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嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書) 新書 – 2012/9/1
倉山 満
(著)
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購入オプションとあわせ買い
■気鋭の憲政史研究者が“本当の歴史"を明らかにする
「日本人が信じている教科書的アメリカ史」は嘘だらけだった……。日米近現代史の真実を知ることでアメリカ・コンプレックスを払拭し、正しい歴史認識を提示する。
■ご存じですか? これが真実だ!
●大統領評
リンカーンは極悪人、ウィルソンは狂人、ルーズベルトはスパイ、クリントンは破壊者etc.
●日米関係
「ペリーを鼻であしらっていた江戸幕府」「アメリカを怯えさせた大日本帝国」「ソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った日本」etc.
「『偉大なるアメリカには従わざるをえない』――といった価値観は正しいのか?」 本書は「民族の生存を最終的に決するのは歴史認識」と指摘するなかで、読者にこう問いかける。
そして、日本人が自立するためには、「本当の歴史」を知るべきであり、そのためには、まずアメリカの嘘をあばく必要がある、と指摘する。
憲政史研究者でもある著者はアメリカ建国からペリー来航、世界大戦、そして現代にいたるまで、日米関係を冷静に俯瞰し、
日本人が日本人として当たり前の姿を取り戻すために歴史認識を改めよ、と迫ります。筆者の鋭い視線が日本人の歴史観を射抜く。
■本書より
日本人の精神的自立には、正しい歴史の勉強が最良の処方箋です。自分の国の歴史がわからなければ、自立も何もありません。
民族の生存を最終的に決するのは、この歴史認識です。亡国の民となっても、強靭な精神力だけを頼りに復活した民族はいくつもあります。
例えば、ポーランドやイスラエルといった国の強靭な精神力と結束力は歴史認識から発生する自信によるものです。
その意味でアメリカ史などは、北朝鮮も真っ青の歴史歪曲のオンパレードです。しかもそれをアメリカ国民が頑なに信じているから自信につながっているのです。
本書をとりあえず一読してください。通説、つまり「日本人が信じている、教科書的アメリカ史」がいかに嘘にまみれているかがわかると思います。
まずは、日本人自身が、日本人として当たり前の姿を取り戻すときなのです。
日本人全員に問いかけたい。
「日本が敗戦国のままでいいのですか?」と。
■本書の構成
第一章 捏造だらけのアメリカ建国神話
第二章 知られざる日米の蜜月
第三章 世界大戦の勝者はソ連だった
第四章 敗者としてのアメリカ
第五章 冷戦期の“お利口さん“
第六章 アメリカよ、世界を返せ!
「日本人が信じている教科書的アメリカ史」は嘘だらけだった……。日米近現代史の真実を知ることでアメリカ・コンプレックスを払拭し、正しい歴史認識を提示する。
■ご存じですか? これが真実だ!
●大統領評
リンカーンは極悪人、ウィルソンは狂人、ルーズベルトはスパイ、クリントンは破壊者etc.
●日米関係
「ペリーを鼻であしらっていた江戸幕府」「アメリカを怯えさせた大日本帝国」「ソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った日本」etc.
「『偉大なるアメリカには従わざるをえない』――といった価値観は正しいのか?」 本書は「民族の生存を最終的に決するのは歴史認識」と指摘するなかで、読者にこう問いかける。
そして、日本人が自立するためには、「本当の歴史」を知るべきであり、そのためには、まずアメリカの嘘をあばく必要がある、と指摘する。
憲政史研究者でもある著者はアメリカ建国からペリー来航、世界大戦、そして現代にいたるまで、日米関係を冷静に俯瞰し、
日本人が日本人として当たり前の姿を取り戻すために歴史認識を改めよ、と迫ります。筆者の鋭い視線が日本人の歴史観を射抜く。
■本書より
日本人の精神的自立には、正しい歴史の勉強が最良の処方箋です。自分の国の歴史がわからなければ、自立も何もありません。
民族の生存を最終的に決するのは、この歴史認識です。亡国の民となっても、強靭な精神力だけを頼りに復活した民族はいくつもあります。
例えば、ポーランドやイスラエルといった国の強靭な精神力と結束力は歴史認識から発生する自信によるものです。
その意味でアメリカ史などは、北朝鮮も真っ青の歴史歪曲のオンパレードです。しかもそれをアメリカ国民が頑なに信じているから自信につながっているのです。
本書をとりあえず一読してください。通説、つまり「日本人が信じている、教科書的アメリカ史」がいかに嘘にまみれているかがわかると思います。
まずは、日本人自身が、日本人として当たり前の姿を取り戻すときなのです。
日本人全員に問いかけたい。
「日本が敗戦国のままでいいのですか?」と。
■本書の構成
第一章 捏造だらけのアメリカ建国神話
第二章 知られざる日米の蜜月
第三章 世界大戦の勝者はソ連だった
第四章 敗者としてのアメリカ
第五章 冷戦期の“お利口さん“
第六章 アメリカよ、世界を返せ!
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2012/9/1
- 寸法11 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104594066623
- ISBN-13978-4594066628
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商品の説明
著者について
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務める。日本近現代史の泰斗でもある鳥海靖教授に師事し、
鳥海教授の退任に伴って同大学院を退学。現在は、国士舘大学体育学部・21世紀アジア学部講師。
著書に『誰が殺した? 日本国憲法! 』(講談社)、『検証 財務省の近現代史』(光文社)など
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務める。日本近現代史の泰斗でもある鳥海靖教授に師事し、
鳥海教授の退任に伴って同大学院を退学。現在は、国士舘大学体育学部・21世紀アジア学部講師。
著書に『誰が殺した? 日本国憲法! 』(講談社)、『検証 財務省の近現代史』(光文社)など
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2012/9/1)
- 発売日 : 2012/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 199ページ
- ISBN-10 : 4594066623
- ISBN-13 : 978-4594066628
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 209,486位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 118位扶桑社新書
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著者について
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イメージ付きのレビュー

5 星
マジで面白すぎます。
さて、この嘘だらけの日米近現代史、歴史はいいようにというより、もうなんかテキトーに歪曲されているものが殆どなんだなー、と感じました。よく、話をしてしていると、人によって、話を盛って言う人がいたり、事実を変えては話す人がいたりするじゃないですか、学校で教わった歴史なんてホント、そんなレベルでして、事実なのに教科書では端折らなくてはいけなかったり(他国を刺激する内容は省くんだと思います)しかし私も学校の歴史授業はあんまり頭に入っていなくて丁度よかったんだなーと思いましたが、私も息子がいるので子供たちにはしっかり学校の勉強頑張ってもらいたいので、この間違えたままの教科書の中身というか、ちょっとなんでもかんでも日本ばかりが他国遠慮した形で書かれた内容にしてしまっている歴史はそのまま事実だと受け止めて(実際に国民はそれが真実だと思ってしまう。私みたいに授業聞いていなければ逆にオッケーですが)しまってよくないなあと思いました。本の流れは通説(所謂教科書の中の)が先に数行書かれていて、そのあとそれに対しての間違いを正して検証されていく感じに書かれています。この本は日本とアメリカの近現代史ですから、アメリカという国が出来た150年くらい、はい、全然200年も経ってもいないんです。自分たちのひいおじいちゃんひいおばあちゃんあたりのちょい上の時代からはじまったアメリカとそしてその頃からの日米についてさまざまな真相を書いた本です。 まず、31ページによると,『そもそもジョージワシントンの段階で、アメリカ合衆国という国が成立していたことにしたのです。繰り返しますが、ワシントンの段階ではEUみたいなもので、今のようなアメリカ合衆国になったのはリンカーンの時代ですが、過去にさかのぼって歴史を歪曲せざるをえない事情があったのです。しばしばアメリカ合衆国は「たかだか二百年の歴史しかない国」などと揶揄されますが、それすら過大申告なのです。』とあるように、アメリカの歴史歪曲は、例えば、南北戦争が内戦だったとみせないと、諸外国に対し、国際法違反(侵略はダメとしていたため)になってしまったり、その南北戦争も奴隷解放の戦争だったことにしちゃってるだけなんです。まあ、とにかくそんなアメリカとは、ペリー来航から本書ははじまり、仲良しだったこのアメリカと何故戦争が起きてしまったか、(分け分かんない挑発があったり、ハルノートを仕組んだのものの正体は!)そしてその戦争によって本当は一体どこの国が一番特をしていたのか、、、あーん、書きたいですが、読んでください。そう、アメリカという日本と仲良しの国、もう読んで読んで読んでみてもらいたいです。なんてアメリカって面白い国なんだろうって思います。はじめに、で書いてあったのですが、『本書をとりあえず一読してください。通説、つまり、「日本人が信じている、教科書的アメリカ史」がいかに嘘にまみれている 』かがわかると思います。そして3つのコアメッセージさえ理解できれば、アメリカとの関係はそう難しくありません。その一、アメリカはバカその二、アメリカはヘタレその三、でも、やるときはやる!この意味はマジで読み終わると分かります。ホント、このちょっとおばかなとこが可愛く感じるくらいですよ。だからアメリカンジョークっておばかな感じで可愛いんですね。ってアメリカのことで笑っちゃっている場合じゃなかったです。私たちの知る日米の近現代史がいかに嘘だらけであるか、そして私たち日本人ってやっぱ素敵だわって心から感じるこの本は、教科書を作る人たちが外国に遠慮して話を変えちゃっている認識を正すためにも是非読んで頂きたい一冊でした。歴史を知るって楽しいですし、大事ですね。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「はじめに」と「おわりに」だけで期待感120%でした。半世紀前既にアメリカナイズされていた大人たちに違和感を覚えて以来,何冊もの近現代史本を読んだ後に辿り着いた良書と感じました。最初に読むべきだったとも。特に米国建国史や南北戦争の欺瞞を暴いた驚愕の書。他に類書が見当たりません。あまりにも衝撃が強くて,日本の憲政史に関する著者の鋭い分析,奥深さ,研究姿勢を,著者によるCGS動画「じっくり学ぼう近現代史」で分かり歴史の真実を驚嘆しながら楽しく学んでいた最中だったので信頼感もあ理ました。あらためて米国のプロパガンダ/宣伝力の凄さ,日本の特殊性(強さと高潔さを持つ国体ながら,話せば分かると思うお人好しさ,性善説,情報力の脆弱性,戦後教育の偏向,政界/学会/マスコミの欺瞞等々)と相手も同じ価値観だと思うことを改めねばならないと痛感しました。
2020年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
①二度の世界大戦で得したのはソ連であると著者は言う。しかし、本当にそうなのであろうか?
②二度の世界大戦で最も戦死者を出したのは、ソ連である。第一次世界大戦に疲弊した兵士・労働者・農民がソヴィエトに終結し、レーニンが主導したのがロシア革命であった。第一次世界大戦が起こってなければ、ロシア革命は起こらなかったかもしれない。しかもソ連は反革命・干渉戦争を戦い、戦争が継続し、戦時共産主義の実施を余儀なくされたのである。
③共産主義体制により世界恐慌の影響を受けずに五ヵ年計画を達成し、重化学工業化を実現したのはソ連のメリットであった。
しかも、独ソ戦により疲弊し、多大の戦死者を出してようやく勝利した事実を「得」と言えるのであろうか?しかも、ナチスによって多数のユダヤ人がホロコーストの犠牲になっている。
④こうした史実を見ると、とてもソ連が得したとは言えないと思われる。
二度の世界大戦で「得」した国は存在しないのだ。国力を消耗し、疲弊したあげく、国際的地位を失うのがイギリス・フランスである。ソ連は社会主義経済に失敗し、解体を余儀なくされる。しかもスターリンの粛正により、多くの人命を失った。とても「得」等とは言えない。
とはいえ、著者の説明は面白く、参考になる。こういう歴史書があってよい。
お勧めの一冊だ。
②二度の世界大戦で最も戦死者を出したのは、ソ連である。第一次世界大戦に疲弊した兵士・労働者・農民がソヴィエトに終結し、レーニンが主導したのがロシア革命であった。第一次世界大戦が起こってなければ、ロシア革命は起こらなかったかもしれない。しかもソ連は反革命・干渉戦争を戦い、戦争が継続し、戦時共産主義の実施を余儀なくされたのである。
③共産主義体制により世界恐慌の影響を受けずに五ヵ年計画を達成し、重化学工業化を実現したのはソ連のメリットであった。
しかも、独ソ戦により疲弊し、多大の戦死者を出してようやく勝利した事実を「得」と言えるのであろうか?しかも、ナチスによって多数のユダヤ人がホロコーストの犠牲になっている。
④こうした史実を見ると、とてもソ連が得したとは言えないと思われる。
二度の世界大戦で「得」した国は存在しないのだ。国力を消耗し、疲弊したあげく、国際的地位を失うのがイギリス・フランスである。ソ連は社会主義経済に失敗し、解体を余儀なくされる。しかもスターリンの粛正により、多くの人命を失った。とても「得」等とは言えない。
とはいえ、著者の説明は面白く、参考になる。こういう歴史書があってよい。
お勧めの一冊だ。
2012年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倉山氏に関しては、前著『検証 財務省の近現代史』を読み、物事の“急所”を衝く痛快さを感じていた。
前著では、デフレ基調を脱せない日本の“A級戦犯”が、日銀法により独立性を得て増長した日銀総裁にあるとの論証に、「目からウロコ」の感があった。
本著『嘘だらけの日米近現代史』の帯文には、かなり過激な“宣伝文”が出ていた。
「ご存知ですか?」として「リンカーンは極悪人」「ウィルソンは狂人」「ペリーを鼻であしらった江戸幕府」などの言葉を挙げ、「これが真実だ!」とくる。
もし、『検証 財務省の…』を通して、倉山氏の実力を知らなかったら、眉にツバを付けて読まなかったかもしれない。
で、実際に読んでみると…。
期待通りに鋭く、面白い。
「はじめに」でアメリカを「バカ!」だの「ヘタレ!」だのと「ちょっと悪ノリかな」って感じの時もあるが、「要するに、どうなんだ」との本質論を外さないのが、著者の持ち味だ。
本書は6章で構成される。
第1章「捏造だらけのアメリカ建国神話」(1775〜1865)
第2章「知られざる日米の蜜月」(1839〜1908)
第3章「世界大戦の勝者はソ連だった」(1908〜1945)
第4章「敗者としてのアメリカ」(1945〜1960)
第5章「冷戦期の“お利口さん”」(1960〜1990)
第6章「アメリカよ、世界を返せ!」(1991〜2011)
そして、各章の各節ごとに、一般的に知られる「通説」を紹介し、それをことごとくひっくり返していく。
これは、相当な知識量と、本質を見抜く眼力、そして大胆不敵な勇気がないと、ちょっとできない荒業ではないだろうか。
一例を挙げれば……。
日本は、ペリーの黒船による恫喝に対する恐怖で、しぶしぶ開国した、との「通説」に異を唱える。
当時のアメリカを英露に比べれば、「ほどほどの小国」と呼び、次のように論ずる。
「もしアメリカというちょうどいい相手がいなければ、日本は英露のどちらかと最初に条約を結ばざるをえず、どちらかの植民地にされていたでしょう」。
「日本はギリギリのせめぎ合いのなかで最初にアメリカと条約を結べたから、帝国主義の時代を生き残れたのです」。
「日米はその後、最大の友好国となっているのです」。
と、こんな感じで、歴史の通念や固定観念に挑んでいくのである。
それは、一面では、「勝者」によって都合よく作られた“物語”を解体し、見直していく作業でもあると言えようか。
さらに、歴史の要所要所で、私にとっては「新事実」とも言える新たな知見をいくつも得ることができた。
たとえば、日米開戦の起点となった、「ハル・ノート」の文面を起草したのが、「ハリー・デクスター・ホワイト」というソ連のスパイであったこと。
これにより「日本」が「アメリカ」に追い込まれたというより、「日米双方」が悲劇に追い込まれたことを検証する必要がある、と論じている。
また、キューバ危機で、ソ連がキューバから核兵器を引き上げた時、実は、アメリカもトルコに配備したミサイルを撤去したという。
ソ連が、現状回復によって、アメリカの譲歩を引き出したのだから、この交渉は「ソ連の勝ち」である、と。
こんな興味深い話が次々と出てくる。
引用文献が明示されていないなど、学術論文的な要素を求めれば、そうした緻密さはない、というのは確かだろう。
だが、新書という紙幅のなかで、歴史を新たな眼で見直し、発想の転換を促すとの目的は、十分に満たしていると思う。
米中の大国のはざ間で萎縮し、自虐的史観に陥りがちな日本−−。
「正しい歴史認識による精神的自立」を取り戻すための、格好の書物として推薦したい。
前著では、デフレ基調を脱せない日本の“A級戦犯”が、日銀法により独立性を得て増長した日銀総裁にあるとの論証に、「目からウロコ」の感があった。
本著『嘘だらけの日米近現代史』の帯文には、かなり過激な“宣伝文”が出ていた。
「ご存知ですか?」として「リンカーンは極悪人」「ウィルソンは狂人」「ペリーを鼻であしらった江戸幕府」などの言葉を挙げ、「これが真実だ!」とくる。
もし、『検証 財務省の…』を通して、倉山氏の実力を知らなかったら、眉にツバを付けて読まなかったかもしれない。
で、実際に読んでみると…。
期待通りに鋭く、面白い。
「はじめに」でアメリカを「バカ!」だの「ヘタレ!」だのと「ちょっと悪ノリかな」って感じの時もあるが、「要するに、どうなんだ」との本質論を外さないのが、著者の持ち味だ。
本書は6章で構成される。
第1章「捏造だらけのアメリカ建国神話」(1775〜1865)
第2章「知られざる日米の蜜月」(1839〜1908)
第3章「世界大戦の勝者はソ連だった」(1908〜1945)
第4章「敗者としてのアメリカ」(1945〜1960)
第5章「冷戦期の“お利口さん”」(1960〜1990)
第6章「アメリカよ、世界を返せ!」(1991〜2011)
そして、各章の各節ごとに、一般的に知られる「通説」を紹介し、それをことごとくひっくり返していく。
これは、相当な知識量と、本質を見抜く眼力、そして大胆不敵な勇気がないと、ちょっとできない荒業ではないだろうか。
一例を挙げれば……。
日本は、ペリーの黒船による恫喝に対する恐怖で、しぶしぶ開国した、との「通説」に異を唱える。
当時のアメリカを英露に比べれば、「ほどほどの小国」と呼び、次のように論ずる。
「もしアメリカというちょうどいい相手がいなければ、日本は英露のどちらかと最初に条約を結ばざるをえず、どちらかの植民地にされていたでしょう」。
「日本はギリギリのせめぎ合いのなかで最初にアメリカと条約を結べたから、帝国主義の時代を生き残れたのです」。
「日米はその後、最大の友好国となっているのです」。
と、こんな感じで、歴史の通念や固定観念に挑んでいくのである。
それは、一面では、「勝者」によって都合よく作られた“物語”を解体し、見直していく作業でもあると言えようか。
さらに、歴史の要所要所で、私にとっては「新事実」とも言える新たな知見をいくつも得ることができた。
たとえば、日米開戦の起点となった、「ハル・ノート」の文面を起草したのが、「ハリー・デクスター・ホワイト」というソ連のスパイであったこと。
これにより「日本」が「アメリカ」に追い込まれたというより、「日米双方」が悲劇に追い込まれたことを検証する必要がある、と論じている。
また、キューバ危機で、ソ連がキューバから核兵器を引き上げた時、実は、アメリカもトルコに配備したミサイルを撤去したという。
ソ連が、現状回復によって、アメリカの譲歩を引き出したのだから、この交渉は「ソ連の勝ち」である、と。
こんな興味深い話が次々と出てくる。
引用文献が明示されていないなど、学術論文的な要素を求めれば、そうした緻密さはない、というのは確かだろう。
だが、新書という紙幅のなかで、歴史を新たな眼で見直し、発想の転換を促すとの目的は、十分に満たしていると思う。
米中の大国のはざ間で萎縮し、自虐的史観に陥りがちな日本−−。
「正しい歴史認識による精神的自立」を取り戻すための、格好の書物として推薦したい。
2014年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やや細かい指摘かもしれませんが。この本の一部で、「アメリカ合衆国初代大統領はワシントンではない。なぜなら成立当時のアメリカ合衆国は緩やかな国家連合に過ぎず、現在のような強い中央政府が出現したのは南北戦争以後だからである」と主張されているように読めますが、これは明らかに間違いです。
>確かに1783年にワシントンに率いられた13のイギリス植民地がUnited States of Americaをつくりました。この時のUnited States of Americaは今のEUのようなもので、一つの国家ではありません。そのような国家連合のPresidentは、文字通りの議長であって、大統領ではありません。(p.19)
>そこで第四に、そもそもジョージ・ワシントンの段階で、アメリカ合衆国という国が成立していたことにしたのです。繰り返しますが、ワシントンの段階ではEUみたいなもので、今のようなアメリカ合衆国になったのはリンカーンの時代ですが、過去にさかのぼって歴史を歪曲せざるをえない事情があったのです。しばしばアメリカ合衆国は「たかだか二百年の歴史しかない国」などと揶揄されますが、それすら過大申告なのです。(p.31)
1783年の講和会議当時のUnited States of Americaが緩やかな国家連合に過ぎなかったのは間違いありません。それは1777年のアメリカ連合規約に示される通りで、13邦を統合するものは連合会議(Congress of the Confederation)しかなかったのです。しかし、もちろん、そのような状況が南北戦争の勃発する1861年まで続くわけもなく、フランス革命発生の前年である1788年には強力な中央政府を持つことを定めたアメリカ合衆国憲法が既に制定されております。
そして、倉山氏の記述によれば、まるで1783年当時の連合会議の議長がジョージ・ワシントンであったかのような印象を受けますが、それも間違いです。ジョージ・ワシントンは連合会議の議長になったことすら一度もないのですから。
ジョージ・ワシントンは1788年の合衆国憲法に基いて行われた選挙により、1789年にアメリカ合衆国初代Presidentに就任しておりますが、このPresidentは現在のアメリカ合衆国のPresidentと同じ権限を持っていたのですから、大統領と訳してまず間違いないでしょう。
ここらへんの事情は山川の世界史B教科書にもきちんと書いてあります。どこが歪曲されているのでしょう?
アメリカは最初から強国だったのではない、という主張には大いに同意しますが、新書とはいえこんな初歩的な間違いを本に書いちゃダメでしょう。
>確かに1783年にワシントンに率いられた13のイギリス植民地がUnited States of Americaをつくりました。この時のUnited States of Americaは今のEUのようなもので、一つの国家ではありません。そのような国家連合のPresidentは、文字通りの議長であって、大統領ではありません。(p.19)
>そこで第四に、そもそもジョージ・ワシントンの段階で、アメリカ合衆国という国が成立していたことにしたのです。繰り返しますが、ワシントンの段階ではEUみたいなもので、今のようなアメリカ合衆国になったのはリンカーンの時代ですが、過去にさかのぼって歴史を歪曲せざるをえない事情があったのです。しばしばアメリカ合衆国は「たかだか二百年の歴史しかない国」などと揶揄されますが、それすら過大申告なのです。(p.31)
1783年の講和会議当時のUnited States of Americaが緩やかな国家連合に過ぎなかったのは間違いありません。それは1777年のアメリカ連合規約に示される通りで、13邦を統合するものは連合会議(Congress of the Confederation)しかなかったのです。しかし、もちろん、そのような状況が南北戦争の勃発する1861年まで続くわけもなく、フランス革命発生の前年である1788年には強力な中央政府を持つことを定めたアメリカ合衆国憲法が既に制定されております。
そして、倉山氏の記述によれば、まるで1783年当時の連合会議の議長がジョージ・ワシントンであったかのような印象を受けますが、それも間違いです。ジョージ・ワシントンは連合会議の議長になったことすら一度もないのですから。
ジョージ・ワシントンは1788年の合衆国憲法に基いて行われた選挙により、1789年にアメリカ合衆国初代Presidentに就任しておりますが、このPresidentは現在のアメリカ合衆国のPresidentと同じ権限を持っていたのですから、大統領と訳してまず間違いないでしょう。
ここらへんの事情は山川の世界史B教科書にもきちんと書いてあります。どこが歪曲されているのでしょう?
アメリカは最初から強国だったのではない、という主張には大いに同意しますが、新書とはいえこんな初歩的な間違いを本に書いちゃダメでしょう。