今回の未曾有の地震と津波は天災です。しかしながら、福島の原発事故は、人災の面が多分にあります。
3月11日午後10時半、保安院から官邸に「炉心溶融の可能性あり」と報告されていたとのことです。つまり大災害につながる可能性は十分に予測できる状況でした。そういったせっぱ詰まったなかで、菅首相はヘリによる視察を強行しました。その結果、東電の初動対応が遅れ、被害がここまで深刻化した可能性があるのです。本当にひどい話です。
本書を読んでみると、菅首相がこのような愚かな振る舞いを演じる理由が手に取るように分かります。まさにタイムリーな本です。第5章に「“イラ菅”の短気が、国を危険に導く」という項目がありますが、そのあたりの記述は、現在進行形の危機を予言していたかのような迫力があります。
民主党政権についての本は、ほかにも何冊か読みました。しかし、民主党政権に居座る政治家のパーソナリティをこれほど見事に分析した本を、私は知りません。著者は元公立高校の教員ということで、公立学校の内部で繰り広げれている驚愕の事実が第1章で示されていますし、第2章で展開されている「驚くべき最新の人間観」は、それだけでも読み応え十分です。しかも、新しい人間観によって示されている事実がそのまま、菅首相だけでなく、小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏の言動に当てはまるので、驚かされます。
私からもまた、みなさんに一読をお勧めします。

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民主党政権は、なぜ愚かなのか (扶桑社新書) 新書 – 2011/3/1
辻 貴之
(著)
教師をしてきた著者は、間近で見てきた日教組など左翼系教師の尋常ではない行動や発言の中に、人間に無意識に宿る‶破壊衝動"があることを経験より知るに至る。その経験から著者独自の人間の破壊衝動を分析した結果、現・民主党政権にも同様な破壊衝動を見てとる。民主党がなぜ愚かであるかを、著者独自の目線で論じた一冊。
- 本の長さ195ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2011/3/1
- ISBN-104594063713
- ISBN-13978-4594063719
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登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2011/3/1)
- 発売日 : 2011/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 195ページ
- ISBN-10 : 4594063713
- ISBN-13 : 978-4594063719
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,192,368位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 430位扶桑社新書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年3月19日に日本でレビュー済み
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2012年9月1日に日本でレビュー済み
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タイトルに惹かれて買いましたが民主党が政権与党としての能力の無さとその原因を小気味よく、徹底的に指摘しています!天皇陛下を政治的に利用した小沢一郎のクレージーさ、仙石由人の「中国の属国化は今に始まった訳ではない」という売国発言…についてももちろん言及してます。 日米関係の悪化、財源無視の子供手当てや農家への個別補償のデタラメさ、そして第5章では日本の憲政史上最低、最悪の首相の(個人的には最凶というのも付け加えたい、最狂は間違いなく鳩ポッポ)菅直人の根本的な政治家としての資質の無さ、村山談話を踏襲するイデオロギーの無さ、尖閣諸島での漁船衝突事故の際の対応の無様さ、滑稽なまでに身の丈に合わない権力欲の強さ(在日からの違法献金問題を東日本大震災の対応でうやむやにして首相の座に居座り続ける為に利用したとしか思えない鬼畜外道なまでのあさましい権力乞食ぶりは記憶に新しい…実際に『震災の収拾を利用すればあと2年は総理でいられる』と側近筋に漏らしたそうだが…)を指摘しています。この本が発売された直後に東日本大震災が起こり、炉心のメルトダウン等があるかも知れないのに視察を強行して現場を混乱させ、初動を狂わせて甚大な被害をさらに大きくさせてしまった人災だったのは風化させてはならない! やはりこの本の白眉は5章で菅直人の政治家として致命的な資質の無さと見識の不足、国のトップとしてのリーダーシップの無さ、そしてそれ以上にその狭量にして蒙昧な人間性(その昔、佐々淳行氏が『四列目の男』と呼んで軽蔑していたのも納得)が日本にとって大きなマイナスをもたらすであろうと言及している…予言の書と呼んでもいいくらいです、これが学生運動を振り出しに市民運動家から政治家になった極左思想主義者による核を利用したテロだと思うと背筋が寒くなる、明日の日本を考える人には必携の一冊!
2011年11月23日に日本でレビュー済み
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全体にまとまってますが、日教組はもう過去の遺物です。今の若い人はあまり知らないし意識してません、これをかなりの部分で民主党の愚かさの原因とするには少々無理があります。小職はそれより彼らの大学時代に頭に入った人種を越えた汎地球人(笑)とも言える訳の判らぬ思考方法および過程が効いているように思えます。彼らは日本人ではないと考えればすべてが納得いくと思います。国を愛するとか日本人の誇りとか全く無く悠久の昔からあるDNAも怪しい集団です。著者のすごく良く研究し調べていることには感心しますが、裏返せば著者も場合によってはあちら側に入ってもおかしくない狂信性を感じますけど。
2011年4月7日に日本でレビュー済み
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何これ?脳科学の本?
それにして論拠とおぼしき部分は「ここでは割愛します」で話にならない。
はじめに「民主党は愚か」ありきで寄せ集めの知識を駆使して誘導しようという悪意が感じられる。
「破壊衝動」や「認知の逆転」なる著者独自の尺度(科学的根拠が明示されないのでそう判断せざるをえない)を持ち出し、過去の民主党議員の言動をあてはめてみせるが、正直何の証明にもなっていない。
2ちゃんねるの書き込みを買わされたような気分です。
それにして論拠とおぼしき部分は「ここでは割愛します」で話にならない。
はじめに「民主党は愚か」ありきで寄せ集めの知識を駆使して誘導しようという悪意が感じられる。
「破壊衝動」や「認知の逆転」なる著者独自の尺度(科学的根拠が明示されないのでそう判断せざるをえない)を持ち出し、過去の民主党議員の言動をあてはめてみせるが、正直何の証明にもなっていない。
2ちゃんねるの書き込みを買わされたような気分です。
2011年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この大震災に及び、東電に乗り込んで3時間も居座り結果的に貴重な時間を奪ったり、十数年かけてまとめ上げた辺野古への米軍移転を無に帰したり、全く財源の見通しがないのに、数兆円かかる子ども手当に未だに固執したりと、どう考えても日本を破滅させようとしか思えないことを、真顔で真剣に取り組む姿が、異様に映っていたが、この本でその理由が氷塊しました。善と思って悪をなす。リベラルな政治家には”破壊衝動”が宿っているとは著者の主張だが、現状をみるとまさに、その通りで納得がゆく。民主党政権がいつまで続くかわからないが、続く限り、この本を読んでおかないと民主党の迷走の理由がわからない。震災で一年は非常時が続く日本に置いて、これは一読しておかなければ行けない本だと思います。
2011年9月10日に日本でレビュー済み
著者はもと公立高校の教師だったとのこと。思想的には極めて右寄りの人物です。
この本は、第1章で公立高校時代に左派組合活動家たちのひどい実態を書き、第2章では人間の心理や意思決定について書き、そして第3章以降(63ページ以降)にやっと民主党の話が出てきます。
第1章、第2章では「人間は理性的・論理的に判断するだけではない。むしろ、感情が思考を導く」と説明し、「学校の組合活動家は、破壊衝動に基づいて行動している」と判断しています。
そして、第3章以降の民主党についての分析も、この「破壊衝動」というキー・ワードをもとに話を進めています。
著者の論旨展開は独特であり、かなり感情的な人物です。
肝心の民主党についての分析の部分については未知の情報がほとんどなく、新聞記事程度。そのネタをもとに、ただただ鳩山や管や小沢や仙谷などの行動を罵倒しています。
私は、これまでの民主党政権の行動に落胆と強い憤りを感じていますので、著者の言いたいことに反対するつもりはありませんが、こういうアジテーションのようなヒステリックで冷静さを欠いた本は好きではありません。
人によって感じ方は異なると思いますが、独特の本であり、私はこの本を他人にお勧めしません。
(他のレビュアーさんが書かれていますが、この本の☆5つをつけているレビュアーはこの本1冊しかレビューがないこと(2011年9月10日時点で)にも注意したほうがいいと思います。)
この本は、第1章で公立高校時代に左派組合活動家たちのひどい実態を書き、第2章では人間の心理や意思決定について書き、そして第3章以降(63ページ以降)にやっと民主党の話が出てきます。
第1章、第2章では「人間は理性的・論理的に判断するだけではない。むしろ、感情が思考を導く」と説明し、「学校の組合活動家は、破壊衝動に基づいて行動している」と判断しています。
そして、第3章以降の民主党についての分析も、この「破壊衝動」というキー・ワードをもとに話を進めています。
著者の論旨展開は独特であり、かなり感情的な人物です。
肝心の民主党についての分析の部分については未知の情報がほとんどなく、新聞記事程度。そのネタをもとに、ただただ鳩山や管や小沢や仙谷などの行動を罵倒しています。
私は、これまでの民主党政権の行動に落胆と強い憤りを感じていますので、著者の言いたいことに反対するつもりはありませんが、こういうアジテーションのようなヒステリックで冷静さを欠いた本は好きではありません。
人によって感じ方は異なると思いますが、独特の本であり、私はこの本を他人にお勧めしません。
(他のレビュアーさんが書かれていますが、この本の☆5つをつけているレビュアーはこの本1冊しかレビューがないこと(2011年9月10日時点で)にも注意したほうがいいと思います。)
2011年3月21日に日本でレビュー済み
書籍に関する公式サイトの「話題の新書特集トップ」に本書が推薦されていましたので、迷わず購入しました。いま一気に読み終わったところですが、やさしい文章の割に内容はきわめて凝縮されたものがありました。民主党政権の誕生以来続いていた常識では理解できない政治状況、なかでも小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏の異様な言動の謎が、この本を読んだおかげで氷解しました。「友愛」とか「国民の生活が一番」といった甘い言葉を発する政治家ほど危険な存在だ、ということがよく分かりました。
菅直人首相もまた、例外ではありません。今回の大災害の直前に外国人からの献金が発覚して土俵際まで追い込まれていた菅首相の頭の中は、この機会を政治利用することしかないようです。権力に対する執着だけは、見上げたものです。
今日予定されていた視察は、天候不順を理由にして中止されました。しかしながら、雨のため中止される視察とは、一体どうなっているのでしょうか。パフォーマンス政治と批判されるのを恐れて、天候を理由にして中止した可能性が高いことでしょう。震災があった翌日に福島原発をヘリで視察して、これがかえって事態の悪化を招いたとの報道もなされています。そうした状況の中での今回の視察計画には、あきれて言葉もありません。
菅首相は原発事故でパニックとなり、そのためもあって、避難した人々に対する支援が疎かになりました。いわば「思考停止」状態に陥ってしまったのです。自民党の谷垣総裁に対し入閣を要請しましたが、これもまた、どさくさにまぎれた震災の政治利用でしかありません。谷垣総裁が断るのは当然であって、与野党一丸となった協力体制に亀裂が入りました。被害にあわれた方々のことなど眼中になく、菅首相にとって自己保身だけが目的なのでしょう。
やることなすこと、すべてにわたって次元が低く、結局は菅首相のパーソナリティの問題に帰着するのでしょう。政治家としての資質というよりも、それ以前の問題として、人間としての資質そのものが問われているように思います。原発事故の処理にあたった東京消防庁や自衛隊の方々の日本を思う必死の活動と比較して、やりきれなさを覚えるのは、私ひとりではないと思います。
菅首相のパーソナリティを理解するにも、この本が最適です。この本に出会えた喜びを、いま感じています。
菅直人首相もまた、例外ではありません。今回の大災害の直前に外国人からの献金が発覚して土俵際まで追い込まれていた菅首相の頭の中は、この機会を政治利用することしかないようです。権力に対する執着だけは、見上げたものです。
今日予定されていた視察は、天候不順を理由にして中止されました。しかしながら、雨のため中止される視察とは、一体どうなっているのでしょうか。パフォーマンス政治と批判されるのを恐れて、天候を理由にして中止した可能性が高いことでしょう。震災があった翌日に福島原発をヘリで視察して、これがかえって事態の悪化を招いたとの報道もなされています。そうした状況の中での今回の視察計画には、あきれて言葉もありません。
菅首相は原発事故でパニックとなり、そのためもあって、避難した人々に対する支援が疎かになりました。いわば「思考停止」状態に陥ってしまったのです。自民党の谷垣総裁に対し入閣を要請しましたが、これもまた、どさくさにまぎれた震災の政治利用でしかありません。谷垣総裁が断るのは当然であって、与野党一丸となった協力体制に亀裂が入りました。被害にあわれた方々のことなど眼中になく、菅首相にとって自己保身だけが目的なのでしょう。
やることなすこと、すべてにわたって次元が低く、結局は菅首相のパーソナリティの問題に帰着するのでしょう。政治家としての資質というよりも、それ以前の問題として、人間としての資質そのものが問われているように思います。原発事故の処理にあたった東京消防庁や自衛隊の方々の日本を思う必死の活動と比較して、やりきれなさを覚えるのは、私ひとりではないと思います。
菅首相のパーソナリティを理解するにも、この本が最適です。この本に出会えた喜びを、いま感じています。
2011年3月7日に日本でレビュー済み
著者の辻貴之さんについては、前著『民主党政権と破壊衝動』のときから注目していました。前著の冒頭にはいきなり、「鳩山由紀夫政権の狙いは、日本社会を破綻に追い込むことだ」といった文言があり、ドキリとしたことをはっきりと覚えています。しかし、そのときは本を読み終わっても、半信半疑に近い状態でした。類書にはないユニークな分析はとても刺激的でしたが、民主党政権に対する期待もわずかですがのこっていたのです。
でも、今は違います。政権トップは鳩山氏から管氏に代わりましたが、統治能力のなさは五十歩百歩です。普天間飛行場の移設問題の迷走から生じた日米関係の悪化、そして、それにつけ込むかのような中国やロシアの高圧的な態度、さらにはわが国を財政破綻に追い込みたいかのようなバラマキ予算。財政状況がこれだけ厳しい今日、バラマキ予算など普通の神経では組めるはずがありません。
民主党政権の狙いが日本社会を破綻に追い込むことであるとの指摘は、否定できないものがあると思います。無意識に宿る破壊衝動がそうさせるのですが、無意識であるが故に、当の本人は自覚できず、歯止めがかからないのです。
本書の圧巻は、破壊衝動と、それによる認知の逆転です。本当は間違ってることを正しいと信じてしまうメカニズムが私たちの心の中に備わっているとの分析は、見事の一言です。脳科学や心理学の最新の知識を利用しながら、そうしたことを巧みに説明していますが、それらの分野についての基礎知識すらない私でもすらすら読める、易しい文章で書かれているので助かりました。
私がこれまで読んだ数多くの本の中でもトップレベルのものであったことを、最後に付け加えておきます。どうか、みなさん、ご自分でお読みになってください。期待を裏切らない本であることを、私が保証します。
でも、今は違います。政権トップは鳩山氏から管氏に代わりましたが、統治能力のなさは五十歩百歩です。普天間飛行場の移設問題の迷走から生じた日米関係の悪化、そして、それにつけ込むかのような中国やロシアの高圧的な態度、さらにはわが国を財政破綻に追い込みたいかのようなバラマキ予算。財政状況がこれだけ厳しい今日、バラマキ予算など普通の神経では組めるはずがありません。
民主党政権の狙いが日本社会を破綻に追い込むことであるとの指摘は、否定できないものがあると思います。無意識に宿る破壊衝動がそうさせるのですが、無意識であるが故に、当の本人は自覚できず、歯止めがかからないのです。
本書の圧巻は、破壊衝動と、それによる認知の逆転です。本当は間違ってることを正しいと信じてしまうメカニズムが私たちの心の中に備わっているとの分析は、見事の一言です。脳科学や心理学の最新の知識を利用しながら、そうしたことを巧みに説明していますが、それらの分野についての基礎知識すらない私でもすらすら読める、易しい文章で書かれているので助かりました。
私がこれまで読んだ数多くの本の中でもトップレベルのものであったことを、最後に付け加えておきます。どうか、みなさん、ご自分でお読みになってください。期待を裏切らない本であることを、私が保証します。