友人に薦められ拝読。
野球の素人が、止まって見えがちな野球というスポーツの裏側で、どんな駆け引きが行われているかを学ぶのに良書。経験者はもっと味わい深く読み取れるのだろう。
2番打者にスポットライトを当てているのがシブいい。

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2番打者論 単行本(ソフトカバー) – 2012/4/19
赤坂 英一
(著)
ピッチャーや4番打者になりたいと野球を始める人はいても、2番打者になりたくて野球を始める人はほとんどいない。それは「2番」の持つ脇役のイメージが強いからだろう。
しかし、野球というスポーツを掘り下げれば、2番打者の役割は実に広く、深い。
名将と呼ばれる指導者ほど、打線をつないだりチャンスを広げたりする「2番」の機能を大事にするし、何よりこの2番打者という仕事に誇りを持つ選手もいる。
さらにはプロ野球界においては、2番打者の役割の重要性が年々増していると言っても過言ではない。単にバントでランナーを進めることにとどまらない、チームを勝利に導く役割を数多く持っているからだ。
本書には、往年の選手では、豊田泰光、新井宏昌、川相昌弘、田口壮、現役では井端弘和、田中浩康、本多雄一、栗山巧といったそれぞれタイプの違う個性的な2番打者が登場するが、共通して言えるのは、「いい2番打者がいるチームは強い」というまぎれもない事実である。
ホームランが打てなくても、打率が上がらなくても、チームに貢献する方法はある。
本書は彼らのもつ2番打者の矜持に迫りながら、2番打者を通じて野球の面白さを再発見するノンフィクションである。
しかし、野球というスポーツを掘り下げれば、2番打者の役割は実に広く、深い。
名将と呼ばれる指導者ほど、打線をつないだりチャンスを広げたりする「2番」の機能を大事にするし、何よりこの2番打者という仕事に誇りを持つ選手もいる。
さらにはプロ野球界においては、2番打者の役割の重要性が年々増していると言っても過言ではない。単にバントでランナーを進めることにとどまらない、チームを勝利に導く役割を数多く持っているからだ。
本書には、往年の選手では、豊田泰光、新井宏昌、川相昌弘、田口壮、現役では井端弘和、田中浩康、本多雄一、栗山巧といったそれぞれタイプの違う個性的な2番打者が登場するが、共通して言えるのは、「いい2番打者がいるチームは強い」というまぎれもない事実である。
ホームランが打てなくても、打率が上がらなくても、チームに貢献する方法はある。
本書は彼らのもつ2番打者の矜持に迫りながら、2番打者を通じて野球の面白さを再発見するノンフィクションである。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2012/4/19
- ISBN-104569803571
- ISBN-13978-4569803579
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2012/4/19)
- 発売日 : 2012/4/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4569803571
- ISBN-13 : 978-4569803579
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,060,887位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,607位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1番打者が出塁したら2番は手堅く送りバントか右方向へ走者を進めるバッティング、というのがプロ・アマ問わず定番の考え方ですが、筆者はその求められる2番打者の役割が少しずつ変わりつつあると我々に示します。現役やOBの2番打者やそのコーチのインタビューにメディアの記事も絡めながらその新しい2番打者像をあぶり出していくのですが、名の通った中日の井端や巨人→中日の川相のような選手のみならず近鉄バファローズ時代の新井や西鉄ライオンズの豊田まで引っ張り出されます。また新しい2番打者を作り出したとも言える監督として阪急ブレーブスの上田監督、MLBとの比較のために田口壮のインタビューまで載っており、意外と深い世界があることが分かります。
4番打者は天性に頼れるが、2番打者は教育して作り上げなければという上田監督の言葉が出てきますが、意外とそれを意図して実践したのがあの落合監督だったというのは興味深いところでした。先例や古い考えにとらわれないからこその落合野球なのだとあらためて知ることが出来ました。
野球好きにはなかなか面白い本だとおすすめではあるのですが、各章の終わりに次の章の登場人物を出していくという書き方はどうなんでしょうか。連載を再構成したものでは無さそうですし、まさか民放のTVでよく見られる煽りでもないでしょうに、変則的な構成は意味が無いように思います。内容がいいのですが、新書でも良さそうなボリュームで1400円という価格も★1つ減点の理由です。
4番打者は天性に頼れるが、2番打者は教育して作り上げなければという上田監督の言葉が出てきますが、意外とそれを意図して実践したのがあの落合監督だったというのは興味深いところでした。先例や古い考えにとらわれないからこその落合野球なのだとあらためて知ることが出来ました。
野球好きにはなかなか面白い本だとおすすめではあるのですが、各章の終わりに次の章の登場人物を出していくという書き方はどうなんでしょうか。連載を再構成したものでは無さそうですし、まさか民放のTVでよく見られる煽りでもないでしょうに、変則的な構成は意味が無いように思います。内容がいいのですが、新書でも良さそうなボリュームで1400円という価格も★1つ減点の理由です。
2015年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
代表的2番打者のドラマを通じて、グラウンド上での駆け引きが書かれていて非常に読み応えがあった。
ドラマとしても読めるし、2番打者の具体的な立ち振る舞いなどはプレーをしている人達にはすごく勉強になると思う。
2番打者がなぜ重要なのか改めて実感した。
ドラマとしても読めるし、2番打者の具体的な立ち振る舞いなどはプレーをしている人達にはすごく勉強になると思う。
2番打者がなぜ重要なのか改めて実感した。
2014年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
状態の良い本だったので、読む気が湧きました。以前より、興味のあるテーマだったので、目からうろこの内容もあり、満足しました。名だたる選手たちが、昔ながらの2番でなく、実は打ちたいという気持ちの強い二番だったことに感動しました。素晴らしい取材力に感服しました。珠玉の一品です。
2012年4月23日に日本でレビュー済み
2番打者に注目して野球を見るとこんなに面白いのか、と目からウロコが落ちました。
井端弘和を好きな自分でも、まさか、彼がこれほど考えて野球をやっているのかと唸る思いがしましたね。往年の2番打者川相昌弘、新井宏昌、豊田泰光の項も秀逸。
エースや4番に比べて、一見目立つ存在ではないけれど、それぞれの選手が2番に強烈な矜持を持って仕事をしていることに嬉しくなる自分がいました。
きっといまの自分の仕事の役割と重ねて読んだからだと思います。
これは単なる野球本を超えた人生ドラマとしても、読み応えのあるノンフィクションですね。
井端弘和を好きな自分でも、まさか、彼がこれほど考えて野球をやっているのかと唸る思いがしましたね。往年の2番打者川相昌弘、新井宏昌、豊田泰光の項も秀逸。
エースや4番に比べて、一見目立つ存在ではないけれど、それぞれの選手が2番に強烈な矜持を持って仕事をしていることに嬉しくなる自分がいました。
きっといまの自分の仕事の役割と重ねて読んだからだと思います。
これは単なる野球本を超えた人生ドラマとしても、読み応えのあるノンフィクションですね。