この言葉は、本書の著者の一人である岡崎さんが、テレビ朝日の「報道ステーションSUNDAY」のインタビューで語られた言葉です(2014年5月18日放送)。非常に分かりやすい言葉であると思います。このように岡崎さんはとても分かりやすい言葉を使われていたので、私は岡崎さんのウェブサイト上の記事や著書(特に『
幣原喜重郎とその時代
』)を愛読しておりました。そして、2014年10月26日に亡くなられたことをお聞きした時には非常に残念に感じました。私は、最近「集団的自衛権」についての議論が様々なところでなされているため、理解を深めようと思い、本書を拝読致しましたが、やはり分かりやすい言葉で書かれており、非常に勉強になりました。
なお、本書の中では、岡崎さんのコメント部分も大変興味深かったのですが、最も興味深かったのは安倍さん(当時、自民党幹事長)の以下コメントでした。このコメントは、米国が「集団的自衛権」の行使を前提にして日本を守ってくれているということを示したものであると思いますが、特に 「兵士の母親も含めた国民の理解」 という部分に非常に重いものを感じたのでした。
「日本にミサイルが飛来すれば、アメリカ軍のF-16が三沢基地から飛んでいって、その基地を攻撃します。まさに米軍の若い兵士が命を賭けるわけです。民主主義国・アメリカにおいて、その兵士の母親も含めた国民の理解がなければ、日米同盟は維持できません。」(59-60頁)
ところで、この安倍さんのコメントに則して、日本が「集団的自衛権」の行使を前提にして同盟国を守ることを考えてみた場合、同盟国が危機にさらされた時に自衛隊が戦争するには、実際に戦場に行くことになる「自衛官の母親も含めた国民の理解」が必要である、ということになると思います。
これは言い換えると、「同盟国が危機にさらされた時に自衛官が命を賭けることにもなるが、それでも同盟維持が必要だ」ということを、自衛官の家族も含めた国民が理解していることが必要であるということになると思います。
したがって、例えば、自衛官の家族も含めた国民の理解が無い状態で、自衛官が同盟国を助けるために、気付いたら地球のどこかで戦争をしていたという事態などは、絶対に避けなければならないと思います。
「集団的自衛権」の行使を認めるにしても、認めないにしても、その選択は今後の日本の将来に大きな影響を及ぼすことになります。そのため、どちらを選択するにしても、国民の相応の覚悟が必要です。
そして、国民の覚悟のためには、分かりやすい説明を、「集団的自衛権」の行使を認める立場と認めない立場の双方から受け、それらを基にして国民一人一人が考えることが必要であると思います。その点、岡崎さんは、「集団的自衛権」を認める立場からの御説明を、非常に分かりやすい言葉でされていたので、本当に貴重な存在であったと思います。岡崎さんのご冥福をお祈りすると共に、本書をお薦め致します。
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この国を守る決意 単行本 – 2004/1/22
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自民党幹事長・安倍晋三が、日本の外交、政治の疑問に答える!
イラク戦争、自衛隊派遣、拉致問題、集団的自衛権、日米同盟、靖国神社参拝問題、歴史教科書問題……。激動する世界情勢の中、日本はどうすべきなのか。国益を守る政治活動を基本理念とする、もの言う政治家・安倍晋三と、外務省きっての論客と謳われた岡崎久彦が、今後日本のとるべき道筋を熱く語る。
イラク戦争、自衛隊派遣、拉致問題、集団的自衛権、日米同盟、靖国神社参拝問題、歴史教科書問題……。激動する世界情勢の中、日本はどうすべきなのか。国益を守る政治活動を基本理念とする、もの言う政治家・安倍晋三と、外務省きっての論客と謳われた岡崎久彦が、今後日本のとるべき道筋を熱く語る。
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2004/1/22
- ISBN-104594043313
- ISBN-13978-4594043315
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
日米同盟と集団的自衛権、拉致問題、靖国神社参拝と歴史教科書問題、中国との付き合い方…。自民党の若きリーダーが日本の道筋を明快に説き明かす対談集。
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2004/1/22)
- 発売日 : 2004/1/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 222ページ
- ISBN-10 : 4594043313
- ISBN-13 : 978-4594043315
- Amazon 売れ筋ランキング: - 486,269位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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1 星
なにを言っているのか
「この国を売る決意」の間違いだろう?福島第1原発破壊にもっとも責任のある安倍晋三に首相をやらせた。安倍は、消費税増税をやり、原発と武器を売り歩き、日本破壊を押し進めた。安倍の最大の功績は、ロスチャイルド家、ロックフェラー財団、モルガン家などイルミナティへ国民の年金21兆5000億円(運用最大損失額)を献上したことである。99%にとってのアホノミクスの失敗は、1%にとっては大成功だった。トリクルダウンなど最初から企図されてはいなかった。
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2015年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年4月22日に日本でレビュー済み
近年の総理大臣で、外交問題でこれほどしっかりした議論ができる方はいなかったと思います。首相レースに名乗りを上げる前に本書を読んでいたので、今は少し現実路線に合わせてトーンを下げているような気がしますが、本書で述べられている内容が基本になっていることは間違いないでしょう。
冷戦が終わり、中国が経済的にも軍事的にも台頭している現在、従来のアメリカ追従ではやっていけない状況にあることは周知の事実だと思います。日本の外交が今後どうあるべきか国民一人ひとりが自分の頭で考える必要があるでしょう。考えるきっかけとして、安倍首相がどのように考えているかを知ることはとても有益だと思います。
彼に単純に右翼のレッテルを貼ろうとする方がいますが、いろいろな方の意見や主張を自分で読んだり聞いたりして消化してから、右翼というレッテルがふさわしいか考えるようにしましょう。外交は大事な問題なので、自分の頭でしっかり考える必要があると思います。
冷戦が終わり、中国が経済的にも軍事的にも台頭している現在、従来のアメリカ追従ではやっていけない状況にあることは周知の事実だと思います。日本の外交が今後どうあるべきか国民一人ひとりが自分の頭で考える必要があるでしょう。考えるきっかけとして、安倍首相がどのように考えているかを知ることはとても有益だと思います。
彼に単純に右翼のレッテルを貼ろうとする方がいますが、いろいろな方の意見や主張を自分で読んだり聞いたりして消化してから、右翼というレッテルがふさわしいか考えるようにしましょう。外交は大事な問題なので、自分の頭でしっかり考える必要があると思います。
2020年2月21日に日本でレビュー済み
只今コロナ真っ盛りですが、決意ですか。。腹で湯が沸くとはこのことで、この決意?が見事に政府に反映されたので、国民は政権の無責任体質にコロナ以上の脅威を感じている。事が収まればまた隠蔽となるのでしょうが、この本を必読した上で来年には靖国でお炊き上げしてもらおうかと思ってます。
2016年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一読して感じるのは、この本を通じて国力とか国家の関係がみな「軍事」の面でしか語られていないことだ。
何しろ、対談の相手が「自衛隊は戦争ができるようになりますよ」の岡崎氏だからかもしれないが。
経済や文化の交流その他その他国家間の関係には様々なものがあると思うのだが。
一番目についたのが、何度か言及される「集団的自衛権は『チャンス』だ」という意味の言葉である。
「本当に次から次に日本はチャンスを失っています。一年前に集団的自衛権の行使を認めていれば、今回のイラク戦争で世界三大国の一つになっていましたよ」pp.85-86
つまり、イラク戦争でアメリカと一緒に暴れることができていたら、日本は軍事的覇権国となっていただろう、ということだ。
ここには「集団的自衛権は戦争をさせないためのものだ」「抑止力だ」という考え方は微塵も見られない。
戦争をさせないための集団的自衛権は本音ではない、と見るしかない。
更に、実際問題としてイラク戦争で日本がアメリカと一緒に戦ったとしても覇権国にはなれなかっただろうことは明らかだ。
アメリカにはイラク戦争に関する大義がないからだ。少なくとも、大量破壊兵器が見つからなかった時点で、侵略戦争と見なされても仕方がない。日本がそれに積極的に参加していたら、日本もその汚名を負うことになっていただろう。(実際は自衛隊イラク派遣で航空自衛隊は米軍や米軍関係者を運んでいたようだ。)
これはまずい。
だから、アメリカ自身が大量破壊兵器に関することで間違いを認めていても、
「イラク戦争は大量破壊兵器が無いと証明出来なかったイラクが悪い」
などと言わなければならなくなってしまった。
あと、少々不気味なことが書いてある。
「これはなぜかというと、祖父(岸信介)には確固たる自信があったのだろうと思うのですね。この自分が進んでいる道は絶対間違いないという非常に確固たる自信があって、たじろがない。」p.187
実際、岸信介氏がどうだったかは分からないが、安倍晋三氏はそう考える。
しかし、人間というのは間違いをおかすものである。
「自信」とか「信念」というものは、自分が間違える可能性もあることは心にとめておいて「私はこの道を進む。もし間違っていたらこの首を差し上げる」という代物だ。
しかし、この部分を読むと安倍晋三氏は「もし間違っていたなら」の部分を考慮していないように読める。そして、自分はそうすると考えているようだ。
自分が絶対間違えない、というのは自信ではなく一種の妄想である。
ここら辺に安倍氏の精神の不気味さを感じる。
他にも、気になることはあるが、レビューはここまでとする。
何しろ、対談の相手が「自衛隊は戦争ができるようになりますよ」の岡崎氏だからかもしれないが。
経済や文化の交流その他その他国家間の関係には様々なものがあると思うのだが。
一番目についたのが、何度か言及される「集団的自衛権は『チャンス』だ」という意味の言葉である。
「本当に次から次に日本はチャンスを失っています。一年前に集団的自衛権の行使を認めていれば、今回のイラク戦争で世界三大国の一つになっていましたよ」pp.85-86
つまり、イラク戦争でアメリカと一緒に暴れることができていたら、日本は軍事的覇権国となっていただろう、ということだ。
ここには「集団的自衛権は戦争をさせないためのものだ」「抑止力だ」という考え方は微塵も見られない。
戦争をさせないための集団的自衛権は本音ではない、と見るしかない。
更に、実際問題としてイラク戦争で日本がアメリカと一緒に戦ったとしても覇権国にはなれなかっただろうことは明らかだ。
アメリカにはイラク戦争に関する大義がないからだ。少なくとも、大量破壊兵器が見つからなかった時点で、侵略戦争と見なされても仕方がない。日本がそれに積極的に参加していたら、日本もその汚名を負うことになっていただろう。(実際は自衛隊イラク派遣で航空自衛隊は米軍や米軍関係者を運んでいたようだ。)
これはまずい。
だから、アメリカ自身が大量破壊兵器に関することで間違いを認めていても、
「イラク戦争は大量破壊兵器が無いと証明出来なかったイラクが悪い」
などと言わなければならなくなってしまった。
あと、少々不気味なことが書いてある。
「これはなぜかというと、祖父(岸信介)には確固たる自信があったのだろうと思うのですね。この自分が進んでいる道は絶対間違いないという非常に確固たる自信があって、たじろがない。」p.187
実際、岸信介氏がどうだったかは分からないが、安倍晋三氏はそう考える。
しかし、人間というのは間違いをおかすものである。
「自信」とか「信念」というものは、自分が間違える可能性もあることは心にとめておいて「私はこの道を進む。もし間違っていたらこの首を差し上げる」という代物だ。
しかし、この部分を読むと安倍晋三氏は「もし間違っていたなら」の部分を考慮していないように読める。そして、自分はそうすると考えているようだ。
自分が絶対間違えない、というのは自信ではなく一種の妄想である。
ここら辺に安倍氏の精神の不気味さを感じる。
他にも、気になることはあるが、レビューはここまでとする。
2004年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安倍晋三、岡崎久彦の楽しみな会談の一冊。
アメリカ、イラク、中国、北朝鮮問題から靖国、自衛隊まで安倍氏の政治的立場からの意見と、岡崎氏の矛盾のない、鋭い意見が飛び交う。世界の歴史を背景に、これから日本がどのように世界各国と渡り歩くべきか書かれている。 そして、朝日新聞のマスコミとしての幼さや、醜さ、日本の歴史を捻じ曲げた罪の大きさには非常に憤りをおぼえる。
どっかの新聞社のように反日精神ではなく、愛国心のある人にとって納得できる本だと思います。
アメリカ、イラク、中国、北朝鮮問題から靖国、自衛隊まで安倍氏の政治的立場からの意見と、岡崎氏の矛盾のない、鋭い意見が飛び交う。世界の歴史を背景に、これから日本がどのように世界各国と渡り歩くべきか書かれている。 そして、朝日新聞のマスコミとしての幼さや、醜さ、日本の歴史を捻じ曲げた罪の大きさには非常に憤りをおぼえる。
どっかの新聞社のように反日精神ではなく、愛国心のある人にとって納得できる本だと思います。
2016年8月24日に日本でレビュー済み
閣下の強いお言葉!日本には凡百の『政治屋』が跋扈しているが、
本当に国を思い、腹に覚悟を決めた政治家というのは我らが自民党でも数人だけである。
そのまさに一握りの愛国者の一人が、吾等がこの方安倍総理であることは説明するまでもない。
「国を守る決意」そのお覚悟確かに受け取りました!貴方が国を守る以上に、我々日本国民は
一人ひとりが国を守り、貴方の思いをも守っていきたく所存であります!
なぜなら、貴方は我が国の至宝であられますから!自民党のみなさん、任期延長是非ともお願い申し上げます!全国民たってのお願いであります。
本当に国を思い、腹に覚悟を決めた政治家というのは我らが自民党でも数人だけである。
そのまさに一握りの愛国者の一人が、吾等がこの方安倍総理であることは説明するまでもない。
「国を守る決意」そのお覚悟確かに受け取りました!貴方が国を守る以上に、我々日本国民は
一人ひとりが国を守り、貴方の思いをも守っていきたく所存であります!
なぜなら、貴方は我が国の至宝であられますから!自民党のみなさん、任期延長是非ともお願い申し上げます!全国民たってのお願いであります。
2017年5月16日に日本でレビュー済み
安倍首相が、2017年5月に、憲法九条の1項、2項を維持したうえで自衛隊の根拠規定を追加する提案をしました。そこで、2004年発行という十数年前の本ではありますが、あらためて読んでみました。安倍氏の外交・安全保障の師匠であった岡崎・大使との対談本ですからね。
1️⃣《1959年の安保反対運動後》 残念だったのは、あまりに日本全体が騒然となって激しい対立を生んでしまったために、その後、長い間、安全保障の議論を避けることになってしまいました。安全保障問題は、その後の政権にとってあたかも鬼門のようになってしまいました。
2️⃣《「次の政権を大野氏に譲る」との念書について》 祖父が「ひどいかもしれないが、あの念書を書かなければ安保条約はどうなっていたかな」と言ったのです。……。私はその後、読んだマックス・ウェーバーの『職業としての政治』で、「祖父の決断はやむを得なかった」との結論に至りました。祖父の判断は、心情倫理としては問題があります。しかし、責任倫理としては、「吉田安全保障条約を改定する」という課題を見事に成就しています。
3️⃣岡崎・大使 1969年12月の総選挙で、自民党は三百議席を取ったが、佐藤政権は晩節を全うするとして、憲法改正をしなかった。牛場友彦・駐米大使は「どうして七〇年一年を無駄にしたんだ。三百議席取ってなんでもできる一年間を」と本当に残念そうでした。1983年、中曽根総理が三百議席を取った。私[岡崎大使]が七十年安保の経験を申し上げると、中曽根さんは、「牛場さんの悔いは繰り返さない」とはっきり言ってくださいました。しかし、憲法改正をしなかった。
この伝で行くと、現在は3度目の正直となります。これで憲法改正しなかったら、岡崎大使や爺ちゃんに会わせる顔がない、と安倍首相が考えたとしてもおかしくない、とあらためて感じました。
1️⃣《1959年の安保反対運動後》 残念だったのは、あまりに日本全体が騒然となって激しい対立を生んでしまったために、その後、長い間、安全保障の議論を避けることになってしまいました。安全保障問題は、その後の政権にとってあたかも鬼門のようになってしまいました。
2️⃣《「次の政権を大野氏に譲る」との念書について》 祖父が「ひどいかもしれないが、あの念書を書かなければ安保条約はどうなっていたかな」と言ったのです。……。私はその後、読んだマックス・ウェーバーの『職業としての政治』で、「祖父の決断はやむを得なかった」との結論に至りました。祖父の判断は、心情倫理としては問題があります。しかし、責任倫理としては、「吉田安全保障条約を改定する」という課題を見事に成就しています。
3️⃣岡崎・大使 1969年12月の総選挙で、自民党は三百議席を取ったが、佐藤政権は晩節を全うするとして、憲法改正をしなかった。牛場友彦・駐米大使は「どうして七〇年一年を無駄にしたんだ。三百議席取ってなんでもできる一年間を」と本当に残念そうでした。1983年、中曽根総理が三百議席を取った。私[岡崎大使]が七十年安保の経験を申し上げると、中曽根さんは、「牛場さんの悔いは繰り返さない」とはっきり言ってくださいました。しかし、憲法改正をしなかった。
この伝で行くと、現在は3度目の正直となります。これで憲法改正しなかったら、岡崎大使や爺ちゃんに会わせる顔がない、と安倍首相が考えたとしてもおかしくない、とあらためて感じました。
2016年6月10日に日本でレビュー済み
「この国を売る決意」の間違いだろう?
福島第1原発破壊にもっとも責任のある安倍晋三に首相をやらせた。
安倍は、消費税増税をやり、原発と武器を売り歩き、日本破壊を押し進めた。
安倍の最大の功績は、ロスチャイルド家、ロックフェラー財団、モルガン家など
イルミナティへ国民の年金21兆5000億円(運用最大損失額)を献上したことである。
99%にとってのアホノミクスの失敗は、1%にとっては大成功だった。
トリクルダウンなど最初から企図されてはいなかった。
福島第1原発破壊にもっとも責任のある安倍晋三に首相をやらせた。
安倍は、消費税増税をやり、原発と武器を売り歩き、日本破壊を押し進めた。
安倍の最大の功績は、ロスチャイルド家、ロックフェラー財団、モルガン家など
イルミナティへ国民の年金21兆5000億円(運用最大損失額)を献上したことである。
99%にとってのアホノミクスの失敗は、1%にとっては大成功だった。
トリクルダウンなど最初から企図されてはいなかった。

「この国を売る決意」の間違いだろう?
福島第1原発破壊にもっとも責任のある安倍晋三に首相をやらせた。
安倍は、消費税増税をやり、原発と武器を売り歩き、日本破壊を押し進めた。
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99%にとってのアホノミクスの失敗は、1%にとっては大成功だった。
トリクルダウンなど最初から企図されてはいなかった。
福島第1原発破壊にもっとも責任のある安倍晋三に首相をやらせた。
安倍は、消費税増税をやり、原発と武器を売り歩き、日本破壊を押し進めた。
安倍の最大の功績は、ロスチャイルド家、ロックフェラー財団、モルガン家など
イルミナティへ国民の年金21兆5000億円(運用最大損失額)を献上したことである。
99%にとってのアホノミクスの失敗は、1%にとっては大成功だった。
トリクルダウンなど最初から企図されてはいなかった。
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