に、多くの方が本書を読まれ、今や「国民の敵」と化したメディアの呪縛から解き放たれる事を切望している。
当時のテレビ・新聞の主要メディアは「政権交代」の四文字を繰り返し流す一方、自民党麻生首相の個人攻撃に終始していたことは記憶に新しい。それだけではない。民主党が推進しようとしていた「外国人地方参政権」や「人権侵害救済法」等、日本国民の主権を大きく損なうかもしれない政策については「報道しない自由」を持って我々に知らされることは無かったのではないか?
鳩山・菅と続いた民主党政権は今野田政権の元で「消費税増税」と「TPP」を進めようとしている。そしてテレビ・新聞の主要メディアは朝日新聞から産経新聞にいたるまで野田政権支持を明確に示している。即ち「このままでは日本の財政は破綻する」「貿易依存度の高い日本は外に打って出るしかない」等だ。ここでも日本の既存メディアの姿勢は一貫している。即ち「報道しない自由」「捏造」「ミスリード」「イメージ先行の抽象論」であり、それは戦争に突き進んだ1930年代の論調にそっくりである。
既に日本のテレビ・新聞等の既存メディアは「マスゴミ」等と揶揄できるレベルでは無く、「民主主義の破壊者」であり「国民の敵」であると認識すべき時期に来ているのではないか? 三橋氏の本は「印象操作と世論誘導」を図る既存メディアの実態を具体的な事例を挙げて、彼らが何故「民主主義の破壊者」となっているのかを解説し、多くの国民がアンチテーゼとしてインターネットを通じ「自分で」真実を追究する努力の必要性を説いている。
三橋貴明著「メディアの大罪」は、21世紀に生きる我々日本国民に対する「啓蒙の書」であり、国民主権を守るための「必読の書」であることを確信している。
最後に、多くの方が本書を読まれ、今や「国民の敵」と化したメディアの呪縛から解き放たれる事を切望している。
2012年2月26日に日本でレビュー済み
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長年モヤモヤ感じていた疑念に鮮やかに切り込んで呉れた名著「マスゴミ崩壊さらばレガシーメディア」「大マスコミ疑惑の報道 」に続き、またしても“公開され再検証可能な事実”を基に日本の特権階級筋が長年…情報…権力…利権…この世のありとあらゆる気持ちエエこと…全てを独占してきた打ち出の小槌“報道しない自由(入手した情報のうち都合の良い部分だけを誇張して都合の良いタイミングで小出しにする)”の存在を明快に指し示されて、そもそも情報リテラシー能力などどいう概念すら持ち合わせないバブル世代(44♂)の私は、今回もまた三橋著作に禿同し過ぎて首がもげそうな位にうなづきマーチを奏でる羽目となりました。
本書では取り上げられるテーマが「TPP」「消費税増税」に絞られている為、より理解しやすいように感じます。特にTPPについては…平成の開国などといったのん気なフレーズで済ませられる事態では到底無い…日本全国が果てし無き不況渦へと墜落するトドメの一撃…実質的経済的植民地化へ…報道されない自由の為に知ることも無く考えるに至ることも無くなる…怖さを身に迫って漸く今頃(遅すぐる)実感させられました。
しかし三橋著作は今回もまた、不思議と希望有る読後感を残してくれました。それは、単に日本の巨大メディアの欺瞞怠慢を非難するだけに終わらず…では誰が何をどうしると良いのか建設的な提案…そしてその根底に流れる三橋氏の心の内の日本という国と日本人という民族に対する揺るがない愛着と絶対的な信頼感、が存在する為ではないでしょうか?
最近の若い世代の方々は幼少時からインターネットを巧みに利用することで既に情報リテラシー能力を身に着けていますので、本書のような日本の特権構造解明本は私(44♂)と同世代で私と同じ様なイタい過去…口先ではカッコつけてマスコミ批判しながらも心の底では新聞テレビ報道こそ世論のスタンダードと思い込んでしまふ…テレビによく出てるヒトが選挙に出たらナンダカンダごたく並べつつも結局投票しちゃたァ…こニャン子クラブで飽き足らず夢工場にまで巻き上げられてしまった…をお持ちの諸兄にこそ是非衷心よりお薦め申し上げる次第であります。
私同様にヒマ無し人生をお過ごしの状況でしたらどうか、22P,41P,48P,59P,82P,123P,132P,136P,146P,160P,176P,179P,199P,209P,218P、だけでも(って多いな…)拾い読みして下さい。この部分だけでも、充分に様々なサジェスチョンを得られると思います。
私は信じたいです…日本は本当に強い国…大震災被害をTPP戦争を日本人らしく理論的にモラルと思い遣りに満ちた行動で乗り越えた時…真の日本の夜明けの始まりである…と
本書では取り上げられるテーマが「TPP」「消費税増税」に絞られている為、より理解しやすいように感じます。特にTPPについては…平成の開国などといったのん気なフレーズで済ませられる事態では到底無い…日本全国が果てし無き不況渦へと墜落するトドメの一撃…実質的経済的植民地化へ…報道されない自由の為に知ることも無く考えるに至ることも無くなる…怖さを身に迫って漸く今頃(遅すぐる)実感させられました。
しかし三橋著作は今回もまた、不思議と希望有る読後感を残してくれました。それは、単に日本の巨大メディアの欺瞞怠慢を非難するだけに終わらず…では誰が何をどうしると良いのか建設的な提案…そしてその根底に流れる三橋氏の心の内の日本という国と日本人という民族に対する揺るがない愛着と絶対的な信頼感、が存在する為ではないでしょうか?
最近の若い世代の方々は幼少時からインターネットを巧みに利用することで既に情報リテラシー能力を身に着けていますので、本書のような日本の特権構造解明本は私(44♂)と同世代で私と同じ様なイタい過去…口先ではカッコつけてマスコミ批判しながらも心の底では新聞テレビ報道こそ世論のスタンダードと思い込んでしまふ…テレビによく出てるヒトが選挙に出たらナンダカンダごたく並べつつも結局投票しちゃたァ…こニャン子クラブで飽き足らず夢工場にまで巻き上げられてしまった…をお持ちの諸兄にこそ是非衷心よりお薦め申し上げる次第であります。
私同様にヒマ無し人生をお過ごしの状況でしたらどうか、22P,41P,48P,59P,82P,123P,132P,136P,146P,160P,176P,179P,199P,209P,218P、だけでも(って多いな…)拾い読みして下さい。この部分だけでも、充分に様々なサジェスチョンを得られると思います。
私は信じたいです…日本は本当に強い国…大震災被害をTPP戦争を日本人らしく理論的にモラルと思い遣りに満ちた行動で乗り越えた時…真の日本の夜明けの始まりである…と
2020年4月23日に日本でレビュー済み
三橋氏は時代の流れに沿ったいいお仕事をしている。これまで巨大メディアが情報を独占し、一方的に人々に送りつけるだけだった。本書は巨大メディアの問題点をあぶりだしてくれて、読み応えがある。教えられることが多く、ここまでひどいとは知らなかった。メディア批判は重要な第一歩だ。しかしいくら批判しても、彼らが態度を根本的に変えることはあるまい。
そこで第二檀として登場するのが、パソコンと携帯を手にして自由に情報発信するようになった個人だ。スティーヴ・ジョブズ氏は、この時代の流れを革命だと捉え、個人を自由にするためにパソコンを開発するのだと言っていた。テレビ局の人気キャスターたちが、ネットに批判的になるのも無理はない。職域を奪われつつあることを実感しているからだろう。
「報道しない自由」を謳歌してきた巨大メディアの役割は、明らかにピークを過ぎようとしている。ダライラマが来日し、伊勢神宮を参拝したことがあった。しかし三重県の誰に聞いてもそのことを知らない。大新聞やテレビが、報道しなかったからだ。しかし目撃者がいてネットに投稿したため、ネットユーザーたちから知られていくことになった。もはや隠しても無駄なのだ。
まるで巨大恐竜が小さなネズミに体中をかみつかれて、のたうち回っているように見える。巨大恐竜とはもちろん巨大メディアのことで、小さなネズミが個人ネットユーザーだ。時代の流れがどちらに向いているのか明らかだろう。巨大戦艦が海洋を支配する時代は長く続いたが、小さな飛行機が登場し、戦艦が飛行機に沈められるようになると、時代は変わっていった。それと同じことが今まさに起きようとしている。
そこで第二檀として登場するのが、パソコンと携帯を手にして自由に情報発信するようになった個人だ。スティーヴ・ジョブズ氏は、この時代の流れを革命だと捉え、個人を自由にするためにパソコンを開発するのだと言っていた。テレビ局の人気キャスターたちが、ネットに批判的になるのも無理はない。職域を奪われつつあることを実感しているからだろう。
「報道しない自由」を謳歌してきた巨大メディアの役割は、明らかにピークを過ぎようとしている。ダライラマが来日し、伊勢神宮を参拝したことがあった。しかし三重県の誰に聞いてもそのことを知らない。大新聞やテレビが、報道しなかったからだ。しかし目撃者がいてネットに投稿したため、ネットユーザーたちから知られていくことになった。もはや隠しても無駄なのだ。
まるで巨大恐竜が小さなネズミに体中をかみつかれて、のたうち回っているように見える。巨大恐竜とはもちろん巨大メディアのことで、小さなネズミが個人ネットユーザーだ。時代の流れがどちらに向いているのか明らかだろう。巨大戦艦が海洋を支配する時代は長く続いたが、小さな飛行機が登場し、戦艦が飛行機に沈められるようになると、時代は変わっていった。それと同じことが今まさに起きようとしている。
2012年12月31日に日本でレビュー済み
情報はそこかしこに転がっています。
面倒かもしれないけど、自分の「目」で確かめて見ることが大事だなと思いました。
本書を読んでから「TPP」「GDP」「財政再建」「安定財源」など、
TVや新聞で見かける言葉に対して改めて考えさせられました。
面倒かもしれないけど、自分の「目」で確かめて見ることが大事だなと思いました。
本書を読んでから「TPP」「GDP」「財政再建」「安定財源」など、
TVや新聞で見かける言葉に対して改めて考えさせられました。