横田滋さんがお亡くなりになり、もう一度「めぐみさん拉致事件」について知るべきだと思い読みました。
生まれたときから大切に育てられてきためぐみさんが、忽然とご家族の前から消えてしまう。
お母さまの早紀江さんの語るめぐみさんのエピソードはどれもかけがえのない幸せな時間でした。自分の知っていることや経験したことを我が子に伝え、そのことがらに反応が返ってきて、家族の歴史が出来ていく。それはもっともっと続くはずだったのに、突然断ち切られてしまいました。
本書を読んでも、なぜめぐみさんが拉致されたのか、私にはわかりませんでした。(別の本では離岸するのをめぐみさんに目撃されたから、拉致したと元・工作員は話しています)
お父さまの滋さんの髪は、櫛目が通っていてそれが滋さんのトレードマークのようにに私は感じていました。
めぐみさんが姿を消す前日は滋さんの誕生日でした。「お父さんオシャレしてね」と櫛をプレゼントされたそうです。あの髪型は家族だけに通じるメッセージだとわかりました。
早紀江さんはめぐみさんか拉致されたと思われる時刻に、飛行機が落ちたような大きな音を聞いていました。それが娘の行方不明に関係していたのではないかと思いながら暮らす生活は、どんなに辛かったかと思います生きることを諦めたくなるような日々です。
双子の弟さんたちの存在が、滋さんと早紀江さんの心から愛が消えることがなかった理由かもしれません。
生死がわからぬまま20年。めぐみさんは北朝鮮に拉致され、教官として暮らしていたという情報が知らされます。
産経新聞の阿部雅美氏、AERA編集部の長谷川氏、朝日放送の石高健次氏、日本電波ニュースの高世仁氏による取材と報道により、点と点がつながり拉致事件の形が浮かび上がりました。
北朝鮮による拉致事件が明らかになって23年。
その前の20年を併せると43年間、めぐみさんと再び会うことを励みに生きてこられたご家族。
その軌跡はとてもごく普通のご家族とは言えません。こんなにも固く結ばれたご家族が巻き込まれた身勝手な拉致事件が憎いと思いました。
拉致実行犯の工作員はめぐみさんを覚えていて、北朝鮮の訓練大学?ですれ違ったときに声をかけたそうです。そのときめぐみさんは知らない素振りをして、腹が立ったというようなことを言っています。どうしてあなたの顔をみて笑顔を返えしてくれると思うのか、その意識のズレに空しくなりました。もし本当に記憶がないのなら、それは消してしまいたい記憶だからだということに思い至らないことにも、空しくなります。自分のした行為の残酷さを理解できていないのではないかとも感じました。
北朝鮮による拉致事件を知りたい方に強くお勧めします。

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めぐみ 前編 コミック – 2005/7/19
愛らしかった娘、明るかった姉、めぐみはいつも太陽のように横田家の中心にいた。だが、その光は突如奪われた。北朝鮮による拉致―13歳のいたいけな少女が、凶悪な国家犯罪に巻き込まれたのだ。これは、四半世紀を越える横田家の苦悶の日々と、事件を究明していく者たちを描く怒りと悲しみの記録である。
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2005/7/19
- ISBN-104575298255
- ISBN-13978-4575298253
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
だから、Kindleで無料なのだと理解しました。
先日、お父様が亡くなられました。
老衰と報道されました。
年齢的には、まだ老衰と言われるほどのお歳ではありません。
めぐみさんの行方不明からの人生が
ストレスの多い、苦しい日々の連続だったから
年齢以上に老化してしまったのだと
本当にお悔やみ申し上げます。
先日、お父様が亡くなられました。
老衰と報道されました。
年齢的には、まだ老衰と言われるほどのお歳ではありません。
めぐみさんの行方不明からの人生が
ストレスの多い、苦しい日々の連続だったから
年齢以上に老化してしまったのだと
本当にお悔やみ申し上げます。
2020年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつから日本はこんなに情けない国になってしまったのか?
本当に情け無い限りだ。
本当に情け無い限りだ。
2020年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
皆さんご存じの拉致疑惑を追ったお話です。冒頭のアルバムパートにじんわりきますね。その後、コミカライズパートが始まるわけですが、他のレビュアーさんも指摘されていましたが、めぐみさんのキャラデザの違和感が酷いです。日本で生活されていたごく普通のご家庭の普通の娘さんの物語なので、キャラデザは特に慎重に創ってほしかったです。どなたの発案かはわかりませんが、アホ毛つきってありえません。異世界物と勘違いしていませんか? 現実の話ですよ。
2020年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実名報道には、確かに威力がありました。
横田めぐみさんより年代は下ですが、お名前を忘れることはないでしょう。
双子の弟さん達がいたのは初めて知りました。
お姉さんである、めぐみさんが居なくなってからの人生は、心から笑い合う日々が消えてしまったのではないかと。生死が分からない、情報もない状態が20年。
一個人の犯罪ではなかったという恐ろしさ。
最近のニュースで横田滋さんの訃報を知りました。
日本という国についても考えてしまいます。
横田めぐみさんより年代は下ですが、お名前を忘れることはないでしょう。
双子の弟さん達がいたのは初めて知りました。
お姉さんである、めぐみさんが居なくなってからの人生は、心から笑い合う日々が消えてしまったのではないかと。生死が分からない、情報もない状態が20年。
一個人の犯罪ではなかったという恐ろしさ。
最近のニュースで横田滋さんの訃報を知りました。
日本という国についても考えてしまいます。
2014年8月31日に日本でレビュー済み
めぐみさん、横田滋さん、横田早紀江さん、双子の弟、全員に想像を絶する程の苦しみと衝撃を与えた
『拉致』という犯罪。
許されない、世界中の、誰に聞いても、『こんな事を許してはいけない』
というだろう。
本は、横田早紀江さんの著者、「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」の漫画版です。
「めぐみ -前編-」は、2005年発刊なので、小泉首相の訪朝後のいきさつが欠かれています。
許してはならない、世界を類をみない、極悪非道犯罪国家。なにをしてでも、こんな事を許してはいけない、と思いました。
北朝鮮、
『拉致被害者を返せ!!!!!!!!!!!!!!』
『拉致』という犯罪。
許されない、世界中の、誰に聞いても、『こんな事を許してはいけない』
というだろう。
本は、横田早紀江さんの著者、「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」の漫画版です。
「めぐみ -前編-」は、2005年発刊なので、小泉首相の訪朝後のいきさつが欠かれています。
許してはならない、世界を類をみない、極悪非道犯罪国家。なにをしてでも、こんな事を許してはいけない、と思いました。
北朝鮮、
『拉致被害者を返せ!!!!!!!!!!!!!!』
2005年7月31日に日本でレビュー済み
もう、なんと言っていいか・・・
涙が止まりませんでした。
めぐみさんが生まれてからの数々の幸せな日々と、北朝鮮によって拉致されてから、少しずつ明らかになる想像を絶する現実に圧倒されました。
そして当時の捜査状況や救出活動、現在に至るまでに本当に多くの人がかかわり、協力し、努力してきたことを知りました。
今までに断片的な知識でしか知らなかったことが、まるで自分のことのように思われます。やはりマンガの力はすごい、と思いました。
この本を、できるだけたくさんの人に読んでほしいです。
そしてこの本が、めぐみさん達や私たち日本人の未来を取り戻すきっかけになればいいなあと思いました。
涙が止まりませんでした。
めぐみさんが生まれてからの数々の幸せな日々と、北朝鮮によって拉致されてから、少しずつ明らかになる想像を絶する現実に圧倒されました。
そして当時の捜査状況や救出活動、現在に至るまでに本当に多くの人がかかわり、協力し、努力してきたことを知りました。
今までに断片的な知識でしか知らなかったことが、まるで自分のことのように思われます。やはりマンガの力はすごい、と思いました。
この本を、できるだけたくさんの人に読んでほしいです。
そしてこの本が、めぐみさん達や私たち日本人の未来を取り戻すきっかけになればいいなあと思いました。
2005年8月10日に日本でレビュー済み
上下巻そろえて一気に読みました。マンガだから読みやすいです。めぐみさんがどれだけご家族に愛されていたか、そのめぐみさんをご家族や友人から連れ去ったままの北朝鮮という国の残酷さを知ってほしいと思います。拉致されて間もないころの写真を見たとき、お母様が「めぐみちゃん、こんなところにいたのね」とつぶやくシーンは涙が出ます。日本で暮らした13年よりはるかに長い年月を北朝鮮で過ごしているめぐみさん、1日も早く拉致問題が解決することを祈らずにはいられません。