末期の癌患者の悩みは、抗癌剤治療を選択し、辛く苦しく、結局延命があまり期待できず、高額な医療費を負担するのか、緩和療法で穏やかな、但し延命のない治療を選ぶかということだが、本書はある地方都市のホスピス(緩和治療を主とし、治癒を目的としない患者の末期を看取る病院)を取材したもの。
院長の治療方針に疑問を著者が持って対立したため、場所等は特定されないが、患者4人の肖像は、それぞれに興味深く、恐らくどれか一人は読者に近い経歴、病歴であり、彼らの末期の迎え方に共感を覚えるものがあると思う。
読者として、また同年代の末期の癌患者として、最後に描かれた村岡さんの人生のありように大変共感を覚えた。癌で死を穏やかに迎えるのは、50代の働き盛りには簡単な選択肢ではないが、それを徐々に受け入れていく姿が清清しかった。
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死ぬ準備 単行本 – 2005/10/1
根岸 康雄
(著)
末期がん患者ばかりが入院しているホスピスに張り付き“目前の死”が確定している患者たちが死をどのように受け入れようとしたのか、そしてそこで行われている終末医療とは何かを凝視しようと試みた本格的ノンフィクション。
- 本の長さ274ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2005/10/1
- ISBN-104575298492
- ISBN-13978-4575298499
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2005/10/1)
- 発売日 : 2005/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 274ページ
- ISBN-10 : 4575298492
- ISBN-13 : 978-4575298499
- Amazon 売れ筋ランキング: - 924,071位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 369,859位コミック
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