この作品は異常者が巻き起こすバイオレンス作品として評価されることが多い様に思うが、個人的にそれはとても残念な事に思う。
まず、第一の前提として、漫画による表現とは、得てして「デフォルメ」が前提であるということ。
登場人物や、話の展開を際立たせるために、登場人物の人物像や、起こる出来事の一部分を過大に表現する・・・ということは、漫画の表現において、前提となっている手段である。
その前提を理解した上で、この作品は「バイオレンスさと異常な人物像を過大に表現した作品」と評価されがちな事が、個人的に非常に残念でならない。
この作品で過大に表現されているのは、そこじゃない。
この作品は「思春期特有の不安定さと、それに起因する上手く行かなさ」を過大に表現するためにバイオレンスを利用した作品である。ただバイオレンスで救いのないだけの作品とは、一線を画す作品である事は言うまでもなく、それらの作品と混同している人がいる事は、非常に残念でならない。
深く読んで見ると、シナリオの荒い部分は見え隠れするので、手放しに絶賛するつもりはない。実際、「行き当たりばったりで描いてるんだろうな」と思える表現もあったり、同作者の他作品には、展開が雑すぎてイマイチ面白いと思えない作品もある。ただ、展開が雑な作品においても、おそらく心理学などの知識が一切ないままに、一面に過ぎないとは言え人間の本質の一部分を的確に突いてくる描写がかなり多く、感嘆せざるを得ない表現は少なくない。作品を見る限り、作者はそれらについて、センスのみで描写し切っており、正直言って天才の部類だと言って良いと思う。
バイオレンスで救いがないのに共感を感じる人が後を絶たないのは何故か?
この作品の登場人物ほど歪み切る事はないにせよ、思春期特有の不安定さは誰もが経験し得る事であるからで、本質に気付けば、直接の経験はなくとも登場人物の心情に、誰もが心当たりがあるからである。
おそらく、多くの人に共感される作品ではないと思う。でも、本質を理解して共感した人間には、心を捉えて離さない魅力を持つ、カリスマ的作品である事は間違いない。
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ミスミソウ 完全版(上) (アクションコミックス) コミック – 2013/3/12
押切 蓮介
(著)
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三角草。
厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。
閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、凄惨なイジメだった。
せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する!!
押切蓮介初の本格「精神破壊(メンチサイド)ホラー」が、大幅加筆で「完全版」として登場。
厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。
閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、凄惨なイジメだった。
せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する!!
押切蓮介初の本格「精神破壊(メンチサイド)ホラー」が、大幅加筆で「完全版」として登場。
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2013/3/12
- 寸法12.8 x 2.5 x 18.2 cm
- ISBN-104575842079
- ISBN-13978-4575842074
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商品の説明
著者について
漫画家。
代表作、『焔の眼』(双葉社)、『でろでろ』、『ゆうやみ特攻隊』、『ツバキ』(講談社)、
『ピコピコ少年』『ピコピコ少年TURBO』(太田出版)、『おどろ町モノノケ録』(アスキー・メディアワークス)、
『サユリ』(幻冬舎)、『ハイスコアガール』(スクウェア・エニックス)、『猫背を伸ばして 新装版』(フレックスコミックス)他多数。
代表作、『焔の眼』(双葉社)、『でろでろ』、『ゆうやみ特攻隊』、『ツバキ』(講談社)、
『ピコピコ少年』『ピコピコ少年TURBO』(太田出版)、『おどろ町モノノケ録』(アスキー・メディアワークス)、
『サユリ』(幻冬舎)、『ハイスコアガール』(スクウェア・エニックス)、『猫背を伸ばして 新装版』(フレックスコミックス)他多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年5月20日に日本でレビュー済み
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2019年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
転校してきていじめられるようになった主人公。
相場が止めに入るけどいい人だなと思った。
完全版にしか収録されてない話も以前はこんなことがあったって分かるのでいいと思う。
相場が止めに入るけどいい人だなと思った。
完全版にしか収録されてない話も以前はこんなことがあったって分かるのでいいと思う。
2019年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
噂通りの絶望感が最高でした。
この感情が上下巻の全2巻て味わえることに感謝しています。
そして考えられる作品です。
必ず読むべき。
この感情が上下巻の全2巻て味わえることに感謝しています。
そして考えられる作品です。
必ず読むべき。
2018年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この漫画の上下巻まとめて、レビューに話をしますが、最初は主人公がイジメられ、そして家族までもが・・・鬼と化した主人公の復習へと、簡単に言えば、そんな感じではありますが、内容は実際にはここまでエグくて、出て来る人物の殆どが異常者ばかりって、最後はどう締めくくるんだ?って読んでいく程に思わされました。
その結末はと言うと、正直ホッとしました。結果的に誰ひとりとして報われることはないのですが、あのまま主人公の暴走が止まらずに化け物扱いされてしまうと、興ざめしてしまうと思ってしまうのでは?と感じたので。
映画化(見てはいませんが)もされていましたが、原作を読むと内容的には映像化するのは簡単かも知れませんが、ラストの切ない想いみたいなものは原作同様に伝わっているのでしょうか?
どうしても、この手の作品は誤解されたまま伝わっていないか心配です。
あくまで個人的な感想なので、映画は見た方のレビューを参考にしてください。
その結末はと言うと、正直ホッとしました。結果的に誰ひとりとして報われることはないのですが、あのまま主人公の暴走が止まらずに化け物扱いされてしまうと、興ざめしてしまうと思ってしまうのでは?と感じたので。
映画化(見てはいませんが)もされていましたが、原作を読むと内容的には映像化するのは簡単かも知れませんが、ラストの切ない想いみたいなものは原作同様に伝わっているのでしょうか?
どうしても、この手の作品は誤解されたまま伝わっていないか心配です。
あくまで個人的な感想なので、映画は見た方のレビューを参考にしてください。
2013年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
押切蓮介先生の精神破壊(メンチサイド)ホラーと銘打たれた、レビューのタイトルにさせていただいた文を見てもおわかりいただけるかと思います、非常に衝撃的な作品です
元が2008年の作品でそれの完全版となっていますので、今と比べると絵はヘタウマと呼ばれるものになります
内容・・主人公の春花は父の転勤で過疎化の進む田舎町の学校に転校して来た。
そこで待っていたのは凄惨ないじめ、そして…。
内容、の部分に書いたのは本当に序盤のあらすじのみで、実際はもっと濃いです
閉鎖された環境、個人個人の生い立ち、家族関係など、様々な想いが絡み合い、病んでしまった子供たちの起こす事件…!
残酷なストーリー、グロ描写もあり(中のものが出たりします)、実際に起こるか?という意味でのリアリティにはやや乏しいかもしれません(中学生が普通にナイフを持っていて、
それで切り付けたり、人に向かってボウガンを撃ったり)。
主要な登場人物はほぼ全員病んでますし。
ただ、心理的な描写においてのリアリティは十二分にあると思います!
完全版というだけあって、10ページの加筆があります。
ストーリー中ではわずかにしか触れられなかった(実際にその話が出るのは下巻ですが)彼女との初期の関係について描かれています
まとめ
残酷で陰鬱なお話ですが、それだけのお話ではありません!
他の方が書かれていますが、美しくも悲しい、切ない、などの表現がとても合っていると思います。
また、この機会に?書いておこうと思いますが、押切先生の絵は単純な上手さ、デッサン力や造形美の観点で見るとそれほどではないかも知れません。
ですが、表情や心情の表現については飛びぬけた能力をお持ちだと僕は思っています。
なので、
・そんな絵を見たい方
・グロ描写にもある程度耐性がある
・人間心理の暗い部分にスポットを当てた話が見たい方
にオススメです
「でろでろ」とかとは全然違いますよー(笑)
元が2008年の作品でそれの完全版となっていますので、今と比べると絵はヘタウマと呼ばれるものになります
内容・・主人公の春花は父の転勤で過疎化の進む田舎町の学校に転校して来た。
そこで待っていたのは凄惨ないじめ、そして…。
内容、の部分に書いたのは本当に序盤のあらすじのみで、実際はもっと濃いです
閉鎖された環境、個人個人の生い立ち、家族関係など、様々な想いが絡み合い、病んでしまった子供たちの起こす事件…!
残酷なストーリー、グロ描写もあり(中のものが出たりします)、実際に起こるか?という意味でのリアリティにはやや乏しいかもしれません(中学生が普通にナイフを持っていて、
それで切り付けたり、人に向かってボウガンを撃ったり)。
主要な登場人物はほぼ全員病んでますし。
ただ、心理的な描写においてのリアリティは十二分にあると思います!
完全版というだけあって、10ページの加筆があります。
ストーリー中ではわずかにしか触れられなかった(実際にその話が出るのは下巻ですが)彼女との初期の関係について描かれています
まとめ
残酷で陰鬱なお話ですが、それだけのお話ではありません!
他の方が書かれていますが、美しくも悲しい、切ない、などの表現がとても合っていると思います。
また、この機会に?書いておこうと思いますが、押切先生の絵は単純な上手さ、デッサン力や造形美の観点で見るとそれほどではないかも知れません。
ですが、表情や心情の表現については飛びぬけた能力をお持ちだと僕は思っています。
なので、
・そんな絵を見たい方
・グロ描写にもある程度耐性がある
・人間心理の暗い部分にスポットを当てた話が見たい方
にオススメです
「でろでろ」とかとは全然違いますよー(笑)
2014年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本から未だに無くならないイジメ
主人公は都会から田舎へ家族と引っ越して来て
その先の中学校で陰湿なイジメにあう。
この作品の視点は、
・主人公
・主人公がイジメにあう前の被害者
・DV家庭のクラスメイト
・イジメを煽るクラスメイト
・過去にイジメにあっていた担任
これらの視点で成り立っているようです。
これは過去・現在にイジメられた者が見るべき作品だと思います。
イジメている者から逃げる為に不登校になると、イジメがエスカレートしていく
(劇中では、家族を焼き殺される)
『復讐』という言葉では言い表すのが難しい程
冷徹なやり方でクラスメイト達を殺害していきます。
殺害の仕方も(上巻下巻共に)、残虐というより痛々しい描写ばかりです。
眼球ネタは痛いよねぇ……
主人公は都会から田舎へ家族と引っ越して来て
その先の中学校で陰湿なイジメにあう。
この作品の視点は、
・主人公
・主人公がイジメにあう前の被害者
・DV家庭のクラスメイト
・イジメを煽るクラスメイト
・過去にイジメにあっていた担任
これらの視点で成り立っているようです。
これは過去・現在にイジメられた者が見るべき作品だと思います。
イジメている者から逃げる為に不登校になると、イジメがエスカレートしていく
(劇中では、家族を焼き殺される)
『復讐』という言葉では言い表すのが難しい程
冷徹なやり方でクラスメイト達を殺害していきます。
殺害の仕方も(上巻下巻共に)、残虐というより痛々しい描写ばかりです。
眼球ネタは痛いよねぇ……
2013年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公が受ける学校でのイジメに対する報復物語。イジメはエスカレートして家族まで巻き添えに。ここまで動機が明確で、トコトンやり抜く話は爽快でもあるけど気持ち良くはない。どちらかと言うと主人公が最後まで守りたかったものすべてが奪われてしまうという、哀しくて切ない話。その雰囲気は表紙によく表れてると思う。 正直、人物画はヘタウマ。だけど背景や心理描写はなかなか。惨劇の起こった町を白い雪がいつしか覆い隠して行く。そんな残酷で、どこか優しくて、切ない話を読みたい方にお勧めできる作品だと思います。